ガチャから始まる錬金ライフ

あに

文字の大きさ
15 / 170

上薬草

しおりを挟む
 テントで雑魚寝をして朝を迎える。
 何故かサヤが抱きついていたがダメだろ?
「よし、朝飯にするか!」
「おう!」
 とりあえずマックで買い溜めしておいたものを出して行くとまだ暖かく、みんな喜んで食うが、男2人の食う量がすごかったな。
「おいおい、もうないぞ?」
「よっしゃ!腹も膨れたしさっさと先に進むぞ!」
 全部食っといてそりゃねーよ。
「「「「おう」」」」

 30階層のボスはシルバーファングが10頭いたので流石に全員でかかる。
 青蘭が真横に薙ぐ、2体のシルバーファングが綺麗に二つになると、その上からサヤが群れの中に入り切り崩していく。
 遠くで見ていたボスファングにはカリナのトルネードがお見舞いされ、こちらに飛んできたボスファングは大門の槍に貫かれて消えて行く。
 俺も一応頑張って一体は倒したんだがな。

 やはりここも薬草しかなくてなかなか上薬草に出会えないな。
 宝箱からは猛毒の短剣が出たが俺もサヤも使わないからお蔵入りだ。

 40階層まできたが、やはり無いようでボスのキマイラを倒して宝箱からは無銘の大太刀が出たがこれもお蔵入り、と言うか俺がもらった。

 41階層からは少し変わって森になった。
「お!上薬草発見だ!」
「まじか!よかったぜ!」
 みんなで上薬草を摘んでいく。
 光水晶に呪いカボチャも見つけた。
「やった!素材の宝庫だな!」
せっかくなので摘みながら次の階層へと足を進める。
 湖があり、その周りには上薬草がたくさん生えている。
 湖も調べると聖水らしいのでここで少し上級ポーションを作って見る。
 上級ポーションが3本できたので『ブルーオーシャン』に渡しておく。
「え!?これいいのか?」
「あぁ、素材さえあれば作れるからな!持っておいてくれ!」
「あ、ありがとよ!」

 そして50階層まで行くと、ボスはブルファングベアだ。
 向かってくるブルファングベアにサヤが雷切で勢いを止めると、上段に構えた青蘭が一撃でブルファングベアを真っ二つにした。
 さすがS級と言われるだけはあるなぁ。

 宝箱には罠がかかってたので俺が開けるとマジックポーチが入っていて、取り合いになっていた。
 結局じゃんけんでカリナが持つことになったがな。
 ここにも上薬草に光水晶、それに上蜂蜜があったのでそれもいただいて行く。

「じゃあ、帰ろうか!」
「「「「おう!」」」」
 10階層に戻り上に戻って行く。
 やはり上でもみんな待っていたみたいでサインや写真を撮られている隙に、俺は更衣室で着替えて車で城島さんと喋っていた。
 メガネをかけているので視力ポーションを渡すとすぐに飲んでメガネを外す。
 泣きながらありがとうございますと言われた。
 やはり運転手なのでサングラスもつけれないし、神経をすり減らしていたらしい。

 ようやくみんなが戻ってきたのはだいぶ遅くになってからだ。
 まぁ、戻って来たのが夜だったからな。

「ったく!もう僕は女の子なのに!ベタベタ触るなっての!」
 サヤは怒っているし、
「はぁ、本当にしつこかったですね」
「本当よ!何しに来たんですか?って!」
「最後は大門が大声で怒鳴って静かになったな!」
「あはは、それは見たかったな!」
「「「「笑い事じゃない!!」」」」
 おう、そんなにかぁ。
「たしかにすごい人だったからな」
 何かのファンクラブかと思ったよ。
「だろ?城島だしてくれるか?」
「はい!」

 それにしてもやはりS級冒険者は凄いな!
 日本には5組のS級がいるが、『ブルーオーシャン』は3本の指に入るからな。

「あ、SAに寄ってくれよ?」
「はい!」

 東京へと戻って来た俺たちは『プライド』で降りると、
「お帰りなさいませ!その顔は良かったですね」
「あぁ、上薬草は手に入ったしな!」
「それはおめでとうございます」
 と如月は拍手をする。
「あー、如月、端末デバイス貸してもらっていいか?」
「はい、何かお買い物でもしたのですか?」
「俺の口座からヤトに一億入れてくれるか?」
「はい、わかりました」
 ちゃんと覚えていたんだな。俺は忘れていたのに。
「あのテントは予約な!」
「分かったよ!手に入ったらすぐに連絡する」
「入金できましたよ」
 と如月が冒険者証をかえしてくる。
「よし!俺らの家に帰ろうか!」
「「「「おう!」」」」
「じゃーね!ヤト」
 サヤがほっぺにキスをしてくる。
「えへへ!またね!」
「おう!またな!」
 城島さんも手を振ってくれたので振りかえして別れる。

「如月もありがとう」
「TSポーションを使ったのですか?」
「あぁ、サヤは女の子だったようだな」
「そうですか」
「じゃあ、家に帰るわ!またな!」
「はい!またのお越しをお待ちしております」

 ようやく帰って来た俺の部屋で最初にすることはやはり冷蔵庫からビールを取って飲むことだな。
 ソファーに座りテレビをつける。
「あはは、大門!!」
 大門怒りの叫びと書いてある。
 S級ハンターは辛いなぁ。

 カレンからメールが入って来て、明後日からまたダンジョンどう?と入って来たので、一週間は休みにしてくれとお願いした。
 流石に連チャンはおじさんの体にはキツい。

 さて、『ガチャ』だな。
 俺の分は魔石でもらったので『ガチャ』することにする。

 『ガチャ』と念じると金の筐体が出て来た。
 これが最終形態か!
 いつものように魔石を入れるが1/10と書いてある。

 おお、普通に一回10万かよ!

 しょうがないので普通の魔石を100個入れると11連になったので、
 
 いいのが当たれ!!
『ガチャガチャ』

 赤1、青3、紫1、銀2、金が3に虹が1!!
赤は、
・最上級ポーション
 まだ上があったのか!?
青は、
・風の大槍
・フラガラッハ
・大地のフルアーマー
 伝説?!流石に違うだろ?

紫は、
・紫電のピアス(AGI.STR+30)
 お、おう、
銀が、
・全+20の錠剤×2
 えー、全ステータス20プラス?!
金は、
・結界石のテント
・スキルボール『シーフ』
・スキルボール『侍』
 お、おう、なんかスキルボールのありがたみがないな。

虹だ!
・スキルボール『ネット通販』
 …ネット通販?!

 とりあえず錠剤を飲んでピアスを変え、『ネット通販』のスキルボールを胸に押し当てる。
「ステータスオープン」
ーーー
河地夜人カワチヤト 31歳
ジョブ ガチャ師LvMAX 鑑定士Lv6   錬金術師Lv5   シーフLvMAX  ローグLv2  彫金師Lv1   魔導士Lv1
レベル46
STR   161 +40(+50)
DEF   137 +40(+20)
INT   146 +40(+20)
DEX   143 +40(+20)
AGI   166+40(+30)
LUK   69
スキル 『ガチャ』『詳細鑑定』『錬金術』『上級短剣術』『罠探知』『罠解除』『鍵開け』『気配探知』『ダブル』『ハイディング』『一撃』『全耐性』『四大魔法』『彫金』『ネット通販』
SP 46
ーーー
 とりあえずネット通販を見て見るか。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

TB
ファンタジー
岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

処理中です...