16 / 170
ネット通販
しおりを挟むネット通販を押すと画面が広がり投入口がある。
「おぉ、凄いな、と言うか品揃えが」
異世界のものばかりだな!
上薬草が1万リル?リルが必要なのか?
試しに一万円札を投入口に入れてみると返って来てしまう。
「くそ!これもまた魔石かな?」
魔石を投入すると1000リルが入った。
高すぎるだろ!
だが、魔石さえあれば買えるのはいいな!
魔道具やその他のものもそれなりに買うためには、こりゃ魔石を貯めないといけないな。
『ガチャ』といい『ネット通販』といい魔石を使うもんだな。
「んじゃ次は練金釜を出してみるか」
俺はデスクの置いてある部屋に行きビールを置いてから練金釜を出す。
「でかっ!でかいよこれ?洗濯機くらいじゃないか?」
まぁ、部屋の真ん中で出したからいいけどリビングにあったら引くな。
仕方ない…この部屋は作業部屋にしよう。
ビールを飲みながらミネラルウォーターを入れていく。聖水に錬金して普通の蜂蜜を一本と上薬草を入れ錬金する。
光輝くと中にはたくさんの上級ポーションがあった。
「…50本か!やっぱり土鍋より効率はいいな!」
マジックバッグにいれていき、次はいらないだろう防具や武器を入れて行く。
「やっぱ、彫金だけど銀がいいかな?」
銀のインゴットに錬金すれば、5本のインゴットに変わる。
「よし!これで錬金も彫金もできるな!彫金の道具も買わないといけないか」
デスクに座りビールを流し込みながらネットで彫金道具を注文する。
「さて、インゴットもマジックバッグにって、柔らかい?」
彫金のスキルだろうか?インゴットが柔らかくて粘土みたいだな。
まぁ、マジックバッグに入れておいて道具が揃ったら何か作ろう!
これで俺ってばダンジョンいかなくても金に困らないかな?
リビングに戻ってビールを新しく開けると、テレビを見る。
青蘭達が出ていて次の目標を話していた。
「次は前回リタイヤしたが、また島の99階層を目指したいな」
「それは天上島の事ですか?」
天上島とは島が浮いているのでそう名付けられた、ヘリで行くらしいがとても難しいダンジョンだそうだ。
「そうだ」
「「「ええー!やだ!」」」
「あはは、パーティーの皆様はこう言ってますけど」
「まぁ、そこは話し合いで」
「ちょっと!僕はいかないからね!」
「私もちょっと遠慮したいですわ」
とテレビで言い合っている。
「あはは、青蘭は変わらないなぁ」
S級冒険者なのにこうやってテレビに出てるのが凄いよな。
ほかのS級冒険者も出ればいいのにな。
「明日も『プライド』にいくか」
他の冒険者達もポーションを待ってるだろうしな!
今のうちに低級ポーションを作りだめしとくか。
翌日、
『プライド』にいくと朝から行列ができていた。
「あ!河地様!おはようございます!」
「おはよ、どうしたの?」
「あはは、昨日テレビで青蘭さんがここのことを言ってしまったので」
「あぁ!言ってたね!品揃えがいいとか!」
「あはは、それで今日はどんなご用件で?」
「あぁ、低級ポーションを卸しに来たんだけど」
如月は嬉しそうに微笑むと、
「では裏口から」
と列を飛ばして裏口から中に入る。
いつものカウンターで低級ポーションを50本置くと笑顔で電卓を叩く。
「上級ポーションはどうする?」
「今お待ちいただいてる方が3名いますね」
「じゃあ5本でいいかな?」
「はい!ありがとうございます!」
「後は武器だけど属性武器はどうする?」
「では二つほど買わせていただいてよろしいでしょうか?」
分かったと武器を並べて行くと、
「こ、こんなに沢山の属性武器が!!で、ではこちらの剣とこちらの短刀を買わせていただいてよろしいでしょうか?」
「いいよ、あとスキルボールはいるかな?」
「え、えぇ!!?スキルボールですか!」
「剣術とシーフがあるけど」
侍はまた今度だな。
「はい!買わせていただきます!」
「鑑定でわかるよな?」
「はい!たしかに剣術とシーフでございます!」
大事に箱に入れている。
「あ、その箱何個かくれないかな?」
「どうぞどうぞ」
と、五つくれたのでスキルボールの侍をそこに入れておく。
「今日はお客様の目が飛び出るほどの品揃えになりました!ありがとうございます!」
「いや、また必要になったら電話してね!」
「はい!ありがとうございます」
と裏口から出る。
そこから『プライド』の開店を見守ると、続々と中に入っていき、みんなポーションは買って行くようだな。
お!剣が売れたようだな。
満足そうに帰って行く冒険者を見てこちらも嬉しくなるな!
それから家に帰ってまた低級ポーションを作ったら150本できた。
だが薬草が足りなくなってしまったな。
カレンに連絡すると、待ってましたとばかりに電話が来る。
「もしもしどうしたんだよ」
『私だって冒険者ですから!そりゃ、大学に行く友達ばかり当てにはできないの!しかも一週間も休みなんて』
「あはは、そりゃそうだな、明日あたり潜るか?」
『はい!それじゃあ明日は8時からで!』
「そんな早くて大丈夫か?」
『早くいかないと最近冒険者が多いんですからね?』
そうなのか、
『だから8時でも遅いくらいよ?』
「まぁ、8時でいいじゃないか、それより冒険者増えてるのか?」
『そりゃ、『ブルーオーシャン』の復活劇をみてじゃないかな?』
まぁ、酷い怪我だとは知ってたけどな。
「そうか、憧れるのかな?」
『憧れるに決まってるわよ!だってあれだけの怪我を回復させてだからね!』
まぁ、上級ポーションのおかげだけどね。
329
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる