ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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ダンジョン攻略1

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 秋も深まってきて少し肌寒くなってきたな。
 俺は相変わらず錬金術でポーションを作って『プライド』に卸している。
 エマの方も順調らしいが、できるものが増えても素材がないと連絡してくる。
 冒険者を使っていると言うとそのデータを寄越せといってきたので渡してやった。
 
 そして、
「なんでそんなに背が伸びてるの?」
「わ、若返りの薬?!」
「違う、まぁ、薬の実験でこうなったのは認めるがな」
 とカレン達に合流してダンジョンにいくためにミライ達がバスを借りて車を出してくれる。
 ダンジョンにアタックするのは、俺、カレン、カエデ、シオン、モクレン、ゼロ、ミライにメグミだ。
『ニャーもいるにゃ!』
 追加で1匹。

 今回は東京から千葉の銚子にあるダンジョンだ。
 なんでも50階層までしかないようで、攻略しようと言うことになった。

「ゼロ?調子はどうだ?」
「いいですよ!俺には勿体無いくらいにみんな優しいです」
「そうか、なら良かったよ」
 ゼロは『プライド』で働く元ロシアの機密部隊だ。
 運良く死んだことになって『プライド』で働いている。
「アーシャはどうだ?」
 アーシャもゼロと同じでヘッドハンターだったが、訳あって俺らのパーティーメンバーだ。
「私は普通よ?錬金術はどうなの?」
「ぼちぼちだな。やれることは多くなったが素材が集まらないからな」
「そう、冒険者に任せてるのに?」
「だな、上位の冒険者がいればいいんだがな」
 そうすれば素材が集まりやすくなる。

 カレン、カエデ、シオン、モクレンとも話しながら千葉の銚子までいく。
「SAに止まってね!」
「はい!」
 とやはりSAには止まるようだな。
 大量にお土産を買い込むとようやく銚子に向かう。

 銚子ポートタワーにあるダンジョンになる。
「へぇ、ここね!」
「初ダンジョン攻略よ!」
 と意気込んでいる。
 8人で攻略することはまずないが、パーティーを何人にするかなんて決まってないのでいいだろう。
 ギルドに入り、カウンターで手続きを済ませる。
 今回は攻略してB級になるのが本命だからな。その為には最後のボスの魔石が必要になるらしい。
 違う魔石じゃダメなのか?わかる装置があるんだろうな?
「ここの最下層のボスの魔石は星型なのよ、だからわかりやすいのよ」
「ほぉ、星型?売ったらいくらになるんだろ?」
 ネット通販で高値で取引されそうだな。
「売る訳ないでしょ!さっさとB級にあがるの!」
「はいはい、っと、んじゃ行こうか!」
「「「「「おう!」」」」」

 銚子のダンジョンは普通の迷路のようなダンジョンで、今のところ罠はないな。
 ゼロと前を歩いているので抜けはないだろうがな!

「右から2!左からも2!」
「あいよっと!」
 俺とゼロで倒してしまった。
「ちょっと前だけで戦って後ろはついていくだけなんですけど?」
「ん?弱いから別にいいだろ?」
「だめ!いきなり強いのは調子が乗らないでしょ?」
 とのカレンの一言で俺らはくるのを言って後ろに回る。
「カエデ右ね」
「おっしゃ!」
「シオンは左を牽制!」
「はい!」
「ストーンランス」
 モクレンの魔法が決まりモンスターは全滅した。
「過剰じゃないか?まだ低階層だぞ?」
「練習はしとくべきよ!」
「まぁ、そうだが」
 10階層、ボス部屋。
「気を抜かないで行くわよ!」
「「「「おう」」」」
 入るとマーマンが5匹。
「キモいな」
「シオン、2匹を牽制魔法をモクレン!」
「ストーンランス!」
「ファイアーランス」
 2匹を仕留めてカエデが前に出る。
「ゼロは遊撃で!」
「承知!」
 とあっさり5匹を倒してしまった。

 俺?俺は素材集めだ。
「ゼロ?罠は?」
「ないから開けていいぞ」
「ヤト!開けて!」
「は?開ければいいだろ?」
「ヤトが1番運が良さそうだからね」
 リーダーは元リーダーにも強いな。
「はいはい」
 開けるとミスリル製の三又の槍だった。
「売れば高く売れるわね!」
「これで何か作ろうか?」
「それもいいわね!何ができる?」
「剣でも槍でもアクセとか?」
「じゃあ、これはヤトが持ってて」
「了解」
 とインベントリに入れる。

「え?今どこに?」
「あぁ、『商人』のインベントリだよ」
「また?何個職業持ってるのよ!!」
「さあね?」
『ニャーにがさあねにゃ!こんなダンジョン1人で攻略出来るにゃ』
「それは言わないでいいぞ?」
 とテンの頭を撫でる。
「ほんと非常識なひとね」
 シオンが呆れているが、これが俺だから仕方ない。

『にゃ!さぁ、進むにゃ!』
「まてまて、素材がまだあるからな!」
 とみんなで素材を集めてバッグにいれる。

「よし、先に進もう」
「ボス部屋でこれだけゆっくりするのはヤトくらいだね」
「まぁ、そう言うなよ。錬金術に必要なんだから」
 そういうと先の階層に進む。

 順調に進み20階層のボス部屋。
 入ると蛇の化け物だな。
「ファイアーランス」
「サイクロン」
 と合成魔法で炎の竜巻きが蛇を覆うと、
『きしゃーーー』
 と苦しげな声を出す。
「しっ!」
 アーシャが弓で攻撃して、炎が収まればカエデとシオンがトドメを刺す。
 ドロップは皮と魔石だ。
 宝箱はまだ俺が開けることになった。
「雷光の杖だな」
 魔法特化の杖だから杖術を使うカレンには向いてないか。
「よし!俺だな!」
 とモクレンが手に取る。

「次は俺のお願いな!」
「カエデ?俺は選べる訳じゃないぞ?」
 宝箱の中身なんて選べるわけがないだろ。
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