ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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逮捕

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「覚醒屋を始めるにあたってまずは場所だな!」
『ニャーはギルドの近くがいいと思うにゃ!』
「あ、それはあたしも思います!」
「ですね、そこなら冒険者も多いですしね」
 と言うことでギルドの近くに土地を買うことにした。
 建物は六角形の塔のような建物にして、出入り口は三つ、入り口と出口と社員用の扉だ。

 警備員は3名、案内係が2名、あとは出入り口にレジ係を置けばいいかな?

 1人10万で覚醒できるなら安いものだろう?
 小さな建物でいいから、まずは作ってみようか!

 ギルドの横の土地を買取、建物を建てる。
 覚醒のモノリスはアダマンタイトでガッチリ地中に固定した。
 転移陣も密かに設置して俺がいつでも入れるようにした。
 警備員と案内係は面接してレジ係は国から派遣してもらった。

 さぁ、これからどうなる?

 1日目は人が来なかった、と言うか一回10万を出す人がいないのかもしれない。

 2日目、人が1人入ると記者達に聞かれて自分が騎士になったといって喜んで帰って行った。

 3日目、列ができ始める。
 警備員が緊張しているようで、もっと肩の力を抜くように助言する。

 4日目、長蛇の列ができるようになった。海外からも記者が来て取り上げてくれている。
 人もうまく回っているようだな。

 で、一週間で人が捌けないほど並んでいる。
 ギルドにも迷惑をかけるほどの列ができてしまった。
 まぁ落ち着くまで様子見しましょうと如月と話している。

 一ヶ月経った。
 相変わらずの列だがちょっとおとなしくなったようだな。
 たぶんここら辺の住人は全員何かしらのジョブを授かったと思う。
 ギルドから冒険者活動をする人が増えたと嬉しい連絡もあったからな!

 そして二ヶ月、落ち着いてきたのでこのまま覚醒屋は続けることにした。
 1日大体50人はまだくるので500万、人件費を引いても貯まっていく一方だな。

 と言うことで『覚醒のモノリス』は俺らが心配していたが、なんとかなったのだ。
 良かった良かった!

「と言うか何も起きないからなぁ」
 何か妨害でもあるかと思ったが、
『にゃんにゃ?起きた方が良かったにゃ?』
「軌道に乗ったんですから良かったですよ」
「だな」
 と如月と話していると、団体さんが来た。

「話と違う!金返せ!!」
「はぁ、俺がいく」
 と俺が前に出て話を聞くと希望の職業じゃなかったらしい。
「職業は人それぞれですね。誓約書にサインしているので裁判になればもっとお金がかかる上に負けますよ?」
「そ、そんなことは知らなかった!金返せよ!」
「返せませんね。これは慈善事業じゃないので」
「う。訴えるぞ!」
「どうぞ、それで気が済むのであれば。それとこんなことしていたら警官が来ますよ?捕まる前に戻ってください」
 と渋々戻っていく。

 まぁ、戦闘職のジョブにつけるのは一部の人間だけなのでしょうがないだろう。
 あとはそのジョブをどう活かすかだ。

 そらから少しして国から打診が来た。

 中学校の取り組みに加えると言うらしいが、それは了承した。

 するとまた総理大臣に会うことになった。
 会うのは二度目の藤森だ。
 会食の席だが前と態度が違う。
「まぁ、かけたまえ」
「はい、で?何の用でしょう?」
「『覚醒のモノリス』と言うものを国で面倒を見る」
 と馬鹿げたことを言ってきた。
「はぁ、差し出せと?」
「まぁ、そう言うことだな」
「ではこの事業はやめて他の国に行きますね」
「な!おれがいっているんだぞ!」
 国のトップがバカなやつだからだろ。
「買取なら応じましょう。1000億円で」
 藤森の顔色が悪い。
「国が制限する!即刻渡しなさい」
「分かりました、では事業は辞めますので」
「そんなことしたら暴動が起こるぞ!」
「貴方が言ってるのは財産をよこせと言っているのと変わらない」
「国のためだ」
「取りやめますので」

 といって外に出る。
 ミライ達に『覚醒屋』まで送ってもらう。

 もう、警察が動いており、買取屋は警察の管轄になったと言っているので俺は転移陣で中に入り、モノリスと転移陣をインベントリに入れると、何食わぬ顔で出て行った。

 その後は大騒ぎだ。

「俺は知らん!勝手にしろ!」
 家に押しかけてきたがしらんの一点張りで通す。

「河地夜人に業務妨害と盗難の罪で逮捕状が出ている!出てきなさい」
「へぇ、そうきたの?まじでゆるさねぇからな」
「ウッ…」
 結局、逮捕状が出て逮捕されることになった。

「さぁ、アメリカあたりにでも行こうかな?」
 と考えるがなんかいく気になれないな。
 逃げるのは違うしな!

 拘置所に入れられたが別に悪いことはしていないのでのんびりとしている。
『ニャーはにゃにもしていにゃいにゃ!』
「あはは、なんかのドラマか?」
『バレたにゃ、それよりこれからどうするにゃ?』
 テンは召喚獣なので、一緒だ。
「んー、ビールでも飲んで考えるか?」
『そうにゃね』
 拘置所はそれなりに暖かいので着込んでいればどうってことはない。
 テンもダウンを着ているしな!

 国家安全保障局は何をやってるんだろ?
「それより『プライド』だな。ポーションどうするのかな?」
『にゃんともならないにゃ』
「だよなぁ、俺がこんなところに入ってるんだしな」
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