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クリスマス2
しおりを挟む「金丸!何やってんのさ!」
とやってきた美女はシャンパンゴールドのドレスを纏っている。
「おう、こっちが『グリード』の荒木にこっちは有名な錬金術師のヤトだ!」
ビックリした美女はこちらにやってきて、
「ポーションをいつもありがとう!私達も助かってるわ!」
「いえいえ、ポーションくらいしか」
「河地様、謙遜もすぎると嫌味になりますよ?」
と後ろから声がかかる。
「「如月?!」」
「遅くなりました」
とテーブルにつまみが乗った皿を置き、
「飲んでばかりでは後がきついですよ?」
「おう!モグモグうん、うまいぞ」
とすぐに手で掴み口に運ぶ金丸。
「あんたは箸を使いなさいよ!」
と打たれるが応えてない。
「私は七沢真希よ、『黄金騎士』でアタッカーをしてるわ」
「へぇ、女性でアタッカーか、うちと一緒だな」
「え?錬金術師もパーティーあるの?」
「あぁ、元リーダーになるけどな」
「うちのリーダーはこいつだけど脳筋のタンクなの」
小突かれる金丸は笑っている。
「俺もアタッカーじゃないな、俺は斥候だ」
と荒木が言う。
「荒木さんは斥候+アタッカーじゃないですか!」
「千賀か、他のみんなは?」
ゴツい身体の男が荒木の後ろにいる。
「ここにいますよ」
と集まってくる。
「タンクの千賀昌孝、アタッカーの千葉雄大、知多美樹昌、ヒーラーの雅舟舞だ」
ゴツい身体の千賀、小柄な千葉、手足の長い知多に小柄で可愛らしい雅舟。
「あぁ、よろしくな!河地夜人だ」
「テレビに出てた人だね」
雅舟がキャッキャと嬉しがる。
「あはは、お恥ずかしい」
「まぁ、トップがあいつじゃやりにくかったしな!」
知多がカクテルを飲み干してウエイターに新しいものをもらいながらそう言う。
「あははは、まぁ、面白かったよ」
千葉が笑い、みんなが笑い話にする。
「じゃあ、たのしんでな!」
「お互いにな!」
と荒木と別れるが金丸は何かを探している。
「なぁ、こっちのみんなは?」
「あそこ、女に夢中よ?」
「だぁー!お前らこっちに来い!」
「なんだよ!もう少しで落とせたのに!」
と耳を引っ張られながらくるその大男は耳を抑えながら涙目だ。
「脈なしだったろ!」
「そうだよ!他に行こうって言っても動かないんだから!」
と男3人、
「デカいのからアタッカーの山岡、ヒーラーの池沼、斥候の窪地よ」
「「「よろしくー」」」
「よ、よろしく、川地夜人だ」
「おし!ヤトはモテそうだな!ナンパに行こうぜ!」
「よしそうしよう!」
と肩を組まれるが、拳骨の音が3回聞こえ、肩から手が外れる。
「あんた達羽目外しすぎでしょ!ちょっとはわきまえてよ!恥ずかしい…」
と七沢は大変そうだなぁ。
「んじゃ、俺らもまたな!」
「おう!」
と男3人を七沢が蹴りながら戻って行く。
「ようやく食えるな」
「そう見たいですね」
「如月は顔は知ってるのか?」
「はい!ポーションを送ったりしてますからね」
「あぁ、そういうことか」
俺の作ったポーションが使われてるんだな。
飯を食いながら如月と話をして、たまに現れる他の冒険者と話をする。
「さぁ。みんな飲んで食べてるか?」
「「「「おおーー!!」」」」
「じゃあ。ビンゴ大会だ!いまから配るビンゴカードを大事に持っていてくれよ?ビンゴの仕方のわからないやつは近くのやつに聞いてくれ!」
ウエイターからビンゴカードが配られる。
「よし!みんな行き渡ったか?」
「「「おおーーー!!」」」
「じゃあ、ビンゴスタートだ!」
とビンゴが開始され、どんどんビンゴと言ってプレゼントを決めて行く。
ちなみに俺のプレゼントはまだ誰もとっていない。
しかし五万以内といいながらみんな奮発してるな。
ちなみにミライとメグミの分も金をもらい俺が用意した。まぁ、冒険者のパーティーで何を買っていいかわからないだろうしな!と言うわけで俺の手作りは三つある。
藍良がビンゴして俺のを持って行った。
「さぁ何ですかね?」
「あ、指輪だ!誰のやつかしら?」
「おっ!それはヤトのやつじゃないか?如月」
「はいはい、それは天空の指輪ですね?AGIがあがるのと収納がついてますね」
「きゃーやった!ヤト、ありがとうー!」
「「うおぉぉぉおぉぉぉ!!」」
藍良には手を振っておく。
「お、ビンゴ!」
「さぁ、錬金術師は何を選ぶ?」
「それじゃあこれで!」
と中くらいの箱を選ぶ。
「中身は?」
「おぉ、バッグだな!ありがとう!」
持っていないタイプのバッグでクラッチバッグだった。
「それは私のよ!」
さっきの七沢だった。
「ありがとう!」
俺の作った他の二つは七沢と荒木が当たっていた。
両方とも収納腕輪だ。
持ってなかったと喜んでいた。
残り物には福があるとは言うが、最後は岩井ででっかい飛行機のラジコンだった。
「どこで飛ばすんだよ!いらねぇー!!」
と嘆いていた。
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