ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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仕事納め

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 クリスマスにこんな楽しいパーティーは初めてだな。
 カレン達もはしゃいでいるな。
 来て良かったな。
「どうだ?こんなパーティーも悪くないだろ?」
「おう、青蘭こそお疲れ様だな」
「あはは、俺は楽しんでるぞ?こんなの疲れたうちに入らんな」
「そうか、俺もたのしいぞ!しかし顔が広いな」
 S級パーティーのほかにもA級パーティーなんかもいる。
「まぁ、怪我してる時に見舞いに来た奴らばかりだがな」
「そっか、そりゃ恩返しにもなるな!」
「そう言うことだ」
 と2人で端っこで飲んでいると、
「なーに?2人で飲んでるの?」
 とカレンとカエデ、シオンが混ざってくる。
「おぉ、うちの綺麗どころだな。アーシャは?」
「さっきまで一緒にいたんだけどね」
「恥ずかしがって隠れた」
「そっか」
「恥ずかしがってない!」
 とカエデ達を割って出てくると俺の飲んでるビールをとって一気に飲む。
「ふぅ、ふん!」
「アーシャは何着ても似合うな」
「な、な、な、ばか!」
 といってどっかに行ってしまった。
「あはは、ヤトは女心を勉強しないとな」
「ん?教本があれば勉強したいよ」
「「「あははは」」」
「なーに笑ってんのさ」
「僕らも混ぜてよ」
 と今度はサヤにシホにカリナと『ブルーオーシャン』の綺麗どころが集まる。
「どおどぉ?僕のドレス!」
「可愛い子は何着ても可愛いな?」
「きゃー!褒められた!やったぁ!」
 と抱きついてくる。

 さぁ、そろそろ時間だろ?

「えー、みんな今回は集まってくれてありがとう!そして怪我をした時に元気付けてくれて感謝している。『ブルーオーシャン』はこの通り復活した。みんなも冒険者だ!怪我する時もあるだろうが、ここに錬金術師もいることだ!必ず復活できる!だから絶対に『死なない』でまた会おう!!」
「「「ウォォオォォ!!」」」
「帰りも気をつけて帰ってくれよ!」
 とこれでクリスマスパーティーは終わりだ。
 
「よし!二次会いこ!せっかくドレスなんだし!」
「おぉ!行こうぜ!」
「ったく、こんな日に空いてるとこなんて」
「よぉ、飲み足りないだろ?予約してる店があるから行こうか?」
 と青蘭?二次会まで用意してたとはな。
「しゃーないな、いくか!」
『いくにゃ!』
 テンもいつのまにか帰ってきた。

 二次会は居酒屋の貸切だ。
 多分あの会場のほとんどが来てるな。
 俺の横にはサヤとアーシャがいる。
「錬金術師はモテるな!」
「これはモテてるのか?」
『にゃー!美味いにゃ!』
 と俺の膝の上で飲み食いしてるテン。
「ねえねぇ、僕なんて今フリーだよ?いいと思わない?」
「貴方は元男でしょ?ヤトに相応しくない」
「なんだとー!短髪で女らしくない人に言われたくないよ!」
「「ぬうぅ!!」」
「2人とも俺を挟んで喧嘩するなよな?ほら飲め」
 と2人で飲み比べが始まった。
 俺は飲みながら楽しく騒いでいるみんなを見て笑っていた。ちょっと酔っているな。
 結局飲み比べはアーシャが勝ったが、アーシャもベロベロだな。
「ヤトはぁ、だぁれにもぉ」
「本当に明日起きたら二日酔いだぞ?」
 と2人に膝枕してみんなと喋りながら今日1日が終わるまで楽しんでいた。

 車で送ってもらいみんなをタクシーで家に返す。

 アーシャはゼロに任せて大丈夫だろ。

 夜道を歩いて帰る。
 最高のクリスマスだったな!


 翌日はもう年末の感じが出ているテレビを見ながらテンと一緒にゴロゴロしている。
 大掃除をしようにもそんなに汚してないし
、窓を拭くくらいだな?

 買った工場の方に足を向ける。
 小さい工場といってもそこそこな広さがあり、三分の一は自宅として使うのでその工事をやっているがだいぶ出来上がってるな、すっからかんの工場の後ろ側が俺の仕事スペースになっている。
 駐車スペースがあり、その奥はエントランス、居住スペースは四つで2DKのアパートが丸々入った感じだな。
 工場は鉄骨造りなのでがっしりしてるしいい感じだ。

「あ、旦那!見に来たんですか?」
 とこんな日に親方がいる。
「これ差し入れです。クリスマスですよ?」
 とインベントリから焼き鳥とお茶を取り出すと、
「ありがとうございます!おう!差し入れもらったぞ!」
「「「ありがとうございます」」」
「えへへ、納期に間に合わせるように何とか年越しまでにやっときたいところがあったんで」
 と気合が入ってるな。
「すごい広さですよね?」
「本当ですよ」
 ミライとメグミがビックリしてる。
 年末は休みで年明けには完成予定だからな!
「じゃあ、見に来ただけなんで」
「へい、ありがとうございます」
 と言ってテンと外に出て『プライド』まで歩いて行く。
 
「ただいま」
 と如月が入っていくと、
「おかえりなさいませ!」
 と店員はよくできてるなぁ。
「おう、ここは年末休み?」
「はい!今年は9連休ですね」
「そりゃいいな!じゃあ、ポーションも最後かな?」
「そんな感じですね」
 とカウンターにいき、ポーションを納めていく。
「素材はどうしますか?」
「おう、もらおうかな」
「はい、ではポーション代から引かせていただきますね」
 とこのやりとりも今年は終わりか。
「如月は地元に帰るのか?」
「私は実家が東京なので変わらないですね」
「あはは、俺と一緒か、しょうがないな」
「ですね」
 と言って今年最後の仕事納めになった。
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