72 / 170
正月早々
しおりを挟む「これだけか?」
「今の所これだけですね」
とこちらをみる如月。
「仕方ない、とりあえずここに出していくぞ?」
カウンターにアクセサリーを出していく。
「ありがとうございます」
「後また一部屋借りたい」
「分かりました」
「あ、出てくるまで帰るなよ?」
と荒木に言えば、
「わかった」
とアクセサリーを見ている。
俺は借りた部屋でまたガチャを引く。
『ガチャガチャ』
とりあえず55連だ。
赤が3、青が43、紫が8、銀が0、金が1、
赤と金のカプセルは後だ。
『はぁ、開けるにゃ!』
「おう」
と開けていくとインベントリに入れる。
ドアを開けて出ていくと、
「とりあえずアクセサリーは決めたが」
「んじゃ武器と防具だな」
カウンターをいっぱいに使って並べていく。
「スゲェじゃねーか」
「特別につけたい属性もつけてやるぞ」
「ちょっとまってろ」
と自分の得意武器を探し、振ったりして試している。
「おし!俺はこれだ!」
と荒木が持ってきたのは、
・直刀・小嵐
・直刀・毒霧
「両方とも直刀なんだな」
「そうだな、これに風と毒を付与してくれないか?」
「ん?属性を強めるのか?」
「できるか?」
「多分な。借りるぞ」
俺は部屋に入って練金釜を出し、付与していく。
・直刀・狂嵐
・直刀・蠱毒
「ほら、これでいいか?」
「あぁ!新しい相棒だな!」
と手に取ると嬉しそうにしている。
「次は俺だ!この大剣に…」
と『グリード』の武器に属性をつけていくと買って装備して色々試しているようだ。
全員がアタッカーでその中でも役割があるらしい珍しいタイプのパーティーだ。
「よし!今日はいいものが買えて嬉しいぜ!ありがとな!」
「こっちこそ色々と気付かされたよ!ありがとう」
「んじゃな!」
と新年早々『グリード』は新しい武器を収納の腕輪に入れて持って帰った。
「九州かぁ、俺も行きたいなぁ」
『にゃ?旅行かにゃ?』
「あはは、また今度な」
と言って『プライド』に入っていく。
「また値付け頼んで悪かったな」
「いえ、勉強になりましたし!あれだけの武器や防具に囲まれて幸せですから」
と如月は何を言ってるんだ?
「よし、でポーションの続きだな」
「はい」
いつものように武器防具、ポーションを買い取ってもらい、魔石と素材を買う。
「今日もありがとうございました」
「こちらこそ」
「んじゃまた」
「はい、お待ちしています」
と『プライド』を後にする。
そういえば黄金騎士の防具も作らなきゃいけないな…金ピカの?
オリハルコンは作れるからそっから作っていくか。
家に帰りビールを飲んでいる。
『ニャーも体が鈍ったにゃ』
「そりゃ、正月は仕方ないよ。またカレン達とダンジョンにいこうな!」
『にゃ!』
と言いながらソファーで飲んだくれる俺たちはテレビを見ながらまどろんでいた。
『緊急速報です。四ツ谷駅前のダンジョンがスタンピードしました。緊急速報です。四ツ谷駅前の…』
テレビから流れてきた速報に俺は居ても立っても居られない。
「なんだよ!正月早々!いくぞ!!」
『ニャーも戦うにゃ!!』
外に出ると、
「川地様!いけません!」
「どいてくれ、ミライ、俺はそんなに弱くない」
「分かってますが貴方は一人しかいないんですよ!」
そう、日本の錬金術師は俺しかいないかもしれないが。
「そう言うことじゃねーんだ!悪いな!」
「河地様!!」
俺はミライを置いて外に出ると四谷方面に走る。
AGIが高いので車よりも速く走れる!!
『ニャーも疲れるから掴まるにゃ』
「振り落とされるなよ?」
と走り出し四ツ谷駅に着くと、もう冒険達が戦っている。
俺もモンスターの群れの中心に入って戦いだし、怪我してる奴にはポーションを投げつける。
「おらぁぁ!」
「グギャアアァァァ!!」
ゴブリンウォーリアーを一撃で倒し、次の獲物に向かって走る。
『テンストライクにゃ!!』
とテンもなんだかんだでモンスターを倒してる。
「まだまだいくぞ!おらぁぁ!」
宙を舞い、短剣を投げつける。
武器はある!さっさとこのスタンピードを止めないとな!
冒険者も増えているが、それ以上にモンスターが湧いて出てくる。
「ヤト!」
「カレン!それにみんなも!」
ダンジョン帰りのようで普段着だな。
「時間は稼ぐから早く着替えろ!」
「了解!!」
「サンダーストライク!!」
“ダダダダーン”
とモンスターが魔法を受け弾け飛ぶ。
「槍錬成!オラァ!!」
槍を錬金術で作り出し投げる。
「待たせたわね!」
「遅かったな!」
「ふん!ダンジョンが揺れたから帰ってきたらこれよ!ファイアーピラー」
「そうですよ!ストーム」
モクレンがファイアーピラーを巻き込む風の魔法で広範囲を焼き尽くす。
「いっくぜー!おオラァ!!」
「ここは通さないわよ!」
「三連射!」
とカエデ、シオン、アーシャもなかなかやるな!
「さぁ。中心に行こうか!」
「ゼロ?大丈夫か?」
「あぁ。余裕だな」
「よしいくぞ!」
ゼロと二人でモンスターを斬り裂きモンスターが出てくるダンジョンへと向かう。
「さて、デカいな!」
「やるしかないだろ!」
そこにはガシャ髑髏が出てきたところだった。
209
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる