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ヤトベース
しおりを挟むネオの服選びは結構時間がかかるな。
俺も新しい服を買ってペットショップまで行き、テンの服まで買って帰ってきたが、まだ終わってなかった。
ゼロとモクレンも俺についてきていたので女の服は時間がかかるなと言っていた。
「これでヨシ!着ていくので!」
とようやく決まって会計したらカレン達もちゃっかり買っていた。
まぁ。いいけどな。
ネオはまだ寒い時期なのでダウンにロングスカートだ。まぁ、無難なとこだな。
その他にも下着なんかも買ったようで袋を渡されたのでインベントリに入れる。
で、俺の家までタクシー2台使って帰る。
みんな降りると、
「「「「ふおぉぉ!!」」」」
と言っていた。
「おかえりなさいませ!…何日経ってると思ってるんですか!!」
ミライが怒っている。
「ごめん、ダンジョン攻略してきたんだよ」
「あれほどダンジョンにはいかなくていいと言ってるじゃないですか!」
それは俺の勝手だろ。
「あ?『ルベル』のリーダーだからに決まってるでしょ!」
「カレンさん?ダンジョンは危険なところです!何かあってからじゃ遅いんですよ!」
「ヤトは強いの!あんたなんかに何がわかるのよ!」
「やめやめ。勝手に俺のこと決めつけるなよ!俺はミライには悪いけどまだダンジョンも行くし、錬金術もやる!」
「…はい」
「ほらね!」
「でもダンジョンは素材の為だ!だから強引に連れてくことはするな!」
「ウッ…」
「わかったか?」
「「…はい」」
よし!これでいいんだよ!
「で。ミライ、メグミ、俺達とこれから一緒に住むネオだ」
「「「一緒に!?」」」
「そらそうだろ?召喚されてわからないことだらけなんだから」
一人で暮らせなんて言えないだろ。しょうがないから俺達と暮らすしかないだろ?
「し、しかし」
「何も知らないのに放置はできないだろ」
「後一部屋空いてるじゃないですか?」
「教えるやつは?」
「「「私が!?」」」
「ん?3人で教えるのか?」
カレン、アーシャ、ミライが手を上げた。
「まぁ教えてくれるならそれでいいけど、まだ部屋に何もないぞ?」
「なら私の部屋で教えますので」
「分かったよろしく」
ミライが教えるそうだ。
「んじゃ、とりあえず中に入ろうか」
中に入って扉を開け、電気をつける。
「うお!すげぇ!」
「俺の工場だ!」
作業スペースにビールやつまみを出していく。
「すげえすげぇ!」
とカエデが言うが、他のものはビックリしたのか喋らない。
『ニャーが案内してやるにゃ』
とカエデの方に乗って一緒に回っていく。
「おい!とりあえず乾杯するぞ!」
「おう!」
「んじゃ、攻略成功にかんぱーい」
「「「「かんぱーい」」」」
「ここいくらしたの?」
モクレンが言ってくるが、
「ん?廃工場を買い取ったから思ったより安いぞ?」
「へ、へぇ、凄いじゃない」
「だろ?」
「家賃払うからここに越してきたい!」
アーシャが言う。
「別にいいけど」
「あ、私だって!」
「いや、一部屋しか空いてないぞ?」
「「むー」」
「私が先に言った!」
「そんなのだめ」
とふたりが喧嘩を始める。
「二人で住めば?」
「「?!」」
「間取りは?」
「2DKだな」
「それなら」
「いや、ネオがいるだろ」
「「あ!」」
ほんとにこの二人は、
「ネオちゃんなら私が面倒見ますよ」
ミライが?
「いいのか?」
「だってそれしか今は方法がないですからね」
「んじゃこれ、ネオの服が入ってる」
「分かりました、ネオちゃん行こうか?」
「わ、わたしはヤト様と一緒がいい!」
「「「だめ!」」」
女四人が話し合いをしている。
「モテる男はつらいね」
「そんなもんか?ちがうだろ?」
「鈍感なのはどうかと思うよ?」
鈍感?いやいやタダで住めるからだろ?
と飲みながらテンが帰ってくるのを待つ。
「ここすっげぇ!俺も住みたい!」
「「「「だめです」」」」
「ふぅ、で?決まったのか?」
「私とアーシャで一部屋借りるわ!」
「んじゃほい、鍵だ、無くすなよ?」
と鍵を渡す。
「えっ!カードキー?」
「おう、シーフなんかは鍵開けできちゃうからな」
「セキュリティすごいね」
「まーな」
と言って部屋を見に行った。
「じゃー、ネオちゃんはこっちね」
「はい」
とミライとネオは2階に上がって行った。
「壮観ですね」
「凄いわね、ここ全部でいくら分あるの?」
「さあ?値付けは如月がするからな」
「『プライド』の?ここにきてるの?」
「週に二回くらいかな?」
「はぁ、凄いわね」
『ニャーも手伝ってるにゃよ?』
「偉いわね!よしよし」
『ゴロゴロ』
喉を鳴らすテンはシオンの肩の上に乗っている。
「ふぅ、つれてくるんじゃなかったか?」
「いや、普通に後からバレた方がやばいからね」
モクレンが言うのでそうかもしれないな。
「思ったより広くてビックリ」
「これなら二人で住めそうね」
とカレンとアーシャがやってきた。
「広くとったからな」
「あとは荷物持ってくるだけね!」
「私の荷物は少ないからすぐ」
「私だって少ないわよ」
喧嘩するなよ?ほんとに心配だ。
「A級が3人もいたら怖いものなしね!」
あはは、俺が怖いな
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