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長い一日
しおりを挟む前回大量の薬草をもらった。仕分けはインベントリで終わってるからあとはポーションにするだけだが、
「お届け物です!」
「あー、わかった。ドアを開けてくれるかな?」
「はい!」
若い男3人が今から運ぶのを頑張ろうとしているが。
「全部俺のかな?」
「そうですね!」
「インベントリ」
ミネラルウォータを大量注文したのでこのトラックいっぱいがミネラルウォータだろう。
インベントリを使って俺が一瞬で消したもんだから3人とも唖然としている。
「す、すげぇ」
「受け取りのサインは?」
「あ、ここにお願いします」
「はいよっと!」
「すいません。今のはなんのジョブですか?」
「『商人』のジョブだよ。3人はジョブは?」
「いま貯金中で」
「そうか。ならちょっとだけサービスだ」
と手持ちくらいの『覚醒のモノリス(小)』を出して3人に触らせる。
「お、俺が戦士!」
「俺武闘家!」
「俺は騎士だぜ!」
「これは内緒な!」
「「「はい!ありがとうございます」」」
とちょっといいことをした気分になる。
まぁ、頑張ってる子にはご褒美がないとな!
見送った後で中に入っていく。
ヤトベースでミネラルウォータを置いて、練金釜にミネラルウォータを入れていく。
「ふんふふーん!」
満杯になるまで入れるとかなり体力を使うが、薬草を目分量で入れていき練金!!
少し光って中には封のされた低級ポーションが10000本!
この調子で汗をかきながら低級ポーションを作っていく。
そして、上級ポーションをもう一踏ん張り作ったら今日の仕事は終わりだ!!
ヤトベースにある椅子に腰掛けると冷蔵庫を開けてビールを飲む!
「クゥゥッハァ!」
CMのオファーが来るんじゃないかと思うほどの飲み方だったな!!
『ひとりで何昼間っから飲んでるにゃ!』
「あ?一仕事したから飲んでるんだよ!テンこそどこいってたんだ?」
『そ、それはあれにゃ!ニャーにも一人になりたい時があるにゃ!』
「あーそーですか!」
『にゃんにゃ!やるんかにゃ!?』
「やーだよ!俺は疲れたの!」
とベースの椅子にもたれかかって疲れを取る。
春も早いなぁ。
窓から見える景色をのぞいてみる。
これからどんどん歳をとるごとに早くなっていくんだろうなぁ。
『にゃんにゃ?物思いに耽って、さぁ、飲むにゃ!』
「ん?もう一仕事だ!」
と『ガチャ』をだすと魔石を入れて11連回す。
赤0、青7、紫2、銀1、金1、虹1、といい感じだな!
青が、
・竜人の鎧セット
・魔導士のローブ
・金銀の杖
・精霊のローブ
・爆炎のハルバート
・深淵の杖
・小人の甲冑
まぁまぁだな!まだまだ!
紫が、
・終焉のピアス(STR100+死の宣告)
・ヒスイのネックレス(DEX+INT50)
ほう、まだまだ!
銀が、
・知力の錠剤(INT+20)
まだまだ!
金が、
・刀 無銘 貞風(風+風+水+烈風刃)
ええ。金で刀か!良い刀なんだろうな!
よし、最後の虹は?
・特製練金釜(使用素材半分)
「あはははは!これ欲しかったな!やった!」
使用素材が半分で済むなら他の錬金もできるな!
「あ、レベルレベル」
錬金術師Lv17に上がってる!やっぱりあれだけやった甲斐があったな!
作れるのは、
・毛生え薬…ミノキシジル茸+新聖水
・惚れ薬…トキメ草+相合茸+新聖水
かぁー、二つか!しかもいらんしな。
いや、毛生え薬はいる人多いだろ?
「よーし!作ってみよう!」
半分の材料で5本作れたな。
もう半分も作ろう。
『プライド』にでもいくか。
『にゃにをつくったんにゃ?』
「聞いてくれよ!毛生え薬だ!」
『いらないにゃ』
「毛むくじゃらだもんね。でも待ってる人がいるからな!」
と行こうとすると、
『待つにゃ!まずは一杯』
「んー、だな!」
『ほっ!』
「飲まないのか?」
なんかほっとしてるけど。
『飲むにゃ!つまみでも取るにゃ!』
「いらないよ、これで良いじゃん」
常備しているピスタチオ!
「あむんむんむ」
これがビールに合うんだな!
『不思議なマメだにゃ、美味しいにゃ』
「よし!飲み終わったから行ってくるな!」
『ま、待つにゃ!そうだにゃ!他に何が作れるようになったにゃ?』
「ん?惚れ薬だけど、作る気はないかな」
『にゃんでも作るにゃ!』
「いやなんでもは作らないよ、てか、退いて?」
『いやにゃ!』
「ん?なんで?」
『にゃんでもにゃ!』
「あ!蛇!」
『いやぁぁぁぁぁ!!』
とテンが逃げ回るのを横目に、
「嘘だ!じゃーな!」
『しまったにゃ!メーデー!メーデー!』
とどこかに連絡するテン。
もう夕方か、明日でもよかったけど、まぁ、いいか。
と歩いて向かうとキャンピングカー?
「あれ?城島さん!」
「あぁ、河地様!お久しぶりですね」
「そうですね!みんなは中に?」
「はい!そうだ、新しいものは何かできましたか?」
「それがですね…毛生え薬です!」
「えー!うそ!まじですか!買います!」
「え?そんな風に見えないですけど?」
「ここ見てくださいよ、薄くなってきてますでしょ?」
「あぁ、んじゃ、これあげますよ」
「いや買いますから」
「いやいや」
「買いまーす!僕が買いまーす!」
「そ、そうですか?なら安くしますね!中に行きましょうか?」
「あ!ちょっと待ってください!」
「ん?」
「このキャンピングカー、少し新しくなったんですよ!」
「へぇ!どこですか?」
あまり変わった感じはないけどな。
「どこでしょうか?」
「問題ですか?それはまた今度で!暗くなる前にいきましょうか?」
「あー」
「よう!ヤト!」
「ん?おう、青蘭か、どうした?」
キャンピングカーの前から青蘭が出てくる?
「いやな。最近はなかなか良いダンジョンがないだろ?」
「おう。そうなのか」
「でな、お前知らないか?」
「あはは、知るわけないだろ?」
「あははは…だよなぁ」
なんだってんだ?
奥の方から声がする。
『良いぞー』
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