ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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遠征

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「錬金術師はどうなっている?」
 ある男が尋ねる。
「はい、S級のグロモボーイが行ったので確実かと」
「そうか、日本とアメリカに一人づついる錬金術師…まずは日本の錬金術師は殺す他ないだろう。それとこちらの『覚醒のモノリス』ではどうだ?」
「まだ錬金術師は出ていません」
「年寄りも全て触らせろ!必ず錬金術師を出すんだ!」
「はい!」
 そう言うと男は部屋から出ていく。
 残った男は窓を見る。
「アーシャ…」

♢♦︎♢

「本当に行くのか?」
「当たり前でしょ?」
「もうチケット予約した」
 とカレンとアーシャが言う。
「はぁ。行くなら北海道がよかったな」
「なんでよ!暑い中暑いところに行くでしょ!」
「寒いところはなれてるから」
 とアーシャがじゃらんの九州を持っている。
 そう、遠征にいくというのだ。
「みんなで行ってきたらいい」
「だめ!ヤトもいくの!」
「場所は?」
「鹿児島よ!」
 鹿児島だとサツマイモ?桜島?
「黒豚のトンカツ食べるんだから!」
「あぁ、黒豚ね」
「あと鹿児島ラーメン」
「へぇ、ラーメンねぇ」
「とりあえずいくから明後日だからね!」
 といってヤトベースからでていく二人。

「はぁ、如月に言わないとな」
「私達はここに残りますから!お土産お願いしますね」
「ん?ミライとメグミは来ないのか?」
「店を閉めるのは嫌ですからね!」
「私達一応店員ですよ?」
「そうか。ならポーション系をたんまり作っておかないとな!」
「はい!」

 テンに協力してもらいながらポーションをつくる。
『もう入らにゃいにゃ!』
 とテンがポーション部屋を指差す。
「いつ帰るかわからないからメグミに収納してもらうんだよ」
『はぁ、でも久しぶりのダンジョンにゃね!』
「だな、テン達の世界にもあるのか?」
「ありますよ?ダンジョン」
『冒険者もいるにゃ』
「へぇ、ランクもありそうだな」
「SからFまでありますよ」
 とネオが言う。
 なら一緒だな。
『まぁ。ギルドもあるしこっちと一緒だにゃ』
「そっか、テンは冒険者だったのか?」
『ニャーは炭鉱夫だったにゃ!最初に言ったにゃ』
 そうだったな。一杯やるところで召喚したんだった。
「悪い悪い、思い出したよ」
『本当にもう、忘れないでほしいにゃ!』
 と喋りながらポーションの在庫は溜まっていく。

「お待たせしました如月です」
「おう!悪いな」
「なにやら旅行に行くみたいな」
「そうだな、九州に行くんだよ。ミライ達はいるしポーションは作っていくから問題はないと思うけどな」
「そうですか、ありがとうございます」
「おう!土産買って来るからな!」
「はい!」
 と如月にも話はしたから大丈夫か。


「飛行機だぁ!」
「はしゃぐなカエデ!」
「グフフ、だって久しぶりに乗るからね」
 とはしゃいでるカエデ、シオンはあまり得意じゃないようで、
「なんで新幹線にしなかったのよ!」
「時間かかるでしょ!」
 とぐうの音も出ない反撃を喰らって黙る。
 いくのは俺とカエデ、シオン、カレン、アーシャ、モクレン、ゼロだ。

「よく休み取れたな」
「あはは。店長に行って来いって言われましたよ」
 そうか、日本のいいところがわかればいいけどな。

 全員で飛行機に乗って目指すわ鹿児島空港。

 機内は至って普通でシオンが怖がっていたりしたが何とか無事に鹿児島に着いた。
 駅までタクシーで行って、今回の目的地、薩摩川内市にいく。
 薩摩川内市は原発があった場所で今じゃ使われていない。
 魔石エネルギーがあるからな。

『ニャーは知らにゃいにゃ!』
「私もです!」
 と言うのも着いたから召喚するとなんか一緒についてきたな。
「ほー、ここがというところかや!でご主人様と」
 とこちらを見るのは、ほとんど下着姿の羽の生えたツインテールの女の子?中学生くらいか?
「と、とりあえず着替えよっか!カレン!」
「はいはい。私の服貸したげるからちょっとこっちにきなさい」
「ん?我はこれでいいが?」
「こっちがダメなの!っとにもう」
 とテントの中に入り着替えて出て来る。
 ピンクの髪色に八重歯が光る。
「ちなみになに?」
『魔王にゃ』
「は?」
「だから魔王様です」
「…魔力は大丈夫なのか?」

ーーー
 河地夜人 32歳3ヶ月
HP 15560/15560
MP 3870/21080
ーーー
「おいおい、俺のMPがだいぶなくなっているが?」
「我を召喚できるとは大したもんじゃ!」
『いや、ついてきたのにゃ!』
「そうですよ!私達のご主人様です!」
「我もおねがいしますのじゃ!何でもするから!」
 と懇願される。
「まぁ、MPが大丈夫なら平気だろ?」
『にゃー!やっぱりヤトならそう言うとおもったにゃ』
「ダメですよ!魔王様は魔王城に帰ってください!」
「嫌なのじゃ!こっちにいるのじゃ!」

 と揉めていてもしょうがないのでとりあえずホテルにチェックインしてから駅前のラーメン屋でラーメンを食べる。

「うめぇな!」
「でしょ!ガイドにも書いてあったし!」
 ただイントネーションがひどいな。言葉が大体しかわからない。
「うまいのじゃ!おかわり」
『ニャーは知らないにゃ』
「おかわりしてもいいかのぉ?」
「好きなだけ食べればいいぞ?」
「やったのじゃ!ご主人大好きなのじゃ」

 と旅の友が増えてしまったな。
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