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魔王
しおりを挟む東京に戻ってきた俺たちは家に帰ると疲れてまったりする。
テンとネオはまたあちらに返還しているが、また魔王が来るかもしれないのでMP錠を作って飲んどかないとな。
疲れたが仕方ない。
MP錠を作るために下に降りると、
「「おかえりなさいませ」」
「よ!ただいま!変わりはなかったかな?」
「はい!ポーションの在庫もまだあるので大丈夫です」
「これお土産な、かすたどんって名物らしい」
「わぁ、美味しそう!お茶にしますね!」
とお茶を入れにいくメグミ。
特製練金釜を出して、魔力ポーションと魔石を入れ錬金すると10錠の薬が出来た。
お茶が来たので流し込むと、
ーーー
河地夜人 32歳3ヶ月
HP 15560/15560
MP 33030/33030
ーーー
と、10錠で一万も上がっている。
とりあえず十万くらいまで上げたらテン達を呼び出すか。
とMP錠を作っていく。
茶菓子とお茶を飲みながらたまに錠剤を飲む。
「さっきから何飲んでるんですか?」
「MP錠ってやつだな。もう一人増えるかもしれないから」
「へぇ、じゃあ、今度は私の部屋ですね」
「そうだな、小さい子だが女の子だ。仲良くしてやってくれ」
とメグミに言っておく。
「はい!楽しみですね」
ティータイムも終わり在庫の管理をし始めたミライとメグミ。
ちょうどいいからガチャをやるか!110連だ。
赤4、黄10、青67、紫25、銀2、金1、虹1だ。
赤が4個で最上級ポーションだった。
黄が、
・魔力茸×100
・オリハルコンのインゴット×100
・ヒヒイロカネのインゴット×100
・レーベの葉×100
・紫貨×100
などだ。素材が集まるのはいいな!
青が、
・天空の鎧(空中移動可)(天空シリーズ)
・研究者の白衣(INT+100)
・冒険者のレザーアーマー(経験値倍獲得)
・技能の長剣(DEX+50)
・天上天下唯我独尊の上着(STR+100)
・聖なる剣(聖属性付与)
など、属性やら色々ついてるが、使いにくそうなのもあるな。
紫が、
・変身ベルト(装備収納可)
・マジックベルト
・ギュゲスの指輪
・紫炎の指輪
・天空の腕輪(収納×100可能)(天空シリーズ)
なんかシリーズものもあるようだな。天空シリーズか、集めておこう。
銀が、
・AGI神薬(AGI+200)
・STR剛薬(STR+100)
うん、これは取っておこうかな。
金が・スキルボール『魔法剣士』
虹が・天元剣
なんかゴツい剣だな。これも売るのはやめておこう。
さて。武器防具を並べていこうかな。
「ミライ、メグミ、手伝ってくれるか?」
「「はーい」」
と3人で武器や防具を並べていく。
それが終わればひと段落だな。
「ポーションもあるし、武器防具も揃ったから今日はもうあがろうか」
「「はい!」」
ミライとメグミは俺と一緒に施錠して自分の部屋に帰る。
で、俺も部屋に帰ると、やはりテンがいないと寂しいな。
さっさと錠剤を飲んでしまおう!
出来ている90粒の錠剤を水で流し込んでいく。
体がふわぁっとしたところで少しだるくなった。多分50粒くらい飲んだかな。
やばいな。オーバードーズ?
薬なんてそんな飲むもんじゃないな。
ベッドに横になって熱くなった丹田あたりを触りながら寝てしまう。
起きると夜中だ。時計を見ると3時。
起きてみると何かに覆われてるような感じがするので静まるように心を落ち着かせる。
こんな時テンがいてくれたらいいんだが。
だいぶ落ち着いたので冷蔵庫からビールを出し、ソファーに座ってゆっくりする。
はぁ、どうなったんだ?
ーーー
河地夜人 32歳3ヶ月
HP 15560/15560
MP 600000/507000
ーーー
なんかMPが逆転してるな。
放出しないといけないのか?なら呼ぶのが1番か。
「召喚」
召喚の魔法陣に喧嘩している二人と1匹。
召喚したことでようやく落ち着いたな。
『にゃ!また来たからすぐに返還するんにゃ!』
「ダメじゃ!我はまだ帰らぬぞ!」
「ダメですよ!ヤトさんに迷惑かけます!」
と魔王と喧嘩しているテンとネオ。
『ん?な、な、なんにゃ!その量の魔力は!』
驚いて見ているテン。
「あはは、MP錠飲み過ぎたみたいだ」
『にゃんでことを!か、体は大丈夫かにゃ?」
「あぁ。召喚したからだいぶ楽になったよ」
『はぁ、危ないことしちゃダメにゃ!』
と座り込むテンに、
「悪いな、テンがいないとなんか落ち着かなくてな」
『にゃ!お世辞言っても何もないにゃ!』
「じゃがすごいのぅ、これだけの魔力、我と同レベルじゃないか?」
『魔王のせいにゃ!無理したんにゃ!』
「わ、悪かったのじゃ。我は…ごめんなさい」
と素直に謝る魔王に名付けをしないとな。
「テン、名付けても平気か?」
「まぁ。平気だと思うにゃ」
「なら魔王は何か案はあるか?あっちの名前でもいいぞ?」
「いや、主人が名付けてくれればいい。そっちの方が嬉しいしな!」
「んじゃ。『ツクヨ』でいいか?」
「ツクヨ…可愛い名前じゃな」
ちょうど月が見える夜だからな。
「ウッ!」
ゴッソリと何かが抜け出る感覚がある。
『大丈夫にゃ?』
「あぁ、ちょっとびっくりしただけだ」
ーーー
河地夜人 32歳3ヶ月
HP 15560/15560
MP 250300/507000
ーーー
おぉ、流石に減るんだな。
「でこれがテレビです!」
「な、何じゃこれは?」
ともうネオに教えてもらって楽しんでるな。
「よう、相棒!おかえり」
『にゃ!ただいまにゃ』
とビールで乾杯する。
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