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復興
しおりを挟む魔王を倒した俺たちはスタンピードがなくなり復興の手伝いだ。
瓦礫の撤去などは商人のインベントリが活躍するし、土魔法で壊れたアスファルトを均して錬金術でアスファルトにする。
どんどん綺麗に戻っていく建物や道だが、スタンピードの爪痕は大きく、死んだ人達を運ぶのも手伝う。
カレンは泣いていた。
同級生だったようだ。
未来ある親しい若い子が亡くなったんだ。
そりゃ悲しいだろう。
それからも街の復興に貢献し、だいぶまともになってきた。
泣いていたカレンも頑張っていた。
「よし、今日はこれくらいであがろうか」
「うん、私は友だちのところに行ってくるよ」
「あぁ、行ってらっしゃい、クリーン」
「行ってきます」
集まった中には心無い暴言を吐く奴もいるだろうがカレンは行くそうだ。
俺らはヤトベースで飲んでいた。
『ガチャ』でもやるか。
集まった魔石でガチャをやる。110連だ。
赤10、緑5、黄9、青51、紫29、銀3、金2、虹1だ。
赤は最上級ポーションだ。足りなかったから良かった。
緑は、
・竜のヒレ肉1kg
・赤龍のバラ肉1kg
・白龍のロース肉1kg
・ミノタウルスのもも肉1kg
・竜のロース肉1kg
だ。これもまた今度食おう。
黄が、
・ミノキシジル茸×100
・レーベの葉×50
・紫貨×50
・フライリーフ×100
・岩きのこ×100
・マジンドールの実×30
などだ。レベルアップ錠でも作って飲もうかな?
青が、
・聖剣グラントール
・魔剣ミザイヤ
・炎槍フレイヤ
・絶壁盾ブライド
・フライアーマー
などで少し強そうだな。
まぁこれを扱えるかというところだな。
紫が、
・天啓のリング(INT+100)
・隼のリング(AGI+STR+50)
・猫の指輪(DEX+ AGI+50)
・亀甲のネックレス(DEF+INT+50)
・漆黒のベルト(AGI+100)
などいいものが多いな。
これでステータスも上がるしな!
銀が、
・X錠(STR+DEF+INT+50)
・Y錠(DEX+AGI+50)
・リセット錠(ステータスを0に戻す)
なんだよ、リセットって、怖いなぁ。
インベントリに入れてXYは飲んでおく。
金が、
・スキルボール『烈破』
・スキルボール『自然治癒』
スキルボールはカエデに渡せばいいな。
『自然治癒』は2個目だな。
誰かに渡すか。
虹が、
・赤の源
ん?なんだろ?
・赤の源…賢者の石の素材の一つ
これもインベントリだな。
まだ作れるとも思わないしな。
っとこんなもんか。インベントリに入れておく。武器防具は並べようかな。
『にゃにをさっきから無視してるにゃ!』
テンの肉球キックを避けるとそのまま壁にぶち当たる。
「なんだよいきなり」
『呼んでたのに無視するからにゃ』
「悪いな、集中してた」
『そうかにゃ、もうこんな時間にゃ!飲むにゃ!』
「あぁ、それで呼んでたのか。なら部屋に行こうか」
『にゃ!もう無視するにゃよ!』
「それはわからないなー」
と喋りながら部屋へと向かう。
いつものようにビールを取り出してソファーに向かいテレビをつける。
復興に向けて頑張ってる冒険者達の姿が映っている。
やはり機械で入れないところにも魔法でなんとかできる冒険者が役に立っているようだった。
ただのおばさんでさえ魔法を使って直しているから頭が下がる思いだ。
俺たちももっと頑張らないといけないな。
世界のほうでも冒険者が活躍して直してるみたいだ。
スマホが鳴るので取ってみると、
「もしもし?」
「あ、お疲れ様です、如月ですが」
「何かあったか?」
「ロシアの錬金術師が亡くなったらしく至急ポーションが必要だと」
「はぁ、幾つだ?」
「低級が30000本と上級が2000本だそうです」
上級2000本はキツイな…魔石はあるか?」
「はい!3000個ほどなら」
「なら明日持ってきてくれ」
「分かりました。ありがとうございます」
「いやいいよ」
と電話を切ると、ため息がでる。
俺を殺そうとしていたロシアに援助することになるなんてな。
まぁ、済んだことは仕方ないな。
明日は2000本の上級ポーションを作らないとな。
翌日は朝早くから如月が来たのでさっさと作る間に武器防具などを見ててもらう。
上薬草をネット通販で購入して特製練金釜で上級ポーションを作る。
低級も作って渡すと、
「お金は後日になりますので、とりあえず急いで持って行ってきます!」
「おう!よろしくな!」
といって送り出したら朝飯を食べて、復興作業に行く。
作業場に行くともうカレン達は動いていた。
「どうしたんだ、早すぎるだろ?」
「…友達になんで守れなかったって言われた」
「…そんなのみんな守れたらそれこそヒーローだろ?」
「でも、でも…」
「少し休め。俺だって守れなかった人はたくさんいるし、その場にいなかったんだからなおさらだ」
と弁当を渡して休憩場所に連れていく。
「スタンピードが起きるなんて誰も予想しなかった。それでもやれることはやったんだ。カレンが助けた人もいる。気にするな」
「…うん」
そうして現場に向かい作業していく。
キツイだろうがこれは乗り越えなきゃな。
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