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小金井
しおりを挟む『プライド』の如月が来たのはそのあとだった。
「今度は何やったんですか?総理が上級ポーションを買いに来ましたよ?」
「あ?小金井とか言う錬金術師がここをもらうとか言ってきたから教えてやっただけだ」
といったら笑っている。
「総理の顔は真っ青でしたよ?」
「それだけのことをしたんだ、相応だろ?」
「ですね」
「それにいつの間に日本は銃社会になったんだ?小金井に銃を持たせるなんてな」
「は?そんなとこまで?殺しはしなかったですよね?」
「殺そうかと思ったけどな」
如月は目頭を抑えて椅子に座る。
「やっと出てきたんですから調子に乗っただけですよ」
「まぁ、あいつは好きになれないな」
「そうですね、私も合いそうにありませんね」
とクスリと笑う。
「で?そんだけか?」
「あはは、仕入れにきました。最近はよく売れるんですよね」
「小金井が作ってると思ってるんだろ?」
「多分そうですね」
「まぁ、そこだけは褒めてやるよ」
「あはは、まぁ、そこだけですけどね」
と言ってポーション部屋に行くとあるだけ全部買っていく。
如月もなんだかんだ言って売れるのが嬉しいようだな。
『またテレビに出てるにゃ』
「ん?さっきまでいたから録画だろ」
『にゃんだか守銭奴を日本から追い出すとか言ってたにゃ』
と肩に乗るテン。
「ふーん、それでか、ほんとやれやれだな」
「ですね。錬金術師のレベルも低いでしょうから上級も作れるか怪しいですよね」
如月がいうのも当然だな。
「だな、本当に厄介だな」
と言うのも結局は俺が作らないといけないからだ。
まぁ、俺は人間は怖くないからどうってことはないがな。
あれからはこちらには攻撃してこないようだな。
静かな日が続く。
久しぶりに焼肉をしようと思い如月に連絡すると青蘭達もいるらしく肉が足りないな。
久しぶりに『ガチャ』を110連やることにする。
『にゃ、久しぶりにゃ』
「だな!」
『ガチャガチャ』
と回して出てくるカプセルを見る。
赤が7、緑が12、黄が4、青が58、紫が30、銀が2、金が1、虹が1だ。
赤は安定の最上級ポーションが7。
緑が、
・竜のバラ肉1kg
・竜の肩ロース1kg
・竜のロース肉1kg
・竜のテール肉1kg
・赤竜のサーロイン1kg
・赤竜のヒレ肉1kg
・ミノタウルスのサーロイン1kg
・ミノタウルスのもも肉1kg
・ミノタウルスのヒレ肉1kg
・翼竜の肩ロース1kg
・翼竜のロース肉1kg
・亀竜のネック1kg
だ。これだけあればみんな満たされるだろ?
前でた肉もあるが、…足りるかな?
黄が、
・光水晶×100
・知識の種×50
・岩きのこ×50
・覚醒の実×50
おぉ、覚醒の実は久しぶりだな。
まぁ、モノリスはもう世界にあるしな。
青が、
・雷剛の斧
・雷鳴の短剣
・火炎の短剣
・氷河の盾
・悠久の弓
などかなりいいものが出たな!青蘭達もくるしいい機会だな。
紫が、
・結界のペンダント(結界を張ることができる)
・紫雲の指輪(STR+DEX50)
・深海の宝石(DEF+DEX50)
・月のペンダント(INT+AGI50)
・雷法の指輪(雷耐性+武器収納可)
などだ。
今回はいいものばかりだな。
銀は、
・X錠(STR+DEF+INT[+50])
・Y錠(DEX+AGI[+50])
だから飲んでおく。
金が、
・スキルボール『鑑定』
虹が、
・錬金術の書『禁書』
だ。
「やったな!錬金術の書だ!これはバイブルにするしかないな!」
とインベントリに入れていく。
『錬金バカにゃ』
「うるさい、返還するぞ?」
『嘘にゃ、嘘!ジョーダンにゃ』
とテンと冗談を言い合いながら下に降りていく。
カレンとアーシャも出てきたので手伝ってもらい、火を起こしてみんなが来るのを待つ。
「おおー!!ここがヤトの棲家か!」
と大きな声は青蘭だな。
もうカエデやモクレン、シオンは来ている。
「ようこそ、ヤトベースに!」
「スゲェな!工場丸ごと買ったのか!スゲェスゲェ!」
「並んでる武器防具も凄いわよ!」
「うわ、こっちはポーションだらけだな!」
「私がここから買って『プライド』に並べてるんですよ」
「スゲェー!秘密基地じゃねーか!」
「ワクワクするね!」
とみんな大興奮だが、
「ほら、こっちこいよ、肉食おうぜ!」
「おう!なんかとんでもない肉らしいじゃねーか?」
「竜肉だ!ちゃんと食えるし、食ったらステータスも若干上がるぞ!」
「おし!食うぞ!…うめぇー!」
「美味しい!これ美味しいよ!」
「だろ?」
「うまい肉を食ってきたつもりだがこれには勝てないな!」
と青蘭と大門が肉を掻っ攫っていく。
「あ!僕の肉が!」
「私の肉も!」
「まだあるから遠慮なく食ってくれ!」
「いやぁ!たまには『プライド』に顔出すもんだな!」
と青蘭、
「なんかあったのか?」
「ん?あぁ、あの小金井って錬金術師はダメだな。低級ポーションしか出来ないのに威張り腐って!」
「僕なんて『俺の女にしてやろうか?』だってさ!失礼だよね!」
「うちにもこの前来たよ、謝らせて帰したけどな」
「くそ!俺らも我慢するんじゃなかったぜ!」
とみんな愚痴が止まらない。
小金井はどうしようもないな。
「私のところに来てポーションを売ってやってもいいぞ?と言われたので丁重にお断りしておきました」
「あはは!『プライド』に愛想尽かされてやんの!いい気味だぜ!」
と小金井の話で花が咲く。
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