127 / 170
S級パーティー
しおりを挟む「へぇ、ようやく上級ポーションを作れるようになったのか」
「は、はい、で、レシピなんかがあればいただけないかと」
「ないな、総理に渡したぞ?」
「え!?あれだけですか?」
「そうだな」
と話しているのは小金井だ。
「う、嘘だ!隠してるなら今言えよ!」
「まぁ、隠してるがお前には教えない」
「く、クソッ!」
と言って帰っていった。
まぁ、エマくらい慎重なら渡してもいいが、小金井はダメだ。信用できないからな。
部屋に入ると、
『にゃんだったにゃ?』
「小金井がレシピを渡せってな」
『あいつ懲りないにゃ』
と、テンと喋る。
「そう言えばカレン達がいないな?」
『ダンジョンに行くって言ってたにゃ』
「そうか、無事帰ってくればいいけどな」
『大丈夫にゃ!ゼロやアーシャがいるからにゃ!』
そうだよな。
二人ともしっかりしてるしモクレンやシオンもいるしな!
それから一週間が経った。
「あまりにも遅すぎるな」
『にゃ、でももう少し待つにゃ』
「テンは待っててくれよ、俺が行ってくるからさ」
『でもどこにいったのかわからないにゃ』
そうなんだよ。どこに行くか聞いていればよかったな。
「ギルドで聞いてみるよ!」
「おーい!どうしたの?」
とカレンが遠くから歩いてくる。
「ばっ。お前ら心配したんだぞ!」
『そうにゃ!心配したにゃ』
「あはは、ごめんごめん!でもS級に上がって帰ってきたんだよ!」
「未到破ダンジョンを攻略したのか?」
「そうよ!危なかったけどね!」
そうか。ついにやったんだな。
「よかったな!S級ならこれから大変だな!」
「何言ってんのよ?私達より先にS級になったくせに!」
「それはしょうがないだろ?」
あれはノーカンだ。
「っと、疲れてるんだよな。ゆっくり休んでくれ」
「「「はい」」」
と言ってみんな帰っていく。
「良かったな」
『よかったにゃ!』
本当に無事でよかった。
翌日は晴れていい秋晴れだな。
S級冒険者『ルベル』の名は一躍有名になり、リポーターがきているのでカレンとアーシャが出て対応している。
モクレンやゼロも来てようやく集まった『ルベル』に俺も引っ張られる。
「そちらは?」
「こっちは古参の『ルベル』結成時の仲間で私達より早くS級になったメンバーです」
「そうなんですか!それは凄いですね?役回りは?」
「チェイサーだ」
「それから錬金術師も兼ねてるわ」
「え?!な、なら、あの守銭奴の?」
とリポーターが渋い顔をする。
「あのね?情報屋が間違った情報で何を納得してるの?ヤトは私達の仲間よ?自分の目と耳で確認したら?」
「で、ですが、錬金術師の守銭奴といえば」
「はいはいわかったから。俺はいないものとしてリポートしてくれ」
「ヤト!」
「俺は有名になりたいわけじゃない。お前たちが有名になればいいだけだろ?」
「…ヤト」
「そんな顔するな、俺はこのままが一番いいんだからな」
「…分かった。でも私達は仲間よね!」
「あたりまえだろ?」
それから俺は6人の防具と武器を仕上げていく。オリハルコンやヒヒイロカネをふんだんに使って上品な装備だな。
流石に古い装備で外に出すのは可哀想だし。
「これを私達に!?」
「いいの?」
「あぁ、使ってくれるか?」
「もちろんよ!」
と言ってヤトベースで着替えると似合っているな!
カレン、アーシャ、シオン、モクレン、ゼロ、カエデ。
「新生『ルベル』の誕生に乾杯!」
「「「「カンパーイ」」」」
「ワシ達もいれてくれていいんじゃぞ?」
「そうですよ、ヤト様もいれて」
「それはもういいからいまは6人を褒めてやろう!」
「うー、わかったのじゃ」
「はい」
と竜肉の焼肉をしながら如月や俺たちに祝われながら新生『ルベル』はテレビにダンジョンにと活躍している。
『良かったのかにゃ?』
「ん?あぁ、どこにいるかわかるから今までよりずっといいだろ?」
『まぁ、そうだけどにゃ』
と『ルベル』の活躍を見ながら酒を飲むのが美味いなぁ。
あのトレイン娘と特攻娘が『ブルーオーシャン』と肩を並べているのが面白いな!
さて錬金でもやろうかな!
作っていなかったレベルアップ薬をつくってみる。
人間が何レベルまで上がるのかが気になるからだ。
素材はガチャであるのでそれを使ってレベルアップ薬を作っていく。
50錠のレベルアップ薬ができた。
今のステータスが、
ーーー
河地夜人 32歳
ジョブ ガチャ師LvMAX 鑑定士LvMAX 錬金術師Lv25 シーフLvMAX ローグLvMAX チェイサーLvMAX シャドウチェイサーLv3 彫金師LvMAX 魔導士LvMAX エレメンタルメイジLv2 魔法鍛治士LvMAX 商人LvMAX 旅人LvMAX 召喚師LvMAX
レベル90
STR 750(+50)
DEF 715(+50)
INT 720(+50)
DEX 705(+50)
AGI 750(+50)
LUK 130
スキル 『ガチャver.1.0.3』『詳細鑑定』『錬金術』『上級短剣術』『罠探知』『罠解除』『鍵開け』『気配探知』『ダブル』『ハイディング』『一撃』『一撃死』『宝探知』『ウィークアタック』『影魔法』『追跡』『投擲』『ダブルアタック』『投擲』『シャドウステップ』『全耐性』『八大魔法』『精霊魔法』『回復魔法』『彫金』『フィット魔法』『宝石加工』『魔石加工』『ネット通販』『魔法鍛治』『魔剣作成』『聖剣作成』『付与魔法』『インベントリ』『生活魔法』『マッピング』『召喚』『ステルスキル』『アイスエイジ』
SP 90
ーーー
さて、ここから実験だな。
レベルアップ薬を一錠飲む。
レベルは91に上がった。
ステータスも少し上がっているな。
よし、とりあえずレベル100にしてみよう。
錠剤を9粒飲むと少し体が軽くなったか?
ステータスを見てみると、レベルは99までしか上がっていない。
人間のレベルの限界は99までみたいだな。
ここで使うのは限界突破薬だ。
でかい錠剤をなんとか飲み干すと、俺はまた意識を失った。
181
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる