ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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 あれだけあった肉もなくなりかけてようやくみんな満たされたようだな?
「美味かったっす!もう食えないっす」
「グラムは食い過ぎだろ?」
「こんなご馳走初めてっすから!」
 と腹をさすりながらそう言う。
 カレン達も太ると言いながら結構食べてたからな。

 なんだかんだで大満足の焼肉だったな!
「俺もこの部屋で寝ていいんすか?」
「あぁ、ベッドはないが布団はあるからな」
 少しグラムには小さい気はするが。
「俺こんな綺麗なところで寝られるなんて夢っすかね?!」
 いつもどんなとこで寝てたんだよ。
「それよりまだ飲むか?」
「はい!いただきます」
 とビールを渡してソファーで乾杯する。

『グラムはなんの仕事してたにゃ?』
「建築っす!親方が厳しくて…」
 とグラムの身の上話を聞いてると眠くなってきたので、
「よし、今日はここまで!寝るぞ」
「はい!」
 と身支度をして寝に入る。

 翌日は晴れていて目覚めもいいな。
 いびきかくんじゃないかと思ったら寝ているグラムは静かだった。

 下に行くともう如月が来ていて昨夜のことを聞いて。
「なんで呼んでくれないんですか?」
 と詰め寄ってくる。
 残った肉を上げると喜んでくれたので、いい人と食べてくれればいいかな。
 あとガーナの作ったポーションなども買うように勧めた。
 まぁ、同じものだからポーション部屋に置いてあるけどな。
 そうしてミライと仕事の話をしに行った。

 それにしても竜肉は魔性の肉だな。

「おはよう」
「おう。おはようガーナ」
 ガーナは低血圧のようでぼーっとしている。
 コーヒーを淹れてやるとキセルをふかしながら飲む。
「なかなかいい味だね」
 とまったりしていると如月が来て。
「今回はこれだけですね、新しい人ですか?」
「おう。ガーナとグラムだ」
「よろしくお願いします。『プライド』の如月です」
「ガーナだよ。よろしくねぇ」
「グラムっす!よろしくお願いします」

 いい関係が築けそうだな。
 朝飯がてら外に出て行くとガーナもグラムもびっくりしている。
「ゴミ一つ落ちてないねぇ?」
「そうっすね!あっちとは大違いっす!」
 と言って喫茶店に入りモーニングを食べる。

「おや。朝から豪華だねぇ」
「これは普通だよ」
 コーヒーにトースト、目玉焼きにウインナー、サラダだ。
『にゃー、食べにくるのは久しぶりにゃ』
 グラムはおかわりを頼んで、まだ食えそうだが我慢している。
「好きなの頼んでいいぞ?」
「ま、マジっすか!じゃあナポリタン大盛りで」
 とメニューの写真で食いたかったみたいだな。
 朝からガッツリ食うな。

 ガーナの錬金術を見せてもらう事になった。
 あのドアを俺も作りたい。
 材料に扉がいるらしく、ネット通販で扉を2枚買う。

 ヤトベースに戻ると練金釜に扉とカプセルの実を入れて錬金するだけのようだな。
 俺も真似て錬金してみる。
・空間ドア…ドアの中に空間を作る。
 普通に使えるな!これはいい情報だ。

 他にも錬金術を教えてもらいながら俺の持ってるバイブルも見せると中ランク錬金術の本らしい。
「まぁゆっくり覚えていけばいいさね」
「そうだな。時間はあるからな!」
 と、ガーナと喋り部屋に戻る。

 とりあえず昨日のガチャを開けて行く。
 黄が、
・カプセルの実×50
・大王蝦の皮×50
・知識の種×50
・反転きのこ×50
・光水晶×50
・魔力茸×50
 まぁ、前みたいに×100とかが無くなったな。

 青が、
・光の聖剣
・光の弓
・サンダーセイヴァー
・聖鉄の槍
・バーチカルハンマー
 などでこれは属性をつければ売れるかな?
 まぁ。普通の武器だな。
 紫が、
・パワードアンクレット(STR50)
・知恵の指輪(INT50)
・オートガードリング(オートガード発動)
・理性のバレッタ(INT+DEX30)
・収納リング(収納+50)
 などだ。まぁ売れるだろう。
 銀が、
・LUK錠(LUK20)
 これは飲んでおこう。

 金が、
・スキルボール『生活魔法』
・マジックバッグ(大)

 虹が、
・選定のモノリス

 また出たか、これはもうインベントリだな。

 スキルボール『生活魔法』はカレンにあげればいいか。
 さぁ、SPをなんに使うかな。
 スクロールしてみて行くが、ガチャはないようだな。
 ユニークスキルになるようだ。
 見て行くと中々興味深い。
 ジョブはほとんどある。勇者や魔王まであるな。
 あとは『経験値二分の一』や『取得経験値2倍』などのレベルを上げるためのものもある。
 『錬金術師』はSP500だと?それじゃ誰も取れないじゃないか?
 あ、あぁ、最初から持ってるか、スキルボールでしか無理なわけだな。

 結局は欲しいスキルがなくて画面を閉じる。

「ふぅ。ビールでも飲むか」
『にゃ、終わったかにゃ?』
「テン、どこに行ってたんだ?」
『ガーナのとこにゃ、グラムはアパートの作り方を見に行ったのにゃ。で、ニャーも色々聞いてきたにゃ』
「そうか、ビール飲むか?」
『飲むにゃ!』
 とビールを渡して乾杯すると、
『ヤトはSPで悩むにゃ!で、ガーナはSPなんてほっとけばいいって言ってたにゃ』
「そうか、まぁ、欲しいものがなかったから別にほっとくつもりだったから良かったよ」
『にゃ!ニャハハ!ビンゴにゃ!』
 とビールを飲むと、
「また何かあったら聞くといいにゃ!」
「そうだな、相談するよ相棒!」
「ニャハハ!そうにゃ!」
 とテレビをつけるとカレンが小金井を殴っている場面だった。

「『ブフッ」』
「ガハッゴホゴホ」
『ニャハッ、ゴホゴホ』
 テーブルを拭きながらテンも俺もテレビを観ると、
『あんたは嫌味と悪口しか言えないわけ?ヤトはそんな守銭奴じゃないわよ!』
 あぁ、俺のことで怒ってくれたのか。
『ふ、ふざけるな!殴っていいわけないだろ!』
『カレンが行かなかったら俺が行ってた!』
 とゼロが前に出てくる。
『な、なんであんな奴の』
『どいてゼロ!魔法で消し炭にしてやるわ!』
 そこからは現場の人がなんとか止めて小金井は連れて行かれる。
 そして共演NGの冒険者がまた一つ増えた小金井だった。
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