ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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買い物

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『にゃー。あれはしょうがないにゃね』
「だが、やり過ぎは良くないだろ」
『仲間を侮辱されたら?』
「絶対許さないな」
『にゃろ?そう言うことにゃ』
 とテレビを観ながらビールを飲んでいる。
 もう秋も深まって少し肌寒くなってきた頃、小金井を使うテレビ局は無くなってしまった。
 S級がこぞって共演NGにしたからだ。

 まぁ、横柄な態度だから干されるのも時間の問題だっただろうな。

「まぁ、こちらに言いに来ないだけ賢くなったな」
『ヤトは関係あるけど関係ないにゃ』
「あはは、どっちだよ」
 と喋ってるとグラムが昼飯に帰ってくる。

「いやぁ、やっぱり汗かくのは気持ちいいっすね!」
「こっちとあっちじゃ作り方が違うんじゃないか?」
「そうっすね!親方に言われるようにちゃんとしてるっすよ!勉強になるっす!」
 とグラムはマンション作りを手伝いたいといいだしたからこっちの金も欲しいだろうし親方に紹介したのだ。
 最初はおっかなびっくりしていたが今じゃ怒鳴り散らしてるらしい。
 マンションは10階建の3階迄は窓が無い、コンクリート厚が1m以上の完全防犯対応のビルを新築してもらっている。
 かなりお高い新しいヤトベースだ。

「あぁ、腹減ったっす」
「なんでもいいか?」
「カップ麺もつけてください!」
「分かったよ」
 と、カップ麺にハマったグラムのために今度は大量にストックしとかないとな。

 簡単に牛丼とカップ麺を渡してやるとうまそうに食ってるグラム。
 そのうち自分で家建てそうだな。

 それにしてもマンションの工事は順調に進んでるみたいで差し入れを持って行くとみんなニコニコしている。
 これでマンションか、まだ土地はあるからこのヤトベースも工場部分は取り壊してアパートでも建てるかね?

 まぁ、ここら辺の土地に誰もいないのはダンジョンが近くにあるからだけど結界石を使えばなんとかならんかな?

「ご馳走様でした!それじゃ行ってきます!」
 と出て行くグラム。
 魔王になるはずだったのに今は建築に夢中なんだもんな、楽しそうだからいいか。

 さて、俺はリビングに教えてもらった空間ドアを取り付けて布団を入れグラムの部屋にしてやる。
リビングだとやはり寝た気がしないからな。

「買い物行くぞー」
『ニャー』
 と言ってテンと一緒に下に行く。
「ガーナ!ツクヨー?」
 と呼ぶと二人が出てくる。
「なんなのじゃ?」
「なにかぇ?」
「買い物に行くよ?」
「買い物?」

 ガーナとツクヨも連れて買い物に出かける。
 ネオはミライがたまに連れて行ってるので二人は初めてだろう。
「へぇ、こんなところがあったのかぇ」
「そうじゃ!ここならなんでも揃うのじゃ」
 ツクヨも来たことあるようだな。

 ちょっとタクシーで大型複合施設に行くと二人とも目を輝かせている。
「じゃあ、テンにはお金を持たせるからツクヨと遊んできてくれるか?」
『ニャー!まかせるにゃ!』
「行くのじゃ!」
 テンにお金を持たせるとツクヨと二人で遊びに行ったのでこちらはガーナと二人で買い物だ。

「凄いところじゃのぅ、ここで買い物したら一日じゃたりないんじゃないかぇ?」
「まぁ、今日はガーナの服や下着とグラムの着替えを買って、あと食品を買う予定だから遠慮なく選んでくれ」
「ほぉ、服も売ってるのかぇ、それでは買い物にいざ行かん!」
 とノリノリのガーナについて行く。
「ここにするかゃ」
「んじゃ店員さん、お願いしますね」
「わ、分かりました」
 ガーナが選んだ店で店員に任せると俺は大きいサイズの服屋でグラムの服を買って行く。
「あいつは5Lとかで良さそうだな」
 タッパがあるからLじゃ無理だからな。
 適当に買って行く。
 戻るとガーナはまだ選んでる最中だったのでよかった。

「あっ!ヤトー!」
「これ取れたのじゃ!」
「へぇ、ぬいぐるみか、良かったな!」
 途中でテンとツクヨにあって、ゲーセンで取った小さなぬいぐるみを自慢され、まだ取るというのでお金を渡すと、走ってゲーセンに戻って行った。

 こちらはガーナの買い物が終わったみたいでかなりの量の服や下着を買っていた。
 金は俺が払う。

 食品館にはツクヨ達も行くだろうとゲーセンに行くとUFOキャッチャーで苦戦していたので、
「任せろ!」
 とテレビなんかで見たようにして操作する。
「な、なんじゃそんなふうに取るのか?」
 と一発でとれたので、渡してやると嬉しそうに大きなぬいぐるみを抱えていた。
 小さなぬいぐるみはテンが首から下げている。

 食品館に行くとお菓子コーナーから動かない二人に三つまでと制限をつけると頑張って選んでいるので、今のうちに生鮮食料品やカップ麺を大量にカゴに入れる。
「選んだのじゃ!」
『ニャーも選んだにゃ』
 選び終わったツクヨとテンは満足そうにしている。

 最後に酒屋に寄ってビールをケースで買い、ガーナが飲みたそうなウイスキーなども買ってようやく買い物が終わった。
 全てインベントリに入れて帰り道はタクシーで数分なのに寝てしまったテンとツクヨを抱いて部屋に寝かせる。

 興奮して疲れたのだろうな。
 顔がにやけたまんまだ。

「お金は大丈夫なのかぇ?」
「こう見えて金持ちなんだよ」
「へぇ、そうかい。それなら遠慮なく。ありがとう」
 と満足そうにしてガーナも荷物を持って戻って行く。

「ふぅ、これでなんとかなったかな?」
 衣食住はなんとかしないといけないからな。
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