146 / 170
レアル
しおりを挟む
ツクヨとネオは魔人国に帰してやる。
いないといないで寂しいもんだな。
ヤトベースに降りていくとガーナがいて、ストーブの前であたたまっていた。
「おはようガーナ」
「あぁ、おはようヤト」
二人で温まっていると、
「オートマーターを作ったらどうじゃ?」
「ん?なぜ?」
「ヤトは仙人クラスじゃから長く連れ添えるオートマーターが必ず必要になるからねぇ」
とガーナが言う。
考えてみればこれから先のことは何が起こるかわからないが、不老になったのだからしょうがない。
自死する気もないからな。
「まぁ、作ってみるかな」
と練金釜を出す。
「作り方はわかるかぇ?」
「まぁ素材はあるから作ってみるよ」
と普通の練金釜に素材を入れて錬金する。
青い髪の美人の女性が裸で立っていた。
「初めましてご主人様」
「とりあえず服を着てくれるか?あとご主人様は無しだ、ヤトでいい」
「はい」
と練金釜から出てくるのを手伝って服を着せると普通の人と変わらないな。
「私に名付けをしてください」
「ん、じゃあ、レアルだな」
「レアルですね、これからよろしくお願いします、ヤト様」
着替えたレアルは綺麗にお辞儀して応える。
「様もいらないんだがまぁ、いいか」
それにしても言語は出来てるし教えることはないように思えるが、
「分からないことは聞いてくれ」
「はい!」
元気よく返事をするがガーナが、
「分からないことはないんじゃないかねぇ?作った本人の理解していることは錬金した時に組み込まれてるからねぇ」
「へぇ、なら教えなくても平気だな。俺が二人いるって思えばいいのか」
「そうさねぇ、繋がりを感じるだろ?それが証拠さね」
「たしかに、魔力の繋がりはあるね」
レアルとの繋がりは強く感じるからどこにいるのかわかるくらいだな。
鑑定してみると、
ーーー
レアル
ジョブ 無し
レベル1
STR 10
DEF 10
INT 10
DEX 10
AGI 10
LUX 10
スキル 無し
ーーー
まじか、育てないといけないな。
「オートマーターは弱いからレベルを上げるのが大変さね」
「のようだな。まぁ、選別の丘でジョブを決めてから考えるかな」
「それがいいねぇ」
「よし、レアル行こうか」
「はい」
とレアルを連れて選別の丘に『転移』する。
レアルは戸惑うことなくモノリスに触ると、
「召喚士、薬師、剣士があります」
「じゃあ剣士だな」
「分かりました」
俺と多分一緒だから俺の残りのジョブも薬師と剣士だったんだろうな。
レアルはオートマーターだが、女だし身を守るためにも剣士がいいだろう。
『転移』でヤトベースに戻るとガーナ達はゲームに夢中だな。
「なんにしたの?」
「ん、アーシャか、剣士にしてきた。まぁ、そのうちレベル上げをするかな」
「そう、ついて行っていい?」
「まあいいが、『ルベル』はどうするんだ?」
「配信すればべつにいいと思う」
そうか、配信するんだったな。
1からレベル上げるのに初心者は見るだろう。
「分かった、カメラは俺が持つからな」
「えへへ、ヤトと久しぶりのダンジョン」
「そうだな」
久しぶりすぎて体が鈍ってないか心配だな。
三ヶ日を過ぎ、みんな帰ってきた。
「よぉ、『ルベル』のみんなは集まったな」
「なにするの?」
「このレアルのレベル上げを配信するからよろしくな」
「レベルは?」
「1だ」
「そう、ならまずは1階層からだね」
とカレンと決めていつも行っていたダンジョンに潜る。
装備は俺が作った装備だからここらじゃ負けないだろ。
「せやぁ!」
「上手い上手い!ゴブもスライムも問題ないな」
「はい、レベルが今3です」
「手堅く10になるまでは続けようか」
「はい!」
とレアルは頑張る。
「レアルってなんなの?」
「オートマーターだ」
「え?作らないんじゃ?」
「俺が不老になったからな……しょうがないんだが、こっちに残す時に誰かいないとな」
「オートマーターも不老?」
「だな、歳は取らないらしい」
「……そう」
悔しそうなカレンだが、これはしょうがない。
レアルは順調にレベルを上げて10階層のボスにチャレンジだ。
ホブゴブリン5体を難なく倒すレアルはドロップと宝箱を俺に渡してくる。
『インベントリ』も必要だな。
宝箱の中身はポーションセットだったのでレアルに持っていてもらう。
「んじゃこのデータ、公開するわよ?」
「あぁ、よろしくな」
とデータを渡して10階層までの攻略動画にした。
すると、レアルの容姿に加えてレベル1からの攻略動画にSNSでは、
:俺のレアルちゃん、レベル10まであげてるぞ!
:俺らのな?俺も剣士だけどレベル10まで上げればこんなに楽に攻略できたんだな!
:レベル20から上げるの辛い。
:女一人でも攻略できるのに……
:いや、これからだろ?しかも撮ってるの『ルベル』だなんてな。
:最高じゃないか!カレン様!
:投げ銭は出来ないみたいだな。投げ銭したいのに。
:『ルベル』の意向だとさ。まじ神。
:お手本だな。これ見て俺はS級になる!
:無理すんな。でもお手本にはなるな!
いないといないで寂しいもんだな。
ヤトベースに降りていくとガーナがいて、ストーブの前であたたまっていた。
「おはようガーナ」
「あぁ、おはようヤト」
二人で温まっていると、
「オートマーターを作ったらどうじゃ?」
「ん?なぜ?」
「ヤトは仙人クラスじゃから長く連れ添えるオートマーターが必ず必要になるからねぇ」
とガーナが言う。
考えてみればこれから先のことは何が起こるかわからないが、不老になったのだからしょうがない。
自死する気もないからな。
「まぁ、作ってみるかな」
と練金釜を出す。
「作り方はわかるかぇ?」
「まぁ素材はあるから作ってみるよ」
と普通の練金釜に素材を入れて錬金する。
青い髪の美人の女性が裸で立っていた。
「初めましてご主人様」
「とりあえず服を着てくれるか?あとご主人様は無しだ、ヤトでいい」
「はい」
と練金釜から出てくるのを手伝って服を着せると普通の人と変わらないな。
「私に名付けをしてください」
「ん、じゃあ、レアルだな」
「レアルですね、これからよろしくお願いします、ヤト様」
着替えたレアルは綺麗にお辞儀して応える。
「様もいらないんだがまぁ、いいか」
それにしても言語は出来てるし教えることはないように思えるが、
「分からないことは聞いてくれ」
「はい!」
元気よく返事をするがガーナが、
「分からないことはないんじゃないかねぇ?作った本人の理解していることは錬金した時に組み込まれてるからねぇ」
「へぇ、なら教えなくても平気だな。俺が二人いるって思えばいいのか」
「そうさねぇ、繋がりを感じるだろ?それが証拠さね」
「たしかに、魔力の繋がりはあるね」
レアルとの繋がりは強く感じるからどこにいるのかわかるくらいだな。
鑑定してみると、
ーーー
レアル
ジョブ 無し
レベル1
STR 10
DEF 10
INT 10
DEX 10
AGI 10
LUX 10
スキル 無し
ーーー
まじか、育てないといけないな。
「オートマーターは弱いからレベルを上げるのが大変さね」
「のようだな。まぁ、選別の丘でジョブを決めてから考えるかな」
「それがいいねぇ」
「よし、レアル行こうか」
「はい」
とレアルを連れて選別の丘に『転移』する。
レアルは戸惑うことなくモノリスに触ると、
「召喚士、薬師、剣士があります」
「じゃあ剣士だな」
「分かりました」
俺と多分一緒だから俺の残りのジョブも薬師と剣士だったんだろうな。
レアルはオートマーターだが、女だし身を守るためにも剣士がいいだろう。
『転移』でヤトベースに戻るとガーナ達はゲームに夢中だな。
「なんにしたの?」
「ん、アーシャか、剣士にしてきた。まぁ、そのうちレベル上げをするかな」
「そう、ついて行っていい?」
「まあいいが、『ルベル』はどうするんだ?」
「配信すればべつにいいと思う」
そうか、配信するんだったな。
1からレベル上げるのに初心者は見るだろう。
「分かった、カメラは俺が持つからな」
「えへへ、ヤトと久しぶりのダンジョン」
「そうだな」
久しぶりすぎて体が鈍ってないか心配だな。
三ヶ日を過ぎ、みんな帰ってきた。
「よぉ、『ルベル』のみんなは集まったな」
「なにするの?」
「このレアルのレベル上げを配信するからよろしくな」
「レベルは?」
「1だ」
「そう、ならまずは1階層からだね」
とカレンと決めていつも行っていたダンジョンに潜る。
装備は俺が作った装備だからここらじゃ負けないだろ。
「せやぁ!」
「上手い上手い!ゴブもスライムも問題ないな」
「はい、レベルが今3です」
「手堅く10になるまでは続けようか」
「はい!」
とレアルは頑張る。
「レアルってなんなの?」
「オートマーターだ」
「え?作らないんじゃ?」
「俺が不老になったからな……しょうがないんだが、こっちに残す時に誰かいないとな」
「オートマーターも不老?」
「だな、歳は取らないらしい」
「……そう」
悔しそうなカレンだが、これはしょうがない。
レアルは順調にレベルを上げて10階層のボスにチャレンジだ。
ホブゴブリン5体を難なく倒すレアルはドロップと宝箱を俺に渡してくる。
『インベントリ』も必要だな。
宝箱の中身はポーションセットだったのでレアルに持っていてもらう。
「んじゃこのデータ、公開するわよ?」
「あぁ、よろしくな」
とデータを渡して10階層までの攻略動画にした。
すると、レアルの容姿に加えてレベル1からの攻略動画にSNSでは、
:俺のレアルちゃん、レベル10まであげてるぞ!
:俺らのな?俺も剣士だけどレベル10まで上げればこんなに楽に攻略できたんだな!
:レベル20から上げるの辛い。
:女一人でも攻略できるのに……
:いや、これからだろ?しかも撮ってるの『ルベル』だなんてな。
:最高じゃないか!カレン様!
:投げ銭は出来ないみたいだな。投げ銭したいのに。
:『ルベル』の意向だとさ。まじ神。
:お手本だな。これ見て俺はS級になる!
:無理すんな。でもお手本にはなるな!
153
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる