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監禁
しおりを挟む♦︎♢♦︎
「まだレシピは無いのかよ?」
「あいつには勝てん。無理して怒らせないほうがいい」
「じゃー、レシピはどーするんだよ?このままだとポーションだけになるだろ?」
「……アメリカに弟子がいるそうだ。そこから確認だな」
「おぉ!いいじゃねーか!俺が行ってちょっくら聞いてきてやるよ!」
小金井は総理にそういう。
「お前は国外は行かせない!こちらでなんとかするから待ってろ」
「は?あ、あんた俺を飼い殺しにする気か!」
「そんなことは言ってない、だが、錬金術師の海外旅行なんてどこかの国に攫われるぞ?」
「そ、そんなぁ!」
肩を落とす小金井だが、
「でも俺は行くぞ!」
「は?お前は話を聞いてたのか?」
「だってここにいても先に進まないだろ!俺は行く!」
「だれか!こいつを連れて監禁しろ」
するとガードマンが出てきて連れていかれる小金井。
「う、嘘だよ!冗談だって!総理ぃー!」
静かになった部屋では、
「最初からこうしてればよかったかもな。さて、アメリカがレシピを公開してくれるといいが」
アメリカはエマがいるのでレシピを他人に教える怖さを知っている。
教えてもらうことはできないだろう。
♢♦︎♢
レアルとテンを連れて買い物に出ると、親方が歩いていたので声をかける。
「親方、どうしました?」
「あ、河地様、いや、グラムがいなくなって少し寂しいだけですよ。あんないいやつ他にいませんから」
「そうなんですか、グラムに行ったら喜びますよ」
「だ、ダメですよ?あいつに言ったら合わせる顔がないですから」
「あはは、わかりました」
と言ってマンションの方はどうかと尋ねる。
「うちの若いのもジョブを取ったらしくかなり短期間になるから夏頃完成するんじゃないかと」
「そうなんですね!親方はジョブは?」
「俺はこの仕事から別の職業になるのが嫌ですから」
「そうですか、差し入れ持ってまた行きますね?」
「はい!いつでもどうぞ!」
親方と別れ、歩いてショッピングモールに行くが、やはり車がいるな。
行き先を変更して車を買いにも行く。
軽と4WDのゴツいのを買おうかな。
中古車屋にタクシーで行く。
「いらっしゃいませ!もう車種なんかはお決まりで?」
「あぁ、軽自動車と4WDのゴツいのを買うつもりだがあるか?」
「はい!ではまずは軽自動車からで!」
と案内される。
パールホワイトの最近のモデルのようだな。
「これにするよ」
「は、はい!それと」
と紹介されたのは黒いSUV。
『かっこいいにゃ!』
「ならこれで」
と契約を交わして後日納車となる。
「はぁ、さっさと買っておけばよかったな?」
『ニャーに、別に苦労はしなかったにゃ』
「車には免許が必要なんですね?」
「そうだな、まぁ、異世界で乗る分は問題ないから教えるよ」
「はい!」
とレアルと約束をしてタクシーでショッピングモールへ。
食材や酒、服や靴も買ってインベントリに入れておく。
車もインベントリに入れておけばいいからな。
帰りもタクシーで帰り、ミライ達にお土産でお菓子を配る。
「太っちゃいますよ?」
「あはは、ならいらないか?」
「意地悪ですねー、いります!」
ミライとメグミは二人でお茶を入れに行った。
「明日は異世界に行こうか?ツクヨ達が心配だしな」
『ニャー、別に心配しなくてもいいにゃ、ツクヨとの繋がりはあるからにゃ』
「それでもだよ。仲間だし、物資もいるだろうからな」
グラムに欲しい物を聞いとかないとな。
ミライがお茶を入れてきたので、
「車を買ったから書類を集めておいてくれるか?」
「ついに買ったんですね?わかりました。印鑑証明と住民票ですけど」
「あー、印鑑証明作りに行かないとな」
「あ、マンション建てるために印鑑証明も作ってあるので取ってきますよ」
とミライに任せっきりだな。
「ありがとう、頼んでいいか?」
「はい!書類の準備はしておきますね」
本当にできた社員だよ。
「あ、それと如月さんから振り込みたいからカード持って、たまには下に顔出してくれとのことです」
「あー、明日如月は?」
「来ますね」
「んじゃその時でいいか。レアルのレベル上げと装備を作るので忙しかったからな」
「お金のことですからちゃんとして下さいね?」
「分かったよ、ありがとう」
茶を飲みながら和菓子を食べる。
買ってきたみたらしが疲れた脳を癒すなぁ。
「さて、俺はこの辺で上に上がるよ。何か他にあるか?」
「んー、大丈夫ですね」
「よし!テン!行くぞ?」
レアルは自分の空間ドアがあるしな。
久しぶりに肉以外に何か出ないか『ガチャ』をやるのだ。
『ニャー!まだあんこ餅も……持ってくにゃ』
両手にあんこ餅を抱えて飛んでいくテン。
部屋に入るとビールを開ける。
ガチャをする為に上に来たのだ。
『ガチャ』
呼び出すとパールホワイトの筐体を軽く拭いておく。
11連をする。
赤が1、茶が0、黄が1、緑が2、青が3、銀が1、金が2、虹が1だった。
赤が最上級ポーション。
黄がカプセルの実×50
緑が、
・火竜のヒレ肉1kg
・火竜の頬肉1kg
青が、
・セイクリッドソード
・電撃の槍
・ガイアの大楯
銀がSTR錠(+20)
金が、
・スキルボール『魔導士』
・ミニチュアハウス
ミニチュアハウス?
・ミニチュアハウス…スイッチを押すと人間の大きさになる不思議な家。
「……まぁ、いつか使うかな?」
虹が、
・コールドスリープ装置
「お、おぉ……こんなもんいらんけどな」
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