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拠点
しおりを挟む今、俺たちは魔人国にきていた。
レアルは日本に置いてきた。問題はないだろう。
「ヤトー!我はチョコが食いたかったぞー」
「ヤト様!おかえりなさいませ」
と駆け寄ってくる二人。
「なんだよそれ、ほら、食料だ」
その場に出すと選び始めるツクヨとネオ。
「こっちは無事に進んでるのか?」
「うむ。あむ、んくっ!す、進んでるのじゃ」
「鉱山のドワーフ達は穴を掘って家にしています。エルフ達は森の木の上に家を建てていますね」
「ようやく村と呼べるくらいにはなったのじゃ!」
口の周りがチョコでベトベトのツクヨにクリーンをかけてやる。
「それはよかった。グラムも頑張っているのか?」
「はい!元の親方のもとで頑張っていますよ」
ネオが言うならそれで良さそうだな。
そうだ、ちょうど昨日出てきた物を使おう。
「魔人国とエルフの村の真ん中あたりはただの森だろ?ちょっと土地をもらいたいんだが?」
「ん?いいのじゃが。あそこら辺は大蛇がいるがいいのか?」
「先住者がいるのか。まぁ、大蛇か、仲良くやれればいいが」
空飛ぶ絨毯でその土地にいくと、ほんとに白い大蛇がいた。人間なんか一飲みで喰われそうだな。
『人間が何の用だ?ここは我の土地』
「そこをなんとか家を建てさせてもらえないか?」
『……我にそんな口を聞くのは魔王以来だな』
「われもいるのじゃ」
とツクヨが前に出る。
『魔王も人間と手を組んだのか?』
「我の主人じゃ、ヤトよ、どんな家なんじゃ?」
俺はミニチュアハウスを取り出すとボタンを押す。
「こんな感じだな、てか初めてみたが豪邸だな」
でかくなったのは豪邸で中庭なんかもついている。
『クァッハッハッ!そのような家ならよかろう、我も住んでいいか?」
と白蛇は言うが、
「壊さないでくれよ?」
『大丈夫じゃ、ほれ」
白蛇が人間に変身する。
「へぇ、綺麗な女に化けたわけだな」
「元々メスじゃ!子もおるからのう」
「そうか、俺たちのいない間この家を任せてもいいか?」
「まぁ、いいじゃろ。子供たちよ、人間の姿になっておいで」
「「はーい」」
すると男の子と女の子が出てきた。
「オスがクナイ、メスがシロナじゃ。我はハクと呼べばいい」
「「よろしくお願いします」」
「うん、よろしくね」
と可愛いおかっぱの二人。
青の着物がクナイでピンクの着物がシロナだな。
「それじゃあ家に入ってみようか」
「そうじゃの!豪邸じゃの!」
「だな。この森の中で浮いてるけどな」
門を潜り中に入ると中庭に花が咲いている。
中央には噴水もあるな。
通って家の門までくると、
『にゃんだか王様にでもなった気分にゃ!』
「あはは。まぁ、入ってみようか」
と門を開ける。
エントランスには2階への階段があり、本当に古い豪邸のようだな。
他にもキッチンや食堂、風呂や部屋を見ていく。
ちょうどいい書斎があったので俺はそこに決め、寝室も一つ決めた。ハクや子供達、何故かツクヨやネオも部屋を決めている。
家具は揃っていたのでこのままでいいだろうな。
「本当にこっちの広い部屋じゃなくていいのか?」
「あぁ、ずっといるわけじゃないし寝れればいいからな」
「そうか、ただで住まわせてもらうのも……そうじゃな、こっちに来い」
と連れて行かれるのはどうやら巣らしき洞穴。
「これを全部やろう」
「これは鎧や剣?金貨なんかもあるな」
「ここを通って行く人間が我と戦い敗れた証じゃ。我には必要ないからな」
「んー、分かった。ありがたく貰っておくよ」
インベントリにいれていくと洞穴がスッキリして階段が現れた。
「ここダンジョンじゃないか?」
「ふむ、そのようじゃな。我も小さき頃から住んでおるから知らなんだ」
と言うハク。
こんなとこにダンジョンか、異世界のダンジョンもいいかもな。
まぁ。時間はあるから後でいくらでも探索できるな。
屋敷に帰ると作業場があったのでそこも使わせてもらう。
「ほう、錬金術師か」
「そうだな。ここは錬金するのにちょうどいいな」
「ヤトは凄いのじゃぞ?最高の錬金術師じゃ」
何故かツクヨが威張っている。
「食料はここに置いておくか」
「な!まだそんなにあったのかぇ」
驚くツクヨだが、
「全部ツクヨにやるわけないだろ?」
「むー!我はチョコを所望する!」
「ほら、機嫌なおせ」
チョコを渡すと機嫌が良くなる。
「ハク達もここから食料を持って行っていいからな?」
「うむ、では甘い物はあるか?」
「ここら辺が菓子だ、好きなだけ食べろ……といいたいが食い過ぎるなよ?」
「分かっておる。人間サイズの時はその分しか食べれんでな」
「それならよかった」
と一通り飯の食い方を教えておく。
「お湯でこんなに美味いものが出来るのか?不思議だな」
「カップ麺な、あまり体にいいとは言えないからたまに食べろよ?」
「分かった」
と異世界にも拠点が出来たな!
番犬ならぬ番蛇もいることだし拠点の対策もバッチリだな。
食料を定期的に持ってこないといけないな。
またショッピングモールに買い出しだな。
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