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ギルド
しおりを挟むカーテンもオーダーメイドで作ってもらい、そのカーテンを開けると朝日が見える。
「ん、……んん」
「起こしてしまったな、悪い」
「おはよ」
「あぁ、おはよう」
リビングに行きコーヒーを淹れてるとテンが起きてきて、
「おはようにゃ……いつもの」
「はいよ」
カフェオレを作ってやる。
家具や家電を入れて入居したのが昨日だ。
それまでが大変だったがやり終えるとなかなかどうして居心地がいいな!
ガーナも部屋を気に入って801に入っている。
ゼロとモクレン、如月までもう入居が決まっている。
やはり1階は駐車場にすることにした。
ゼロも車を買ったと言っていたな。
如月は家が近くなったし、防犯もしっかりしているので彼女を呼んで同棲するそうだ。
アーシャが仲良くなれるといいがな。
マンションは作って良かったが、ヤトベースはどうしようかな?
まだ使えるが、工場部分を取っ払ってアパートでも建てるか?
「じゃあ、行ってくる」
「いってらっしゃい」
『行ってくるにゃ!』
アーシャは専業主婦になるそうだ。
で、俺とテンは2階の新ヤトベースで『ガチャ』をやって2人で開けていた。
青と紫以外はインベントリだ。
大量の武器防具ができたのでミライとメグミ、レアルに展示してもらい、見栄えが良くなったな。
俺はその間にポーション類を錬金する。
ポーション部屋もいっぱいにしてしまいたかったからな!
そんな時に、
「『グリード』の皆さんがいらっしゃいましたので行ってきます!」
「頼むな!」
とミライが迎えに行く。
「お、おお、ヤトベースが進化したなぁ」
「よう、荒木!待たせたな」
「待ったぞ!遅いんだよ」
「悪い、じゃあ早速武器と防具を見せてくれるか?」
と見せてもらうと結構痛んでるな。
魔法鍛治で直しながら強化して行く。
あっちでは荒木達が武器防具を見ているので集中して直して行く。
一日中作業してようやく全員分を直したら、
「……お前らなんだそれは?」
「いや、いいものがあれば買うだろ?」
「お前らのは直したんだぞ!強化もしたし!」
「それも使うが、この剣もいいな!」
『グリード』のみんなは装備一式買うらしい。
直した俺の苦労が……。
「あはは、ありがとうな!直してくれて!」
「くそ、最初から新しいのに買い替えさせれば良かったよ!」
「まぁ、そう言うなよ。この防具達も大事な相棒だからな!」
「……ならいいけどな」
と不貞腐れてカウンターに座る俺はもう夜になったのでアーシャも呼んで焼肉をすることにした。
1階の広い庭にバーベキューコンロまであるんだ。使わないなんてことはない。
「うめぇな!」
「うん!こんなに美味い肉なんて初めてだな」
「だろ?食え食え!」
と竜肉がなくなり異世界の牛の肉なんかも食いごたえがあって美味かった。
「ご馳走さまだ!もう食えねぇ!」
「ハハッ!また来いよ!」
「おう!必ず!」
グータッチをして見送ると片付けをして部屋に戻る。
シャワーを浴びてリビングでゆっくりとして過ごす。
アーシャが果物を剥いてきてくれたのでテンと取り合いながら食べる。
『ニャーのりんごにゃ!』
「全部食うバカがいるか!」
アーシャが笑い、幸せな時間だ。
小金井も総理ももう関係ないし、俺もゆっくりできるな!
まぁ、中国はあれから来てないみたいだからもう来ないでほしいな。
あれからツクヨ達に会ってないな。
明日にでも買い物してから2人に会いに行くか、グラムにも差し入れ持っていこう。
とテレビを見ていると新しい総理が決まったらしい。
なにやらダンジョンを無くすと言っているようだが、また癖の強いのが出てきたな。
ダンジョンがいくつあると思ってんだか、S級冒険者は要請に応えなければいけないなんて馬鹿馬鹿しい。
あぁ、総理になるのはこう言う馬鹿ばかりか?
「これが総理に?日本はバカ?」
「そうだな、これが通るとは思えないけどな」
「そうね電気なんかに使われている魔石をどうするつもりなのかしら?」
電気もそうだしダンジョンがなくなればポーションなどもなくなる。
そうした時には自分がいるとは思ってないんだろうな。
ダンジョン反対派なんてどこにでもいるからな。
はぁ、一難去ってまた一難か。
そういえば日本の錬金術師はもう小金井しか生まれてないのか?
他の国も1人は発表したが、あとはしてないようだし、ロシアなんか死んでからの報告はないな?マリアの言葉だと錬金術師がいそうな感じだったが。
他の国、エマにでも連絡してみるか?
「なに考えてるの?」
「いや、錬金術師がほかにいないのかな?って」
「いても公表しないんじゃないかしら?」
「なぜ?」
「日本は小金井で失敗してるから」
「そうだがな」
考えればそうなるか。
「でもヤトの錬金術のレシピは公開しちゃダメ」
「分かってる。これ以上は公開しないよ」
これ以上小金井みたいな奴が出て来ても困るしな。
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