合成師

盾乃あに

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防具合成

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 早速、マンションに帰ると合成部屋で作業をする。
 まずは魔石を『合成』、追加効果で『帰還』を付与すれば、『帰還玉』の出来上がりだ。

 『帰還玉』……魔力を込めて衝撃を与えるとダンジョンの出口に戻る。(使用可能人数1~8名)

「へぇ、随分と多いな」
 1パーティーは必ず帰れるな。
 これが普及すれば死亡確率も減るだろう。
「だけど俺1人が作るのには限度があるぞ?」
 スマホで検索すると『魔道具師』と言うジョブがある。まぁ、これを見て同じ物を作ってくれる事を願うか。

 同じように『爆破』を付与した『爆裂玉』と『麻痺』を付与した『麻痺玉』も作ってみる。
 両方とも魔力を込めてモンスターに投げつければ効果を発揮する。
「まぁ、これは少なくていいか」
 10個ずつ作って、あとは『帰還玉』にした。

 面白い変化をしたのは防具だ。
 牛革→オーク革→ブラッディーブル革→ブラックオーガ革となった。

 『ブラックオーガの革鎧』……(フィット、剛力、硬化、防御+40)

「ハハッ、革もここまで変わるのか?」
 そしてスーツ型防具のポリカーボネートは、
 ポリカーボネート→チタン→ダマスカス→ミスリルとなった。
「結局ミスリルかい!」
 出来上がった全身防具は形も豪華に変わり、存在感が凄いな。

 『ミスリルのスーツ型防具』……(フィット、剛力、硬化、俊足、防御+30)
 これを3着作ったので『tortie』の3店舗で1着ずつ飾れるだろう。

 とりあえずこれで『合成』したい物もしたから、ビールを開けてソファーでまったりする。
 テレビをつけてニュースを見る。
「まだやってるのか」
 3人の男達がパーティーの女性を囮にして逃げたのは大分酷いと思うし、探索者がやった事だから大きなニュースになってしまうのは分かるが、かなり酷い言われようだな。

 とりあえず見たくないのでつまみでも作る。
 キッチンで簡単なつまみを作って持って行くと別の話題になっていた。

 『閻魔』の愛内の武器が『tortie』の物だと言う事が話題になっている。
 別注をかけれると噂されてるが、流石にそれは無い。
 俺の気が向けばそりゃ作るけどな。
 動画が流れてるが、俺が170cmだから160cm代で軽々とデスサイズを振り回してるのが凄いな。

 やっぱり戦闘系のジョブはかっこいいな。
 俺はこのジョブで大満足してるけど、他のジョブだったら違ったんだろうな。

 
 翌日は朝から簡易作成で革鎧を作る。
 合成師なのにこのスキルが出た時は喜んだが、中々難しいスキルだ。簡易と付いてるのでバッグなどは簡単だし思ったように作れるが、やはり革鎧を作るとなると、
「はぁ、やっぱり買った方が早いな」
 と言う事でまた『Monica』に車を走らせる。

 革鎧は8個で在庫切れになり、ブーツもどうせ『フィット』をつけるが、とりあえず16足デカいサイズの物を買う。
 まぁ、ブーツは靴屋で買えばいいのだが、鉄板入りは中々無い。
 ネットで注文するか?
 とりあえず欲しいものは手に入ったのでマンションに帰って『合成』をする。

 『ブラックオーガの革鎧』……(フィット、硬化、剛力、防御+40)

 『ブラックオーガのブーツ』……(フィット、瞬歩、防汚、素早さ+40)

 と俺の為の防具を作る。
 さすがに俺も装備を変えたくなった。
「よし、これで俺もパワーアップしたな!」
 残りのブーツには俊足を付けておく。
 流石に瞬歩は贅沢だろ?俺1人で十分だ。

 それじゃあ試さないとな。
 星3ギルド派出所に行くと、
「あ!やっと会えた!」
「ん?あぁ、あの後大丈夫だったか?」
 とあの時助けた女の子が2人揃って俺の前に来る。
「大変でした。事情聴取ってあんなに時間がかかるんですね」
「だな。俺もあの時は疲れたよ」
 受付の前にあるベンチに座り話をする。

「改めて、私は逢坂美桜オウサカミオです」
 髪の長い綺麗な顔立ちの子だな。
「私は七尾緋奈ナナオヒナと言います」
 で、こっちが髪を後ろで結び、小柄な可愛らしい子だ。

「俺は里見瑠夏サトミルカだ。よろしくな」
「変わったお名前ですね?」
「まぁな、気に入ってるが」
「はい、いい名前です」
 と笑うヒナ。
「この前はありがとうございました。お金は貯めて払いますので」
「はい、できれば待ってもらいたいのですが」
「勝手に使ったから気にするな。って言っても気にするなら素材集めをそのうち頼むかも」
 まぁ、気にするよな。でも勝手に使ったから金はいらない。

「はい!それはもちろん!」
「いつでも言って下さい!」
「ぉ、おう、ありがとな」
「いえ、番号交換お願いします」
 とスマホの番号を交換する。

「里見さんはソロなんですか?」
「生産職だからソロなんだ」
「えぇ!でも、モンスターは倒したんですよね?」
「まぁ、ソロだからレベルは上げながら進んでるしな」
「凄いです」
 普通の事だがパーティー組んでるとやっぱり経験値の配分が難しいんだろうな。
 
「じゃ、じゃあ、私達と」
「んー、パーティーは組まないかな?」
「理由はなんですか?」
「あはは、君達が嫌ってわけじゃなく、素材が必要だからソロやってるんだよ」
「あぁ」
「だから素材を売り、稼ぐ探索者とは根本的に違う理由でダンジョンに潜ってるからね」
 まぁ、差額を俺が払えばいいんだけど、計算が面倒だしな。
「分かりました。私達はパーティーメンバーを募集してまたダンジョンに行く事にします」
「おう、悪いな」
「いいえ、ちゃんとした理由があるんですもの」

 2人と別れて更衣室で着替える。
 受付にギルドカードを出して記入していると、
「里見さん、ちょっといいかな?」
「……は?」
「いや、怒らないで下さい。少し話がしたくて」
 ギルドマスターの登場だ。

 少し機嫌が悪くなって来た。
 
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