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第三十八話 酸素
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宇宙――。
紫色の物体がロケットへ向けて進んできている。
そう、紫色の物体が――である。
舞台は変わり、ロケット内――。
爆破は英語で宇宙通信所へ言う。
『紫色の物体の拡大写真を送ってくれ。大至急だ!』
『ラジャー』
時計の針を気にする爆破。刻一刻と時間は過ぎて行く。すると、
『発見した、これを見てくれ』
通信所から連絡が届く。
「!」
「!!」
「!?」
『これは……』
届いたのは画像。そしてその画像は宿敵、ゾムビーが数十いや、百数十体くらい群れを成して進んでくる正にその瞬間を捕らえたものだった。
「スマシさん、あんなにたくさんのゾムビーが……」
「分かっている、ツトム」
爆破は主人公を制止して更に問う。
『このゾムビーの群れは私達が乗っているロケットから見てどのくらいの距離に居る? こちらのロケットまで到達する時間は?』
『いっぺんに聞かれても……時間はあと45分といったところかと……』
(! 今、forty-five minutesって……もしかして……!)
主人公に不安が襲う。
『何!?』
(……止むを得ん!)
顔を渋らせる爆破。
「ツトム、こっちに酸素ボンベがある、行くぞ」
主人公の手を引き、移動しようとする爆破。
「え? ちょ、スマシさん! 何を……?」
戸惑う主人公。
「宇宙空間で効率よく動けるのは、爆発を操れる超能力を持つ私か、衝撃波を操れる超能力を持つツトムだけだ……」
爆破は淡々と言う。
「だからって二人だけで……?」
困惑する主人公。
『おおっと、俺を忘れては困るな』
fireが立ちはだかった。
『N州支部のエースで、300体のゾムビーを倒してきたこの俺様が、今回も直々に戦ってやろう』
『……好きにしろ』
爆破は冷たく言った。
「酸素ボンベなんて、初めて付けますよ……」
主人公は呟く。
「安心しろ……私が付けてやる」
酸素ボンベを主人公に付ける爆破。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる、という言葉を知っているか? ツトム」
「何ですか、それは?」
「どんなに高く険しい壁の様な困難でも、終わってみたら案外たやすい問題だったという意味だ」
「でも、あんなに大勢のゾムビーを、しかも宇宙空間で対峙するなんて……」
「そう……だな」
爆破は戦果報告の時間を思い出す。
(回想)
「何を言うか!! この小娘が!!」
「我々がこの施設に出資した恩を忘れたのか!?」
「言い掛かりは止したまえ」
(回想終了)
(私もまた、過ちを犯すのか? 人類の発展を謳い文句に横暴な行為を繰り返す、あの様な者どもと同じく)
「ツトム」
爆破は暫く考えた後、口を開く。
「何度も言うようだが聞いてくれ。ツトムにもしもの事があったら、私が命に代えても守る」
「そんな……」
主人公は笑いながら返す。
「一緒に生き残りましょうよ、いつもみたいに」
「……そう……だな」
「コツン」
二人は握り拳を交わす。
「後は、これが必要だ」
トランシーバーを見せる爆破。
「コレは……?」
「ロケットの乗組員や戦闘を行う私達と連絡を取るための物だ。あのfireとか言うヤツも持っていたな……これで連絡を取り合いながら戦う、よっと」
爆破は自分用の酸素ボンベも取り付けてみせた。
「私が前線へ出て戦う。援護を頼む……」
うつむく主人公。
「そんな顔をするな、ツトム。そう言えば全てのゾムビーを倒すとサケルは言っていたな、それは理想論だ。これから先もゾムビー達との闘いは続くだろう。だが、今回の戦いでも、勝利しなくてはならない……行けるな……?」
「はい……頑張ります」
依然としてうつむいたままの主人公。
『お先に行かせてもらうぜ?』
fireが内部ハッチを開けた。
「!」
主人公がそれに反応する。
『好きにしろ』
「バタン」
内部ハッチが閉じられた。fireに言葉を返した後、主人公を見る爆破
「さて……ツトム、お前の好きな……お前の大好きな家族、友人、そして恋人を助けるために、戦ってくれるか?」
父、母、友出、逃隠、そして尾坦子の顔が浮かぶ。
主人公の目に光が戻る。
「はい! やります!!」
主人公は、はつらつと声を上げる。
「ここは内部ハッチといって、吹き飛ばされないためにあるんだ」
「はい」
爆破と主人公は会話を交わす。
「ガチャ」
内部ハッチが開く。
「!」
主人公は外部ハッチに気が付いた。
「ここにもハッチがあるのはそのためですね?」
「そうだ。察しが良いな、ツトムは。……さて、ここからは遂に外に出る。外に出れば、理論上少しの力だけで等速直線運動してしまう。慣性の法則というヤツだ」
「あ、……授業で習いました」
「それなら話が早い。リジェクトを強く打ちすぎると、どうなるか分かるな?」
「はい、ものすごいスピードで飛んで行ってしまいます」
「そうだ。慎重に且つ、冷静にリジェクトを放つんだ」
「ガチャン」
そう言って爆破は外部ハッチを開いた。
「さあ、……行くぞ」
爆破と主人公は遂に宇宙空間に出た。
『遅かったな、二人共!』
「‼」
「⁉(英語だから、何言ってるか分かんないや)」
fireのトランシーバーからの言葉に反応する爆破と主人公。
『やっこさん達、もうすぐそこまで来ているぞ』
「⁉」
爆破は驚愕し、百数十メートル先を見た。
そこには何体ものゾムビーが群れを成していた。
「ツトム……」
爆破もトランシーバーを使って主人公に話し掛ける。
「アレを見ろ……」
「ッハ‼」
主人公もゾムビーの群れを確認する。
「もう……こんなにも近付いていたなんて……」
躊躇する主人公。
『そんじゃ、お先に行かせてもらうぜ』
fireが手のひらを見せて小型のジェット機の様なモノで飛んで行く。
「……」
爆破は無言のままだった。何か思うものがある様だった。すると、突如として一体のゾムビーが高速で向かってきた。
『ヒュー。やっこさん、向こうからお出ましとはご機嫌だぜ。これでも、喰らいな!』
手をかざすfire。
しかし、
「シーン」
何も起こらない。
『しまったぁ! 宇宙には酸素が!! 無い!!!!』
そのまま高速でやってきたゾムビーに体液を吐かれるfire。
「ゾムバァ!!」
「バシャアア」
「アホウが」
それを見ていた爆破は呟いた。
ドロドロと体液により溶け始めるfireの宇宙服。
『うわぁぁぁぁぁぁぁ!! あぁぁ!! ……ゾム』
fireだった者はゾムビー化した。そこで爆破は口を開く。
「フライトデッキの身体副隊長! 聞こえているか!? 宇宙通信所に伝えてくれ。fireとか言うヤツを攻撃対象として良いか問え!」
「そんな! グングニルがあれば助かる可能性が……」
主人公が口を挟む。
「サッ」
爆破は片手を上げてそれを制止する。
「ヤツにあの女性の様な気質が備わっているとは思わん、それに前にも見せただろう? 氷漬けにしたゾムビーでは元の人間には戻らなかった。貴重な体力を使うのは惜しい、グングニルは使うな」
「――」
不服そうな主人公。身体が通知を出す。
「隊長。先程の件ですが、宇宙通信所に連絡が付きました。今はN州支部に連絡を引き継いでいるところです……連絡が帰って来ました。……OKですGOサインが出ました!」
「だ、そうだ。ツトム! 私は行くぞ!!」
爆破は身構える。
紫色の物体がロケットへ向けて進んできている。
そう、紫色の物体が――である。
舞台は変わり、ロケット内――。
爆破は英語で宇宙通信所へ言う。
『紫色の物体の拡大写真を送ってくれ。大至急だ!』
『ラジャー』
時計の針を気にする爆破。刻一刻と時間は過ぎて行く。すると、
『発見した、これを見てくれ』
通信所から連絡が届く。
「!」
「!!」
「!?」
『これは……』
届いたのは画像。そしてその画像は宿敵、ゾムビーが数十いや、百数十体くらい群れを成して進んでくる正にその瞬間を捕らえたものだった。
「スマシさん、あんなにたくさんのゾムビーが……」
「分かっている、ツトム」
爆破は主人公を制止して更に問う。
『このゾムビーの群れは私達が乗っているロケットから見てどのくらいの距離に居る? こちらのロケットまで到達する時間は?』
『いっぺんに聞かれても……時間はあと45分といったところかと……』
(! 今、forty-five minutesって……もしかして……!)
主人公に不安が襲う。
『何!?』
(……止むを得ん!)
顔を渋らせる爆破。
「ツトム、こっちに酸素ボンベがある、行くぞ」
主人公の手を引き、移動しようとする爆破。
「え? ちょ、スマシさん! 何を……?」
戸惑う主人公。
「宇宙空間で効率よく動けるのは、爆発を操れる超能力を持つ私か、衝撃波を操れる超能力を持つツトムだけだ……」
爆破は淡々と言う。
「だからって二人だけで……?」
困惑する主人公。
『おおっと、俺を忘れては困るな』
fireが立ちはだかった。
『N州支部のエースで、300体のゾムビーを倒してきたこの俺様が、今回も直々に戦ってやろう』
『……好きにしろ』
爆破は冷たく言った。
「酸素ボンベなんて、初めて付けますよ……」
主人公は呟く。
「安心しろ……私が付けてやる」
酸素ボンベを主人公に付ける爆破。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる、という言葉を知っているか? ツトム」
「何ですか、それは?」
「どんなに高く険しい壁の様な困難でも、終わってみたら案外たやすい問題だったという意味だ」
「でも、あんなに大勢のゾムビーを、しかも宇宙空間で対峙するなんて……」
「そう……だな」
爆破は戦果報告の時間を思い出す。
(回想)
「何を言うか!! この小娘が!!」
「我々がこの施設に出資した恩を忘れたのか!?」
「言い掛かりは止したまえ」
(回想終了)
(私もまた、過ちを犯すのか? 人類の発展を謳い文句に横暴な行為を繰り返す、あの様な者どもと同じく)
「ツトム」
爆破は暫く考えた後、口を開く。
「何度も言うようだが聞いてくれ。ツトムにもしもの事があったら、私が命に代えても守る」
「そんな……」
主人公は笑いながら返す。
「一緒に生き残りましょうよ、いつもみたいに」
「……そう……だな」
「コツン」
二人は握り拳を交わす。
「後は、これが必要だ」
トランシーバーを見せる爆破。
「コレは……?」
「ロケットの乗組員や戦闘を行う私達と連絡を取るための物だ。あのfireとか言うヤツも持っていたな……これで連絡を取り合いながら戦う、よっと」
爆破は自分用の酸素ボンベも取り付けてみせた。
「私が前線へ出て戦う。援護を頼む……」
うつむく主人公。
「そんな顔をするな、ツトム。そう言えば全てのゾムビーを倒すとサケルは言っていたな、それは理想論だ。これから先もゾムビー達との闘いは続くだろう。だが、今回の戦いでも、勝利しなくてはならない……行けるな……?」
「はい……頑張ります」
依然としてうつむいたままの主人公。
『お先に行かせてもらうぜ?』
fireが内部ハッチを開けた。
「!」
主人公がそれに反応する。
『好きにしろ』
「バタン」
内部ハッチが閉じられた。fireに言葉を返した後、主人公を見る爆破
「さて……ツトム、お前の好きな……お前の大好きな家族、友人、そして恋人を助けるために、戦ってくれるか?」
父、母、友出、逃隠、そして尾坦子の顔が浮かぶ。
主人公の目に光が戻る。
「はい! やります!!」
主人公は、はつらつと声を上げる。
「ここは内部ハッチといって、吹き飛ばされないためにあるんだ」
「はい」
爆破と主人公は会話を交わす。
「ガチャ」
内部ハッチが開く。
「!」
主人公は外部ハッチに気が付いた。
「ここにもハッチがあるのはそのためですね?」
「そうだ。察しが良いな、ツトムは。……さて、ここからは遂に外に出る。外に出れば、理論上少しの力だけで等速直線運動してしまう。慣性の法則というヤツだ」
「あ、……授業で習いました」
「それなら話が早い。リジェクトを強く打ちすぎると、どうなるか分かるな?」
「はい、ものすごいスピードで飛んで行ってしまいます」
「そうだ。慎重に且つ、冷静にリジェクトを放つんだ」
「ガチャン」
そう言って爆破は外部ハッチを開いた。
「さあ、……行くぞ」
爆破と主人公は遂に宇宙空間に出た。
『遅かったな、二人共!』
「‼」
「⁉(英語だから、何言ってるか分かんないや)」
fireのトランシーバーからの言葉に反応する爆破と主人公。
『やっこさん達、もうすぐそこまで来ているぞ』
「⁉」
爆破は驚愕し、百数十メートル先を見た。
そこには何体ものゾムビーが群れを成していた。
「ツトム……」
爆破もトランシーバーを使って主人公に話し掛ける。
「アレを見ろ……」
「ッハ‼」
主人公もゾムビーの群れを確認する。
「もう……こんなにも近付いていたなんて……」
躊躇する主人公。
『そんじゃ、お先に行かせてもらうぜ』
fireが手のひらを見せて小型のジェット機の様なモノで飛んで行く。
「……」
爆破は無言のままだった。何か思うものがある様だった。すると、突如として一体のゾムビーが高速で向かってきた。
『ヒュー。やっこさん、向こうからお出ましとはご機嫌だぜ。これでも、喰らいな!』
手をかざすfire。
しかし、
「シーン」
何も起こらない。
『しまったぁ! 宇宙には酸素が!! 無い!!!!』
そのまま高速でやってきたゾムビーに体液を吐かれるfire。
「ゾムバァ!!」
「バシャアア」
「アホウが」
それを見ていた爆破は呟いた。
ドロドロと体液により溶け始めるfireの宇宙服。
『うわぁぁぁぁぁぁぁ!! あぁぁ!! ……ゾム』
fireだった者はゾムビー化した。そこで爆破は口を開く。
「フライトデッキの身体副隊長! 聞こえているか!? 宇宙通信所に伝えてくれ。fireとか言うヤツを攻撃対象として良いか問え!」
「そんな! グングニルがあれば助かる可能性が……」
主人公が口を挟む。
「サッ」
爆破は片手を上げてそれを制止する。
「ヤツにあの女性の様な気質が備わっているとは思わん、それに前にも見せただろう? 氷漬けにしたゾムビーでは元の人間には戻らなかった。貴重な体力を使うのは惜しい、グングニルは使うな」
「――」
不服そうな主人公。身体が通知を出す。
「隊長。先程の件ですが、宇宙通信所に連絡が付きました。今はN州支部に連絡を引き継いでいるところです……連絡が帰って来ました。……OKですGOサインが出ました!」
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