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精霊剣もどき
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こいつ……
俺は全力で相手の剣を避けた。背筋がひりひりする。
本気で俺を殺すつもりだった。ローレンスの演技などしている余裕なんかない。
油断していた。まさか、こんな技を持った相手がいるとは思ってもいなかった。実力を隠していたということか。
何者だろう。こんな殺しに長けた生徒がいるはずがない。
暗殺者。その一言が頭をよぎる。
相手がにやりと笑った。よくよけたな、無言のあざけりが伝わってくる。
また、連続技が襲ってきた。右、ひねるとみて、また……
よけきれない。
俺は大きく後ろに飛んで距離を取る。
そこにも相手はまっすぐ踏み込んできた。
危ない、危ない。
帝国式の型では、分が悪い戦いだった。帝国剣では俺はまだ初心者だ。偽装しながら戦うのは不利だ。
兄貴が座ったまま試合を見ているのが見えた。
微動だにしていない。
つまり、続けろ。お前なら勝てる。
仕方ない。俺は覚悟を決める。
この際、偽物であることがばれても仕方がない。勝ちに行こう。
「下がって」
イーサンが割り込んできた。
イーサンはやすやすと相手の剣を受け止めて、そのまま流れるような攻撃に入る。
「イーサン!」
俺の声に彼は応えない。
イーサンは本気で怒っていた。いつもの冷静な彼はどこかへいってしまった。
相手もそれが分かったのだろう。顔が真剣になる。
強くてしなやかな剣だった。いつも俺を相手にするときの数倍も鋭い。
相手はイーサンよりも背が高く、体格がよいにもかかわらず押されていた。
男の顔色が悪くなってきた。
どう見てもイーサンのほうが優勢、あと数手で勝負はつく。
「ちっ」
男の剣が光った。青白い光が刀身に走り、イーサンの模擬剣が砕ける嫌な音がした。
キャンキャン、子犬のなく声がした。俺の足元から子犬が走り出して、男の足にかみつこうとする。
「なんだ、これは」
男は犬を蹴りつけようとした。うまく犬にかわされて、いらだちを浮かべる。
「こいつ……」
「イーサン!」俺は自分の模擬剣を投げた。イーサンが受け取ろうと手を伸ばす。
男の体が光った。
普通ならありえない速さで、子犬を蹴り飛ばし、イーサンの進路をふさいだ。
信じられない。そこまでして、俺たちを倒したいのか?
「強化魔術」「あれ、いいのかな?」
これは帝国の基準から行ってもやりすぎな攻撃のようだ。
「やめなさい」
教師が制止しようとするが、男は止まらない。
もう一発、石ころでも……俺は武器を探す。
その時なにかが上から降ってきた。弾丸のように降りてきた白い物体は男の頭を直撃した。
「な、なんだ、やめろ」
男の悲鳴が上がった。剣を振り回したがその剣がいきなりはじけた。
「ギャー」
あれは、鳥か? 鳥は羽ばたきながら、男の顔や頭を攻撃する。血があたりに飛び散った。
たまらず、男が座り込むと、鳥は大きく羽ばたいて空に飛び去った。
「な、なんだ?」
なにかが足元でまとわりつくような感覚がして、見下ろす。赤い子犬が身を隠すようにして震えていた。いつもの元気の良さはなく、尻尾は完全にまいている。
「あ、兄貴……」
俺が犬を抱えて近づくと、兄貴が大真面目な顔をして腕組みをしていた。
「あれはいったい?」
「この犬の活躍はなかったな。残念だ」
兄貴はふっと息をついて、犬を受け取った。子犬は兄貴の腕の中で消えて見えなくなる。
先生は怪我をした男のところに駆け寄り、誰かが呼んできたのだろう、他の先生も走ってくるところだった。
俺と兄貴は下がって成り行きを見守った。男は担架で連れ去られ、イーサンは先生から話を聞かれている。
「あの男、精霊剣もどきを使おうとしたな」
兄貴がぼそりという。
「もどき、ですか?」
「ああ。魔道具を使ったまがい物の精霊剣だ。あれこそ我らがいう魔剣の一種。精霊を貶める偽の剣だ」
兄貴はふんと鼻で笑う。
「我らのことを黒魔術と同等に扱っておきながら自ら邪剣を作り出すとは」
あ、ちゃんと授業を聞いていたんですね。
「気をつけろ、ランス。あいつら、なりふり構わなくなっている。リーフに気を付けるように、いっておけ」
授業は騒ぎの中でお開きになった。イーサンは話を聞くということで連れ去られ、俺たちは部屋に戻る。リーフは自分の部屋に戻りたがったが一緒に連れてきた。
「これからは、兄弟に世話をしてもらう」
兄貴はリーフを侍従代わりに使うと一方的に宣言した。リーフには気の毒だけれど、兄貴のそばにいたほうがいいと思う。
イーサンが戻ってきたのは、夕食の時間もだいぶ過ぎたころだった。挨拶もそこそこにソファに座りこむ。
「ずいぶん、遅かったな」
俺は厨房からとってきた夜食をイーサンの前に並べた。
「いろいろ聞かれたんだよ。相手のこと。どうもあいつは学園の生徒ではなかったらしい」
イーサンは黙々と夜食を食べる。
「だろうね。生徒があんな暗殺まがいの攻撃をするわけないもんな」
しかし、どうやって入り込んだのかな? 身分証明とか大変だよね。
「君と同じ方法だと思う。身代わり、いざというときの鉄砲玉。何事もなければそのまま生徒として卒業する、そういう役目だったんだろう」
「俺たちを狙っていた?」
「おそらく。最初の狙いはリーフだ。そこにちょうど君が割り込んできたから、好機だと思ったんだろう。授業中の事故ならだれにも文句をいえないと判断したんだろうな。事実、そうなっている」
イーサンはきれいに食べかすを片付けると、飲み物を飲んだ。
「ところで、あれは君の精霊か?」
「あの子犬? あれは兄貴の……」
「そっちじゃなくて、あの鳥だよ。先生たちにしつこく聞かれた。あの鳥は何かって。しまいには神官連中まで現れて、それで時間がかかったんだ」
「ただの狂暴な鳥じゃないの?」
「……君のじゃないんだ」
「そもそも、俺は精霊を呼び出す力はないぞ」
今はまだ。そのうちに呼び出して見せる。
ああ、くたびれた、とイーサンはつぶやいた。俺はどうしても聞きたかったことを質問する。
「なぁ、なんで割り込んできたんだよ。あの程度なら俺でもなんとかできた」
「あの程度? あの男の剣を見ただろう? あいつの腕は君よりも上だ。精霊剣も持っていたんだぞ」
「それでも、俺のほうが勝てるとお前ならわかったはずだ」
ずっと一緒に練習してきただろう? だから。
「あのなぁ、帝国剣をなめすぎじゃないか? 君の帝国剣はつたない。確かに北の武術を使えば勝てたかもしれないが、そうしたら正体がバレバレになるだろ」
ちがうな、イーサンはいろいろと理由を並べたがこじつけだ。あれはとっさの行動だった。きっと彼は……
「イーサン、俺はラークじゃない」
イーサンの表情が消えた。
「そんなことはわかってる。あたりまえだろう。君はラークじゃないことくらい」
彼は吐き捨てるようにいった。
「そうだよな。一目で俺とラークの違いを分かったくらいだからな。
……なぁ、イーサン、そんなにラークのことを思っていたのか?」
頭で考えるよりも先に言葉が出ていた。
イーサンの顔に戸惑いと、否定する笑いが交互に浮かんだ。
「は、僕がラークのことを? ただの同室だっただけだ。それに、ラークは」
イーサンの言葉が攻撃的になる。
「君は、君こそラークのことを知らないだろう。彼がどんなことをして、どんな風にふるまっていたか。たとえ、嫌いな同室が相手でも平気で……ああ、いってもわからないだろうな」
風呂を浴びてくる、そういってイーサンは俺を置いて部屋を出た。
俺は全力で相手の剣を避けた。背筋がひりひりする。
本気で俺を殺すつもりだった。ローレンスの演技などしている余裕なんかない。
油断していた。まさか、こんな技を持った相手がいるとは思ってもいなかった。実力を隠していたということか。
何者だろう。こんな殺しに長けた生徒がいるはずがない。
暗殺者。その一言が頭をよぎる。
相手がにやりと笑った。よくよけたな、無言のあざけりが伝わってくる。
また、連続技が襲ってきた。右、ひねるとみて、また……
よけきれない。
俺は大きく後ろに飛んで距離を取る。
そこにも相手はまっすぐ踏み込んできた。
危ない、危ない。
帝国式の型では、分が悪い戦いだった。帝国剣では俺はまだ初心者だ。偽装しながら戦うのは不利だ。
兄貴が座ったまま試合を見ているのが見えた。
微動だにしていない。
つまり、続けろ。お前なら勝てる。
仕方ない。俺は覚悟を決める。
この際、偽物であることがばれても仕方がない。勝ちに行こう。
「下がって」
イーサンが割り込んできた。
イーサンはやすやすと相手の剣を受け止めて、そのまま流れるような攻撃に入る。
「イーサン!」
俺の声に彼は応えない。
イーサンは本気で怒っていた。いつもの冷静な彼はどこかへいってしまった。
相手もそれが分かったのだろう。顔が真剣になる。
強くてしなやかな剣だった。いつも俺を相手にするときの数倍も鋭い。
相手はイーサンよりも背が高く、体格がよいにもかかわらず押されていた。
男の顔色が悪くなってきた。
どう見てもイーサンのほうが優勢、あと数手で勝負はつく。
「ちっ」
男の剣が光った。青白い光が刀身に走り、イーサンの模擬剣が砕ける嫌な音がした。
キャンキャン、子犬のなく声がした。俺の足元から子犬が走り出して、男の足にかみつこうとする。
「なんだ、これは」
男は犬を蹴りつけようとした。うまく犬にかわされて、いらだちを浮かべる。
「こいつ……」
「イーサン!」俺は自分の模擬剣を投げた。イーサンが受け取ろうと手を伸ばす。
男の体が光った。
普通ならありえない速さで、子犬を蹴り飛ばし、イーサンの進路をふさいだ。
信じられない。そこまでして、俺たちを倒したいのか?
「強化魔術」「あれ、いいのかな?」
これは帝国の基準から行ってもやりすぎな攻撃のようだ。
「やめなさい」
教師が制止しようとするが、男は止まらない。
もう一発、石ころでも……俺は武器を探す。
その時なにかが上から降ってきた。弾丸のように降りてきた白い物体は男の頭を直撃した。
「な、なんだ、やめろ」
男の悲鳴が上がった。剣を振り回したがその剣がいきなりはじけた。
「ギャー」
あれは、鳥か? 鳥は羽ばたきながら、男の顔や頭を攻撃する。血があたりに飛び散った。
たまらず、男が座り込むと、鳥は大きく羽ばたいて空に飛び去った。
「な、なんだ?」
なにかが足元でまとわりつくような感覚がして、見下ろす。赤い子犬が身を隠すようにして震えていた。いつもの元気の良さはなく、尻尾は完全にまいている。
「あ、兄貴……」
俺が犬を抱えて近づくと、兄貴が大真面目な顔をして腕組みをしていた。
「あれはいったい?」
「この犬の活躍はなかったな。残念だ」
兄貴はふっと息をついて、犬を受け取った。子犬は兄貴の腕の中で消えて見えなくなる。
先生は怪我をした男のところに駆け寄り、誰かが呼んできたのだろう、他の先生も走ってくるところだった。
俺と兄貴は下がって成り行きを見守った。男は担架で連れ去られ、イーサンは先生から話を聞かれている。
「あの男、精霊剣もどきを使おうとしたな」
兄貴がぼそりという。
「もどき、ですか?」
「ああ。魔道具を使ったまがい物の精霊剣だ。あれこそ我らがいう魔剣の一種。精霊を貶める偽の剣だ」
兄貴はふんと鼻で笑う。
「我らのことを黒魔術と同等に扱っておきながら自ら邪剣を作り出すとは」
あ、ちゃんと授業を聞いていたんですね。
「気をつけろ、ランス。あいつら、なりふり構わなくなっている。リーフに気を付けるように、いっておけ」
授業は騒ぎの中でお開きになった。イーサンは話を聞くということで連れ去られ、俺たちは部屋に戻る。リーフは自分の部屋に戻りたがったが一緒に連れてきた。
「これからは、兄弟に世話をしてもらう」
兄貴はリーフを侍従代わりに使うと一方的に宣言した。リーフには気の毒だけれど、兄貴のそばにいたほうがいいと思う。
イーサンが戻ってきたのは、夕食の時間もだいぶ過ぎたころだった。挨拶もそこそこにソファに座りこむ。
「ずいぶん、遅かったな」
俺は厨房からとってきた夜食をイーサンの前に並べた。
「いろいろ聞かれたんだよ。相手のこと。どうもあいつは学園の生徒ではなかったらしい」
イーサンは黙々と夜食を食べる。
「だろうね。生徒があんな暗殺まがいの攻撃をするわけないもんな」
しかし、どうやって入り込んだのかな? 身分証明とか大変だよね。
「君と同じ方法だと思う。身代わり、いざというときの鉄砲玉。何事もなければそのまま生徒として卒業する、そういう役目だったんだろう」
「俺たちを狙っていた?」
「おそらく。最初の狙いはリーフだ。そこにちょうど君が割り込んできたから、好機だと思ったんだろう。授業中の事故ならだれにも文句をいえないと判断したんだろうな。事実、そうなっている」
イーサンはきれいに食べかすを片付けると、飲み物を飲んだ。
「ところで、あれは君の精霊か?」
「あの子犬? あれは兄貴の……」
「そっちじゃなくて、あの鳥だよ。先生たちにしつこく聞かれた。あの鳥は何かって。しまいには神官連中まで現れて、それで時間がかかったんだ」
「ただの狂暴な鳥じゃないの?」
「……君のじゃないんだ」
「そもそも、俺は精霊を呼び出す力はないぞ」
今はまだ。そのうちに呼び出して見せる。
ああ、くたびれた、とイーサンはつぶやいた。俺はどうしても聞きたかったことを質問する。
「なぁ、なんで割り込んできたんだよ。あの程度なら俺でもなんとかできた」
「あの程度? あの男の剣を見ただろう? あいつの腕は君よりも上だ。精霊剣も持っていたんだぞ」
「それでも、俺のほうが勝てるとお前ならわかったはずだ」
ずっと一緒に練習してきただろう? だから。
「あのなぁ、帝国剣をなめすぎじゃないか? 君の帝国剣はつたない。確かに北の武術を使えば勝てたかもしれないが、そうしたら正体がバレバレになるだろ」
ちがうな、イーサンはいろいろと理由を並べたがこじつけだ。あれはとっさの行動だった。きっと彼は……
「イーサン、俺はラークじゃない」
イーサンの表情が消えた。
「そんなことはわかってる。あたりまえだろう。君はラークじゃないことくらい」
彼は吐き捨てるようにいった。
「そうだよな。一目で俺とラークの違いを分かったくらいだからな。
……なぁ、イーサン、そんなにラークのことを思っていたのか?」
頭で考えるよりも先に言葉が出ていた。
イーサンの顔に戸惑いと、否定する笑いが交互に浮かんだ。
「は、僕がラークのことを? ただの同室だっただけだ。それに、ラークは」
イーサンの言葉が攻撃的になる。
「君は、君こそラークのことを知らないだろう。彼がどんなことをして、どんな風にふるまっていたか。たとえ、嫌いな同室が相手でも平気で……ああ、いってもわからないだろうな」
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