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女の園
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途中で何人かの神官が走っていくのとすれ違いながら、俺たちは上層階を目指した。
「急いで、リーフたちを探そう」
上に行けば上に行くほど、人が増えていった。俺たちはデリン家のお仕着せを着た召使たちを探す。
「ローレンス様、イーサン様」
いつもの執事が先に俺たちを見つけてくれた。
「どうしたのです。もう、公子会は終了したのですか?」
「ちょっと、問題が起きてね。早めに抜けてきた」
俺がそういうと、執事はじっと俺の様子を検める。
「また、何か問題でも……どうされたのです。お召し物に血がついております」
執事の表情がこわばる。
「よもや人をお切りになられたとか……」
「ない、ないよ。これは俺の血だ」
俺は慌てて誤解を訂正した。
「儀式の中身が変わっていたんだよ」
俺は執事の後をついて行きながら手短に儀式のことを説明した。
「石の上に手を置いて、そのあと食事会と聞いていたのに。全然違うことをしろといわれたんだよ。まったく」
「そこまで当家を侮辱するとは」
執事ははた目で見て分かるほど怒っていた。
「その儀式の前には各家に通達するのが習わし。それを無視して、本来関係ない公子会に組み込むなど許されることではございません」
「あ、あの儀式、よく行われるものなのか」
執事は重々しくうなずく。
「血の儀式は、五大公家の当主様が担うお役目の一つです。本来なら公子様方の参加する儀式ではありません。さぁ、こちらへ」
執事は俺たちの姿を隠すようにとある部屋の中に俺たちを押し込む。
「イーサンは儀式のことを知っていた?」
「いや、僕も聞いたことはない。ただ、当主が担う特別な儀式があるということは知っている。新年の顔合わせとか、収穫祭とか、ね」
「しかし、逆によかったのかもしれませんな」
部屋についてから俺たちの着替えを自ら用意しながら執事はつぶやく。
「あの儀式は公家の血を必要とする儀式でございます。本人である必要はありませんから」
「それなら早くいっておいてくれよ。心臓に悪いよ。こっちが倒れるかと思ったのに。なぁ」
俺はイーサンに笑いかけた。イーサンはまじめな顔で俺を見返す。
「……君はコンラート家の出なんだろ」
「そうだよ。ああ。だから、養子だって。コンラートの血の縁はないんだよ」
「確かに、他人の空似にしてはよく似ていると思っていたんだよ。しかし、本当にデリンの血を引いているなんて……」
イーサンはぶつぶつとつぶやいていた。
そんなことはどうでもいいと思う。というか、今まで俺がデリンの出だと知らなかったのか? そういえば、面と向かっていったことはなかったな。
いろいろなことを考えながらも、俺は身支度を済ませた。デリン家の侍女のお仕着せを着て、かつらをかぶって、それから……
「ローレンス様、イーサン様」
エレイン付きの侍女も姿を現した。
「お顔の支度はこちらで。リーズさん、これをもって」
後ろから現れたかわいらしい少女が困ったように化粧道具を持って立つ。
「おう、リーフ。今日もかわいいじゃないか」
「リーフじゃありません。リーズですよ。ローズさん」
侍女が言葉を直す。
「ちょっと目をつむっていてください。いいですか」
今日の化粧は念入りだ。
「ローズさん、鏡を見てください」
俺は鏡に映る自分を見た。これは力作だ。ちょっと生意気そうなそばかすが目立つ赤毛の侍女が鏡の中から俺を見つめ返す。
「化粧をきっちりとしてしまうと、エレイン様に似てしまいますからね。イーディスさんも、どうですか」
黒に近い茶色の髪色の少女が俺のほうを向いて笑っている。
「カツラの色を変えました。だいぶ印象が変わっていると思います」
「これなら、イーサンだとわからないですね」
俺は満足した。きっと偽装はうまくいく。
俺たちは手を握り合う。
「がんばろうな」「うん」
「それでは、エレイン様のところへ向かいましょう」
俺たちは裏の通路を通って、女性用の控室に向かう。
いろいろな家の召使が忙しく行きかっているが誰も俺たちのことに注目していない。甲高い叫び声に化粧品の匂い。女性の領域に入ったのだと強く感じた。
「あら」
部屋に入ると、エレインがもう準備を済ませていた。俺たちの姿を認めて、にっこりと笑う。
「いかがでしょうか」
「すばらしいわ。気に入りました。ありがとう。どこからどう見ても女の子ね。お母さま、見てくださる?」
デリン夫人も奥の部屋から現れた。
「デリンの奥様にご挨拶を申し上げます」
俺が気取って礼をすると扇で口を隠してころころと笑う。
「素敵だわ。娘が二人できたみたいね」
二人のデリン家の女は明らかにこの状況を楽しんでいる。
「よかったわ。もう少し大きくなっていたら、もうこんな格好をさせられないところだったわ」
デリン夫人は俺たちをぐるりと回らせたり、礼をさせたり。遊んでいるな。でも悪い気はしない。あまりに楽しそうなので。
「どうかしら、イーディスさん」
「よくこんな悪ふざけに乗れるな」
一人よどんでいるイーサンがこっそりとつぶやく。
「ほほほほほ、いいじゃないの。これも英雄の務めよ」
甲高い、いかにも作った声の主があらわれた。
兄貴……
兄貴を女装させた侍女はよく頑張った。かわいいとか、きれいとかそういう表現は難しいけれど、それなりに女に見えた。年増のおばちゃん? 市井で物を売っていそうな雰囲気がするけれど。
「これはデリンの奥様、お目汚し、失礼いたしました」
兄貴はデリン夫人の前で一瞬正気に戻った。きちんとした戦士の礼を取る。
「あら、まぁ。これはアルウィン様。よくやったわ」
デリン夫人も、侍女をほめた。
「奥様、お客様が何人かお待ちです」
外にいた侍女がデリン夫人に声をかけた。
「それでは、貴方たち、デリン家の名に恥じないよう努めてくださいね」
「はい」
返事をしたのは俺と兄貴で、他の連中は緊張で固くなっていた。
それからの俺たちは接客に努めた。一族の下位のものたちが挨拶に現れたり、陪臣の妻たちが贈り物を持ってきたりした。
この格好をしても意外にばれないものだった。誰も俺たちが男であるというそぶりを見せたものはいなかった。
ただ見て見ぬふりをしているのかと思っていたのだが、一歩女たちの領域を出ると声をかけてくる男どもの多いこと。兄貴にすら声をかけようとする奴らもいた。
こいつら、女物の服を着ていたら誰でもいいんじゃないか。
「君、デリン家の侍女なのか。見たことがない顔だね」
厨房に飲み物を取りに行ったときに、少し年上の侍従に声をかけられた。
「まだ見習いなんです」
俺は目を伏せる。
「お兄さんは王室付きの方ですか」
「そうだよ。まだまだ裏方だけどね」
「すごいですね。王室の方々のお世話をするなんて」
「まぁね」褒められた男はまんざらでもない様子だった。
「これ、余ったからあげるよ」
男は俺にきれいに包まれた飴を渡す。
「ありがとう」
俺がほほ笑むと、さらに飴の数が増えた。
いいな。女というだけで、簡単においしいものが手に入るとは。
でも、俺が裏でこっそりと戦利品を食べているのをエレインは見逃さない。
「お兄様、化粧がとれています」そうささやかれる。「つまみ食いはほどほどになさって」
侍女がやってきて荒く俺の口紅を引き直す。
「品位を落とすような真似をなさらぬように」
何をしていいのかわからず、右往左往している俺達とは違って、緊張感をもって手順を回している侍女たちは殺気だっていた。
「そろそろ会場に行くわね」
デリン夫人が俺たちに合図をする。
「エレインのほうについて行って。そして、頃合いを見て後ろに下がりなさい。おいしいものはたくさんあるけれど、仕事は忘れては駄目よ」
「急いで、リーフたちを探そう」
上に行けば上に行くほど、人が増えていった。俺たちはデリン家のお仕着せを着た召使たちを探す。
「ローレンス様、イーサン様」
いつもの執事が先に俺たちを見つけてくれた。
「どうしたのです。もう、公子会は終了したのですか?」
「ちょっと、問題が起きてね。早めに抜けてきた」
俺がそういうと、執事はじっと俺の様子を検める。
「また、何か問題でも……どうされたのです。お召し物に血がついております」
執事の表情がこわばる。
「よもや人をお切りになられたとか……」
「ない、ないよ。これは俺の血だ」
俺は慌てて誤解を訂正した。
「儀式の中身が変わっていたんだよ」
俺は執事の後をついて行きながら手短に儀式のことを説明した。
「石の上に手を置いて、そのあと食事会と聞いていたのに。全然違うことをしろといわれたんだよ。まったく」
「そこまで当家を侮辱するとは」
執事ははた目で見て分かるほど怒っていた。
「その儀式の前には各家に通達するのが習わし。それを無視して、本来関係ない公子会に組み込むなど許されることではございません」
「あ、あの儀式、よく行われるものなのか」
執事は重々しくうなずく。
「血の儀式は、五大公家の当主様が担うお役目の一つです。本来なら公子様方の参加する儀式ではありません。さぁ、こちらへ」
執事は俺たちの姿を隠すようにとある部屋の中に俺たちを押し込む。
「イーサンは儀式のことを知っていた?」
「いや、僕も聞いたことはない。ただ、当主が担う特別な儀式があるということは知っている。新年の顔合わせとか、収穫祭とか、ね」
「しかし、逆によかったのかもしれませんな」
部屋についてから俺たちの着替えを自ら用意しながら執事はつぶやく。
「あの儀式は公家の血を必要とする儀式でございます。本人である必要はありませんから」
「それなら早くいっておいてくれよ。心臓に悪いよ。こっちが倒れるかと思ったのに。なぁ」
俺はイーサンに笑いかけた。イーサンはまじめな顔で俺を見返す。
「……君はコンラート家の出なんだろ」
「そうだよ。ああ。だから、養子だって。コンラートの血の縁はないんだよ」
「確かに、他人の空似にしてはよく似ていると思っていたんだよ。しかし、本当にデリンの血を引いているなんて……」
イーサンはぶつぶつとつぶやいていた。
そんなことはどうでもいいと思う。というか、今まで俺がデリンの出だと知らなかったのか? そういえば、面と向かっていったことはなかったな。
いろいろなことを考えながらも、俺は身支度を済ませた。デリン家の侍女のお仕着せを着て、かつらをかぶって、それから……
「ローレンス様、イーサン様」
エレイン付きの侍女も姿を現した。
「お顔の支度はこちらで。リーズさん、これをもって」
後ろから現れたかわいらしい少女が困ったように化粧道具を持って立つ。
「おう、リーフ。今日もかわいいじゃないか」
「リーフじゃありません。リーズですよ。ローズさん」
侍女が言葉を直す。
「ちょっと目をつむっていてください。いいですか」
今日の化粧は念入りだ。
「ローズさん、鏡を見てください」
俺は鏡に映る自分を見た。これは力作だ。ちょっと生意気そうなそばかすが目立つ赤毛の侍女が鏡の中から俺を見つめ返す。
「化粧をきっちりとしてしまうと、エレイン様に似てしまいますからね。イーディスさんも、どうですか」
黒に近い茶色の髪色の少女が俺のほうを向いて笑っている。
「カツラの色を変えました。だいぶ印象が変わっていると思います」
「これなら、イーサンだとわからないですね」
俺は満足した。きっと偽装はうまくいく。
俺たちは手を握り合う。
「がんばろうな」「うん」
「それでは、エレイン様のところへ向かいましょう」
俺たちは裏の通路を通って、女性用の控室に向かう。
いろいろな家の召使が忙しく行きかっているが誰も俺たちのことに注目していない。甲高い叫び声に化粧品の匂い。女性の領域に入ったのだと強く感じた。
「あら」
部屋に入ると、エレインがもう準備を済ませていた。俺たちの姿を認めて、にっこりと笑う。
「いかがでしょうか」
「すばらしいわ。気に入りました。ありがとう。どこからどう見ても女の子ね。お母さま、見てくださる?」
デリン夫人も奥の部屋から現れた。
「デリンの奥様にご挨拶を申し上げます」
俺が気取って礼をすると扇で口を隠してころころと笑う。
「素敵だわ。娘が二人できたみたいね」
二人のデリン家の女は明らかにこの状況を楽しんでいる。
「よかったわ。もう少し大きくなっていたら、もうこんな格好をさせられないところだったわ」
デリン夫人は俺たちをぐるりと回らせたり、礼をさせたり。遊んでいるな。でも悪い気はしない。あまりに楽しそうなので。
「どうかしら、イーディスさん」
「よくこんな悪ふざけに乗れるな」
一人よどんでいるイーサンがこっそりとつぶやく。
「ほほほほほ、いいじゃないの。これも英雄の務めよ」
甲高い、いかにも作った声の主があらわれた。
兄貴……
兄貴を女装させた侍女はよく頑張った。かわいいとか、きれいとかそういう表現は難しいけれど、それなりに女に見えた。年増のおばちゃん? 市井で物を売っていそうな雰囲気がするけれど。
「これはデリンの奥様、お目汚し、失礼いたしました」
兄貴はデリン夫人の前で一瞬正気に戻った。きちんとした戦士の礼を取る。
「あら、まぁ。これはアルウィン様。よくやったわ」
デリン夫人も、侍女をほめた。
「奥様、お客様が何人かお待ちです」
外にいた侍女がデリン夫人に声をかけた。
「それでは、貴方たち、デリン家の名に恥じないよう努めてくださいね」
「はい」
返事をしたのは俺と兄貴で、他の連中は緊張で固くなっていた。
それからの俺たちは接客に努めた。一族の下位のものたちが挨拶に現れたり、陪臣の妻たちが贈り物を持ってきたりした。
この格好をしても意外にばれないものだった。誰も俺たちが男であるというそぶりを見せたものはいなかった。
ただ見て見ぬふりをしているのかと思っていたのだが、一歩女たちの領域を出ると声をかけてくる男どもの多いこと。兄貴にすら声をかけようとする奴らもいた。
こいつら、女物の服を着ていたら誰でもいいんじゃないか。
「君、デリン家の侍女なのか。見たことがない顔だね」
厨房に飲み物を取りに行ったときに、少し年上の侍従に声をかけられた。
「まだ見習いなんです」
俺は目を伏せる。
「お兄さんは王室付きの方ですか」
「そうだよ。まだまだ裏方だけどね」
「すごいですね。王室の方々のお世話をするなんて」
「まぁね」褒められた男はまんざらでもない様子だった。
「これ、余ったからあげるよ」
男は俺にきれいに包まれた飴を渡す。
「ありがとう」
俺がほほ笑むと、さらに飴の数が増えた。
いいな。女というだけで、簡単においしいものが手に入るとは。
でも、俺が裏でこっそりと戦利品を食べているのをエレインは見逃さない。
「お兄様、化粧がとれています」そうささやかれる。「つまみ食いはほどほどになさって」
侍女がやってきて荒く俺の口紅を引き直す。
「品位を落とすような真似をなさらぬように」
何をしていいのかわからず、右往左往している俺達とは違って、緊張感をもって手順を回している侍女たちは殺気だっていた。
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