【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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<模索 編>

飲めぬよ

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「今日の獲物に!」
「「うえ~い!」」

夕刻の別棟、食堂にて。大物を仕留めたセリを祝う?酒を飲むの間違いです、な状況。
ほどほどに採取もこなし、浅い場所を巡回してきた。

(外れた場所も行きたいけど)

ヴェーネン家にある地図
私の記憶にある場所も記入してあるものは自室にある。

オジサマと話をしている<野生の料理人>

彼らの採ってきた果物も提供され、華やかな食事となっていた。

私の森への調査は危なげなかったから、こっrからも止められはしないだろう、報告は行くけど。

「ホントオレらの出番ねーよな!」
「良い腕してるしっ!」

「弓矢のな。」

「俺らのチームに入るか?」
「ダンジョンでもやってけそーだわ。」

「ダンジョンね。」
「興味ある?」

(興味はある。)
ーが、街より遠いダンジョンは装備が足りないし、他の家が持っているダンジョンに行くのは
問題がある。


何しに来た?って思われる。交流がそんなにない貴族のところへ行く気はない。その説明はなしに、違う断り方をした。

「修行が足りないから、ムリ。」

「セリの腕で?俺らのがあぶねーよ!」
「オレら突撃だもなあ。マジメに後衛考えないと、か。」

あの距離なら当てて当たり前で、魔力を込めて打てない半人前。その基準を作った師匠は、猪型の魔物を遠くから仕留められる猛者だ。巨体な魔物の突進を止めた事もあるし。

その記憶があるので、修行に身が入る。しかし合ってるか自信がなくなっていく。記憶であって、感覚じゃないから。教えてもらった記憶と身体に覚えた記憶は、違うようだった。

(毒を飲んだ時の記憶は鮮明に、味や割れた音まで覚えているのに?)

早々にグデっとなった冒険者に、水を飲ませた。熱そうな人に水魔法で頭からかけようかと、勧められた酒はやめておく。

成人を迎えての酒が飲めるの認識だけど、冒険者同士では勧める習慣があるようで。見た目に若い種族に向けているらしい。断っても絡まないのがマナー。

それが形骸化して、とりあえず飲むか?と言うようになってる。
本当に飲ませる気はないだろうが、遠慮したい。

良い香りと、甘く綺麗な色。喉に通った時の…苦味。

やめよう。私は飲んでいないんだから。多分、体の体験した記憶はただ知っている事と同じ。
今は美味しい食事を楽しむ時だ。


(しゅわしゅわを作れるか、調合の範囲だと今の道具じゃできないなあ)

茹でた豆に、濃い味の肉とスープの夕食。賑やかな雰囲気の食堂で。果実水を飲んで、肉の脂っこさが流れていった。


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