【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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<王都拠点 編>

寝る場所

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椅子に座ったセリが、習ったマナーを発揮する時!銀食器の使い方を慎重に、落ち着くように念じて食事をした。
良いレストランで食べれる食事は、堅苦しくなくほっと落ち着く味だった。

しかし、綺麗に食べている人がいると緊張する。ソワソワしているロードに気づくも、セリは食事を進める。

「ロード、飲むか~?」
「要らん。」

俺に
の邪魔をするなと同意な気がした。ワインが回り、グラウルは勧めを受けた。

「ハイハイ、忙しいもんなあ。」

食事は早い様子。もう少し早く食べようか?
「セリ、ゆっくりで良いわよ。」

シュルトに声をかけられたので、遠慮なく急ぐのはやめた。

「デザートも出すわヨ」
「氷菓子?」

「そこはロード次第ネェ。」

甘い物が好きなキースがシュルトに聞いた結果。セリはロードにキラキラした目で見てしまう、『氷菓子』気になる!

デザートは、凍った果物が出てきました。
「冷たい甘さ」味わうとしゃくしゃくと音がする。

雪を食べるとこんなのかな。初体験だ。果物も多分高価な物だと思う。

(水魔法ではできないから、羨ましい。)
キースはお代わりのようで、カナンに声をかけていた。

「もっと削れる?」
「もうちょいなら。」

数種類の氷菓子を削って、透明な器に盛り付けていて。とってもゴージャス!
オシャレで美味しい食後は、温かいお茶と共に話をした。

「お風呂があるし、寝る場所は…l
「俺の部屋だl

「いえ、それはお嬢様には」
グラウルが待ったをかけた。

(そうか、令嬢的にはアウト?)

そういう加減がよく分からないセリだった。ここは保護者の位置のグラウルの言うことを聞くべきか。
「けど、預かってもらってる身だし?」

保護されている状況で急遽の訪問。部屋を準備してもらうのも心苦しい。
そして迎撃的にも、囮としているか?方向性が決まっていない。

「外で寝る?」

セリの提案は、受け入れられなかった。ように思えたが…
「テラスなら外だな。」

ロードがのってきた。野営用のテントを出し、一緒に寝ようと提案がある。

「どーしても一緒に寝たいんだな?」

ポソリと呟きの内容は拾えなかったが、囮にちょうど良い位置かもしれない。


予定場所を見てみよう!
「高いやつだ。」

ロードの部屋を通り抜け、テラスに出た。テントは高価なやつで中が拡張され、隠匿の魔法陣が効いている。
「寒さも感じない」

月が綺麗に出ていた。森とあいまって、セリには懐かしささえ感じる。
いつもの森ではなく王都に来ているんだと分かっていても。


グラウルは隣の空室を借りる。テラスにも出られる位置だ。
そのままロードの部屋にある風呂で、

「湯着はこれで、カナン付きネ。」
「私も外におりますので。」

皆んなで入れるんじゃない?ってくらい広い浴槽だった。
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