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王子の断罪
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「なぜ迎えに来て下さらなかったのですか?」
いつもの令嬢スマイルでも、地を這うような声だ。
家まで迎えに来いとは言えない。相手は王子様だ。
「入り口でいいだろ」と素っ気ない王子様に
わかってない!と乙女心が炸裂する
(馬車からエスコートされて降りて、ここまで“2人”で
入り口から会場に仲睦まじく入りたかったのに!
このアクセサリー、誕生日にくださったものだし
耳飾りは貴方の瞳と同じ色合いを買い求めもの。
褒められたいのにぃ~!)
という受け売りのシチュエーションが思い描かれていた。
そんな妄想のカケラをおくびにも出さず、
「婚約者のエスコートもしてくれないのですか?」と言い放った。
その様子は怒っているように見えたのだが、拗ねています。
今、私は独りで立たされているのに
彼(王子様)は、女性(エリカだけど!引っ張られてきただけなのはわかってるけど!)
と一緒にいる。
せっかくの卒業パーティーで
怒り出すし、こっちこないし。謝れって言うし。
「だから!…ここに来ただろう」王子の方は尻すぼみで答えた
私は、手を緩めない。
「あら?先に入っていたじゃないですか。
迎えに?他の女性と、婚約者じゃない女性と。
会ったら会ったで、正義を成す?
実直って何でしたっけ。」
追い討ちをかけて、徹底的に面目を潰しにいった。
御立腹なんですよ?
「う・・すまなかった!悪かった、ごめんなさい」
王家のものが謝った、けど夫婦(予定)喧嘩はノーカウントだ。(by野次馬)
「何がです?」(まだ許してません)
「勘違いで騒ぎにした。」もう変な肩の力ははいっていないようだった。
ちゃんと謝れましたね。
何でエリカを巻き込んだんだか。
・・かわいいから?(モヤモヤ)
言い分を聞こう。
「最近は時間が取れなかった。その間に噂で最近流行りの、あの…断罪で改心の」
え、断罪ってもしかして
「恋愛小説の影響…」エリカ(ヒロイン役)の言ったことは、当たっていた。
悪役令嬢を叱って、改心させてハッピーエンドという
ちなみにヒロインは友情を育んで王妃付き侍女に抜擢。
女性側のリアルな心情と子爵家のヒロインが王妃は無茶!という
メッセージを叩きつけた流行の恋愛小説だった。
「あの小説?」
ぽそりとエリカに小声で確認をしたが
その声が王子様にも聞こえていた。
知っていたか?とエリカに聞いたので
声高こわだかに言ってしまう。
「私には、どうしてか聴いてくださらないじゃないですか!」
エリカにはさっき聞き返してたのに!
こじれる予感がしたが、王子様が動いた。
捕獲されていたヒロインは、従者に手渡された。
てくてくと階段を降り、婚約者の前で視線を交える。
「小説、知っていたのか?」
「……はい。読んでいます。」
「しばらく会えてないだろう?小説に感情移入したり、顔を合わせずらくてな…」
答えが不服だった。だから、蒸し返した。
「さっき、
愛しいってエリカに」嫉妬であるが、エリカにはとばっちりである。
「学生は民、臣下の卵だぞ、国民を愛せとは曾祖父さまからの家訓だ!
愛しいだろう!」
「わたくしには言ってくださらないじゃないですか!!」
「リーン!」赤面の王子様だ。
キャスリーン様の
愛称呼び リーン 家族はキャスが愛称だ。
独占欲の一端か。(弟の解説)
「レオ(王子)様、オマエ呼びから特別な愛称呼びですか?」
と言っても
口元が緩んでいるし声の調子が良い。久しぶりの愛称呼びに、ご満悦のようだ。
(弟の断定)
もう断罪の雰囲気はない。
ただの惚気と犬も食わない喧嘩だ。
「ねえーさ~ん」
存在感が空気だった、愚弟が顔を出した。
「あなたも私をエスコートせずに!」
「料理、うまそうだったし。」
「まったく」
「断罪は終わり?
婚約破棄は」
「「しない!」」
結局、惚気てごめんなさいだよね。(弟の心中)
「よし、卒業パーティーをはじめまショウ!」
を合図に皆、動き出した
エスコートされて階段上った。
後ろで、
「きゃあ!」こけたヒロイン(ドジっ娘)
は従者にキャッチされて
階段落ち、回避である。
そんな騒動を前座に、
2人のダンスから卒業パーティーがはじまった。
いつもの令嬢スマイルでも、地を這うような声だ。
家まで迎えに来いとは言えない。相手は王子様だ。
「入り口でいいだろ」と素っ気ない王子様に
わかってない!と乙女心が炸裂する
(馬車からエスコートされて降りて、ここまで“2人”で
入り口から会場に仲睦まじく入りたかったのに!
このアクセサリー、誕生日にくださったものだし
耳飾りは貴方の瞳と同じ色合いを買い求めもの。
褒められたいのにぃ~!)
という受け売りのシチュエーションが思い描かれていた。
そんな妄想のカケラをおくびにも出さず、
「婚約者のエスコートもしてくれないのですか?」と言い放った。
その様子は怒っているように見えたのだが、拗ねています。
今、私は独りで立たされているのに
彼(王子様)は、女性(エリカだけど!引っ張られてきただけなのはわかってるけど!)
と一緒にいる。
せっかくの卒業パーティーで
怒り出すし、こっちこないし。謝れって言うし。
「だから!…ここに来ただろう」王子の方は尻すぼみで答えた
私は、手を緩めない。
「あら?先に入っていたじゃないですか。
迎えに?他の女性と、婚約者じゃない女性と。
会ったら会ったで、正義を成す?
実直って何でしたっけ。」
追い討ちをかけて、徹底的に面目を潰しにいった。
御立腹なんですよ?
「う・・すまなかった!悪かった、ごめんなさい」
王家のものが謝った、けど夫婦(予定)喧嘩はノーカウントだ。(by野次馬)
「何がです?」(まだ許してません)
「勘違いで騒ぎにした。」もう変な肩の力ははいっていないようだった。
ちゃんと謝れましたね。
何でエリカを巻き込んだんだか。
・・かわいいから?(モヤモヤ)
言い分を聞こう。
「最近は時間が取れなかった。その間に噂で最近流行りの、あの…断罪で改心の」
え、断罪ってもしかして
「恋愛小説の影響…」エリカ(ヒロイン役)の言ったことは、当たっていた。
悪役令嬢を叱って、改心させてハッピーエンドという
ちなみにヒロインは友情を育んで王妃付き侍女に抜擢。
女性側のリアルな心情と子爵家のヒロインが王妃は無茶!という
メッセージを叩きつけた流行の恋愛小説だった。
「あの小説?」
ぽそりとエリカに小声で確認をしたが
その声が王子様にも聞こえていた。
知っていたか?とエリカに聞いたので
声高こわだかに言ってしまう。
「私には、どうしてか聴いてくださらないじゃないですか!」
エリカにはさっき聞き返してたのに!
こじれる予感がしたが、王子様が動いた。
捕獲されていたヒロインは、従者に手渡された。
てくてくと階段を降り、婚約者の前で視線を交える。
「小説、知っていたのか?」
「……はい。読んでいます。」
「しばらく会えてないだろう?小説に感情移入したり、顔を合わせずらくてな…」
答えが不服だった。だから、蒸し返した。
「さっき、
愛しいってエリカに」嫉妬であるが、エリカにはとばっちりである。
「学生は民、臣下の卵だぞ、国民を愛せとは曾祖父さまからの家訓だ!
愛しいだろう!」
「わたくしには言ってくださらないじゃないですか!!」
「リーン!」赤面の王子様だ。
キャスリーン様の
愛称呼び リーン 家族はキャスが愛称だ。
独占欲の一端か。(弟の解説)
「レオ(王子)様、オマエ呼びから特別な愛称呼びですか?」
と言っても
口元が緩んでいるし声の調子が良い。久しぶりの愛称呼びに、ご満悦のようだ。
(弟の断定)
もう断罪の雰囲気はない。
ただの惚気と犬も食わない喧嘩だ。
「ねえーさ~ん」
存在感が空気だった、愚弟が顔を出した。
「あなたも私をエスコートせずに!」
「料理、うまそうだったし。」
「まったく」
「断罪は終わり?
婚約破棄は」
「「しない!」」
結局、惚気てごめんなさいだよね。(弟の心中)
「よし、卒業パーティーをはじめまショウ!」
を合図に皆、動き出した
エスコートされて階段上った。
後ろで、
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