【完結済み】天罰って人の手を介している時点で方便ですよね<前・中・後編>

BBやっこ

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後半

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「王位継承権から外すというのは…」
「それは、しめしがつくの?」


睨み合うも王家側は、ちょっとの改善もしてくれない。以前からそうだ。
こういう時に、ちょっとでも好感を持たれるようにしておけば良いのに。

(そういうとこ外交とかでも気が回らないよなあ。)

今後の国を憂いながら聞く足音に、興味は遠ざかっていった。


寒いせいでイライラする!冷たいベッドにドスっと座った。
ギシっと返された音は「そうだよな!」と私の気持ちに同調した気がする。


「あの調子は、3日はかかるかなあ。」
私にやれる事は寝るくらいかな。


日が暮れる頃、差し入れが入ったおかげで温まった。

「毛布に、寝袋、カンテラと野営の基本セットね。学校で習ったものだわ。」
友人達からだろう。石の牢に入れられたことも掴んでいるかな。

冷え切った手でなんとか火を点け、手をかざした。
「解凍されるようだわ。」


さすがに本は認められなかったかしら。細部に何かないかチェックしていると、
ノートが入っていた。真っ白?

(炙り出しだわ。)
炎が字を浮かび上がらせる。


“作戦決行”

そう文字を認めて、そのページを切り離して燃やした。

友人達と恩を売った人がどうしてくれるか。
待つばかりだ。


私は思考するために、寝袋の中で目を瞑った。





2日後…

「“神裁判”に不正はない」

眩しい日差しに、見かけだけは立派な金髪が日差しを浴びて煌めいた。


「偽の聖女に天罰を!」「天罰を!」「天罰を」

…騒いでる貴族の顔は覚えた。
私は、堂々と第一声からぶちまけよう。



「私は聖女になりません」



ざわざわと聴講者達がざわめく。貴賓席の王は、それを咎める気はないようだ。

神裁判で発言を判断されるのは、王子と私だけ。
「そうだ お前のような女が聖女になれるわけはない!」

(お前のようなと言われるほど知ってることってあるのかしら?)
ポーズをキメながら話す王子に内心イラつきながら、冷静に答える。


「なる気がないのです」

そのセリフに嘘偽りのないため、神からの咎めはなかった。

「なぜ、なぜだ!」予想から外れたので狼狽えて、大声で当たり散らし王子に呆れる。

貴方が言うの?王家の1人なのに。
「そうしておきたい方達がいらしたからでしょう。」

それが王家であり、貴方は知らないのかと遠回しに嫌味を言う。
神様もちょっとした嫌味は赦してくださるらしい。


以前として、拒否反応はなかった。


偽りはなく
真実を
清い心のまま語っている

神裁判で嘘や誤魔化しは

「私は王子との婚約を、破棄したく存じます。
寒いで考えました。私が王家に入るべきではないと。」

だって、使われて草臥くたびれる未来しか見えない。
石の牢に反応してる。貴族の女子、学生を入れるところじゃないもの

関係者が監督不行き届きで、降格になりますわね。

「まて!婚約者は続ける、要望を聞こう!それで良いだろう??」
「的ハズレですね。私、王家に入りたくないので婚約破棄を願います。」

王を見る。
王家の権威で神裁判を行なったのだ。私の発言も撤回できないし、五月蝿い貴族も黙らせる準備もできている。
この結果と根回しで、もう私の婚約者として縛ることはできない。


友人達と恩を売った人が聴講の席でオッケーのサインを送ってくれる。
やっとね。


「王子様。貴方が共に歩む女性を大事にしてくださることを祈りますわ。」

つい、
のし付けては言わなかったけど。やっぱ鬱憤が溜まっていたか、私。


私から最後には…


「さよなら永遠に。」

ニッコリ淑女の微笑みで解放されてた。

こうして神裁判の場から出て行った私はそのまま王都を出た。




青い空。
雲は積み重なって煙が上がるようになっている。


新天地は畑が続く長閑な場所だ。おじ様の領地で畑の野菜目当てにやってくる魔物を追い払った。
魔法も体力も鍛えている。


神殿出身の冒険者もいるけど討伐だと、後方支援だ。
しかも年齢が若いということはない。

修行中の身には、冒険者活動は認められない。


正直、冒険者から聖女もありなんじゃないか?と思えるんだけど
箔がつかないから却下らしい。

もったいない。

回復ができる人間は重宝されるけど
世間知らずで、野営ができない人間を仲間に冒険する人なんているのかしら。


私はごめん被る。

何が悲しくて、設営、火おこし、料理の準備までしてやらなきゃいけないのよ。
王家待遇ね?あ、王子を思い出した。

「自分でやれっつーの!!」



大声で小さな魔物が逃げていく。
仕事を終えて、私は拠点へと帰るのだった。

信じられる仲間と一緒に。
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みんなの感想(1件)

セライア(seraia)

全体的にだけど、特に後編・・・何がわからないのかも不明なくらい「???」。
こんなこと、作者様にしては珍しいので戸惑ってます。。。

解除

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