30 / 40
第一部 人も馬も新入隊員
第三十話 先輩のお馬さん
しおりを挟む
そんなわけで、丹波の啓発パトロール初日はとてもスムーズに終わった。丹波が賢いこともあるけれど、先輩や土屋さんが同行してくれたことや、一緒にパトロールで歩いた皆さんが、適度な距離をとりつつ丹波に接してくれたからだと思う。本当にありがたい。
「お疲れさん。ネットで丹波の写真が流れてたらしいよ」
「本当ですか?」
丹波を馬バスから引いて出てきたところで、水野さんが声をかけてくれた。
「戸田さんがパソコンにブクマしたって言ってたから、丹波を馬房に戻してから、見せてもらうと良いよ」
「ありがとうございます! さて、その前に丹波君、汗を流しておこうね」
丹波の毛は真っ黒なので、こんな日に外にいると、日光をしっかり吸収してホカホカ状態だ。いつもの場所につれていって鞍をおろすと、背中からモワッと湯気があがる。
「うわー、めっちゃ汗かいてるねー」
「馬越さん、丹波君、お帰りなさい。どうでした?」
まゆみさんが顔をのぞかせた。
「おかげさまで、丹波も楽しんでたみたいです。パトロールと言うよりは、お散歩気分だったかも」
「それは良かった。お仕事は楽しくできるほうが良いですもんね。河川敷はどうでした? 歩きやすかったですか?」
「心配していたデコボコも小石もほとんどなくて、丹波も歩きやすかったみたいです。きれいに整備されてました」
お湯の準備をすると、湯気が出ている場所にかけて手でこすっていく。丹波は息を大きく吐くと目を閉じた。
「それは良かったです。シャワーが終わったら足の裏を確認しますね。今の話の感じだと、特に問題ないと思いますけど」
そう言いながら、まゆみさんは怖い顔をしてみせる。
「まゆみ、仕事は注意一秒・怪我一生やぞって、お爺ちゃんがいつも言っているので」
「お願いします。毎日まゆみさんが見てくれるの、心強いですよ」
「いやいや~。師匠に比べたら未熟なので、あまり期待しないでください。しかし、すっかり王様気分ですねえ、丹波君」
気持ちよさそうにしている丹波を見て、まゆみさんが笑った。
「本当にねえ。どっちが偉いんだ?って質問したら、絶対に自分のほうが偉いって答えそうですよ」
「すっかりお馬さんの下僕ですねえ、馬越さん」
「なるのは猫の下僕だけと思ってましたよ」
汗を洗い流し、しっかりと水を切ってから乾いた場所に移動させる。体が完全に乾くまで、丹波はここで日向ぼっこだ。水を入れたバケツを前に置くと、顔をつっこんでゴクゴクと水を飲み始めた。
「しっかり水分をとらなきゃいけないのは、人間と同じだねえ」
その間に、私は鞍の手入れをすることにした。ほうっておくと、汗や紫外線で革がボロボロになるので、この手入れも欠かせないのだ。丹波の横でシートを広げ、そこで手入れを始める。
「じゃあ、足の裏、見せてもらいますねー」
まゆみさんが丹波の足のそばに立った。丹波は指示されるがままに足をあげ、そのまま水を飲み続けた。
「……どんどん横着になってきてるよね、君」
まゆみさんが話しかけても、鼻を鳴らすだけの返事だ。
「すみません。もうちょっと礼儀正しくするように、教育します」
「ま、男の子はこれぐらいで良いのかもですよ。人間もお馬さんも」
「そうなんですかねえ……」
それからしばらくして、すっかり乾いた丹波を馬房に戻し、私とまゆみさんは事務所に戻った。
「戸田さーん、丹波君の写真が流れてたって聞いたんですが」
「流れてたよ。もちろん馬越さんも牧野君も一緒に写ってたよ~」
自分の席に座っていた戸田さんが、私の声に手をあげてヒラヒラさせた。
「個人的に良いなって思ったのを、丹波君フォルダーに入れておいたから。SNSで流れていた写真だから、二次使用はできないから注意してね」
「ありがとうございます」
自分の席につくとパソコンを立ち上げた。そこには騎馬隊の共有ファイルがあり、それぞれの馬ごとにフォルダーが作られている。丹波の名前のついたフォルダーをクリックすると、ネットからの拾い物という名前で、新しいフォルダーが作られていた。
「おお、丹波君の雄姿が!」
パトロール中だけでなく、馬バスの乗り降りの時も、スマホをこちらに向けていた人がたくさんいた。そういう写真もあって、なかなか見ごたえがある。
「あ、これいいですね。馬越さんと丹波、それから牧野さんもちゃんと写ってますやん?」
隣の椅子に座って、写真を一緒に見ていたまゆみさんが指でさした。
「あー、ここにまゆみさんがいれば、完璧なチーム丹波の写真なのに!」
「あ、それ考えたら無念ですね! 明日はカメラ持参で一緒に行こうかな!」
「ぜひぜひー!」
とにかく写真を見てわかったのは、チーム丹波の男性陣は、実に写真うつりが良いハンサムだということだ。
「ねえねえ、先輩も丹波君と同じぐらい、ハンサムに写ってますよ」
前に座った先輩に声をかける。
「馬と同列ってどうなんだろう……」
「え、ダメですか? 丹波君、すごくハンサムですし、そのハンサムなお馬さんと同列て、うれしいことだと思いますけど」
「うーん……?」
先輩の頭が斜め45度に傾いたところで、隊長が部屋に入ってきた。
「おお、ちょうど全員そろってるな。今日の丹波だが、問題なく初日のパトロールをこなしたようだ。馬越も御苦労だった。あとはじっくり訓練を続けていくだけだと思うが、牧野、お前はどう感じた?」
「そうですね。馬越さんも丹波も問題ないと思います。ここから必要になるのは、それこそ経験を積み重ねていくことだけかと」
「だな。それでだ。そうなると牧野にも、そろそろ時間的に余裕ができる頃合いだろう。騎馬隊員は馬に乗ってこそだ。新しい馬をもう一頭、つれてこようと思うんだが」
隊長の言葉に部屋の中がざわつく。
「もう一頭て、予算、大丈夫なんですか?」
「そこは心配するな。もともと今は隊員より馬が少ない状態なんだ。来年度まで待つべきどうか迷っていたんだが、予想外に馬越と丹波が頑張ってくれたからな。予定を前倒ししてもかまわんだろうと、本部で話をつけてきた」
隊長は自分の席の引き出したから、ファイルを引っぱり出す。
「と、建前的にはそういうことなんだが。実のところ、引退馬の再就職先の確保が大変らしくてな。うちでもあと何頭か、頼めないかという話が来ているんだよ。とは言え、体があいている隊員は牧野一人だけなんだがな。俺のほうで、適性がありそうな馬をピックアップしておいた。牧野、お前が選べ」
そう言ってファイルを先輩に押しつけた。
「え、俺が勝手に選んでも良いんですか?」
「もちろんだ。お前の相棒になる馬だからな」
先輩がファイルを開く。そこには何頭かの馬の履歴書がとじられていた。所属している牧場や、それまでの競走馬としての成績など。たまに手書きで書かれているのは、隊長の筆跡だ。
「隊長、もしかして牧場をそれぞれ回ったんですか?」
「実際に見てみないとわからないこともあるからな」
先輩が選ぶというのに、その場にいた全員がわらわらと集まってくる。
「一体いつのまに」
「実のところ葵祭前から回っていた」
「はやっ」
「愛宕や三国のことを考えれば当然だろう」
つまり世代交代が迫っているということだ。
「こうやって見ると、馬ってそれぞれ顔が違うよな」
「だねえ。最初はみんな同じに見えてたけど」
先輩のことなんてそっちのけで、馬たちの履歴書を見はじめた。
「先輩、どの馬にするんですか?」
「いや、選ぶ前に履歴書を持っていかれたからまだ見てすらいない」
「って言ってますよ、皆さん」
「ああ、悪い悪い」
「牧野が見やすいように並べてやろう」
そして勝手に机の上に並べていく。その中に白っぽい毛をした子がいた。白というより灰色に近いかも。
「こういう色の子、あまり見ませんね」
その子の写真をさす。
「まあ大体は茶色系だもんねえ」
「丹波君みたいな真っ黒も珍しいけど、たしかに白い子はあまり見ないね」
「ですよねー。けど、なーんか見たことがある気がするのはなんでかなあ……」
その写真を見ながら首をかしげた。なんとなくデジャブみたいなものもを感じる。
「ん? 競馬で走っていたのを見たとか?」
「私、お馬さんは好きですけど、競馬は見たことないですよ。テレビでも。あ」
ポンと手を叩いた。
「ふたばの豆餅だ。それっぽくないですか、この子」
とたんにその場にいた全員が笑い出す。
「こりゃ決まりだな」
「だねー」
「え?! ちょっとなんでですか! 先輩が決めるんですよね?!」
どうしていきなり決定したことになったのか。
「他にも候補がいるのに、豆餅が目についたんだろ?」
「それは私が、ですよ。先輩が決めるんですよね?」
「でも、もう豆餅って聞いちゃったからなあ。こいつを選ぶ道しかない気がする」
先輩が笑う。
「えー……それで良いんですか?」
「黒豆に豆餅だろ? いいコンビじゃないか。まあ正式名称は豆餅ではまずいから、なにか別の名前をつけるけど」
「そこは先輩が命名してくださいよね!」
というわけで、早くも丹波君に後輩君ができるようだ。
「お疲れさん。ネットで丹波の写真が流れてたらしいよ」
「本当ですか?」
丹波を馬バスから引いて出てきたところで、水野さんが声をかけてくれた。
「戸田さんがパソコンにブクマしたって言ってたから、丹波を馬房に戻してから、見せてもらうと良いよ」
「ありがとうございます! さて、その前に丹波君、汗を流しておこうね」
丹波の毛は真っ黒なので、こんな日に外にいると、日光をしっかり吸収してホカホカ状態だ。いつもの場所につれていって鞍をおろすと、背中からモワッと湯気があがる。
「うわー、めっちゃ汗かいてるねー」
「馬越さん、丹波君、お帰りなさい。どうでした?」
まゆみさんが顔をのぞかせた。
「おかげさまで、丹波も楽しんでたみたいです。パトロールと言うよりは、お散歩気分だったかも」
「それは良かった。お仕事は楽しくできるほうが良いですもんね。河川敷はどうでした? 歩きやすかったですか?」
「心配していたデコボコも小石もほとんどなくて、丹波も歩きやすかったみたいです。きれいに整備されてました」
お湯の準備をすると、湯気が出ている場所にかけて手でこすっていく。丹波は息を大きく吐くと目を閉じた。
「それは良かったです。シャワーが終わったら足の裏を確認しますね。今の話の感じだと、特に問題ないと思いますけど」
そう言いながら、まゆみさんは怖い顔をしてみせる。
「まゆみ、仕事は注意一秒・怪我一生やぞって、お爺ちゃんがいつも言っているので」
「お願いします。毎日まゆみさんが見てくれるの、心強いですよ」
「いやいや~。師匠に比べたら未熟なので、あまり期待しないでください。しかし、すっかり王様気分ですねえ、丹波君」
気持ちよさそうにしている丹波を見て、まゆみさんが笑った。
「本当にねえ。どっちが偉いんだ?って質問したら、絶対に自分のほうが偉いって答えそうですよ」
「すっかりお馬さんの下僕ですねえ、馬越さん」
「なるのは猫の下僕だけと思ってましたよ」
汗を洗い流し、しっかりと水を切ってから乾いた場所に移動させる。体が完全に乾くまで、丹波はここで日向ぼっこだ。水を入れたバケツを前に置くと、顔をつっこんでゴクゴクと水を飲み始めた。
「しっかり水分をとらなきゃいけないのは、人間と同じだねえ」
その間に、私は鞍の手入れをすることにした。ほうっておくと、汗や紫外線で革がボロボロになるので、この手入れも欠かせないのだ。丹波の横でシートを広げ、そこで手入れを始める。
「じゃあ、足の裏、見せてもらいますねー」
まゆみさんが丹波の足のそばに立った。丹波は指示されるがままに足をあげ、そのまま水を飲み続けた。
「……どんどん横着になってきてるよね、君」
まゆみさんが話しかけても、鼻を鳴らすだけの返事だ。
「すみません。もうちょっと礼儀正しくするように、教育します」
「ま、男の子はこれぐらいで良いのかもですよ。人間もお馬さんも」
「そうなんですかねえ……」
それからしばらくして、すっかり乾いた丹波を馬房に戻し、私とまゆみさんは事務所に戻った。
「戸田さーん、丹波君の写真が流れてたって聞いたんですが」
「流れてたよ。もちろん馬越さんも牧野君も一緒に写ってたよ~」
自分の席に座っていた戸田さんが、私の声に手をあげてヒラヒラさせた。
「個人的に良いなって思ったのを、丹波君フォルダーに入れておいたから。SNSで流れていた写真だから、二次使用はできないから注意してね」
「ありがとうございます」
自分の席につくとパソコンを立ち上げた。そこには騎馬隊の共有ファイルがあり、それぞれの馬ごとにフォルダーが作られている。丹波の名前のついたフォルダーをクリックすると、ネットからの拾い物という名前で、新しいフォルダーが作られていた。
「おお、丹波君の雄姿が!」
パトロール中だけでなく、馬バスの乗り降りの時も、スマホをこちらに向けていた人がたくさんいた。そういう写真もあって、なかなか見ごたえがある。
「あ、これいいですね。馬越さんと丹波、それから牧野さんもちゃんと写ってますやん?」
隣の椅子に座って、写真を一緒に見ていたまゆみさんが指でさした。
「あー、ここにまゆみさんがいれば、完璧なチーム丹波の写真なのに!」
「あ、それ考えたら無念ですね! 明日はカメラ持参で一緒に行こうかな!」
「ぜひぜひー!」
とにかく写真を見てわかったのは、チーム丹波の男性陣は、実に写真うつりが良いハンサムだということだ。
「ねえねえ、先輩も丹波君と同じぐらい、ハンサムに写ってますよ」
前に座った先輩に声をかける。
「馬と同列ってどうなんだろう……」
「え、ダメですか? 丹波君、すごくハンサムですし、そのハンサムなお馬さんと同列て、うれしいことだと思いますけど」
「うーん……?」
先輩の頭が斜め45度に傾いたところで、隊長が部屋に入ってきた。
「おお、ちょうど全員そろってるな。今日の丹波だが、問題なく初日のパトロールをこなしたようだ。馬越も御苦労だった。あとはじっくり訓練を続けていくだけだと思うが、牧野、お前はどう感じた?」
「そうですね。馬越さんも丹波も問題ないと思います。ここから必要になるのは、それこそ経験を積み重ねていくことだけかと」
「だな。それでだ。そうなると牧野にも、そろそろ時間的に余裕ができる頃合いだろう。騎馬隊員は馬に乗ってこそだ。新しい馬をもう一頭、つれてこようと思うんだが」
隊長の言葉に部屋の中がざわつく。
「もう一頭て、予算、大丈夫なんですか?」
「そこは心配するな。もともと今は隊員より馬が少ない状態なんだ。来年度まで待つべきどうか迷っていたんだが、予想外に馬越と丹波が頑張ってくれたからな。予定を前倒ししてもかまわんだろうと、本部で話をつけてきた」
隊長は自分の席の引き出したから、ファイルを引っぱり出す。
「と、建前的にはそういうことなんだが。実のところ、引退馬の再就職先の確保が大変らしくてな。うちでもあと何頭か、頼めないかという話が来ているんだよ。とは言え、体があいている隊員は牧野一人だけなんだがな。俺のほうで、適性がありそうな馬をピックアップしておいた。牧野、お前が選べ」
そう言ってファイルを先輩に押しつけた。
「え、俺が勝手に選んでも良いんですか?」
「もちろんだ。お前の相棒になる馬だからな」
先輩がファイルを開く。そこには何頭かの馬の履歴書がとじられていた。所属している牧場や、それまでの競走馬としての成績など。たまに手書きで書かれているのは、隊長の筆跡だ。
「隊長、もしかして牧場をそれぞれ回ったんですか?」
「実際に見てみないとわからないこともあるからな」
先輩が選ぶというのに、その場にいた全員がわらわらと集まってくる。
「一体いつのまに」
「実のところ葵祭前から回っていた」
「はやっ」
「愛宕や三国のことを考えれば当然だろう」
つまり世代交代が迫っているということだ。
「こうやって見ると、馬ってそれぞれ顔が違うよな」
「だねえ。最初はみんな同じに見えてたけど」
先輩のことなんてそっちのけで、馬たちの履歴書を見はじめた。
「先輩、どの馬にするんですか?」
「いや、選ぶ前に履歴書を持っていかれたからまだ見てすらいない」
「って言ってますよ、皆さん」
「ああ、悪い悪い」
「牧野が見やすいように並べてやろう」
そして勝手に机の上に並べていく。その中に白っぽい毛をした子がいた。白というより灰色に近いかも。
「こういう色の子、あまり見ませんね」
その子の写真をさす。
「まあ大体は茶色系だもんねえ」
「丹波君みたいな真っ黒も珍しいけど、たしかに白い子はあまり見ないね」
「ですよねー。けど、なーんか見たことがある気がするのはなんでかなあ……」
その写真を見ながら首をかしげた。なんとなくデジャブみたいなものもを感じる。
「ん? 競馬で走っていたのを見たとか?」
「私、お馬さんは好きですけど、競馬は見たことないですよ。テレビでも。あ」
ポンと手を叩いた。
「ふたばの豆餅だ。それっぽくないですか、この子」
とたんにその場にいた全員が笑い出す。
「こりゃ決まりだな」
「だねー」
「え?! ちょっとなんでですか! 先輩が決めるんですよね?!」
どうしていきなり決定したことになったのか。
「他にも候補がいるのに、豆餅が目についたんだろ?」
「それは私が、ですよ。先輩が決めるんですよね?」
「でも、もう豆餅って聞いちゃったからなあ。こいつを選ぶ道しかない気がする」
先輩が笑う。
「えー……それで良いんですか?」
「黒豆に豆餅だろ? いいコンビじゃないか。まあ正式名称は豆餅ではまずいから、なにか別の名前をつけるけど」
「そこは先輩が命名してくださいよね!」
というわけで、早くも丹波君に後輩君ができるようだ。
5
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
☘ 注意する都度何もない考え過ぎだと言い張る夫、なのに結局薬局疚しさ満杯だったじゃんか~ Bakayarou-
設楽理沙
ライト文芸
☘ 2025.12.18 文字数 70,089 累計ポイント 677,945 pt
夫が同じ社内の女性と度々仕事絡みで一緒に外回りや
出張に行くようになって……あまりいい気はしないから
やめてほしいってお願いしたのに、何度も……。❀
気にし過ぎだと一笑に伏された。
それなのに蓋を開けてみれば、何のことはない
言わんこっちゃないという結果になっていて
私は逃走したよ……。
あぁ~あたし、どうなっちゃうのかしらン?
ぜんぜん明るい未来が見えないよ。。・゜・(ノε`)・゜・。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
初回公開日時 2019.01.25 22:29
初回完結日時 2019.08.16 21:21
再連載 2024.6.26~2024.7.31 完結
❦イラストは有償画像になります。
2024.7 加筆修正(eb)したものを再掲載
白衣の下 第一章 悪魔的破天荒な医者と超真面目な女子大生の愛情物語り。先生無茶振りはやめてください‼️
高野マキ
ライト文芸
弟の主治医と女子大生の甘くて切ない愛情物語り。こんなに溺愛する相手にめぐり会う事は二度と無い。
お茶をしましょう、若菜さん。〜強面自衛官、スイーツと君の笑顔を守ります〜
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
陸上自衛隊衛生科所属の安達四季陸曹長は、見た目がどうもヤのつく人ににていて怖い。
「だって顔に大きな傷があるんだもん!」
体力徽章もレンジャー徽章も持った看護官は、鬼神のように荒野を走る。
実は怖いのは顔だけで、本当はとても優しくて怒鳴ったりイライラしたりしない自衛官。
寺の住職になった方が良いのでは?そう思うくらいに懐が大きく、上官からも部下からも慕われ頼りにされている。
スイーツ大好き、奥さん大好きな安達陸曹長の若かりし日々を振り返るお話です。
※フィクションです。
※カクヨム、小説家になろうにも公開しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる