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第一部 新しいニンゲンがやってきた!
第一話 新人さんがやってくるらしい
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「一関さん、ちょっと話があるんだけど」
「あ、おはようございます、部長」
その日の朝、出勤すると直属の上司である中津山部長に声をかけられた。
「おはよう。で、ちょっとこっちに」
「なんでしょうか」
手招きされたのでそのままついていく。ついていった先は自動販売機が並んでいる休憩場所。昼間は仕事の合間に一息つくスタッフがくつろぐ場所だったけど、早朝の開園前なので今は誰もいない。
「ちょっと座ってくれるかな。なにがいい? コーヒー? 紅茶?」
自動販売機の前で部長がこっちを見る。
「じゃあ紅茶で」
「ん」
部長はコーヒーと紅茶を買うと、私に紅茶の紙コップを差し出した。
「ありがとうございます」
二人で長椅子に座る。紅茶を一口飲みながら、話ってなんだろう?と考える。もしかしてリストラ? うちはありがたいことに今年も黒字の見込みで、今のところ人員削減の話は出ていないはず。じゃあなんだろう。仕事中になにか失敗でもしたかな? 心当たりはないけれど。
「で、話ってなんでしょう」
「一関さんて、ここにきて何年目だっけ」
「えーと、正社員になってから二年ですね」
うんうんとうなづいている部長。特に悪い話ではなさそう?
「最近は物騒な事件も増えてきて、うちも他人事じゃなくなってきたろ? それで警備部の人員を増やそうかって話になっててね」
私が働いているのは某テーマパークの警備部。さまざまなアトラクションがありマスコット達もいて、毎日がイベントが盛りだくさんの場所だ。そんな場所でも楽しくない問題は起きている。それはここも例外じゃない。マスコット達と写真を撮りたいお客さん同士のいざこざとか、パーク内のルールを守らない来園者の問題とか。そして最近では、ちょっとシャレにならないようなことをしでかす来場者もいた。
そんな人達を取り締まるのが、私が所属している警備部だ。
「そうなんですか。部長のとこから来てもらうんですか?」
「それも考えたんだけど、うちもそこまで人がいるわけじゃないからね」
中津山部長は大手民間警備会社からの出向組だ。最初はそこから、ここに警備員を派遣してもらう契約だった。だけどパークの規模が大きくなるにつれそれでは間に合わなくなり、自前で警備の専門部署を作ることになったのだ。そしてその責任者として派遣されてきたのが部長だった。
「新規募集をするんですか? うちの場合、警備員のスキルもですけど、それなりに資質が問われますよね」
「それなんだよねえ」
部長がため息をつく。お客さん達に楽しい時間を提供するテーマパークの場合、警備員の立ち位置はかなり難しい。前提条件として、パーク内の空気を壊すのは絶対にNGとなる。そして警戒しすぎでもダメ、警戒しなさすぎでもダメ。実に難しい。
「一度にたくさんの警備員を採用すると、パーク内の空気が一気に変わっちゃう危険性もありますよね」
「それも考えた。受け入れるこっちもそれなりに準備が必要になるって。で、だ」
ここでやっと本題らしい。
「知り合いから紹介された人物を一人、試験的に採用してみようと思う」
「仮採用ですか?」
「まあそんなところかな。だからものすごく難易度の高いのを選んだ」
「あの、なんの難易度ですか? イヤな予感しかしないんですが」
そこに自分が関わってくるとなれば特に!
「能力的にはまったく問題ない人物だよ。元の職場でも優秀だという評価つきだ」
「元の職場とは」
「警視庁捜査一課」
「それ難易度高すぎ!」
おもわず叫んでしまった。
「ほら、なにか起きた時に相手を制圧するスキルって大切だろ?」
「そうやって部長が前に呼んだのは、元機動隊の久保田さんと元陸自空挺の矢島さんでしたよね?!」
「最初はものすごく浮いてたよね、あいつら」
「今もそれなりに浮いてますけどね」
アハハハと笑う部長の横でツッコミを入れる。部署が部署なだけに、経験者を雇用する傾向にあるのは仕方がないことだ。かくいう部長も元自衛官で、某地方の基地警備をしていた経験がある。
「あいつらが馴染むまでずいぶんと時間がかかったろ? だから今回は普通の刑事にした」
「普通のって、大して変わらない気が」
部長なりに考えはしたんだろう。だけど元機動隊員と元陸上自衛官、そして元刑事なんて大して変わらないと思うのだ。きっと今回も浮きまくるに違いない。
「で、その仮採用君なんだけど、研修期間中の指導を一関さんに担当してほしいんだ」
「私ですか? 私より久保田さんあたりが適任と思いますけど。同じ警察官ですし」
私の提案に、部長はチチチッと人差し指を振った。
「ダメダメ。下手したら久保田が元の機動隊員に戻っちゃうだろ? そんなことになったら大変だ。だからここは一関さんで」
ちなみに私は新卒で雇用された人間だ。この2年でそれなりに経験は積んできたけれど、元刑事さんの指導ができるのか少しばかり不安ではある。
「警備に関しては私より経験がありそうですけど」
「まあそこはね。けど、こういう環境下での仕事には不慣れだろうから、パーク職員としての教育を重点的にやってくれると助かる」
「わかりました。頑張って指導します」
「ありがとう、助かるよ」
部長はウンウンとうなづいた。
「それで、いつからなんですか?」
「まずは面接をしてからなんだけど、それで人事からゴーサインが出たらすぐにでも。これ、そいつの履歴書。目を通しておいて」
クリアファイルにはさまれた履歴書を渡された。休み時間に目を通しておこう。
+++
お昼ごろになると、パーク内のお客さん達が目に見えて増えてきた。
「今日は平日だよね」
あきらかにカップルな二人組とすれ違ってから久保田さんがつぶやく。
「そうですね」
「いつも不思議に思うんだけど、平日なのになんでこんなに人がいるのかな」
「休みの日に比べたら少ないじゃないですか」
「それにしてもだよ。今日は平日だよ平日。春休みでも冬休みでもない平日。今の、どこからみても学生じゃないか。学校はどうしたんだよ」
今日、私がパーク内のパトロールで組むのは元機動隊の久保田さんだ。年齢は私よりずっと上だけど、ここの在籍歴からすると私が一年先輩になる。
「最近は平日をねらって来園する人も多いですからね。休みになると殺人的な混雑ぶりですし」
「俺、こういう場所ってもっとゆるい空気が流れてると思ってたよ」
「十分にゆるいじゃないですか。ほら、この制服だってすっごくゆるい」
警備部の制服はスーツだ。と言っても通常のサラリーマンさん的なものではなく、テーマパークのイメージに沿った色をしたスーツ。はっきり言ってめちゃくちゃカラフル。はっきり言わなくてもめちゃくちゃカラフル。この色に抵抗を感じる人も多く、横を歩いている久保田さんもその一人だった。初めてそれを見せられた時の顔はいまだに忘れられない。
「一関さん、なにか変なこと考えてる?」
「え? 制服を見た時の久保田さんの顔を思い出してました。この世の終わりみたいな顔だったなって」
「そりゃこの世の終わりだと思ったから。だってこの色だよ? えーと、なんて色だっけ? 」
「ピーコックグリーンです」
「ああ、そんな名前だった。こんなド派手な色のスーツてどうなのさ。なんかチンピラになった気分だよ」
そうかなあとスーツを見おろした。なかなか可愛くて素敵だと思うんだけど。
「こんな色のスーツを着ていたチンピラさんを、見たことあるんですか?」
「実のところ、あいつらが着てるスーツのほうがずっとまともだよ」
「胸のパークのエンブレムがかっこいいって、小さい子達には人気なんですよ」
もちろんパトロールをするのだからカラフルなだけではない。耳には本部との連絡をとる無線機につながっているイヤホン、そして目立たないように携帯している特殊警棒。まあ特殊警棒に関しては今のところ使ったことはなく、たまの研修時にシャキーンとやる程度だ。
「あ、そういえば部長がボソボソ言ってたけど、警備部に新しく人が来るんだって?」
気を取り直した久保田さんが話題を変えた。
「そうなんですよ。まずは一人なんですけどね」
「なんで一人?」
「一気にたくさん採用すると、浮いた人が増えてパーク内の空気が乱れますから」
久保田さんが何とも言えない顔をする。
「空気が乱れる」
「はい」
「浮いた人って俺達のこと?」
「端的に言えばそうですね」
「あ、そう」
久保田さんは再び何とも言えない顔をしてみせた。
「で、その一人なんですけど、久保田さんと同じ元警察官さんらしいです」
「へえ、そうなんだ。指導係は誰が?」
「私が。久保田さんにしたらどうかって部長に提案したんですけど、却下されました。久保田さんが警察官に戻ったら大変だからって」
それを聞いて笑いだす。
「あー、なんとなく理解できる。部長にも警察官に戻って浮いてるぞって、たまに注意されるからね」
「いまだに?」
「そう、いまだに。習慣というのは恐ろしいねえ」
そう言いながら肩をすくめた。
「あ、おはようございます、部長」
その日の朝、出勤すると直属の上司である中津山部長に声をかけられた。
「おはよう。で、ちょっとこっちに」
「なんでしょうか」
手招きされたのでそのままついていく。ついていった先は自動販売機が並んでいる休憩場所。昼間は仕事の合間に一息つくスタッフがくつろぐ場所だったけど、早朝の開園前なので今は誰もいない。
「ちょっと座ってくれるかな。なにがいい? コーヒー? 紅茶?」
自動販売機の前で部長がこっちを見る。
「じゃあ紅茶で」
「ん」
部長はコーヒーと紅茶を買うと、私に紅茶の紙コップを差し出した。
「ありがとうございます」
二人で長椅子に座る。紅茶を一口飲みながら、話ってなんだろう?と考える。もしかしてリストラ? うちはありがたいことに今年も黒字の見込みで、今のところ人員削減の話は出ていないはず。じゃあなんだろう。仕事中になにか失敗でもしたかな? 心当たりはないけれど。
「で、話ってなんでしょう」
「一関さんて、ここにきて何年目だっけ」
「えーと、正社員になってから二年ですね」
うんうんとうなづいている部長。特に悪い話ではなさそう?
「最近は物騒な事件も増えてきて、うちも他人事じゃなくなってきたろ? それで警備部の人員を増やそうかって話になっててね」
私が働いているのは某テーマパークの警備部。さまざまなアトラクションがありマスコット達もいて、毎日がイベントが盛りだくさんの場所だ。そんな場所でも楽しくない問題は起きている。それはここも例外じゃない。マスコット達と写真を撮りたいお客さん同士のいざこざとか、パーク内のルールを守らない来園者の問題とか。そして最近では、ちょっとシャレにならないようなことをしでかす来場者もいた。
そんな人達を取り締まるのが、私が所属している警備部だ。
「そうなんですか。部長のとこから来てもらうんですか?」
「それも考えたんだけど、うちもそこまで人がいるわけじゃないからね」
中津山部長は大手民間警備会社からの出向組だ。最初はそこから、ここに警備員を派遣してもらう契約だった。だけどパークの規模が大きくなるにつれそれでは間に合わなくなり、自前で警備の専門部署を作ることになったのだ。そしてその責任者として派遣されてきたのが部長だった。
「新規募集をするんですか? うちの場合、警備員のスキルもですけど、それなりに資質が問われますよね」
「それなんだよねえ」
部長がため息をつく。お客さん達に楽しい時間を提供するテーマパークの場合、警備員の立ち位置はかなり難しい。前提条件として、パーク内の空気を壊すのは絶対にNGとなる。そして警戒しすぎでもダメ、警戒しなさすぎでもダメ。実に難しい。
「一度にたくさんの警備員を採用すると、パーク内の空気が一気に変わっちゃう危険性もありますよね」
「それも考えた。受け入れるこっちもそれなりに準備が必要になるって。で、だ」
ここでやっと本題らしい。
「知り合いから紹介された人物を一人、試験的に採用してみようと思う」
「仮採用ですか?」
「まあそんなところかな。だからものすごく難易度の高いのを選んだ」
「あの、なんの難易度ですか? イヤな予感しかしないんですが」
そこに自分が関わってくるとなれば特に!
「能力的にはまったく問題ない人物だよ。元の職場でも優秀だという評価つきだ」
「元の職場とは」
「警視庁捜査一課」
「それ難易度高すぎ!」
おもわず叫んでしまった。
「ほら、なにか起きた時に相手を制圧するスキルって大切だろ?」
「そうやって部長が前に呼んだのは、元機動隊の久保田さんと元陸自空挺の矢島さんでしたよね?!」
「最初はものすごく浮いてたよね、あいつら」
「今もそれなりに浮いてますけどね」
アハハハと笑う部長の横でツッコミを入れる。部署が部署なだけに、経験者を雇用する傾向にあるのは仕方がないことだ。かくいう部長も元自衛官で、某地方の基地警備をしていた経験がある。
「あいつらが馴染むまでずいぶんと時間がかかったろ? だから今回は普通の刑事にした」
「普通のって、大して変わらない気が」
部長なりに考えはしたんだろう。だけど元機動隊員と元陸上自衛官、そして元刑事なんて大して変わらないと思うのだ。きっと今回も浮きまくるに違いない。
「で、その仮採用君なんだけど、研修期間中の指導を一関さんに担当してほしいんだ」
「私ですか? 私より久保田さんあたりが適任と思いますけど。同じ警察官ですし」
私の提案に、部長はチチチッと人差し指を振った。
「ダメダメ。下手したら久保田が元の機動隊員に戻っちゃうだろ? そんなことになったら大変だ。だからここは一関さんで」
ちなみに私は新卒で雇用された人間だ。この2年でそれなりに経験は積んできたけれど、元刑事さんの指導ができるのか少しばかり不安ではある。
「警備に関しては私より経験がありそうですけど」
「まあそこはね。けど、こういう環境下での仕事には不慣れだろうから、パーク職員としての教育を重点的にやってくれると助かる」
「わかりました。頑張って指導します」
「ありがとう、助かるよ」
部長はウンウンとうなづいた。
「それで、いつからなんですか?」
「まずは面接をしてからなんだけど、それで人事からゴーサインが出たらすぐにでも。これ、そいつの履歴書。目を通しておいて」
クリアファイルにはさまれた履歴書を渡された。休み時間に目を通しておこう。
+++
お昼ごろになると、パーク内のお客さん達が目に見えて増えてきた。
「今日は平日だよね」
あきらかにカップルな二人組とすれ違ってから久保田さんがつぶやく。
「そうですね」
「いつも不思議に思うんだけど、平日なのになんでこんなに人がいるのかな」
「休みの日に比べたら少ないじゃないですか」
「それにしてもだよ。今日は平日だよ平日。春休みでも冬休みでもない平日。今の、どこからみても学生じゃないか。学校はどうしたんだよ」
今日、私がパーク内のパトロールで組むのは元機動隊の久保田さんだ。年齢は私よりずっと上だけど、ここの在籍歴からすると私が一年先輩になる。
「最近は平日をねらって来園する人も多いですからね。休みになると殺人的な混雑ぶりですし」
「俺、こういう場所ってもっとゆるい空気が流れてると思ってたよ」
「十分にゆるいじゃないですか。ほら、この制服だってすっごくゆるい」
警備部の制服はスーツだ。と言っても通常のサラリーマンさん的なものではなく、テーマパークのイメージに沿った色をしたスーツ。はっきり言ってめちゃくちゃカラフル。はっきり言わなくてもめちゃくちゃカラフル。この色に抵抗を感じる人も多く、横を歩いている久保田さんもその一人だった。初めてそれを見せられた時の顔はいまだに忘れられない。
「一関さん、なにか変なこと考えてる?」
「え? 制服を見た時の久保田さんの顔を思い出してました。この世の終わりみたいな顔だったなって」
「そりゃこの世の終わりだと思ったから。だってこの色だよ? えーと、なんて色だっけ? 」
「ピーコックグリーンです」
「ああ、そんな名前だった。こんなド派手な色のスーツてどうなのさ。なんかチンピラになった気分だよ」
そうかなあとスーツを見おろした。なかなか可愛くて素敵だと思うんだけど。
「こんな色のスーツを着ていたチンピラさんを、見たことあるんですか?」
「実のところ、あいつらが着てるスーツのほうがずっとまともだよ」
「胸のパークのエンブレムがかっこいいって、小さい子達には人気なんですよ」
もちろんパトロールをするのだからカラフルなだけではない。耳には本部との連絡をとる無線機につながっているイヤホン、そして目立たないように携帯している特殊警棒。まあ特殊警棒に関しては今のところ使ったことはなく、たまの研修時にシャキーンとやる程度だ。
「あ、そういえば部長がボソボソ言ってたけど、警備部に新しく人が来るんだって?」
気を取り直した久保田さんが話題を変えた。
「そうなんですよ。まずは一人なんですけどね」
「なんで一人?」
「一気にたくさん採用すると、浮いた人が増えてパーク内の空気が乱れますから」
久保田さんが何とも言えない顔をする。
「空気が乱れる」
「はい」
「浮いた人って俺達のこと?」
「端的に言えばそうですね」
「あ、そう」
久保田さんは再び何とも言えない顔をしてみせた。
「で、その一人なんですけど、久保田さんと同じ元警察官さんらしいです」
「へえ、そうなんだ。指導係は誰が?」
「私が。久保田さんにしたらどうかって部長に提案したんですけど、却下されました。久保田さんが警察官に戻ったら大変だからって」
それを聞いて笑いだす。
「あー、なんとなく理解できる。部長にも警察官に戻って浮いてるぞって、たまに注意されるからね」
「いまだに?」
「そう、いまだに。習慣というのは恐ろしいねえ」
そう言いながら肩をすくめた。
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