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本編
第十五話 大人の事情2 side - 森永
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朝からの電話ですっかり調子を狂わされてしまったなと溜め息をつくと、奈緒はシャワー浴びてくるねと言ってベッドからおりてバスルームへと姿を消した。しばらくしてお湯の流れる音が聞こえてくる。
さて、どうしたものかと思案する。珍客が来るのはまあ問題ない。だが、そのお膳立てをした真田美羽については知る必要がある。奈緒と約束はしたがそろそろ彼女のことをはっきりさせておいた方が良いだろう。彼女個人のことは調べない、その後ろについている組織の正体が知りたい、それだけだ。
そしていつものように携帯電話で古い友人に電話をかける。俺の予想が当たっていれば、こいつもそこと繋がっているはずなんだが。
『結婚したって?』
「いきなりかよ」
1コールで出た途端にこれだ。相変わらず耳が早いことで。
『可愛い子らしいじゃないか』
「お前の依頼主の後輩だ」
『なんのことだ?……なんてしらばっくれることも無いな、お前だったら話しても構わんだろう。ご名答、その通りだ、相変わらず勘だけは鋭いな』
意外とあったりと認めたな。もしかして俺が連絡してくることも織り込み済みなのか。
「彼女は何処の人間だ。少なくとも防衛省と警察庁ではないだろ」
『法務省だよ。あそこも組織改編の為に色々と動いていてな、警察庁との縄張り争いもあって実働部隊のテスト運用を始めたところだ。今回は獲物を追う練習ってとこだな、馬鹿が関西に行ってくれたからそれを利用させてもらった』
そう言うことか、なるほど。逮捕権がないと言っていたが公安調査庁だったのか。
「で? お前はなにしてるんだ」
『俺か? 俺はほら、いつものように情報を掘り起こしてるんだよ。本命はそっちにいく馬鹿じゃないらしくてな』
「ははーん、結婚祝いとはそれのことか。そう言えば秘書の緒方から電話がかかってきたぞ。何か仕掛けたな?」
『仕掛けてなんかいないぞ? ハイエナの前に餌を蒔いただけだ。片倉の娘が自衛官と結婚するらしいぞーってな。片倉のやつ、あちらこちらから結婚の質問兼お祝いを言われて憮然としているらしいぞ?』
俺もやっこさんの顔を拝んでみたいものだと笑っている。
「あの男が娘を家から追い出したことに関しては、他の人間には知られていないのか?」
彼女は奈緒の為だけに片倉を調べさせていたわけではなさそうだな、それにしては規模がデカ過ぎる。奈緒に入籍を急かし片倉姓を捨てさせようとしたのにも何か理由があるのか? だいたい何故、PSIAが片倉に目をつけたんだ?
『表向きは大学の近くに引っ越すために実家から出たということになっているな。パパにマンションを買ってもらった政治家のお嬢さんってところでありがちな話ってやつだ。真相を知っているのは限られた人間だけだろう。それに関しては面白いことも分かったぞ、知りたいか?』
「そうだな、聞いておいた方が良さそうだ、奈緒の為にも」
『もともと片倉にはそれほどの資産がない男だ。それが最初の妻と結婚することによって妻の実家から多大な資金援助を得た。そこで国政に乗り出すことが可能になったわけだな。そして何故か政治的理念まで引っ繰り返して与党系議員から現在の所属政党議員におさまった』
ありがちな話だ。そういう議員は片倉だけではない。
『だがな、面白いのは片倉が当選した翌月にはその妻が体調を崩して入院生活を余儀なくされたことだ。原因は今のところ不明。そして一年の闘病の末に病死。その入院した病院っていうのが、今の嫁の実家ときたもんだ。面白いだろ?』
「偶然にしては出来過ぎだな。妻の入院が先か、今の嫁との出会いが先かで随分と話が変わってくる」
『だよな、今はその辺を探っているところだ。どちらにしろ片倉と今の嫁が不倫関係にあった末に結婚したのは事実だ。ああ、それと。病死した妻の財産に関しては娘が全て相続している。片倉には一円も渡っていない筈だ。だからその点でお前の嫁さんは身辺に気をつけた方がいい。ま、お前と結婚したんだ、心配は無いとは思うがな』
ちょっとしたドラマだろ?と笑っているが笑ってばかりもいられない事態だな、これは。
「最後に一つだけ聞きたい。どうして連中は片倉に目をつけた?」
『お前はPSIAの主だった任務を知ってるよな? まさにそれだよ』
「まさか外患誘致の適用内の案件か?」
『確証は無いがな。知ってるか? 外患誘致は死刑が適用される罪状なんたぜ? それなのに法務省に目をつけられるなんて気の毒だよな。本人はまだ気付いていないようだが』
「参ったな……そんな大事とはな」
意外な事実に困惑する。
『お前は嫁の身の安全を第一に考えれば良いんだよ。他のことは俺達の仕事なんだから』
「ところで……モグラがそこまで手を出しているってことは、お前、地上で暮らすことにしたのか」
今の話を聞いていても、こいつにはそれなりに権限が与えられているようだ。俺に話す判断も独自で出せるようだし、もしかして現場の指揮でも任されたか?
『それぞれの要職に俺達のように顔見知り同士がいる方がこれから何かと便利だろ。これも縦割りだなんだと言っている場合ではなくなる事態が起きた場合も想定してのことだろさ』
「なるほどな、大御所殿達が裏で動いているのか」
『そんなところだろうな。ま、俺ら駒は黙って働くだけさ。で? 聞きたかったのは嫁の先輩のことだってことなんだな?』
「ああ。彼女のバックが何かさえ分かればそれで良い。それ以外は今のところ俺には関係ない。片倉と政治的な事は重光さんに任せておく」
視線を感じて顔をあげると、バスローブを羽織った奈緒が首を傾げながらこちらを見ていた。
「助かったよ。これで背中の心配をしなくて済む」
『何かあったら連絡をくれ。出来るだけのことはする。嫁さんによろしくな』
「ああ。じゃあ」
そう言って電話を切る。
「早かったな」
「うん……」
「こっちに来てくれるか?」
手招きするとローブのベルトをいじりながら横に立った。
「聞いていたんだろ?」
「……彼女ってみゅうさんのこと? それとお父さんのことと何か関係あるの?」
「すまない。予想以上に事態がややこしいことになっていてな、俺から勝手に話すわけにはいかない話になってきた」
奈緒を横抱きにして膝の上に座らせると肩を抱き寄せる。
「みゅうさんが困ったことになったってわけじゃないよね?」
「それはない」
「だったらいいよ、話せるようになってからで。私は信吾さんを信じてるから。それに、えっと……今夜は珍客が来るんだよね? そっちの方が先だし?」
奈緒が首を傾げてみせた。
「心配ないからな。あいつには指一本触れさせるつもりは無いから」
「うん。信吾さん、強いんだもんね。あ、でも……そうなると出掛けられないのかな。今日は科学館の横にある新装オープンしたプラネタリウムに行かないかって誘おうと思ってたんだけど」
駄目かなあ……と呟いている奈緒のこめかみにキスを一つ落とす。
「可哀想だがそれは見合わせた方がいいな。暗くなる場所だと相手が忍び寄ってきても分からない可能性がある」
「そっかー。残念だけど仕方ないよね。だったら次の機会に一緒に行こ?」
「ああ」
そう返事すると奈緒をベッドの真ん中に寝かせた。あれ?という顔をしているのが何とも可愛らしい。
「出掛けられないなら、さっき電話で中断したことを再開しないか? 少し気が晴れたことだし」
「えっと……うん。だけどお昼ご飯は食べさせてね?」
「分かった、後で頼もう」
そして二人が昼飯にありつけたのは一時をまわった頃だった。すまん、奈緒。
さて、どうしたものかと思案する。珍客が来るのはまあ問題ない。だが、そのお膳立てをした真田美羽については知る必要がある。奈緒と約束はしたがそろそろ彼女のことをはっきりさせておいた方が良いだろう。彼女個人のことは調べない、その後ろについている組織の正体が知りたい、それだけだ。
そしていつものように携帯電話で古い友人に電話をかける。俺の予想が当たっていれば、こいつもそこと繋がっているはずなんだが。
『結婚したって?』
「いきなりかよ」
1コールで出た途端にこれだ。相変わらず耳が早いことで。
『可愛い子らしいじゃないか』
「お前の依頼主の後輩だ」
『なんのことだ?……なんてしらばっくれることも無いな、お前だったら話しても構わんだろう。ご名答、その通りだ、相変わらず勘だけは鋭いな』
意外とあったりと認めたな。もしかして俺が連絡してくることも織り込み済みなのか。
「彼女は何処の人間だ。少なくとも防衛省と警察庁ではないだろ」
『法務省だよ。あそこも組織改編の為に色々と動いていてな、警察庁との縄張り争いもあって実働部隊のテスト運用を始めたところだ。今回は獲物を追う練習ってとこだな、馬鹿が関西に行ってくれたからそれを利用させてもらった』
そう言うことか、なるほど。逮捕権がないと言っていたが公安調査庁だったのか。
「で? お前はなにしてるんだ」
『俺か? 俺はほら、いつものように情報を掘り起こしてるんだよ。本命はそっちにいく馬鹿じゃないらしくてな』
「ははーん、結婚祝いとはそれのことか。そう言えば秘書の緒方から電話がかかってきたぞ。何か仕掛けたな?」
『仕掛けてなんかいないぞ? ハイエナの前に餌を蒔いただけだ。片倉の娘が自衛官と結婚するらしいぞーってな。片倉のやつ、あちらこちらから結婚の質問兼お祝いを言われて憮然としているらしいぞ?』
俺もやっこさんの顔を拝んでみたいものだと笑っている。
「あの男が娘を家から追い出したことに関しては、他の人間には知られていないのか?」
彼女は奈緒の為だけに片倉を調べさせていたわけではなさそうだな、それにしては規模がデカ過ぎる。奈緒に入籍を急かし片倉姓を捨てさせようとしたのにも何か理由があるのか? だいたい何故、PSIAが片倉に目をつけたんだ?
『表向きは大学の近くに引っ越すために実家から出たということになっているな。パパにマンションを買ってもらった政治家のお嬢さんってところでありがちな話ってやつだ。真相を知っているのは限られた人間だけだろう。それに関しては面白いことも分かったぞ、知りたいか?』
「そうだな、聞いておいた方が良さそうだ、奈緒の為にも」
『もともと片倉にはそれほどの資産がない男だ。それが最初の妻と結婚することによって妻の実家から多大な資金援助を得た。そこで国政に乗り出すことが可能になったわけだな。そして何故か政治的理念まで引っ繰り返して与党系議員から現在の所属政党議員におさまった』
ありがちな話だ。そういう議員は片倉だけではない。
『だがな、面白いのは片倉が当選した翌月にはその妻が体調を崩して入院生活を余儀なくされたことだ。原因は今のところ不明。そして一年の闘病の末に病死。その入院した病院っていうのが、今の嫁の実家ときたもんだ。面白いだろ?』
「偶然にしては出来過ぎだな。妻の入院が先か、今の嫁との出会いが先かで随分と話が変わってくる」
『だよな、今はその辺を探っているところだ。どちらにしろ片倉と今の嫁が不倫関係にあった末に結婚したのは事実だ。ああ、それと。病死した妻の財産に関しては娘が全て相続している。片倉には一円も渡っていない筈だ。だからその点でお前の嫁さんは身辺に気をつけた方がいい。ま、お前と結婚したんだ、心配は無いとは思うがな』
ちょっとしたドラマだろ?と笑っているが笑ってばかりもいられない事態だな、これは。
「最後に一つだけ聞きたい。どうして連中は片倉に目をつけた?」
『お前はPSIAの主だった任務を知ってるよな? まさにそれだよ』
「まさか外患誘致の適用内の案件か?」
『確証は無いがな。知ってるか? 外患誘致は死刑が適用される罪状なんたぜ? それなのに法務省に目をつけられるなんて気の毒だよな。本人はまだ気付いていないようだが』
「参ったな……そんな大事とはな」
意外な事実に困惑する。
『お前は嫁の身の安全を第一に考えれば良いんだよ。他のことは俺達の仕事なんだから』
「ところで……モグラがそこまで手を出しているってことは、お前、地上で暮らすことにしたのか」
今の話を聞いていても、こいつにはそれなりに権限が与えられているようだ。俺に話す判断も独自で出せるようだし、もしかして現場の指揮でも任されたか?
『それぞれの要職に俺達のように顔見知り同士がいる方がこれから何かと便利だろ。これも縦割りだなんだと言っている場合ではなくなる事態が起きた場合も想定してのことだろさ』
「なるほどな、大御所殿達が裏で動いているのか」
『そんなところだろうな。ま、俺ら駒は黙って働くだけさ。で? 聞きたかったのは嫁の先輩のことだってことなんだな?』
「ああ。彼女のバックが何かさえ分かればそれで良い。それ以外は今のところ俺には関係ない。片倉と政治的な事は重光さんに任せておく」
視線を感じて顔をあげると、バスローブを羽織った奈緒が首を傾げながらこちらを見ていた。
「助かったよ。これで背中の心配をしなくて済む」
『何かあったら連絡をくれ。出来るだけのことはする。嫁さんによろしくな』
「ああ。じゃあ」
そう言って電話を切る。
「早かったな」
「うん……」
「こっちに来てくれるか?」
手招きするとローブのベルトをいじりながら横に立った。
「聞いていたんだろ?」
「……彼女ってみゅうさんのこと? それとお父さんのことと何か関係あるの?」
「すまない。予想以上に事態がややこしいことになっていてな、俺から勝手に話すわけにはいかない話になってきた」
奈緒を横抱きにして膝の上に座らせると肩を抱き寄せる。
「みゅうさんが困ったことになったってわけじゃないよね?」
「それはない」
「だったらいいよ、話せるようになってからで。私は信吾さんを信じてるから。それに、えっと……今夜は珍客が来るんだよね? そっちの方が先だし?」
奈緒が首を傾げてみせた。
「心配ないからな。あいつには指一本触れさせるつもりは無いから」
「うん。信吾さん、強いんだもんね。あ、でも……そうなると出掛けられないのかな。今日は科学館の横にある新装オープンしたプラネタリウムに行かないかって誘おうと思ってたんだけど」
駄目かなあ……と呟いている奈緒のこめかみにキスを一つ落とす。
「可哀想だがそれは見合わせた方がいいな。暗くなる場所だと相手が忍び寄ってきても分からない可能性がある」
「そっかー。残念だけど仕方ないよね。だったら次の機会に一緒に行こ?」
「ああ」
そう返事すると奈緒をベッドの真ん中に寝かせた。あれ?という顔をしているのが何とも可愛らしい。
「出掛けられないなら、さっき電話で中断したことを再開しないか? 少し気が晴れたことだし」
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