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夢の章
9.時間の停滞
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あかりは、パスタ専門店の窓際席で静から届いたメッセージを読み返していた。
『ごめん。今週は部活が忙しくて会えそうにない』
毎日欠かさず送ってくれる挨拶以外では最新の連絡。週の前半にそう言われてからこの休日まで、あかりは一度も静と会えていなかった。
テスト期間以外でこれほど長く会えないのは初めてのことで、もしゲームで事情を知らなければ静があかりとのお試しの付き合いが嫌になったのかと勘ぐっていたかもしれない。
ちなみに静の言う部活とは、レストアラーの活動の隠れ蓑として仲間うちで結成した同好会のことである。
六月になり二番目のボス・トレントを倒した静たちは、コーラーに関しての手がかりを掴み、その調査をしているところだ。
トレント戦後、時間の停滞で動けるのは異形とレストアラーだけのはずなのに、身元不明の若い男が現れる。男はフードを被っていたため顔はわからなかったけれど、異形を倒した静たちに敵意を向けた。その時ついうっかり口を滑らせ、次にコーラーが現れる場所のヒントを静たちに与えてしまうのだ。
ゲームでは聞き込みをしたり本部から情報をもらうなどして、コーラーになると思われる人物ーーとある学校の生徒ーーの居場所の特定に数日かける。その後問題の人物が絶望してしまわないよう努めるはずだった。
しかし時すでに遅く、静たちが特定してすぐに異形は呼び出され、その背後にはあの男がいたのだったーーという話になる。
(宿題、見つかったかな)
スマホを置いて、窓越しに街並みを眺める。
今日あかりは、中学校の時の友達と会う約束をしていた。
違う高校に進んだ彼女と昨日最寄り駅で再会し会話を弾ませていたところ、彼女が突然学校に宿題を忘れたと頭を抱え出した。
学校名と場所を聞いてみれば、いつもの活動範囲からそう外れてもいない。さらに彼女との会話でさんざん美味しいんだよと力説された学校の近くにあるパスタ店というのも気になる。
特に深く考えず着いていこうかと声をかけると、お礼と今日のランチのお誘いを受けた。
宿題を取りに行くよりもまずパスタが食べたいと言う友達に合わせ早めのランチに向かうと、学校が近くにあるということもあり、思いのほかリーズナブルな値段でもちもちの生パスタを楽しむことができた。
しばらく近況を話し込んでいたけれど、また突然宿題のことを思い出した彼女は自分の分の会計を済ませて、すぐ戻るからとあかりたちが座っていた席から見える学校へと走って行った。
それからこうしてスマホを眺めたりして待っているのだけれど、さすがにお皿を片付けられたテーブルで一人ぼんやりするのも気がひける。
あかりは校門の近くで待とうかと会計を済ませてお店を出ようとした、その時だった。
ーーパリィン
何かが割れた音。
あかりは、お店のキッチンでお皿かグラスを落としてしまったのかと思い、何気なく振り向いた。
しかし店員も、数組いた客も、だれも何も言わない。それどころか、何の音も聞こえない。
人の声のざわつきも店で流していたジャズも、料理を作る音も、すべて。
(え?)
あかりの心臓が動揺しだす。
おかしい。
(嘘、みんな……止まってる)
店内の様子を確かめたくて、あかりもまた足音を立てないようにしながらゆっくりと客のいるテーブルへ近づいた。
一番近くにあったテーブルの客はみんな笑顔を浮かべ、今あかりが瞬きをしたら次の瞬間笑い声が聞こえてきそうだった。
端にあるテーブルには一人客がメニューを見ながら手を挙げていて、店員はそこへ伝票を用意して近づこうとしている。
フロアから見えるキッチンでも、オーダーされた料理を作っている途中のようだ。
けれどそれらはずっとそのままの状態から先に進む気配はない。
色も無くなり、すべてが白へと変化している。
(まさか、時間の停滞……?)
ゲームで異形が現れた時に起こる現象については、何度もプレイした画面の中で見たことがある。実際にも静がいる時点で存在することはわかっていた。
それでもあかりがここまで驚くのは、ゲームの世界と繋がっていても、時間の停滞を経験したことがなかったからだ。
知っていることと体験することはまったく違う。
あかりはゲームのようだと興奮するよりもまず、恐怖が襲ってきた。
時間の停滞が起こったということは、どこかに異形がいるはずだ。
野良か、それともコーラーの憎悪にまみれた醜悪な姿の異形のどちらかが。
無意識のうちに体が震え出し、それを止めようと自分を抱きしめる。
そこで、一足先に外に出た友達のことを思い出した。
(ちょうど戻ってくるタイミングかも。異形の攻撃範囲にいなければいいけ)
ど。
窓から彼女の学校を覗こうとして、大きな影が横切った。
異形だ。
背の高い窓すらも優に超える大きさの異形が、この店の横を通っている。
もし見つかったら、間違いなく攻撃されてしまうだろう。隠れるにも動いたら物音を立ててしまいそうだ。
あかりはそのまま硬直することしかできない。
(異形を見たことはなかったとは言え、こんな経験を静くんは小学生の頃からしてたんだ。知ってる私でもこんなに、怖いのに)
止まってしまった世界は、何かが潜んでいそうな気配がするのだ。事実異形がどこかにいる。影響範囲は発生源から遠ければ遠いほど早く時間が戻っていくので、余程のことがなければ異形には会わないで済むのだけれど、それは彷徨う人にはわかり得ない。
自分の呼吸ですらうるさく感じて、あかりはできるだけ息を殺した。
「標的を発見」
「ああもう、間に合わなかったじゃん! 蒼真がのんびりしてるからっ」
「オレのせいかよ!」
確かに足は速くないけど、と続く声に、あかりはやっと少し足が動かせた気がした。
レストアラーのみんなだ。
静たちが来たならこれでもう大丈夫だと体が理解して、今さら全身に鳥肌が立った。
「種族はゴースト。物理が効かないから術を使って」
「てことはオレの出番あんまりないな」
「強化があるでしょ!」
「二人とも、行くよ」
三人と異形の戦闘が始まった。
日常生活ではまず聞くことのない音が無音の世界に広がる。
あかりの前にある窓の端に異形がいるため、静たちの使う術が少し見えた。ファンタジーは好きだけれど、大きな炎が上がる様子は単純に恐ろしい。それにここからではもしかしたら三人から見えてしまう可能性がある。
(とりあえず、キッチンの方ならみんなから見えないはず)
動かない店員に勝手に入ることを詫びながらそっと裏口へまわり、戦闘で聞こえにくくなっているとはいえなるべく音を立てないよう外に出る。
ゲームの戦闘と違って本当に死んでしまうかもしれない戦いを、あかりは進んで見たいとは思えなかった。けれど好きな人が命がけで異形を鎮めようとしているのが心配で、あかりは意を決して店の陰から様子を窺おうとする。
「うおっ、あぶねー!」
蒼真の声がした次の瞬間、あかりの目と鼻の先をすさまじい勢いで何かが通り過ぎ、あったはずのパスタ屋の壁がガラガラと崩れた。
「……っ!」
あと一歩でも前に進んでいたら、あかりはおそらく死んでいた。
その事実にあかりはふっと気が遠くなり、為すすべもなくその場に倒れた。
『ごめん。今週は部活が忙しくて会えそうにない』
毎日欠かさず送ってくれる挨拶以外では最新の連絡。週の前半にそう言われてからこの休日まで、あかりは一度も静と会えていなかった。
テスト期間以外でこれほど長く会えないのは初めてのことで、もしゲームで事情を知らなければ静があかりとのお試しの付き合いが嫌になったのかと勘ぐっていたかもしれない。
ちなみに静の言う部活とは、レストアラーの活動の隠れ蓑として仲間うちで結成した同好会のことである。
六月になり二番目のボス・トレントを倒した静たちは、コーラーに関しての手がかりを掴み、その調査をしているところだ。
トレント戦後、時間の停滞で動けるのは異形とレストアラーだけのはずなのに、身元不明の若い男が現れる。男はフードを被っていたため顔はわからなかったけれど、異形を倒した静たちに敵意を向けた。その時ついうっかり口を滑らせ、次にコーラーが現れる場所のヒントを静たちに与えてしまうのだ。
ゲームでは聞き込みをしたり本部から情報をもらうなどして、コーラーになると思われる人物ーーとある学校の生徒ーーの居場所の特定に数日かける。その後問題の人物が絶望してしまわないよう努めるはずだった。
しかし時すでに遅く、静たちが特定してすぐに異形は呼び出され、その背後にはあの男がいたのだったーーという話になる。
(宿題、見つかったかな)
スマホを置いて、窓越しに街並みを眺める。
今日あかりは、中学校の時の友達と会う約束をしていた。
違う高校に進んだ彼女と昨日最寄り駅で再会し会話を弾ませていたところ、彼女が突然学校に宿題を忘れたと頭を抱え出した。
学校名と場所を聞いてみれば、いつもの活動範囲からそう外れてもいない。さらに彼女との会話でさんざん美味しいんだよと力説された学校の近くにあるパスタ店というのも気になる。
特に深く考えず着いていこうかと声をかけると、お礼と今日のランチのお誘いを受けた。
宿題を取りに行くよりもまずパスタが食べたいと言う友達に合わせ早めのランチに向かうと、学校が近くにあるということもあり、思いのほかリーズナブルな値段でもちもちの生パスタを楽しむことができた。
しばらく近況を話し込んでいたけれど、また突然宿題のことを思い出した彼女は自分の分の会計を済ませて、すぐ戻るからとあかりたちが座っていた席から見える学校へと走って行った。
それからこうしてスマホを眺めたりして待っているのだけれど、さすがにお皿を片付けられたテーブルで一人ぼんやりするのも気がひける。
あかりは校門の近くで待とうかと会計を済ませてお店を出ようとした、その時だった。
ーーパリィン
何かが割れた音。
あかりは、お店のキッチンでお皿かグラスを落としてしまったのかと思い、何気なく振り向いた。
しかし店員も、数組いた客も、だれも何も言わない。それどころか、何の音も聞こえない。
人の声のざわつきも店で流していたジャズも、料理を作る音も、すべて。
(え?)
あかりの心臓が動揺しだす。
おかしい。
(嘘、みんな……止まってる)
店内の様子を確かめたくて、あかりもまた足音を立てないようにしながらゆっくりと客のいるテーブルへ近づいた。
一番近くにあったテーブルの客はみんな笑顔を浮かべ、今あかりが瞬きをしたら次の瞬間笑い声が聞こえてきそうだった。
端にあるテーブルには一人客がメニューを見ながら手を挙げていて、店員はそこへ伝票を用意して近づこうとしている。
フロアから見えるキッチンでも、オーダーされた料理を作っている途中のようだ。
けれどそれらはずっとそのままの状態から先に進む気配はない。
色も無くなり、すべてが白へと変化している。
(まさか、時間の停滞……?)
ゲームで異形が現れた時に起こる現象については、何度もプレイした画面の中で見たことがある。実際にも静がいる時点で存在することはわかっていた。
それでもあかりがここまで驚くのは、ゲームの世界と繋がっていても、時間の停滞を経験したことがなかったからだ。
知っていることと体験することはまったく違う。
あかりはゲームのようだと興奮するよりもまず、恐怖が襲ってきた。
時間の停滞が起こったということは、どこかに異形がいるはずだ。
野良か、それともコーラーの憎悪にまみれた醜悪な姿の異形のどちらかが。
無意識のうちに体が震え出し、それを止めようと自分を抱きしめる。
そこで、一足先に外に出た友達のことを思い出した。
(ちょうど戻ってくるタイミングかも。異形の攻撃範囲にいなければいいけ)
ど。
窓から彼女の学校を覗こうとして、大きな影が横切った。
異形だ。
背の高い窓すらも優に超える大きさの異形が、この店の横を通っている。
もし見つかったら、間違いなく攻撃されてしまうだろう。隠れるにも動いたら物音を立ててしまいそうだ。
あかりはそのまま硬直することしかできない。
(異形を見たことはなかったとは言え、こんな経験を静くんは小学生の頃からしてたんだ。知ってる私でもこんなに、怖いのに)
止まってしまった世界は、何かが潜んでいそうな気配がするのだ。事実異形がどこかにいる。影響範囲は発生源から遠ければ遠いほど早く時間が戻っていくので、余程のことがなければ異形には会わないで済むのだけれど、それは彷徨う人にはわかり得ない。
自分の呼吸ですらうるさく感じて、あかりはできるだけ息を殺した。
「標的を発見」
「ああもう、間に合わなかったじゃん! 蒼真がのんびりしてるからっ」
「オレのせいかよ!」
確かに足は速くないけど、と続く声に、あかりはやっと少し足が動かせた気がした。
レストアラーのみんなだ。
静たちが来たならこれでもう大丈夫だと体が理解して、今さら全身に鳥肌が立った。
「種族はゴースト。物理が効かないから術を使って」
「てことはオレの出番あんまりないな」
「強化があるでしょ!」
「二人とも、行くよ」
三人と異形の戦闘が始まった。
日常生活ではまず聞くことのない音が無音の世界に広がる。
あかりの前にある窓の端に異形がいるため、静たちの使う術が少し見えた。ファンタジーは好きだけれど、大きな炎が上がる様子は単純に恐ろしい。それにここからではもしかしたら三人から見えてしまう可能性がある。
(とりあえず、キッチンの方ならみんなから見えないはず)
動かない店員に勝手に入ることを詫びながらそっと裏口へまわり、戦闘で聞こえにくくなっているとはいえなるべく音を立てないよう外に出る。
ゲームの戦闘と違って本当に死んでしまうかもしれない戦いを、あかりは進んで見たいとは思えなかった。けれど好きな人が命がけで異形を鎮めようとしているのが心配で、あかりは意を決して店の陰から様子を窺おうとする。
「うおっ、あぶねー!」
蒼真の声がした次の瞬間、あかりの目と鼻の先をすさまじい勢いで何かが通り過ぎ、あったはずのパスタ屋の壁がガラガラと崩れた。
「……っ!」
あと一歩でも前に進んでいたら、あかりはおそらく死んでいた。
その事実にあかりはふっと気が遠くなり、為すすべもなくその場に倒れた。
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