◆平民出身令嬢、断罪されて自由になります◆~故郷で待つ幼馴染のもとへ~

ささい

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どうすればざまあされるかな。

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夢でわたしは追放された。

ここ、乙女ゲームの世界じゃなかった。
乙女ゲームを舞台にライバル令嬢(悪役令嬢っていうの?)が
馬鹿なヒロインを『ざまあ』する小説だった。

ざまあは嫌だけど、追放されたら自由になれるのかな。
男爵さまに怒られるよね。
わたしのために使ったお金の額を考えるとすごく悩む。

どうしよう。わたしだけを切り捨ててもらって、
男爵さまは関係ないって訴えれば聞いてもらえる?
元平民なんてどうでもいいってなればいいんだけど。

どうすればざまあされるかな。
クローならわかるかな。
頼っちゃ駄目だよね。わたしが自分でなんとかしないと。
あー、前世の記憶なんで忘れちゃったんだろう。
わたしが馬鹿だからだけどー。

ほんとに覚えてられなかったんだもん。
一気にマナーとか言葉とか詰め込まれたら

前の記憶なんてすっぽ抜けてこぼれていっちゃうよ~。
でもわたし、『ざまあ』されるって思い出したんだから
がんばればもっと思い出せるんじゃないかな?

賢くなれば思い出すとか?
待って、『賢く』がまず無理では?
もう脳の細胞減っていくだけだよー。細胞が減るの?

シワが減るんだっけ?
うう、こんなことで悩んでる時点で賢くなんて無理っぽい。
いつになく色々悩んでたらいつの間にか寝てた。


翌朝起きたら、なんだか妙にすっきりしてた。
あと、夢を見た!
断片的だけどまた少し思い出した。

もしかしてやっぱりわたし賢いんじゃない?

前世の知識!
化粧水的なあれです! 柑橘系皮エキス。

効果あるかどうかもわからないけど、あったんだよそういうの。
ミッカンがみかんなのはわかる。たぶん、みかん。
レモンとかより使い方は難しくないって何かで見た。

前世のわたし美容オタクだったのかな?
……それはなさそう~。村に居るとき散々日焼けしてたよ。
クローに帽子被れって注意されるくらいね。

ミッカンの皮をただ家畜の餌にするより
美容用品に使えるなら利益もっと増えるよね。

クローに伝えたい。

でもどうやって?
商人さんとは安定した連絡がまだ取れない。
急ぐなら執事さん通すしかないよね。
ああ~おヒゲのピクピクが止まらないんじゃない?
怖い~。

でもちゃんとやらなきゃ。
お嬢様らしく話せば、ヒゲピクは減らせることを学んだからね。

「執事さん。わたくし、故郷の者へ荷物を送りたいのですけれど」

ちゃんと言葉遣いに気をつけて言ったのに、
すごく冷たい目で見られた。
でもヒゲピクはなかったよ! がんばった!

「男爵様へまずお伺いを立てるべきではございませんか」

それはそうかもしれないけど、男爵様怖すぎるんだよ~。
わたしの顔を見るたびに
『金を掛けてやったんだ。金持ち捕まえろ』オーラがすごい。
超プレッシャー感じる。

「わかりました。では、お時間があるとき男爵さまに伺ってみますね」

「そのようになさいませ」

執事さん、ほんとわたしのこと嫌いだよね。
だって会話するとき心がこもってないし、お嬢様としか呼ばない。
わかってるからいいけど、地味にダメージ食らうのきつい。
味方が居ないって実感させられる。

早くなんとかして帰りたい。

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