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憂鬱の悪魔
しおりを挟む「はぁはぁはぁ。終わったのか?」
「ああ、終わったぞ。鏡で見てみるか?」
そして、セノヴァはグリムに貸してもらった鏡で自分の姿を見た。
「な、何だこれは?まさに異常の姿ではないか!」
そこには、中途半端に角が生えていたり、羽が生えている自分の姿があった。
「当たり前だ。俺だって最初はそうだった。しかし、悪魔の力の使い方に慣れてくれば、俺みたいに人間とどこも変わらない体にできる。」
「ほ、本当なんですか?」
「ああ、実際に俺が今普通の人間の姿をしているだろ?」
「確かに…」
「まぁ良い。これからお前には、自分の中に居る悪魔との契約に入ってもらう。大丈夫だ。今回呼んだ悪魔は上級悪魔、悪魔は基本的に心の中の世界では饒舌だから、簡単には意見を呑むなよ。」
「分かりました。」
「それでは行くぞ!『デ・サラム』」
そして、セノヴァは意識を失った。
「さて、こっちも改造をするか。」
そういいながら、グリムはセノヴァの体に一種の器械をつけた。
「もしも、悪魔との契約に失敗して暴れられても面倒だしな。まぁ、1人いなくなったところで予備はまだいっぱい居る。」
そして、セノヴァは自分の世親世界の中で目が覚めた。
「こ、ここは?」
「やぁ、君が新しい僕の主人かい?」
「あなたは?」
「僕の名前はアスタロト。これでも魔界では結構有名な悪魔なんだよ?」
「そ、そうなんですか…」
「ここは君の世親世界。つまり、君の心の中が分かるのだが、君はそこまでアイン王に恨みを持っていないよね?」
「まぁ、そこまではもっていませんね。」
「君は、あんな化け物みたいな奴らに絡まれて憂鬱じゃないのかい?」
「確かに憂鬱ではありますね。何で僕ばっかりこんな目にあわ無くてはいけないのかと、自分の運命をのろったこともあります。」
「そうかい、そうかい。まさに僕の契約者としてはうってつけだね。」
「は?どういうこと?」
「僕は憂鬱を司っている悪魔なんだ。あのグリムとか言う奴の悪魔よりは全然強いよ。」
「え?でもグリム社長は上級悪魔だって…」
「うん。上級悪魔だよ?」
「上級悪魔は基本的には最上級悪魔には敵わないって…」
「ああ、それは基本の話ね?僕の仲間は後6人いるんだけど、僕たちだけは最上級悪魔よりも強いんだ。」
「で、では。そんな悪魔が僕に何のようなんですか?」
「君は、正直に言って、今の環境に満足しているのかい?」
「ど、どういう。」
「君ほどの心の強さがあれば、後2人くらい仲間を連れてこれるんだけど…」
「もし、連れてきたら、どうなるのですか?」
「まぁ、この組織は君1人で壊せるだろうね。それに、あまり理性を奪うのが好きじゃないんだよ。七つの大罪のみんなって。」
「どうしてですか?」
「単純に、やるメリットが無いんだよね。僕たちの能力は理性が合ったほうがうまく使いこなせるし。まぁ、君が今を変えたいんだったら言ってくれない?ここで。」
「今ですか!?」
「ああ、グリム君が君の首に爆発物をつけちゃったしね。」
「そ、そんな、グリムさんは僕のことを見捨てたのでしょうか?」
「そうじゃない?だって、信頼していれば、爆薬なんてつける必要ないし。」
「そ、それもそうですね。」
「さぁ、決めるのです。」
「……分かりました。後2人とも契約します。」
「本当かい!それじゃあ、呼んでくるよ。」
そして、セノヴァの心の中の悪魔は一回居なくなった。
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