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第一次対馬防衛戦
159.櫛田神社にて
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「褒美というわけではないが、情報が欲しい。本格的な攻勢は秋になってからという噂だが、何か掴んでいないか?」
爺さんに尋ねる。
「ほう、そんな噂をどこで聞いた?まあ儂も敵方の大将から聞いた話じゃがな。どうやら秋に本隊が攻めてくるのは事実らしい」
「その規模は?何か言っていたか?」
「うむ。それが要領を得んのじゃ。恐らくは百隻は下るまい。今回お主らが討ち果たした数から考えるに、一隻に百人が乗っているとして一万の軍勢になるだろう。その内の何人が上陸するかが問題じゃ」
「海戦は行わないのか?」
「奴らが押し寄せてくる日時がわかっておるのならば、上陸前に一戦交えることもできよう。じゃが、こちらの船はお主らが乗り移ってきた小舟が中心。とても軍船に太刀打ち出来るものではない。上陸した敵を何とか水際で食い止めるのが精一杯じゃろうて」
「なあ爺さん。青姉なら海を割ったり大波を起こしたりも訳ないはずだ。陰陽師達が総攻撃すりゃ、いくら百隻の軍船でも一瞬で方が付くんじゃねえか?」
紅が不思議そうに尋ねる。
三善の爺さんが一つ溜息を付く。本居と四天王は顔を見合わせて苦笑いしている。
「紅龍や。其方が申しておるのは青龍の事であろう?あの者は確かに水の精霊の化身、と言うより水神じゃ。誰もがあの者と同じ力を行使できるわけではない」
広目天が紅を諭すように話す。
「青姉って神様だったの?」
「じゃあ私達も??」
今度は白と黒が顔を見合わせる。
「お主ら……自覚無しか……」
爺さんが再び溜息を付く。
「俺からも質問いいか?」
増長天が胡座をかいたまま右手を軽く上げる。
「高麗船の船室にいた者達は全員が死んでいた。それも床や柱、己の喉を掻き毟って息絶えていた。かの者達を討ったのは白龍殿と聞いているが、何をどうしたらあのような死に様になるのだ?」
「俺も見たが、世にも恐ろしい光景だった。一隻につき百人の足軽が、皆一様に事切れていた。お陰で俺達は物の怪扱いだ」
「今回の戦果は俺達の手柄ということになっているからな。だが俺も気になる。白龍殿。その秘密教えてはくれまいか?」
増長天の質問に、持国天と多聞天も同調する。
「タケル兄さん。話してもいい?」
白が俺に許可を求めてくる。
まあ別に秘密にしておく事でもないし、そう真似が出来る事でもない。
時間さえ掛ければ、あるいはもっと小さな範囲でなら、俺や小夜も同じ事が出来る。だが、戦闘で行使できるほどの大きさで且つ効果が出るほど厳密に、ある空間の酸素濃度を一気に下げるなど到底できないだろう。
「ああ。ただし皆に分かるようにな」
「了解です。あれは軍船全体を風の結界で覆って、その中にある命の源を取り除いたの。気を失うだけだと思っていたけど、全員窒息しちゃったんだね」
白は命の源と表現したが、人間は空気中の酸素濃度が10パーセントを下回ると昏倒し、6パーセント代になれば数分で死に至る。白はそのギリギリを狙ったのだろうが、狭い船内に多数の人間がいる事で、もともとの酸素濃度が低かったのかもしれない。
「白龍よ。お主がさらっと言ったこと、儂を含めて儂ら側は誰一人として理解できてはおらぬが……」
爺さんが不満そうに天井を見上げる。
「すまんな爺さん。里の教育の成果だ」
「教育……教育じゃと……タケルよ。お主はいったい何を教えておるのじゃ。大量殺戮の方法か?」
俺の言葉に爺さんがぼやく。
「そんな事は教えていない。知識というものは使い方によっては毒にも薬にもなる。陰陽の術など、その最たるものだろう?」
「確かにな。10年ほど前じゃったか。この九州各地で山伏崩れの連中が徒党を組んで暴れ回った事がある。なまじ術を使えるものじゃで、そこいらの地頭衆では歯が立たんでの。そこで儂等にお鉢が回ってきた事があった」
「ああ。あれは酷いものだった。それに五十年ほど前の承久の難の際にも多くの陰陽師が動いた。都の連中も鎌倉方も、陰陽の恐ろしさをよく知っているはずだ」
爺さんと増長天の言葉は、陰陽の術つまり精霊の力を戦闘に使用する者達の重みが滲み出ている。
それにしても承久の難か。
後鳥羽上皇が当時の執権北条義時に対して挙兵したのが西暦1221年だったか。
正史となった鎌倉方から見れば承久の乱、敗者となった朝廷側から見れば承久の難ということなのだろう。
そして増長天は承久の難と表現した。それは西日本に属するこの地が、未だに鎌倉幕府よりも朝廷の影響下にあることを示すのだろうか。
「とにかくじゃ。蒙古軍相手にも陰陽の術が効果があることが証明できたわけじゃ。じゃが、少々不安な点もある」
「敵にも呪術師らしき者がいた事だな?」
「その通りだ。タケルよ。我々だけが陰陽の術を使えるわけではない。精霊を使役できる者なら誰でも、同じことができるやも知れぬ。そして得てして精霊という存在は気紛れで、そして珍しいものが大好きじゃ」
「つまり戦さになれば俺達は精霊の力を行使できず、敵方のみが有利になる可能性があると?」
「いや、それはあるまい。陰陽の力の源は信心じゃからな。奴らにはこの地の神々への信心などあるまい。心配なのは、奴らが奴らの地で陰陽の術を使うことじゃ」
「回りくどいなあ。どういう事だよ」
とうとう紅が痺れを切らした。
「そう急くでないぞ紅いの。そっちの黒い嬢ちゃんは、物体の複製が出来るのではないか?」
「ん?できる」
物体の複製。確かに黒の手にかかれば、生命体以外の物質は複製が可能だ。例えば均一の木材などは、里の家や塀を作るのに重宝したが……まさか。
「蒙古軍が軍船を大量に複製すると……」
「船だけでなく武具甲冑もじゃ。気になったので多聞天達に調べさせたのじゃが……」
「ああ。タケルが回収した高麗軍の武器や甲冑には、同じ傷や槌の跡があるものがあった。同じ刀工や甲冑鍛冶の手による物だとしても、全く同じ槌の跡など有り得ぬ事だ」
「黒。どう思う?」
「同じ傷があるということは、元は一つの物である可能性が高い。恐らく彼らは複製が使える。今回の敵が揃えた船の建造期間が異常に短かったことも説明できる」
やはりそうか。
とすれば、造船速度でもって敵の侵攻時期を推し量ることに意味はない。
敵がその気になれば、そして敵方の陰陽師の数が揃っていれば、一気に船を複製して侵攻してくる可能性もある。
「やれやれ……これで鉄砲を大量に複製でもされたら敵わんな……」
俺のぼやきに機敏に反応したのは、やはり黒だった。
「鉄砲とは、あの青銅の筒のこと?あれは手持ち式の迫撃砲のようなもの?」
「ああ。恐らくな。没収した奴らの持ち物の中に、陶器の玉があっただろう。あの導火線に火を付けたものを、発射薬で投擲する。一番最初に作った砲と同じだな」
白と黒が顔を見合わせて、何やら話始める。精度がどうのとか、発射時の危険がどうのといった声が聞こえてくる。
「お主ら……いったい何を話しておるのだ?さっぱり意味がわからんが……」
爺さんが不満そうに頭を掻く。
「奴らの武具についての話だ。奴らの武具の中に、青銅でできた鐘に棒が付いた物と、陶器の玉があっただろう?いくつか里に持って帰ってもいいか?性能を試してみたい」
「まあ、お主が奪った戦利品じゃ。それに儂らが持っていても使い方すらわからん。好きにするがいい」
「助かる。そういえば、捕虜の扱いはどうなるのだ?」
「大将と陰陽師は都に送る。そこから鎌倉に送るかどうかは、都で判断されるだろう。それ以外の者達で恭順せぬ者は殺す。ちと惨いが、これも戦さの習わしじゃからな」
「そうか。申し訳ないが遺骸の処理も頼む。なんと言うべきかわからんが、弔ってやってくれ」
「承知しておる。死人に罪はないからの。死人に鞭打つような意味のないことはせぬよ」
そんな感じで三善の爺さんとの会談を終え、高麗軍の武具甲冑をサンプルとして受け取って里に戻った頃には、既に夕刻になっていた。
爺さんに尋ねる。
「ほう、そんな噂をどこで聞いた?まあ儂も敵方の大将から聞いた話じゃがな。どうやら秋に本隊が攻めてくるのは事実らしい」
「その規模は?何か言っていたか?」
「うむ。それが要領を得んのじゃ。恐らくは百隻は下るまい。今回お主らが討ち果たした数から考えるに、一隻に百人が乗っているとして一万の軍勢になるだろう。その内の何人が上陸するかが問題じゃ」
「海戦は行わないのか?」
「奴らが押し寄せてくる日時がわかっておるのならば、上陸前に一戦交えることもできよう。じゃが、こちらの船はお主らが乗り移ってきた小舟が中心。とても軍船に太刀打ち出来るものではない。上陸した敵を何とか水際で食い止めるのが精一杯じゃろうて」
「なあ爺さん。青姉なら海を割ったり大波を起こしたりも訳ないはずだ。陰陽師達が総攻撃すりゃ、いくら百隻の軍船でも一瞬で方が付くんじゃねえか?」
紅が不思議そうに尋ねる。
三善の爺さんが一つ溜息を付く。本居と四天王は顔を見合わせて苦笑いしている。
「紅龍や。其方が申しておるのは青龍の事であろう?あの者は確かに水の精霊の化身、と言うより水神じゃ。誰もがあの者と同じ力を行使できるわけではない」
広目天が紅を諭すように話す。
「青姉って神様だったの?」
「じゃあ私達も??」
今度は白と黒が顔を見合わせる。
「お主ら……自覚無しか……」
爺さんが再び溜息を付く。
「俺からも質問いいか?」
増長天が胡座をかいたまま右手を軽く上げる。
「高麗船の船室にいた者達は全員が死んでいた。それも床や柱、己の喉を掻き毟って息絶えていた。かの者達を討ったのは白龍殿と聞いているが、何をどうしたらあのような死に様になるのだ?」
「俺も見たが、世にも恐ろしい光景だった。一隻につき百人の足軽が、皆一様に事切れていた。お陰で俺達は物の怪扱いだ」
「今回の戦果は俺達の手柄ということになっているからな。だが俺も気になる。白龍殿。その秘密教えてはくれまいか?」
増長天の質問に、持国天と多聞天も同調する。
「タケル兄さん。話してもいい?」
白が俺に許可を求めてくる。
まあ別に秘密にしておく事でもないし、そう真似が出来る事でもない。
時間さえ掛ければ、あるいはもっと小さな範囲でなら、俺や小夜も同じ事が出来る。だが、戦闘で行使できるほどの大きさで且つ効果が出るほど厳密に、ある空間の酸素濃度を一気に下げるなど到底できないだろう。
「ああ。ただし皆に分かるようにな」
「了解です。あれは軍船全体を風の結界で覆って、その中にある命の源を取り除いたの。気を失うだけだと思っていたけど、全員窒息しちゃったんだね」
白は命の源と表現したが、人間は空気中の酸素濃度が10パーセントを下回ると昏倒し、6パーセント代になれば数分で死に至る。白はそのギリギリを狙ったのだろうが、狭い船内に多数の人間がいる事で、もともとの酸素濃度が低かったのかもしれない。
「白龍よ。お主がさらっと言ったこと、儂を含めて儂ら側は誰一人として理解できてはおらぬが……」
爺さんが不満そうに天井を見上げる。
「すまんな爺さん。里の教育の成果だ」
「教育……教育じゃと……タケルよ。お主はいったい何を教えておるのじゃ。大量殺戮の方法か?」
俺の言葉に爺さんがぼやく。
「そんな事は教えていない。知識というものは使い方によっては毒にも薬にもなる。陰陽の術など、その最たるものだろう?」
「確かにな。10年ほど前じゃったか。この九州各地で山伏崩れの連中が徒党を組んで暴れ回った事がある。なまじ術を使えるものじゃで、そこいらの地頭衆では歯が立たんでの。そこで儂等にお鉢が回ってきた事があった」
「ああ。あれは酷いものだった。それに五十年ほど前の承久の難の際にも多くの陰陽師が動いた。都の連中も鎌倉方も、陰陽の恐ろしさをよく知っているはずだ」
爺さんと増長天の言葉は、陰陽の術つまり精霊の力を戦闘に使用する者達の重みが滲み出ている。
それにしても承久の難か。
後鳥羽上皇が当時の執権北条義時に対して挙兵したのが西暦1221年だったか。
正史となった鎌倉方から見れば承久の乱、敗者となった朝廷側から見れば承久の難ということなのだろう。
そして増長天は承久の難と表現した。それは西日本に属するこの地が、未だに鎌倉幕府よりも朝廷の影響下にあることを示すのだろうか。
「とにかくじゃ。蒙古軍相手にも陰陽の術が効果があることが証明できたわけじゃ。じゃが、少々不安な点もある」
「敵にも呪術師らしき者がいた事だな?」
「その通りだ。タケルよ。我々だけが陰陽の術を使えるわけではない。精霊を使役できる者なら誰でも、同じことができるやも知れぬ。そして得てして精霊という存在は気紛れで、そして珍しいものが大好きじゃ」
「つまり戦さになれば俺達は精霊の力を行使できず、敵方のみが有利になる可能性があると?」
「いや、それはあるまい。陰陽の力の源は信心じゃからな。奴らにはこの地の神々への信心などあるまい。心配なのは、奴らが奴らの地で陰陽の術を使うことじゃ」
「回りくどいなあ。どういう事だよ」
とうとう紅が痺れを切らした。
「そう急くでないぞ紅いの。そっちの黒い嬢ちゃんは、物体の複製が出来るのではないか?」
「ん?できる」
物体の複製。確かに黒の手にかかれば、生命体以外の物質は複製が可能だ。例えば均一の木材などは、里の家や塀を作るのに重宝したが……まさか。
「蒙古軍が軍船を大量に複製すると……」
「船だけでなく武具甲冑もじゃ。気になったので多聞天達に調べさせたのじゃが……」
「ああ。タケルが回収した高麗軍の武器や甲冑には、同じ傷や槌の跡があるものがあった。同じ刀工や甲冑鍛冶の手による物だとしても、全く同じ槌の跡など有り得ぬ事だ」
「黒。どう思う?」
「同じ傷があるということは、元は一つの物である可能性が高い。恐らく彼らは複製が使える。今回の敵が揃えた船の建造期間が異常に短かったことも説明できる」
やはりそうか。
とすれば、造船速度でもって敵の侵攻時期を推し量ることに意味はない。
敵がその気になれば、そして敵方の陰陽師の数が揃っていれば、一気に船を複製して侵攻してくる可能性もある。
「やれやれ……これで鉄砲を大量に複製でもされたら敵わんな……」
俺のぼやきに機敏に反応したのは、やはり黒だった。
「鉄砲とは、あの青銅の筒のこと?あれは手持ち式の迫撃砲のようなもの?」
「ああ。恐らくな。没収した奴らの持ち物の中に、陶器の玉があっただろう。あの導火線に火を付けたものを、発射薬で投擲する。一番最初に作った砲と同じだな」
白と黒が顔を見合わせて、何やら話始める。精度がどうのとか、発射時の危険がどうのといった声が聞こえてくる。
「お主ら……いったい何を話しておるのだ?さっぱり意味がわからんが……」
爺さんが不満そうに頭を掻く。
「奴らの武具についての話だ。奴らの武具の中に、青銅でできた鐘に棒が付いた物と、陶器の玉があっただろう?いくつか里に持って帰ってもいいか?性能を試してみたい」
「まあ、お主が奪った戦利品じゃ。それに儂らが持っていても使い方すらわからん。好きにするがいい」
「助かる。そういえば、捕虜の扱いはどうなるのだ?」
「大将と陰陽師は都に送る。そこから鎌倉に送るかどうかは、都で判断されるだろう。それ以外の者達で恭順せぬ者は殺す。ちと惨いが、これも戦さの習わしじゃからな」
「そうか。申し訳ないが遺骸の処理も頼む。なんと言うべきかわからんが、弔ってやってくれ」
「承知しておる。死人に罪はないからの。死人に鞭打つような意味のないことはせぬよ」
そんな感じで三善の爺さんとの会談を終え、高麗軍の武具甲冑をサンプルとして受け取って里に戻った頃には、既に夕刻になっていた。
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