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第二部
【閑話】ポチタロウと、サラの夜:6+α(アルファ)
しおりを挟む満を持して・・・。
というよりは、若干、脱線しつつも・・・。
ー スーの授業をちゃんと聞けるようになる ー
僕はその為の計画を立て始めることにした。
立て始めることにはしたんだけれども、立て始めるまでには時間がかかった><。
書いててちょっと「竹立てかけた」の早口言葉みたいになっちゃったけど、修正せずに、このまま行きたいと思う。
この時あったこともまた、ちゃんとお伝えしていきたいと思う。
■■■■■■
□□□□□□
【閑話】ポチタロウと、サラの夜:6+α(アルファ)
■■■■■■
□□□□□□
「ねぇ、サラ?」
手始めに僕は、サラに呼びかけた。
・明日の朝まで、(なるべく)サラの空間に滞在させて欲しいこと。
・今後の計画を立てたいこと。
この二つをサラに伝えることにした。
少し言葉を考えてから、僕は口を開いた。
「スーの授業が始まるまでの間、しばらくここに、いさせて欲しいんだけど、いいかな?」
「そうか。それはいいな! ・・・アニメ談義でもするか?」
サラは、ぱあっと嬉しそうな顔になってそう言った。あっさりオーケーが出たなと思いつつも、僕はハッとなった。
ー サラと一緒に、漫画についてを語り合う。 ー
サラの言葉を聞いて、これを忘れていたのを思い出した><。
ー 約束していたのに忘れていた><。 ー
その事実に呆然としている間に、サラの続きの言葉が聞こえてきた。
「・・・って、その間ずっと二人っきりか・・・な、なんでもねぇ!」
今回のサラはノリツッコミ的ではなくて、考え込むような口ぶりだった。途中まで呟いてから「しまった」って感じの顔をして赤面した。最後には「なんでもねぇ」と取り繕った。
全部聞こえてしまっていたし、サラも僕と同じで、自爆することがあるのを思い出した。それに親近感を覚えつつ、僕はまた(違った意味で)ハッとなった。
サラの言葉から、僕自身も「ずっと二人きりでいること」を意識してしまった><。
「・・・」
「・・・」
8畳ほどの真っ白が続く空間で。一瞬、二人して、固まってしまった。
前とはお互いの距離は違ったけれども、ちょっと前にもこんなことがあったのを思い出した。
「えーっと、ね?」
そこまで言ってみたけれども、頭の中で考えがまとまっていたわけではなかった。
何か言葉を繋げようとしながら、ここで僕に、こんな直感があった。
(今のまま、口を開いたら、またとんでもないことを言い始めるぞ!?)
そんな気がした。
「ちょっと待ってね、サラ? ・・・あと。ちょっと、サラのルーティンを借りるね・・・」
「お、おぅ・・・」
歯切れが悪くなったサラの返答を聞きながら僕は、右手で拳を作って、左胸をトントンと叩いた。目を閉じてタンスに書いてあった「平常心」って言葉を思い浮かべた。
大きく息を吸って、吐いた。
ーーーーーー
(危なかった・・・)
僕は思った。
冷静になって考えてみたら、あのまま言葉を発していたらどんなことを言い出していたか? が、容易に予測できた。
おそらく僕は、またパニックに陥って「エッチなことなんて考えてないよ?」などと言い出していたことだろう。そこから「決してサラが可愛くないってわけではなくて」と取り繕いながら、早口になって最終的に「サラのことが、とってもとっても大好きです!」とか言い出していたことだろう・・・。
そんな未来が見えた。・・・というより、過去にすでに、それをやらかしていた><。
それでも「少しは成長したぞ」と、左胸にマルを書いて自分を褒めた。
成長したと思って調子に乗ったら、またろくでもないことをしでかすぞ? と左胸を人差し指で3回叩きながら、自分を戒めた。
再度息を吐いて、サラを見てみると、サラも同じように自分のルーティンを行っていた。左胸をトントン叩いていた。
それについては触れないでおくことにした。
ルーティンの内容を知っているものだから、サラが「平常心」を思い出そうとしているのが丸わかりだった。逆にサラも、僕のルーティンを知っているので、自分の行動も丸わかりだったのに思い当たった。
また少し恥ずかしくなってきた。
(次からは人前では、自分のルーティンは、確実にポケットの中でしよう・・・)
そう心に決めながら「なんて便利なものを見つけたんだろう」なんてことを思った。
この時僕は「自分の尻尾で感情が丸わかりだったこと」を、すっかり忘れていた><。
ーーーーーー
「スーが授業の準備を、いっぱい時間をかけて、してくれてるからさ? せめて授業の妨げになることはしないように、計画を立てて、準備を整えておきたいんだ?」
僕がそう言うと、サラがこう応えた。
「・・・あぁ! 言うなれば、修行パートか! それはそれでいいな!」
さっきまでの気まずい空気はなくなっていた。
サラは修行パートのある漫画を見たことがあるかつ、好きなのだろう。僕はそう推測した。前にも修行的なことで、テンションを上げていたサラがいたのを思い出した。
どの漫画の修行パートが好きなのか? 聞いてみよう。
これも頭に入れておくことにした。
僕は、また一度、大きく呼吸をした。そうしてから次の本題に入った。
「ごめん、サラ! サラと一緒に漫画について語るって・・・約束してたのに、忘れてた。だから、せめて。今回の計画の中に、サラと一緒に漫画について語る、って項目も追加させてほしい」
45度角を意識しながら、サラに頭を下げた。
最初は、後半部分だけを伝えるつもりだった。「計画の中に約束を入れること」で、お茶を濁せないか? と考えていた。それが大人のやり方のような気がした。
でも結局は、ちゃんと謝った方がいいと判断した。
それをしておかないと、自分が自分でなくなってしまうような、なんだか、そんな気がしたのだ。
一瞬の間があった。
その一瞬を僕はとても長く感じた。(少なくとも、キリンの鼻よりも、ゾウの首よりも、長い時間だと感じた)
「まじめか! ・・・ってそれはそれでまあ、ポチ公らしいっちゃ、らしいよな・・・」
サラは、右手でツッコミのポーズをとった後で、グーを作って、親指を上げた。
「・・・許す」
続けてこう言った。
(これって・・・!?)
僕の中に衝撃が走った。
僕はそれをとある大先生の漫画で見たことがあった。コピー機を使ったコピペギャグを多用するその大先生は、天丼的に「サムズアップ」と「許す」を使っていた。
その大先生の漫画はグロくて絵も汚いけれども、ちゃんと漫画として面白くて、出てくる女の子はやたらと可愛かった。(僕は、まんゆ○きの「娘○」って女の子がとても好きだった)
(あの大先生の漫画を知ってるんだ!? ・・・サラも、なかなかやるな?)
そう思いながら、テンションが上がった。でも、また上から目線の気がしてきたので、(また)反省した。頭の中でサラに謝った。
それと同時に、サラが100週間かけて、僕の世界の創作物(漫画やアニメやゲーム)を楽しんだと言っていたのを思い出した。勉強させてもらうくらいの心持ちでいないと、危険な気がしてきた。
(そんなことより、今は集中だ、ポチタロウ!)
○・F・画太郎大先生(他にも名前がいっぱいある)のことで、思考が脱線し始めたので、また自分にそう言い聞かせた。
サラに滞在許可をもらった。約束を忘れてたことを許してもらった。
ー 計画を立てること。 ー
次の最優先事項として、これを進めることにした。
進めることにしたし、実際に始めもした。でも、一向にそれは進まなかった><。
「計画を立てること」に対して「僕とサラ」では、あまりにも相性が悪かった><。
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