入れたいのに入れたいのに入れたいのに「ピュルッ」と出てしまう「元ショタ勇者」の物語

人外倫理

文字の大きさ
133 / 134
第二部

【閑話】ポチタロウと、サラの夜:6+γ(ガンマ)

しおりを挟む



ー サラを楽しませること。 ー



 これに全力を注ぐと決めた僕は、さっそく行動を開始した。



 まず、サラが(計画を立てるために)用意してくれた椅子を「最適な位置」へと運ぶことにした。(何度か書いてきたけど、僕は形から入るタイプなのだ)



 サラがタブレットを操って取り出してくれたのは、木の椅子だった。背もたれがあるけど、肘掛けがない、サラが少し前に腰掛けていた、小さめの椅子だった。



 僕は、その椅子を持って(サラが腰掛けて足を突き出している)ベッドの「枕が置いてない側」へ持って行った。



 「ベッドと90度」を意識して、その椅子をベッドの横に反対向きに置いた。 



 その椅子に、またがるようにして(逆座りで)腰掛けて、背もたれの上に腕を乗せた。サラとL字の形で、向き合う形になった。



 描写してしまうとこれだけのことなんだけれども、ここまでの行動を決定するまでに、僕の頭はフル回転していた。



・・・
・・・
・・・。



 最初に「位置関係」について、こんな心配があった。



ー 真っ正面で向かい合わせになると、サラを緊張させてしまうかもしれない。 ー



 自分自身も緊張してしまうだろうな、って懸念もあった。



 かといってサラの隣でベッドに腰掛けるのは、近すぎる気がした。



ー それではエッチな気持ちになってしまうかもしれない。 ー



 これにも思い当たったので、少し距離を取ることにした。



ー L字型に座ると話がしやすい。 ー



 ここで僕は、こんな心理学的な教えがあったのを思い出した。それを実践する為に90度角でサラと会話ができる位置に椅子を移動した。かしこまった感じにならないように、後ろ向けに椅子に腰掛けることにした。



 僕が椅子を移動している間に、サラは腰掛けたままで「平常心を思い出す」自分のルーティンをしていた。でも、それについてはやっぱり黙っていることにした。



 背もたれの上に乗せた腕の、肘から先をブラリと前に垂れて、僕は力を抜いた。リラックスしてもらえるように、自分自身もリラックスを心がけた。



 僕は「サラが話しやすいようにすること」に、全集中していた。



 でも、(それに集中しすぎたせいで)何を言って話し始めるか? これを決めていなかった><。



 そもそもの話、僕は「女の子と一緒に、漫画談義をしたこと」がなかった><。



 適切な言葉が見つけられないままに、それでも苦肉の策で、僕はこう言ってみた。



「さあ・・・漫画の話を始めよう?」



 ノーゲ○ム・ノーライフで主人公(兄)が「さあ、ゲームを始めよう」と言った時の口調を真似しながらの発言だった。(言ってしまってから、やっぱりちょっと後悔した)




「いきなりブッコんできたな、ポチ公! 俺様がノゲラを知らなかったら、どうするつもりだった!?」



 (ありがたいことに)ちゃんとサラには伝わったらしい。すかさず、こんなサラのツッコミが飛んできた。

 

「たぶん。そのまま、スベってただろうね・・・」



 僕は正直にそう答えた。(「知っててくれて・・・スベらなくて良かった><」心の中でそう思った)



「あれも展開が熱くていいよな!」



 ・・・と、ここからサラ自身も熱くなって語りだしたので、さすがにここらへんは割愛させてもらいたいと思う。



 主人公(兄)の声優である、松○さんの演技の幅について、僕とサラは大いに盛り上がった。これだけは(なんとなく)割愛する前に、お伝えしておきたいと思う。(あの人はカッコイイ主人公ボイスを出したかと思えば、リゼロのペテルギ○スみたいな狂人までこなすのだ)



 それ以外の部分については、僕は話についていくのでやっとだった。サラが喜んで話していたので、基本的に聞き役に徹することにした。



(どんだけ知ってるの!?)



 なんて、ツッコミを入れたくなるくらいに、サラはノゲラについて詳しかった。



「この台詞も言ってみてくれ!」



 僕の物真似が気に入ったのか、サラに何度か、そうせがまれた。僕は(恥ずかしいながらに)全力でそれを演じきった。



 正直、あんまり似ていなかったと思う。それでも、サラはそれを楽しんでくれた。(サラはそれを笑い飛ばしたり「はぐぅ!」となったりした)



 下手な物真似で、なんだか本業の声優さんに申し訳なくなったし「声優さんの物真似をする元勇者」も、いないんじゃないかと思った。



 それでも僕は、それを全力でやった。 



 そんな自分を(これを書いている)今は、全力で褒めてあげたいと思っている。



■■■■■■
□□□□□□



【閑話】ポチタロウと、サラの夜:6+γ(ガンマ)



■■■■■■
□□□□□□



 この後も、僕とサラのアニメ談義は続いた。特にグレン○ガンについては、熱くなった。



 これについてを語っていると、紙面が天元突破してしまうかもしれないので、やっぱり割愛させてもらいたいと思うm(_ _)m



 熱くなりすぎて少しケンカみたいになって、若干気まずい雰囲気になったのは、正直にお伝えしておきたいと思う。



「ごめんね、サラ・・・。アーテンボ○ーは、確かに名脇役だよね?」
「こっちこそ、わりぃ・・・。弾バカにはなんか、感情移入しちまうからさ・・・」



 お互いがいつものごとく(とてもマニアックな内容で)謝り合った後で、僕は話題を変えてみた。



「そういや、サラって『修行』とか好きそうだよね? なんかの漫画の影響なの?」



 努めて明るく、僕はそう尋ねた。



「キン肉○ンだな! あれも熱くていいよな!」



 サラも、何事もなかったかのように、(でも、ことさら)元気にそう答えた。(基本的にサラは「火」の大精霊見習いだからなのか「熱い」作品が好きみたいだった)



(って・・・キ○肉マン!?)



 (少し時間差がありつつも)ここでまた、僕に衝撃が走った。



 サラの好きな「修行を含む漫画」は「キン肉○ン」だった。ここで僕のテンションはだだ上がりした。



ーーーーーー


 
 (前世で)幼少期の僕は、漫画を買ってもらったことがなかった。僕の家はそういう家だった。



 フラフラと、(それこそ緑の旅人さんみたいに)どこかへ行っては、たまに帰ってくる叔父が残してくれた「屋根裏」にたくさん置いてあった古い作品群が、僕の一番の娯楽だった。



 その屋根裏には、少年ジャン○の(古い)コミックが、いっぱいあった。コミックの他にも、何本もの古いVHSのテープとビデオデッキとテレビが置いてあった。



 テープには、ドラゴ○ボールのアニメや、ドリ○ターズのコントが入っていた。(前世の)僕はそれらを見て、現実逃避をしながら、なんとか日々をやり過ごしてきたのだ。



 僕にとって「家」というのは、その「屋根裏」以外は息の詰まる場所が多かった。そこには二人の姉以外にも受け入れにくい要素がいっぱいあった。



 僕は片田舎にある「武家屋敷」とでも表現するしかないような、長い玄関のある大きな部屋だらけの家に生まれた。(「こんなに部屋があって、どうすんのさ!?」・・・なんて、子供心にツッコミを入れたことがある)



 代々受け継がれてきた、地元の支持基盤をいしずえに、祖父も父も政界に身を置く、いわゆる「名家」と言われるような家に住んでいた。(僕はザギンでシースーを食べたことはないけれども、家に「有名らしい寿司職人さん」が寿司を握りにきたことはある)



 僕が政治的な何かを忌避きひしたがるのは「癒着」だとか「腐敗」だとかって言葉で形容されそうな、そういう政治的な何かを「(よくわからないなりに)見てきた」って部分もあるのだと思う。



 僕はその家の庭にある「離れ」で過ごすことが多かった。子供心になんとなく、そういう政治的な何かに近づきたくなかったのだ。



 離れの屋根裏は、叔父の秘密基地的な場所になっていた。



 家では「変人扱い」な叔父だったけれども、僕はその叔父に懐いた。鍵をもらった僕だけがその屋根裏に入れた。(叔父は「内緒だぞ」とウインクをしながら、僕に鍵を渡してくれた。父の兄だったけれども、叔父は父よりも、ずっと若く見えた)



 ハシゴを登って「ギィッ」と木のきしむ音がする、天井についたドアを開けてそこに入ると、天窓から差し込んでくる日の光で、ほこりが舞い上がっているのが見えた。僕はその柔らかくて暖かい光が好きだった。一条の助けの光のように思った。



 ほこりが舞い散る姿ですら、今では懐かしく思う。あれは僕の居場所だったのだと思う。



 ちょっと脱線しちゃったけれども、とにかくまあ、僕はそんな家で過ごしてきた。少なくとも、18歳になるまでは僕はそこで暮らしてきた。



 そんな僕にとって「キン肉○ン」は心の支えの一つだった。



 後になって、(ネットなんかで)いろんな矛盾に気づいてツッコんだけれども、その当時の僕は、夢中になってそれをむさぼり読んだ。でも、それについて話し合える相手は、たまに帰ってくる叔父以外に誰もいなかった。(話を聞いてくれる時、叔父は、大抵いつも、椅子を反対向けにして座っていた)



 そんな僕がとうとうキ○肉マンについてを話し合える相手を見つけたのだ。これでテンションが上がらないわけがなかった。



「実際、ああはならないけど、なんか展開が熱いよな!」
「わかる! ああはならないだろうけど、説得力あったよね!」



 僕とサラはキ○肉マンの話でも、大いに盛り上がった。完璧版マッスルスパ○クを編み出す修行編から始まって、7人の悪○超人が次のページでは何人か入れ替わっていることにまで話が及んだ。



「ジェ○ニモがぶん回されてる時に、それをジ○ロニモが見てたことがあるんだよ?」
「マジかよ、それ!?」
「うん、マジマジ。ビックリした顔で、自分を見てたよ」



 僕らは「ジェロ○モ」が「悪魔○軍」にスピンダブルアームをかけられている際に、リングサイドで「ジェ○ニモ」が驚いているシーンについてを語りあって笑い転げた。



「あの時なんで、カツラをとったんだろな・・・?」
「正義超人として、誠実であろう・・・って、思ったんじゃないかな?」



 バッファロ○マンが正義超人になる時に、(アフロみたいな)カツラを脱いだ理由についてを、真剣に考察した。



 いつしか、僕自身も心から楽しんでいた。(童心に返って、口調も少し、くだけた感じになっていた)高次の存在かつ、小さい女の子なサラと、キ○肉マンについてを語り合える・・・なんてことは、僕は思ってもみなかった。



 でも(残念なことだけど、事実として)ここで僕の集中力は切れてしまった><。



(こんなマニアックな話を出来る女の子に出会えたなんて・・・ほんとに奇跡だな・・・)



 本当に僥倖としか思えなかった。そんなことを考えながら、中空を眺めていた。その時、白い空間がずっと続いているのが、少し気になってしまった。



(計画を立てる時に、この状態で集中できるかな?)



 思わずそんな心配をしてしまった><。



「この白い空間も、内装と同じで、変更できたりするの?」



 さらには僕は、そう口に出してしまった><。(口に出してしまってから、いつものごとく「今はサラを楽しませることに、集中しろ!」と、自分に言い聞かせた)



「できる・・・かもしれねぇな・・・」



 サラはいぶかしげな顔になりながら、断定はせずにこう言った。



 笑い転げた後で、そのままベッドに仰向けに寝転がって話していたサラは、体を反転させてうつ伏せになると、両手でタブレットを操りだした。



「これもあんのかよ!」



 ほんの少しの間があった後で、サラのこんなツッコミが入った。



 そんな機能もあったらしい。



ーーーーーー
 


 サラは、白い空間を(タブレットを操って)星空に変えてくれた。



(うわぁ・・・!)



 僕は思わず感嘆で絶句した。



 それはまるで、プラネタリウムでも見ているような、クッキリしたきれいな夜空だった。



 僕は星について、全く詳しくない。元いた世界と、魔王を討伐した世界で、星の配置に違いがあるのかどうか? なんてことも知らない。(どっちにも回転の中心付近に星があることだけは、かろうじて知っている)



 わからないなりにでも、その星空は、なんだか魔王を討伐した世界の星空なんじゃないかと思った。



「ありがとね、サラ」僕は言った。



「おぅ!」サラが応えた。



(たぶんサラは、僕が次の日の計画を立てていた、あの頃を再現してくれたんだろうな・・・)



 そう思ったのだ。魔王討伐の旅の間、たき火の光と、夜空の星も僕の心を癒やしてくれた。



 それでありがとうを伝えたんだけれども、それはサラにも伝わったような気がした。



 空間が夜空に変わると共に、僕らの間に流れる空気も、少し変わっていた。



ーーーーーー



 夜空の星が、少しずつ動いていくのを、僕は久々に見た。



 サラが変えてくれた夜空は、ちゃんと星も動いていた。



 椅子から立ち上がって、僕はしばらくその空を眺めていた。



 サラは、腕を頭の後ろで組んで(枕の上でさらに)腕枕状態でベッドに寝転がって、空を見上げていた。



「ん」



 サラがそう言って、(少し赤面しながらも)自分のベッドの横を(組んでいた左腕をほどいて)手でトントンと叩いた。



(隣に一緒に寝転べばいいのかな?)



 なんとなくそう察した僕は、遠慮がちに、そっとベッドの上に這い上がった。



ーーーーーー



 僕らはベッドの上で、一緒に星空を見上げた。



 お互いの肩が少し触れあっていた。それはわかっていた。



 右肩にサラのぬくもりを感じた。サラもそれを感じてくれているような気がした。



 それでも僕らの体は離れることがなかった。



 体格差だけはやっぱり気になってしまって「こんな小さな子と、こんなことをしててもいいのかな?」なんてことは、少し思ってしまった。



・・・
・・・
・・・。



 しばらくそうしていると、サラが左手を下げた。



 僕らの手の甲が触れあった。



 僕は右手を伸ばして、サラの手を握りしめた。



ー 手をつなぐことから、300年くらい練習しよう。 ー



 なんて思っていたんだけれども、少しずつ、お互いの心が通い合っていった気がした。(さすがに300年は必要ない気がした)



ー こうやって、少しずつお互いの距離を縮めていけばいいのかな? ー



 そんなことを考えながらも、いつしか僕は、サラに覆い被さっていた。



 サラと見つめ合った。サラが目を閉じた。



 僕がサラに口づけようとした・・・その瞬間。



ー ティラタタタ、タタタターン♪ ティラタタタ、タタタターン♪ ー



 聞いたことのある音が聞こえてきた。床に置いてあった僕のタブレットからその音が流れてきた。夜空の暗闇の中で、そこだけが異質の光を放っていた。



(楽しい時間は早く過ぎるっていうけど、そんなに時間が経ったのかな?)



 サラと過ごした時間は体感では1時間くらいだった。(アラームを16分後に設定したので、その10倍の160分の時間があるハズだった)



 タブレットの音を止める為に動き出そうとして、僕は気づいた。目の前にとんでもない光景が広がっていた。



 いつの間にか僕は、サラの上に覆い被さっていた><。あろうことか、キスをする寸前までせまっていた><。



 思わずまた、ハッとしたけど、おかげで僕は我に返れた。



「ご、ごめん、サラ・・・」
「いや。大丈夫だ・・・」



 僕らはまた少し、気まずい感じになりながらも、そそくさと身を離した。



ーーーーーー



(タブレットが鳴ってくれて、良かった><)



 冷静になった後で僕はそう思った。



 あのままでは、サラとエッチな展開になっていただろうと予測できた。



 サラは絶頂してしまったら、僕の頭の中から消えてしまうのだ><。今はそんなことをしている場合ではないのだ><。今更になって、これを思い出した。



ー ティラタタタ、タタタターン♪ ティラタタタ、タタタターン♪ ー



 僕はベッドから降りて、タブレットを拾い上げた。鳴っていたのは「アラーム」じゃなくて「タイマー」だった。



(タイマーかよ!)



 そうツッコんでから、僕は画面をタップして、タイマーをオフにした。



ー ピッ ー 



ーーーーーー



 よくわからないかもしれないので、ここで少し説明を付け加えておきたい。



 僕は今回「午前0時」で「アラーム」をセットした。



 午後11時44分に0時にセットして、それからの16分間、サラの空間での160分を、僕はサラを楽しませることに全力を尽くすことにした。


 
 でも、その前に「スーの姿勢を変える」為に「3時間」で「タイマー」をセットしておいた。今回、鳴り出したのは、そっちだった。



 「アラーム」は「魔王を討伐した世界の時間」に準拠しているらしいんだけれども「タイマー」の方は「サラの空間の時間」で進んでいたのだ。僕とサラが、ネーミングを考えたり、漫画の話をしている間に、サラの空間で、3時間が経過したらしい。



 要するに、タイマーの設定をミスしたのだ。



(そういや、仮眠した時も、ちゃんと30分で音が鳴ってたよな・・・)



 後になってこれを思い出した。僕はサラの空間で仮眠をとる際に、サラに30分のタイマーをかけてもらった。あの時も、サラの空間準拠でタイマーは作動していた。



 こうして僕は「タイマー」は「サラの空間の時間準拠」なのだと再確認することとなった。


 ここで僕は逆算をしてみた。



 タイマーをオフにした時点で、タブレットの時刻表示は、午後11時56分を示していた。あまり覚えてなかったけれども、僕は午後11時30分台にタイマーをセットしたハズだった。



 3時間にセットしたタイマーはそのままサラの空間の時間の流れで進んだ。現実世界では、3時間の10分の1の0.3時間、18分が進んだのだろう。56から18を引けば、38分になる。どうやら僕は11時38分に「スーの体勢を変えるため」のタイマーをセットしたらしい。



 もしも、タイマーが鳴り出さなかったならば・・・。そう考えて、僕はゾッとした。



 アラームの方が鳴り出すまでには、魔王を討伐した世界の時間準拠で4分残っていた。サラの空間ではその4分は40分になる。



 それだけの時間があれば、僕はサラとエッチなことを始めていただろう(そうしてすぐにピュルっと出しちゃっていただろう)・・・確信的にそう思った。



 エッチなことをしてしまった後で、またそんな自分を責めているところも想像できてしまった><。



 改めて僕は(自らの行為に恐怖しつつ)「タイマー」に感謝した。



ーーーーーー



「まだもう少し時間があるよ? 次は何の話をする?」



 僕は午前0時までの、残りの4分(サラの空間での40分)を(エッチなことはしないで)サラを楽しませることに再び全力で取りかかるつもりだった。それだけ時間があれば、もうひと笑いくらいは、サラにしてもらえるんじゃないかと考えた。



 でも、サラは首を振った。



「ありがとな、ポチ公・・・。俺様はもう十分、堪能した! あとはスーの為に頑張れ!」



 最初は少し照れくさそうに・・・。最後は思いっきり元気にサラがそう言った。



「うん・・・わかった」



 一瞬迷ったけれども、僕は頷いた。ここでサラの想いを無碍むげにするのも、やっぱり何か違う気がした。



「こっちこそ、ありがとね、サラ! おかげで、笑って元気になれた気がする!」



 僕も元気に言った。本当に僕にとっても、大切な時間を過ごせたと思えた。サラが「おぅ!」と、応えた。



 僕は今回設定した「午後0時」の「アラーム」を解除した。



 新たに「アラーム」で「午前2時半」を設定した。



 これは、スーの体の位置を、少し変える為に、そう設定した。(要するにタイマーを使うのをやめて、アラームで約3時間後に設定したのだ)



 背中を押してくれたサラに感謝しながら・・・。



 椅子を机の前に運び直して、僕は本格的に計画を立て始めた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...