入れたいのに入れたいのに入れたいのに「ピュルッ」と出てしまう「元ショタ勇者」の物語

人外倫理

文字の大きさ
18 / 134
第一部

【閑話】ワフルの奉仕と、ポチタロウの決意:5

しおりを挟む



「・・・・・・う、・・・」
「気がついたカ? ポチタロ?」



 ゆっくりと目を開けると、横からのぞき込んでいる、ワフルの笑顔があった。後頭部には、むにゅっと柔らかいぬくもりがあった。幼女にしてはムチムチの、ワフルのドワーフ太ももだ。(これは良い太ももだ)僕は思った。



 どうやらワフルは、気を失った僕に、ひざまくらをしてくれていたみたいだ。てか、ひざまくらとな? ・・・これまた僕にとっては初めての経験だ。手コキの次にひざまくらの初体験・・・ってのは、なんか順番が違う気がするけど。



 目を覚ました僕は、浴室の隅の方にいて、体にはバスタオルが何枚もかけられていた。ワフルが持ってきてくれたのだろう・・・。枚数の多さが、ワフルの優しさを示しているようで、なんか体だけじゃなくて、心まであったかくなる。



「大丈夫カ? ポチタロ?」
「う、うん・・・」



 ワフルの問いに反射的に答えたものの、そのまま僕は、放心していた。別に気分が悪かった訳ではない。むしろ僕は、新しい自分になったかのような、とてもすがすがしい気持ちだった。夕日に染まった秋空が、逆光で輝くワフルごしに見えた。



 そっと目を閉じて、開いてみた。吹き込んでくる風は、少し肌寒いくらいで、今の僕にはちょうどいい。お互い言葉を交わすこともなく、そのまま時間が流れていく。ワフルは僕の髪を、分けるように梳かすように、額を優しくなでなでしてくれた。



 結局、朱色に輝くお日様が、地平線の向こうに消えるまで、僕らはそこでそうしていた。
 


「もどろっか。ワフル」
「うん。そうだナ、ポチタロ・・・・・・っつ!」



 立ち上がろうとしたワフルが、ふいに足を押さえてうずくまった。



 「ど、どうしたの、ワフル?」
 「大丈夫だゾ、ポチタロ。ちょっと足がしびれただけだかラ」



 平気なフリをして、そう言うワフルだが、足を押さえながら体がプルプルしてて、顔がこんなん><になっている。・・・ああ。・・・可愛い。



 ・・・じゃなくて、そんなになるまで、ずっと何も言わずに、僕にひざまくらをしてくれてたんだ・・・。



「ワフル、ありがとね」



 僕は、ワフルの頭をポンポンと優しく撫でると、お姫様だっこで抱え上げた。僕にかけてくれていたバスタオルを一枚持つと、ワフルの体を覆った。そのまま脱衣室まで、ワフルを運んでいく。なるべく紳士に。颯爽と背筋をのばして。
 


「ポチタロ・・・」



 ワフルがまた女の子の顔になってたような気がするし、運んでいく途中で、タオルがはだけて、ちっぱいが見えたりもした。でも僕は全然エッチな気分にはならなかった。ただ父性的な愛しさだけを感じた。



 ワフルに思いっきり抜いてもらった僕は「賢者モード」を通り越して、言うなれば「大賢者モード」になっていた・・・。



 それくらい、とんでもない射精だったのだと思う。言うなれば「大射精」だ。



ーーーーーー



 一晩寝て起きても「大賢者モード」は続いていた。明鏡止水。まるで千年、修行を積んだ仙人になったかのよう。もしくは本当に、勇者から大賢者にクラスチェンジしたかのようだった。



 もちろん仙術が使えるようになったり、とんでもなく賢くなった訳ではない。精神的な意味合いでだ。



 どんなことがあっても、白いふさふさのアゴヒゲに手を当てながら「ふぉっふぉっふぉ」と笑っている、そんなおじいさんになったイメージ。



 それからの僕は、晴れ渡った秋の空みたいに、穏やかで澄んだ日々を過ごした。



 サファのリフォーム相談に乗り、リリの「居場所作り」をし、空いた時間でワフルやスーと戯れた。フラリと戻ってくるリリには、ハチミツ入りの美味しい料理を用意したし、朝のミルクティーと共に、くつろぐ時間も忘れなかった。



 エッチな思考は消え去り、みんなを見てると、ただただ、幸せを感じた。



 縁側でひなたぼっこをするような、そして「ちゃんとそれを幸せだと感じられる」ような、そんな心持ちでいた。憎しみや怒り、あせりや恐れはなく、ただただ、優しさが満ちあふれていた。



 そうして僕は、そのままみんなと仲良く、平和に暮らしましたとさ。



ー めでたしめでたし ー



・・・
・・・
・・・



 なんて終わるわけもなく・・・。



 1週間が過ぎた頃、ふとしたきっかけで、僕の性欲は戻ってきた。まな板の上で、勢いよく飛び跳ねたブリのように、それはもう「ドン」とぶり返してきた。



ーーーーーー



 その日。
 


 僕は、ワフルと二人で「超巨大ブランコ」を作って遊んでいた。とあるアルプスの少女が、オープニングアニメで乗っていたようなアレだ。



 自由奔放で無邪気に走り回るワフルは、ちょっとハ○ジを連想させるので、この子をおっきなおっきなブランコに乗せてみたかったのだ。



 ワフルが粘土をモコモコと盛り上げ、僕がそれを豪火で固めていく。それを対になるように2つ作った。それらを円柱状にした粘土でつないだ。



 家のリフォーム資材から、なっが~いロープと、厚めの板きれをもらってきて、座る部分を作った。



 でもそこで問題が生じた。



 元ネタ(アルプスの少女○イジ)のオープニングに準拠して、すごい振れ幅にするべく、とんでもなくおっきい土台を作ったので、横棒までが高すぎた。そこにロープがひっかけられなくて、途方にくれることになったのだ。



ー でっかいブランコの土台を作ったけど、土台がおっきすぎて、ロープをひっかけられませんでした ー



 このままではそんな笑い話になってしまう。



 空を飛べるスーを呼びに行くかな?(スーは寝てたし、本気で寝てるスーはなかなか起きないし、起きてもちょくちょく機嫌が悪いしなぁ)って考えた後でひらめいた。



 「ワフルに階段を作ってもらえばいい」と。
 


 僕は地面に平行に、鉄棒みたいに作ってもらった円柱状粘土までの階段をワフルに作ってもらった。その階段を固めながら登っていって、ロープをひっかけてしっかり結んだ。



ー よし。できた! ー



 さっそく僕はこっちに来る前に、セントルムで買った服のうちで、赤い服を着て来てもらうようにワフルに頼んだ。赤い服を着ていた、ハイ○リスペクトだ。



 僕は、結構形から入るタイプなのだ。大賢者と化した今でも。



ーーーーーー



「ワフ、ワフ、ワハハ! いいゾ、ポチタロ!」



 ワフルの楽しそうな声が響く。その声が近づいてくる度に、僕はワフルの背中を力強く押した。



「ワフフフフ~~~♪」



 ブランコに乗ってご機嫌の、赤い服を着たワフルの背中を押して、押して、押していく。その度に振り子の幅は広がっていく。



 ワフルが楽しいと、僕まで楽しい。



 僕はアルプスの少女○イジの主題歌を口ずさみながら、なんとなく「角度90度超え」をめざして、ブランコに力を加えていった。



「ワフ♪ワフ♪・・・(ボキッ)ワフ、わあああぁぁぁぁーーーーっ!!!」



 大賢者にあるまじき愚行だったと思う。



 もう少し早く気づくべきだったと思う。



 調子に乗って押しすぎたせいで、円柱が折れ、ワフルは叫び声を残しつつ、飛んでいった。



「ワフルーーーーーーー!!!」



僕はワフルをめがけて空を裂いた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...