7 / 122
7
しおりを挟む
10歳になった。
王宮から5回目のお茶会の招待状が届いた。
届く度に思うわ。1年て過ぎるのが早いのね。
今回も祖父母とメイドたちの頑張りで私は見違えるほど、美しく着飾られた。
あれほど派手にしないでと頼んだにもかかわらずだ。
だいたい私の顔の作りが目立つのよ!
お母様に似てキツめの顔がね!
お母様は30歳を過ぎても、まだ20代半ばに見えるほど若くて綺麗だけど、まだ10歳の私は実年齢よりも老けて見えるのよ。
双子のアランと並んでも、しっかり年上のお姉ちゃんに見られてしまう。
それでも、今回のお茶会でもひっそりと目立たぬように隅で時間を潰して帰ってこよう。
挨拶のために並ぶなんて、もう!面倒臭い。
毎年なんだから、もう挨拶なんかいらないじゃん!
でもこれが貴族の常識であり、マナーなんだよね。
分かってはいるけど、第一王子からの視線が痛いんだよね。睨んでいるのか?
絶対に目を合わせないけど!
挨拶さえ済ませればアランとの楽しいお茶会だ。
あっちこっちで令嬢に囲まれているのが、きっと攻略対象者なんだと思う。
去年までは王子二人を囲んでいた令嬢も、現実が見えてきたのか、王子たち以外の優良物件にも目をつけたようね。
なるぼど!やっぱり精神年齢は女の子の方が上なのね。
ま、そんなことどうでもいいけどね!
私はアランに集中しないと、アランを狙っている令嬢が近づくこうとしているからね。
アランは私が守ってあげるわ!
私たちは双子ってだけで目立ってしまうからね。
声をかけてくれる令息令嬢もいるにはいるのだけど、アランは声をかけられても人見知りしてしまって話せなくなるし、私に話しかけてくれても目が合うと私の顔にビビったのか目を逸らされてしまうのよね。
だから、このお茶会に5回も参加しているのに友達すら出来ていない。
これはちょっと悲しい。
よし、時間だ、今回の義務も終了ね。
アラン帰りましょ。
我が家の馬車の前で第一王子が仁王立ちして待ち構えている。
今回もまた私を指でさして第一王子が言ったのがこれだ!
「喜べお前は未来の王妃だ!」
何を言っているんだ!
寝言は寝て言え!
「お断り致します」
呆然としている王子を不敬だろうが押しのけて馬車に乗り込む。
王子が止める間もなく出発する。
毎年、毎年やめてくれ!怖いわ!
一体何人の令嬢に同じ手を使っているんだか、呆れるわ。
こんな手を使って候補者を増やしていたのね。
だからゲームでは婚約者ではなく、婚約者候補だったのか!
他の令嬢なら喜んだでしょうが私はその手には乗らないわよ!
もちろん、帰ってから祖父母に泣きつく。
お前は未来の王妃だ!って指さされて言われた~
怖いよ~
もう会いたくないよ~
お城なんて行きたくないよ~
うわぁーん
「大丈夫、大丈夫エリーは私たちが守ってあげるよ」そう言って抱きしめてくれた。
もちろん今回の泣き真似作戦も成功した。
あと何回これを繰り返すんだ?
あの王子は何がしたいんだ?
もしかして、無礼を続ける私を断罪したいのか?
いや、マジで怖いわ。
王宮から5回目のお茶会の招待状が届いた。
届く度に思うわ。1年て過ぎるのが早いのね。
今回も祖父母とメイドたちの頑張りで私は見違えるほど、美しく着飾られた。
あれほど派手にしないでと頼んだにもかかわらずだ。
だいたい私の顔の作りが目立つのよ!
お母様に似てキツめの顔がね!
お母様は30歳を過ぎても、まだ20代半ばに見えるほど若くて綺麗だけど、まだ10歳の私は実年齢よりも老けて見えるのよ。
双子のアランと並んでも、しっかり年上のお姉ちゃんに見られてしまう。
それでも、今回のお茶会でもひっそりと目立たぬように隅で時間を潰して帰ってこよう。
挨拶のために並ぶなんて、もう!面倒臭い。
毎年なんだから、もう挨拶なんかいらないじゃん!
でもこれが貴族の常識であり、マナーなんだよね。
分かってはいるけど、第一王子からの視線が痛いんだよね。睨んでいるのか?
絶対に目を合わせないけど!
挨拶さえ済ませればアランとの楽しいお茶会だ。
あっちこっちで令嬢に囲まれているのが、きっと攻略対象者なんだと思う。
去年までは王子二人を囲んでいた令嬢も、現実が見えてきたのか、王子たち以外の優良物件にも目をつけたようね。
なるぼど!やっぱり精神年齢は女の子の方が上なのね。
ま、そんなことどうでもいいけどね!
私はアランに集中しないと、アランを狙っている令嬢が近づくこうとしているからね。
アランは私が守ってあげるわ!
私たちは双子ってだけで目立ってしまうからね。
声をかけてくれる令息令嬢もいるにはいるのだけど、アランは声をかけられても人見知りしてしまって話せなくなるし、私に話しかけてくれても目が合うと私の顔にビビったのか目を逸らされてしまうのよね。
だから、このお茶会に5回も参加しているのに友達すら出来ていない。
これはちょっと悲しい。
よし、時間だ、今回の義務も終了ね。
アラン帰りましょ。
我が家の馬車の前で第一王子が仁王立ちして待ち構えている。
今回もまた私を指でさして第一王子が言ったのがこれだ!
「喜べお前は未来の王妃だ!」
何を言っているんだ!
寝言は寝て言え!
「お断り致します」
呆然としている王子を不敬だろうが押しのけて馬車に乗り込む。
王子が止める間もなく出発する。
毎年、毎年やめてくれ!怖いわ!
一体何人の令嬢に同じ手を使っているんだか、呆れるわ。
こんな手を使って候補者を増やしていたのね。
だからゲームでは婚約者ではなく、婚約者候補だったのか!
他の令嬢なら喜んだでしょうが私はその手には乗らないわよ!
もちろん、帰ってから祖父母に泣きつく。
お前は未来の王妃だ!って指さされて言われた~
怖いよ~
もう会いたくないよ~
お城なんて行きたくないよ~
うわぁーん
「大丈夫、大丈夫エリーは私たちが守ってあげるよ」そう言って抱きしめてくれた。
もちろん今回の泣き真似作戦も成功した。
あと何回これを繰り返すんだ?
あの王子は何がしたいんだ?
もしかして、無礼を続ける私を断罪したいのか?
いや、マジで怖いわ。
586
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
『お前の顔は見飽きた!』内心ガッツポーズで辺境へ
夏乃みのり
恋愛
「リーナ・フォン・アトラス! 貴様との婚約を破棄する!」
華やかな王宮の夜会で、第一王子ジュリアンに突きつけられた非情な宣告。冤罪を被せられ、冷酷な悪役令嬢として追放を言い渡されたリーナだったが、彼女の内心は……「やったーーー! これでやっとトレーニングに専念できるわ!」と歓喜に震えていた!
婚約破棄で、おひとり様になれるはずだったのに!?
パリパリかぷちーの
恋愛
主人公ルシアン・ヴァイオレットは、「悪役令嬢」として振る舞う孤独愛好家の公爵令嬢。念願だった第一王子アランとの婚約破棄を言い渡されると、内心では歓喜し、大都会の喧騒から逃れて森の奥の廃墟同然の別荘へと引きこもる。ルシアンの目的は、誰にも邪魔されない至高の静寂ライフを満喫することだった。
しかし、彼女の理想郷にはすでに先客がいた。それは、無口で無愛想だがハイスペックな謎の男、キース。実は彼は、王国の裏社会を統べる『影の英雄』と呼ばれる辺境伯であり、ルシアンの孤高の姿に心奪われた重度の隠れファンだった。
全てを捨てて消え去ろうとしたのですが…なぜか殿下に執着されています
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のセーラは、1人崖から海を見つめていた。大好きだった父は、2ヶ月前に事故死。愛していた婚約者、ワイアームは、公爵令嬢のレイリスに夢中。
さらにレイリスに酷い事をしたという噂まで流されたセーラは、貴族世界で完全に孤立していた。独りぼっちになってしまった彼女は、絶望の中海を見つめる。
“私さえいなくなれば、皆幸せになれる”
そう強く思ったセーラは、子供の頃から大好きだった歌を口ずさみながら、海に身を投げたのだった。
一方、婚約者でもあるワイアームもまた、一人孤独な戦いをしていた。それもこれも、愛するセーラを守るため。
そんなワイアームの気持ちなど全く知らないセーラは…
龍の血を受け継いだワイアームと、海神の娘の血を受け継いだセーラの恋の物語です。
ご都合主義全開、ファンタジー要素が強め?な作品です。
よろしくお願いいたします。
※カクヨム、小説家になろうでも同時配信しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる