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ウインティア王国編
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外が少しだけ明るくなった頃に聞こえたんだ。
オギャーオギャーと我が子の力強い産声が・・・
俺は忘れない。
忘れられるはずがない。
我が子が初めて出した声を。
部屋にいる皆が笑顔で俺に『おめでとう』と言ってくれる。
だが、まだ安心は出来ない。
もう1人産まれるはずだ。
第1子の産声のあと10分近く経っただろうか、1人目よりも小さいがしっかり聞こえた。
2人目の我が子の産声が。
安心したと同時に不安になった。
エリーは無事なのか?
早くエリーの顔を見させてくれ。
その時、部屋から医師が「おめでとうございます。第1子に男の子。第2子は女の子です。2人とも元気なお子様です」
「エリーは?妻は無事なのか?」
「はい、疲れてはいますが会っても大丈夫ですよ」
医師が言い終わる前に俺は部屋に飛び込んだ。
「エリー!」
「ルフィ!顔色が悪いわ大丈夫なの?」
エリー・・・
疲れているはずなのに俺の心配なんかしなくてもいいんだぞ。
「・・・ああ、俺は大丈夫だ」
エリーの隣には生まれたばかりの我が子が。
「ルフィ、抱いてあげて。貴方にそっくりな男の子よ」
産着に包まれた我が子の顔を見ると感動が押し寄せてくる。
こんなに小さいのか?
俺が抱いたら壊してしまいそうだ。
手に触れると小さな手で俺の指を握ってきた。
愛おしい。なんて愛しいんだ。
恐る恐る手を伸ばし抱き上げた。
こんなにも軽くて小さいのに、なんて重いんだ。
髪は俺と同じ赤だが、眠っているため瞳の色は不明だ。
「エリーありがとう。俺は・・・俺は・・・うっ・・・ありがとう」
「もう泣かないの。しっかりしてねお父さん」
ああ、この子たちが俺を父親にしてくれたんだもんな。
「第2子の王女様ですよ」
医師が娘を連れてきた。
息子の額にキスを落とし、エリーの横に息子を寝かせてから次に娘を抱いた。
娘は息子よりもさらに小さく軽かった。
それでも生きている。
エリーに似た銀髪だ。
顔立ちもエリーに似ている。
この子にもキスを送る。
部屋の外からは子供たちに会わせろと詰め寄る両親たちの声も聞こえてきた。
エリーを早く休ませやりたいのだが・・・
「私は大丈夫よ。入ってもらいましょう?子供たちに会わせてあげたいわ」
その前にと、エリーがタオルで俺の顔を拭いてくれた。
入れ代わり立ち代わり入ってきては、まずはエリーに労いの言葉をかけ、子供たちを見ると皆優しい顔になる。が、息子を見ると笑うのはなぜだ?
エリーを休ませると言って皆を部屋から追い出した。
「エリー疲れただろう。ゆっくり休め」
「ええ、でも子供たちの顔を見たら疲れなんてぶっ飛んだわよ」
そう言って笑うエリーは今までで1番綺麗だった。
「傍にいるから安心して眠るといい」
軽くキスをするとすぐに寝息が聞こえてきた。
「⋯⋯ありがとうエリー」
エリーが眠っている間に隣の部屋に移動していた子供たちの様子を見に行く。
部屋には乳母が2人と父上と母上がいた。
「ずっと見ていられるな」
「ええ、孫は我が子より可愛いと言うのは本当ね」
子供たちの寝顔を頬を緩ませて見ている。
「2人とも甘やかし過ぎないで下さいよ」
俺の声にビクッとする両親は、甘やかす気満々だったようだ。
子供たちは良く寝ている。
毎日エリーの腹を擦り声をかけていた子供たちが目の前にいる。
こんなに小さいのに生きているんだ。
不思議だよな。
存在しているだけで尊い。
こんなに愛しいと思ったのはエリー以外には初めてだ。
息子の顔が歪んだと思ったら泣き出した。
よしよし、父様が抱いてやるからな。
息子を抱きあげようとしたら母上に先に盗られた。
なんでだ!
つられて娘まで泣き出した。
なら娘を抱きあげるようとしたら今度は父上に盗られた⋯⋯
子供をあやすのは父親の俺の役目だろ!
2人ともなんてだらしのない顔をしているんだ。
国王と王妃だというのに・・・。
「父上と母上は今日も執務があるでしょう。少し休んで下さい」
「いや、大丈夫だ。もう少しここにいる」
「ええ、ルフランだって仕事があるじゃない」
「俺は昨日のうちに前倒しして今日の分は終わらせていますからご心配なく」
なかなか部屋から出ていこうとしない両親を無理やり追い出した。
並んで眠る我が子の寝顔。
双子とはいえまったく似ていないが2人とも可愛い。
無事に産まれてきてくれてありがとう。
俺を父親にしてくれてありがとう。
父様がお前たちを守ってやるからな。
もうお前たちの名前も決まっているんだよ。
母様の妊娠中から2人で相談して決めていたんだ。
息子の名は"フェリクス" 娘の名は"アディリア" いい名前だろ?
王家に産まれたからには厳しい教育も待っている。
他者からの妬みや僻みで傷つくこともあるだろう。
だが、お前たちなら立派に成長すると信じている。
強い子に、優しい子になれ。
俺たちのように大切な仲間を見つけろ。
それがお前たちの力になるはずだ。
幸せになってくれ。
愛している。
産まれてきてくれて本当に⋯⋯ありがとう。
この日、国民に大々的に発表された。
我が国の王太子夫妻に王子と王女の双子が産まれたと。
オギャーオギャーと我が子の力強い産声が・・・
俺は忘れない。
忘れられるはずがない。
我が子が初めて出した声を。
部屋にいる皆が笑顔で俺に『おめでとう』と言ってくれる。
だが、まだ安心は出来ない。
もう1人産まれるはずだ。
第1子の産声のあと10分近く経っただろうか、1人目よりも小さいがしっかり聞こえた。
2人目の我が子の産声が。
安心したと同時に不安になった。
エリーは無事なのか?
早くエリーの顔を見させてくれ。
その時、部屋から医師が「おめでとうございます。第1子に男の子。第2子は女の子です。2人とも元気なお子様です」
「エリーは?妻は無事なのか?」
「はい、疲れてはいますが会っても大丈夫ですよ」
医師が言い終わる前に俺は部屋に飛び込んだ。
「エリー!」
「ルフィ!顔色が悪いわ大丈夫なの?」
エリー・・・
疲れているはずなのに俺の心配なんかしなくてもいいんだぞ。
「・・・ああ、俺は大丈夫だ」
エリーの隣には生まれたばかりの我が子が。
「ルフィ、抱いてあげて。貴方にそっくりな男の子よ」
産着に包まれた我が子の顔を見ると感動が押し寄せてくる。
こんなに小さいのか?
俺が抱いたら壊してしまいそうだ。
手に触れると小さな手で俺の指を握ってきた。
愛おしい。なんて愛しいんだ。
恐る恐る手を伸ばし抱き上げた。
こんなにも軽くて小さいのに、なんて重いんだ。
髪は俺と同じ赤だが、眠っているため瞳の色は不明だ。
「エリーありがとう。俺は・・・俺は・・・うっ・・・ありがとう」
「もう泣かないの。しっかりしてねお父さん」
ああ、この子たちが俺を父親にしてくれたんだもんな。
「第2子の王女様ですよ」
医師が娘を連れてきた。
息子の額にキスを落とし、エリーの横に息子を寝かせてから次に娘を抱いた。
娘は息子よりもさらに小さく軽かった。
それでも生きている。
エリーに似た銀髪だ。
顔立ちもエリーに似ている。
この子にもキスを送る。
部屋の外からは子供たちに会わせろと詰め寄る両親たちの声も聞こえてきた。
エリーを早く休ませやりたいのだが・・・
「私は大丈夫よ。入ってもらいましょう?子供たちに会わせてあげたいわ」
その前にと、エリーがタオルで俺の顔を拭いてくれた。
入れ代わり立ち代わり入ってきては、まずはエリーに労いの言葉をかけ、子供たちを見ると皆優しい顔になる。が、息子を見ると笑うのはなぜだ?
エリーを休ませると言って皆を部屋から追い出した。
「エリー疲れただろう。ゆっくり休め」
「ええ、でも子供たちの顔を見たら疲れなんてぶっ飛んだわよ」
そう言って笑うエリーは今までで1番綺麗だった。
「傍にいるから安心して眠るといい」
軽くキスをするとすぐに寝息が聞こえてきた。
「⋯⋯ありがとうエリー」
エリーが眠っている間に隣の部屋に移動していた子供たちの様子を見に行く。
部屋には乳母が2人と父上と母上がいた。
「ずっと見ていられるな」
「ええ、孫は我が子より可愛いと言うのは本当ね」
子供たちの寝顔を頬を緩ませて見ている。
「2人とも甘やかし過ぎないで下さいよ」
俺の声にビクッとする両親は、甘やかす気満々だったようだ。
子供たちは良く寝ている。
毎日エリーの腹を擦り声をかけていた子供たちが目の前にいる。
こんなに小さいのに生きているんだ。
不思議だよな。
存在しているだけで尊い。
こんなに愛しいと思ったのはエリー以外には初めてだ。
息子の顔が歪んだと思ったら泣き出した。
よしよし、父様が抱いてやるからな。
息子を抱きあげようとしたら母上に先に盗られた。
なんでだ!
つられて娘まで泣き出した。
なら娘を抱きあげるようとしたら今度は父上に盗られた⋯⋯
子供をあやすのは父親の俺の役目だろ!
2人ともなんてだらしのない顔をしているんだ。
国王と王妃だというのに・・・。
「父上と母上は今日も執務があるでしょう。少し休んで下さい」
「いや、大丈夫だ。もう少しここにいる」
「ええ、ルフランだって仕事があるじゃない」
「俺は昨日のうちに前倒しして今日の分は終わらせていますからご心配なく」
なかなか部屋から出ていこうとしない両親を無理やり追い出した。
並んで眠る我が子の寝顔。
双子とはいえまったく似ていないが2人とも可愛い。
無事に産まれてきてくれてありがとう。
俺を父親にしてくれてありがとう。
父様がお前たちを守ってやるからな。
もうお前たちの名前も決まっているんだよ。
母様の妊娠中から2人で相談して決めていたんだ。
息子の名は"フェリクス" 娘の名は"アディリア" いい名前だろ?
王家に産まれたからには厳しい教育も待っている。
他者からの妬みや僻みで傷つくこともあるだろう。
だが、お前たちなら立派に成長すると信じている。
強い子に、優しい子になれ。
俺たちのように大切な仲間を見つけろ。
それがお前たちの力になるはずだ。
幸せになってくれ。
愛している。
産まれてきてくれて本当に⋯⋯ありがとう。
この日、国民に大々的に発表された。
我が国の王太子夫妻に王子と王女の双子が産まれたと。
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