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第5章
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「んぁあ……っ」
出し切る寸前でまたペニスを深く突っ込まれて、子宮口もGスポットもクリトリスの裏側も、愛液が泡立つくらい隅々まで掘削される。引っかかりながらまた抜かれると、大量の潮がとめどなく吹き出した。
それこそ身体の水分が全部抜けて干からびてしまうんじゃないかと思うくらい、何度も何度も繰り返されて、ぱちゃぱちゃと同じところに落ちる体液がシーツに水溜まりを作るほどだった。
「——ぁう……っ」
乱暴なピストンが終わると、またポルチオを深く押し上げられて、気持ち良くしてくれるモノのかたちを覚えさせるように、ねっとりとしつこくこねくり回されていく。
あんなにたくさん潮を吹いて、これ以上はもう無理で、震えっぱなしの身体は確実におかしくなっているはずなのに、まだ足りないというように、陥落した子宮口がちゅばちゅばと肉棒に吸い付いて媚びた音を立てている。
……こわい……。これ以上されたら、……戻れなくなる……。
「……ふ、……っ」
悲しいわけじゃないのに、涙がボロボロ溢れてきた。どうしてかわからない。ただ気持ちいいのに、おかしくなりそうで怖いという説明しづらい感情が私の中で渦巻いた。
「——せんぱい……?」
「……んっ、………ふぅ……っ、………ひ……っ…………」
「……痛かった?」
首すじに顔を押し付けて嗚咽を漏らしている私をはがして、ユウマくんが不安そうな声を出した。首を横に振って嗚咽を噛み殺す。
「…………ぅ……っ………」
「こっち向いて。どうした? 嫌だった?」
「……違う……いやじゃない……。その逆なの……。ユウマくんとするの気持ちよくて、おかしくなりそうで、怖くて……」
「気持ちいいと怖いの?」
「……ユウマくんじゃないと、ダメになる……」
「……いいよ。俺も一緒」
ユウマくんが私のおでこにコツンとぶつかる。涙の跡を指で拭って、どちらともなく唇を重ねた。
「……あ、あのね」
「ん?」
「キスしながらするのも、気持ちいい……」
一瞬、目を丸くしたユウマくんが、ぷっと吹き出して、私の肩に顔をうずめた。震えながら笑いを堪えている。……素直に言い過ぎた……。恥ずかしくなって「今の無し」と訂正する。
「いや、……うん、気持ちいいね」
「笑ってるじゃん。やっぱり嘘」
「ごめんって」
「ん……っ」
笑いを噛み殺しながら、また唇が近づいてきた。ぺろぺろと優しく舐められて、不貞腐れた唇をあっさり解くと、そのまま舌を迎え入れてしまう。
さっきよりは控えめの、探るようなキスだった。私の気持ちいいと思うところは全部、明け渡したはずなのに、大事なものを扱うように優しく触れられて、いつもと違った感覚が引き出される。
ユウマくんは挿入したままゆっくりとしか動かず、私の舌先をずっと撫でるように舐め続けていた。そんなキスだけで異常なほど興奮して、膣内が甘く震えだす。だけどそそうやって締め付けてしまうのを知られたくない……。
「はぁ……っ……ユウマくんも、うごいて……つよくしていいから」
「ん……十分、気持ちいいよ……」
カリ首が子宮口の手前に引っかかりながら、ゆるゆると擦れる。
膨らんだ鈴口から溢れるカウパーで、子宮口がとろとろに濡れていく。
甘く痺れるような快感に身体がどっぷりと満たされて、舌を受け入れている唇が開きっぱなしになる。
「は……ぁ……ん、……ゆ…まくん……」
「っ……ごめ、……イキそう……っ」
一瞬、唇を離したユウマくんが、辛そうに顔をしかめた。すぐに腕を伸ばして、もう一度キスするようにねだる。覆い被さるように迫ってきたユウマくんの舌が、口の中にぬるりと入ってきて、押し付ける腰がもっと深くなる。
「……ん……ぅんっ……んっ——」
息が詰まると膣内も狭まって、ユウマくんを離さないと貪欲になる。このままがいい。離したくない。身体のほうが私の人格よりも素直で、羨ましくなる。気づいて欲しい。好き。好き……。
膣内がうねる。吸い付いて、透明な粘液を飲み込んで、今度は違うものを出して欲しいと催促し出す。
「————っ……」
だけど、ユウマくんの身体が離れてしまった。
私の肩をシーツに押し付けて、首に回った腕を無理やり剥がして、ペニスを握る指の隙間から、熱い精液がポタポタとこぼれてお腹に落ちる。
「あっ……」
「……ごめん、ゴムつけてなかった」
申し訳なさそうに謝るユウマくんを見て、「別によかったのに」なんて言えなかった。
何度果てても物足りなく感じる身体を落ち着かせるために、一度、深呼吸をして笑ってみせる。
「大丈夫だよ、ありがとう」
何も言わないまま、バツの悪そうな顔でユウマくんが少しだけ笑った。
季節外れにかいた大量の汗を流して、乱れたベッドを整える。だけどマットレスまで染み込んだ体液はどうしようもなくて、仕方なく来客用の布団を引っ張り出してラグの上に敷いた。
ユウマくんは「弁償する」と謝ってばかりで、折れそうになかった。なので素直にその申し出を受けることにして、エアコンの設定温度を上げてから薄い布団の中に並んで寝転ぶ。
「なんか天井が遠い」
「あぁ、マジでごめん、本当にすみませんでした」
「ふっ、大丈夫、大丈夫。それよりユウマくんは、私が卒業した後、大変だねぇ」
「なに、なんで?」
「だって私がいなくなったら、こんなバカみたいな性欲、持て余しちゃうでしょ?」
「あはっ、バカって、ひでえ。でもそうなったら、あー……学業に昇華させるかな」
「……彼女とか、作んないの」
「他の人を探す」なんて言われなくて、ほっとする。
だけど同時にもう少し探ってみたくなった。可愛くないとわかっていて、ユウマくんの嫌いな試し行動みたいなことをしてしまう。
「……そういうのは、作ろうと思って作るもんなの?」
案の定、ユウマくんの声が心なしか少し低くなった。こういう話はやっぱりタブーなんだ。
「どうだろう。私はそういう経験、あまりないから」
少しの間、沈黙が流れる。
「先輩って、今まで何人と付き合ったことあるんだっけ」
「え、……一人だけだけど」
「あー。なんだ、そんなもんなんだ。一番初めてしたとき上に乗って来たから、なんだこの女って思ったけど」
「ご、ごめん、なんかそのとき、私、頭おかしかったよね」
「そこまで言ってない。でも俺、今のほうがいい。前は怖かったから」
「えっ、ごめん」
確かに、最初の頃はユウマくんと接点を持ちたくて、ガツガツしていたときがあった。やっぱり怖がられていたんだ。というか、ユウマくんはオブラードに包んで言ってくれたんだろうけど、たぶん引かれていた……。よくこんな、得体の知れない女と何度も寝ようと思ったものだ。
「ううん、いいよ……」
ユウマくんの声が眠そうに変わって、もぞもぞと私の頭の下に腕を入れてくっついてくる。どうやら眠くなると、大きい身体を折り曲げて、布団に潜って眠る癖があるらしい。そういうところも可愛くて、好きだった。
出し切る寸前でまたペニスを深く突っ込まれて、子宮口もGスポットもクリトリスの裏側も、愛液が泡立つくらい隅々まで掘削される。引っかかりながらまた抜かれると、大量の潮がとめどなく吹き出した。
それこそ身体の水分が全部抜けて干からびてしまうんじゃないかと思うくらい、何度も何度も繰り返されて、ぱちゃぱちゃと同じところに落ちる体液がシーツに水溜まりを作るほどだった。
「——ぁう……っ」
乱暴なピストンが終わると、またポルチオを深く押し上げられて、気持ち良くしてくれるモノのかたちを覚えさせるように、ねっとりとしつこくこねくり回されていく。
あんなにたくさん潮を吹いて、これ以上はもう無理で、震えっぱなしの身体は確実におかしくなっているはずなのに、まだ足りないというように、陥落した子宮口がちゅばちゅばと肉棒に吸い付いて媚びた音を立てている。
……こわい……。これ以上されたら、……戻れなくなる……。
「……ふ、……っ」
悲しいわけじゃないのに、涙がボロボロ溢れてきた。どうしてかわからない。ただ気持ちいいのに、おかしくなりそうで怖いという説明しづらい感情が私の中で渦巻いた。
「——せんぱい……?」
「……んっ、………ふぅ……っ、………ひ……っ…………」
「……痛かった?」
首すじに顔を押し付けて嗚咽を漏らしている私をはがして、ユウマくんが不安そうな声を出した。首を横に振って嗚咽を噛み殺す。
「…………ぅ……っ………」
「こっち向いて。どうした? 嫌だった?」
「……違う……いやじゃない……。その逆なの……。ユウマくんとするの気持ちよくて、おかしくなりそうで、怖くて……」
「気持ちいいと怖いの?」
「……ユウマくんじゃないと、ダメになる……」
「……いいよ。俺も一緒」
ユウマくんが私のおでこにコツンとぶつかる。涙の跡を指で拭って、どちらともなく唇を重ねた。
「……あ、あのね」
「ん?」
「キスしながらするのも、気持ちいい……」
一瞬、目を丸くしたユウマくんが、ぷっと吹き出して、私の肩に顔をうずめた。震えながら笑いを堪えている。……素直に言い過ぎた……。恥ずかしくなって「今の無し」と訂正する。
「いや、……うん、気持ちいいね」
「笑ってるじゃん。やっぱり嘘」
「ごめんって」
「ん……っ」
笑いを噛み殺しながら、また唇が近づいてきた。ぺろぺろと優しく舐められて、不貞腐れた唇をあっさり解くと、そのまま舌を迎え入れてしまう。
さっきよりは控えめの、探るようなキスだった。私の気持ちいいと思うところは全部、明け渡したはずなのに、大事なものを扱うように優しく触れられて、いつもと違った感覚が引き出される。
ユウマくんは挿入したままゆっくりとしか動かず、私の舌先をずっと撫でるように舐め続けていた。そんなキスだけで異常なほど興奮して、膣内が甘く震えだす。だけどそそうやって締め付けてしまうのを知られたくない……。
「はぁ……っ……ユウマくんも、うごいて……つよくしていいから」
「ん……十分、気持ちいいよ……」
カリ首が子宮口の手前に引っかかりながら、ゆるゆると擦れる。
膨らんだ鈴口から溢れるカウパーで、子宮口がとろとろに濡れていく。
甘く痺れるような快感に身体がどっぷりと満たされて、舌を受け入れている唇が開きっぱなしになる。
「は……ぁ……ん、……ゆ…まくん……」
「っ……ごめ、……イキそう……っ」
一瞬、唇を離したユウマくんが、辛そうに顔をしかめた。すぐに腕を伸ばして、もう一度キスするようにねだる。覆い被さるように迫ってきたユウマくんの舌が、口の中にぬるりと入ってきて、押し付ける腰がもっと深くなる。
「……ん……ぅんっ……んっ——」
息が詰まると膣内も狭まって、ユウマくんを離さないと貪欲になる。このままがいい。離したくない。身体のほうが私の人格よりも素直で、羨ましくなる。気づいて欲しい。好き。好き……。
膣内がうねる。吸い付いて、透明な粘液を飲み込んで、今度は違うものを出して欲しいと催促し出す。
「————っ……」
だけど、ユウマくんの身体が離れてしまった。
私の肩をシーツに押し付けて、首に回った腕を無理やり剥がして、ペニスを握る指の隙間から、熱い精液がポタポタとこぼれてお腹に落ちる。
「あっ……」
「……ごめん、ゴムつけてなかった」
申し訳なさそうに謝るユウマくんを見て、「別によかったのに」なんて言えなかった。
何度果てても物足りなく感じる身体を落ち着かせるために、一度、深呼吸をして笑ってみせる。
「大丈夫だよ、ありがとう」
何も言わないまま、バツの悪そうな顔でユウマくんが少しだけ笑った。
季節外れにかいた大量の汗を流して、乱れたベッドを整える。だけどマットレスまで染み込んだ体液はどうしようもなくて、仕方なく来客用の布団を引っ張り出してラグの上に敷いた。
ユウマくんは「弁償する」と謝ってばかりで、折れそうになかった。なので素直にその申し出を受けることにして、エアコンの設定温度を上げてから薄い布団の中に並んで寝転ぶ。
「なんか天井が遠い」
「あぁ、マジでごめん、本当にすみませんでした」
「ふっ、大丈夫、大丈夫。それよりユウマくんは、私が卒業した後、大変だねぇ」
「なに、なんで?」
「だって私がいなくなったら、こんなバカみたいな性欲、持て余しちゃうでしょ?」
「あはっ、バカって、ひでえ。でもそうなったら、あー……学業に昇華させるかな」
「……彼女とか、作んないの」
「他の人を探す」なんて言われなくて、ほっとする。
だけど同時にもう少し探ってみたくなった。可愛くないとわかっていて、ユウマくんの嫌いな試し行動みたいなことをしてしまう。
「……そういうのは、作ろうと思って作るもんなの?」
案の定、ユウマくんの声が心なしか少し低くなった。こういう話はやっぱりタブーなんだ。
「どうだろう。私はそういう経験、あまりないから」
少しの間、沈黙が流れる。
「先輩って、今まで何人と付き合ったことあるんだっけ」
「え、……一人だけだけど」
「あー。なんだ、そんなもんなんだ。一番初めてしたとき上に乗って来たから、なんだこの女って思ったけど」
「ご、ごめん、なんかそのとき、私、頭おかしかったよね」
「そこまで言ってない。でも俺、今のほうがいい。前は怖かったから」
「えっ、ごめん」
確かに、最初の頃はユウマくんと接点を持ちたくて、ガツガツしていたときがあった。やっぱり怖がられていたんだ。というか、ユウマくんはオブラードに包んで言ってくれたんだろうけど、たぶん引かれていた……。よくこんな、得体の知れない女と何度も寝ようと思ったものだ。
「ううん、いいよ……」
ユウマくんの声が眠そうに変わって、もぞもぞと私の頭の下に腕を入れてくっついてくる。どうやら眠くなると、大きい身体を折り曲げて、布団に潜って眠る癖があるらしい。そういうところも可愛くて、好きだった。
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