10 / 58
10話 赤毛のティアナ
しおりを挟む人身売買かぁ、今もまだ裏とかでは結構やってる人多いんだろうな。
人身売買はこのベルグール王国では立派な犯罪である。
犯した者はたとえ貴族であれど刑を受けることになる。
「ていうか、なんだろ悪い予感というか思い当たる事があるんだよな……」
タマキさんの事がどうも気がかりだ。
とある貴族の元に今日到着しそして今晩人身売買の取引って、できすぎてるよな。
ま、とりあえずガルムつけてるし大丈夫だろうとは思うけど。
つかまだタマキさんと今晩の取引がイコールってわけじゃないんだから、まずは情報収集からだな。
そう思い俺は第二区画にある第二広場に来た。
「おばさん、ちょっといいかな?」
「へいらっしゃい……ってあらやだ竜殺しの英雄さんじゃない」
「やめてよおばさん」
この方はラギメットさんといい第二広場で八百屋をやっている。
このおばさんと俺は小さい頃から付き合いがあり、この人も俺が本当は弱い事などを知っている。
「なんだい久しぶりだねぇ、もしかしてギルドの仕事が嫌になって逃げてきたのかい?」
「いや逃げてはないよ、ま、まぁ逃げたいくはあるね」
いや待てよ今回はクエスト放棄してるから逃げてるな俺。
ま、そんなことはどうでもいいとして、おばさんにはこの第二区画の貴族であるエイドリアンの事について訊いてみたくてここへ来た。
タマキさん関連の事を調べたいのもあるが、単純におばさんなら色んな情報を持ってると思うのでそこに期待している。
「おばさんさぁ、人身売買とかってここら辺で聞いたりする?」
「なんだい物騒だね、それも仕事かい?」
おばさんは薄ら笑いを浮かべそう訊き返してきた。
なにか知ってそうな感じがするな
もうちょっと訊いてみるか。
「ま、そんなところかな、それでねおばさん人身売買の事なんだけどーー」
「ど、ドロボー」
「あいつだ、赤毛のティアナだ!」
「あらやだ赤毛が出たね」
俺がおばさんに訊こうとしたタイミングでどうやら強盗があったらしく。
いかにも金を持ってそうな男が倒れていた。
そしてそこから走って立ち去る女の子の姿があった。
「おばさんあの赤毛って?」
「あーあいつはここら辺を荒らしてるスラムのガキだよ、すばしっこい動きでなかなか捕まえられなくてね」
「へぇ」
スラムか、相当お金に困ってるんだろうな。
でも逃げる姿を少ししか見てないけどあれは確かに速いな、あれじゃそうそう捕まる事はないのかも。
「そうだオルケン!あんたあの子を捕まえといでよ」
「え、俺?」
「そうさね、そしたらエイドリアンについての情報教えるからさ」
め、めんどくせぇ。
でもエイドリアンの情報が貰えるならやる価値アリか。
まぁ、あの子程度なら捕まえるのに1分もかからないだろうし。
「わかったよ、それより約束だからね」
「はいよ、オルケン頼んだよ!」
まったく情報収集ってのも楽じゃないな。
まぁこれでわかったのはおばさんは何か知ってるって事だ。
つまりエイドリアンにはやっぱり裏がある。
52
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる