四人の令嬢と公爵と

オゾン層

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事の発端

除外

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 「ガルシア辺境伯令嬢!王太子であるこのロズワートは、今此処で貴様らを婚約候補から除外することを宣言する!!」


宮殿内でそう声高らかに叫んだ王太子の声に、跪いていた4人の令嬢は目を丸くした。





__________



 遡ること10年前。

 ガルシア辺境伯の令嬢であるオリビア、ルーナ、エレノア、クロエの4人姉妹は、未来の国王となるロズワート王太子の婚約候補者となった。
 姉妹は候補者である立場であっても、将来王となる王太子の妃として恥ずかしくないよう、作法から勉学にかけて懸命に励んでいた。時に挫けそうになることもあったが、それでも健気に王妃としての勉学に勤しむ様子を父親であるデカート・ガルシア辺境伯と妻のミシリアは温かく見守っていた。



 しかし、結果はあまりにも報われない形で帰ってきた。


「貴様らはあまりにも醜い!オリビアは大層老けて顔色も悪く、ルーナは令嬢とは思えないくらいに下賎な表情だ!エレノアは歳に似つかわしくないほどに幼稚で、クロエは若いが荒々しくお淑やかでない!そんな貴様らに対してこのアレッサ嬢を見ろ!これほどまでに美しく、清らかな女性を私は今まで見たことがなかった。だかこそ気付いたのだ!貴様らは私の婚約者として相応しくないのだとな!!」


 ロズワートは隣に佇む女性の金の髪を優しく撫で、言い切ったように誇らしげな顔をした。
 ロズワートの隣で穏やかに微笑んでいた女性は、クラシウス男爵家の令嬢であるアレッサ嬢であった。アレッサは1年ほど前に婚約候補者として名乗りを上げた者で、たった1年でロズワートの心を奪った者でもあった。
 そんな彼女が今、ロズワートからの寵愛を見せびらかすように姉妹達を見下ろしていた。


「そしてもうひとつ!!貴様らと婚約解消した理由はこれだけではない!」


 ロズワートは宮殿内にいる使用人達に聞こえるように、声をあげた。


「貴様らはアレッサ嬢を脅迫し、婚約解消させようとした!!それが一番の理由だ!!」


 ロズワートの言葉に、姉妹は顔を見合わせた後、真っ先にロズワートへ顔を向けたオリビアが口を開いた。
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