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お姉様、結婚相手を交換して?
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そして、卒業パーティーの日が来た。前日に婚姻届を出したレティシアは、マシューから贈られたドレスで出席した。婚約者を伴ったアリスがレティシアに声を掛ける。
「おめでとう、レティシア! もうスコット夫人になったのよね? アルトゥーラに行ってしまうのは寂しいけど、幸せにね!」
「ありがとうアリス。あなたの結婚式には帰ってくるわ! あなたも幸せにね」
ヘザーは豪華なドレスを着てジョナスを連れて現れた。金髪に青い目の二人が並ぶとやはり美しく、会場の注目を集めている。いい意味の注目ではないらしいけれど。
「お姉様! どう、このドレス? すごく高かったけど、伯爵令嬢って感じでしょ?」
「ええ、ヘザー」
一応そう答えながらも内心では呆れているレティシア。
(上位貴族の令嬢達より派手なドレスを着てしまってるわ。色も被ってるし。メイドは何も注意しなかったのね)
昔からいるメイド達なら、着付ける時に気がついて進言する筈だ。
(経験のないメイドばかり雇ったようだけど、やはり弊害が出てきているわね。古参のリーダーがいないから統率も上手くいっていないし)
まあいい。自分はパーティーの後アルトゥーラに向けて出発するのだ。ポーレット家と縁を切って。再びこの国で暮らすのはマシューが男爵位を継ぐ時だから、しばらくはないだろう。
そういえばヘザーが誕生日を迎えるのは三ヶ月後だ。豪華な結婚式を開催するつもりらしいが、レティシアは招待されなかった。
「あなたはもうポーレット家とは関係ありませんからね。赤毛のみっともない姉がいるなんて世間様に思われたくないですから。それに、ジョナスをヘザーに奪われた逆恨みで、結婚式で変な振る舞いをされても困りますもの」
(本妻の残した娘を追い出して、伯爵位と伯爵家出身の美しい婿を自分の娘に与える。長年愛人として日陰の身にされていたことへの復讐が、ヘザーの結婚式でやっと完成されるということね。いいわ、私はここに何の未練も無い。遠いアルトゥーラで、あなた達の行く末を見届けておくわ)
卒業パーティーも終わり、マシューとレティシアはアルトゥーラでの新生活を始めた。マシューは大学へ通い、レティシアは高等学院に編入して残りの単位を取得することになった。
驚いたのは、マシューの親戚というのはアルトゥーラの侯爵家だったことだ。大国の侯爵家だけあって、ポーレット家とは段違いの経済力がある。既に高齢のカート侯爵夫妻は子供が無く、遠縁をあたっても相続出来そうな男子はマシュー親子しか見当たらないらしい。
「……ということは?」
「うん、父はもう今さらアルトゥーラで侯爵家を継ぐのはしんどいからずっと男爵でいいと言っている。だから僕がここを継ぐことになるだろうね」
「それで、夫人は私にいろいろ教えて下さっているのね」
マシューは研究に忙しく、休日もなかなか取れない。そのため、カート侯爵夫人はレティシアをお茶会に伴ったり音楽会に連れて行ったりしてくれている。その時に、いろいろな人に紹介され、交友関係を広げているのだ。
「今後は、侯爵家を継ぐために必要な知識も教えるつもりだと思うよ。僕は侯爵から教わるから、君は夫人から学んで欲しい。大変だけど、構わないかい?」
マシューが少し不安そうな目をしてレティシアに問う。レティシアは安心させるように笑顔を見せた。
「もちろんよ。学ぶことはいつだって楽しいわ。夫人とも仲良くさせていただいてるし、心配しないで。あなたは研究に専念してね」
「ありがとう、レティシア。君と結婚出来て本当に良かった」
マシューはレティシアを抱きしめた。
「アルトゥーラに来て気付いたと思うけど、この国では赤毛の人は羨ましがられるんだ。皆に褒めて貰っているだろう?」
確かにその通りだ。会う人会う人がこの赤い髪を褒めてくれる。緑の目も、翡翠のようだと言われることが多い。
「アルトゥーラでは十人全員が君を綺麗だと言うよ。もちろん、僕は以前からずっと、君が一番だと思ってるけど」
「ありがとう、マシュー。私もあなたが一番素敵よ。誰よりも愛してるわ。ヘザーに感謝しなくちゃね。婚約者を交換してくれてありがとうって」
二人は笑って優しくキスをした。
その頃、ポーレット家では。
絢爛豪華な結婚式を挙げて幸せな新婚生活を送っているはずのヘザーとジョナスだったが……。
実はジョナスは借金を抱えていた。悪い仲間に誘われて始めた賭け事にどっぷりハマり、どんどんと危ない金貸し業者から金を借りるようになり、借金取りがハワード伯爵家にまで押しかけていたのだという。
ハワード家には優秀な長男がおり、彼を後継者にするつもりだ。借金だらけの次男の後始末などする気はない。そこで、この醜聞が広まる前にどこかの貴族に押し付けてやろうと縁談を探していたのだ。それにまんまと引っかかったのがダニエルだった。
ろくに調べもせず、ダニエルはホイホイと縁談を受けた。ハワードとしてはこのチャンスを逃す筈がない。婚約者が平民上がりの娘に変更されようと関係ない、早く次男を家から追い出そうと必死だった。
幸い、ポーレットの方から結婚式を早めたいと連絡があり、予定より早く次男と縁を切ることが出来た。借金取りが来たら知らぬ存ぜぬ、ポーレット家へ行け、と言うようになった。
「もういや! 何であんな奴らが毎日来るのよ」
「あなた、ノイローゼになりそうだわ。早く追っ払ってちょうだい」
「金を払わない限りあいつらは毎日やって来る。くそう。何でこんなことに」
当のジョナスはのんびりとお茶を飲んでいた。
「ごめんなさい、お義父さんお義母さん。若気の至りで作った借金です。もう賭け事はしませんから、今回は払っておいてもらえますか?」
「払いたくても金が無いんだ! 結婚式で使い過ぎた。もう手元にほとんど無い」
「だったら、領地を売ればいいじゃないですか。ポーレットにはまだまだ領地がたくさんあるでしょう?」
「くうう……仕方ない。生活費も必要だ。土地を割譲して金に変えよう」
「こんな男とわかっていたら、ヘザーと交替なんかさせないでレティシアと結婚させていたのに……離婚させたくても、もうヘザーのお腹には子供がいるのよ……こんな事だけはやるのが早いんだから」
デミは頭を抱えてソファに座り込んだ。テーブルの上の新聞には、『スコット男爵令息マシュー氏、アルトゥーラの侯爵位を継承する』という小さい記事が載っていた。
「私、お姉様に手紙を書いたわ。前も、婚約者をあっさりと交換してくれたんだもの。今回も頼めばまた交換してくれるはずだわ、きっと。私の方がアルトゥーラの侯爵夫人に相応しいに決まってる。そしたらお父様とお母様もアルトゥーラに呼んで差し上げるわね」
能天気なことを言ってニコニコ微笑む娘を横目で見ながら、ポーレット夫妻はため息をついた。
手紙を受け取ったレティシアはマシューに見せた。
「こんな事言ってきてるわ」
「『お姉様、結婚相手を交換して』、か。ヘザーの言いそうなことだなあ」
「『絶対にイヤ』って返しておくわ。今後は手紙も受け取り拒否にする」
「君はポーレットから縁を切られたんだからそれで当然だよ。もう彼らのことは忘れて僕達はここで幸せになろう」
「ええ、あなた」
二人はその後子宝に恵まれ、カート侯爵家はアルトゥーラで長く栄えていった。スコット男爵位も子供の一人に引き継がれ、そこから長く続いていった。
ポーレット家は領地を全て失い、今はどこでどうしているのか誰も知らない。
「おめでとう、レティシア! もうスコット夫人になったのよね? アルトゥーラに行ってしまうのは寂しいけど、幸せにね!」
「ありがとうアリス。あなたの結婚式には帰ってくるわ! あなたも幸せにね」
ヘザーは豪華なドレスを着てジョナスを連れて現れた。金髪に青い目の二人が並ぶとやはり美しく、会場の注目を集めている。いい意味の注目ではないらしいけれど。
「お姉様! どう、このドレス? すごく高かったけど、伯爵令嬢って感じでしょ?」
「ええ、ヘザー」
一応そう答えながらも内心では呆れているレティシア。
(上位貴族の令嬢達より派手なドレスを着てしまってるわ。色も被ってるし。メイドは何も注意しなかったのね)
昔からいるメイド達なら、着付ける時に気がついて進言する筈だ。
(経験のないメイドばかり雇ったようだけど、やはり弊害が出てきているわね。古参のリーダーがいないから統率も上手くいっていないし)
まあいい。自分はパーティーの後アルトゥーラに向けて出発するのだ。ポーレット家と縁を切って。再びこの国で暮らすのはマシューが男爵位を継ぐ時だから、しばらくはないだろう。
そういえばヘザーが誕生日を迎えるのは三ヶ月後だ。豪華な結婚式を開催するつもりらしいが、レティシアは招待されなかった。
「あなたはもうポーレット家とは関係ありませんからね。赤毛のみっともない姉がいるなんて世間様に思われたくないですから。それに、ジョナスをヘザーに奪われた逆恨みで、結婚式で変な振る舞いをされても困りますもの」
(本妻の残した娘を追い出して、伯爵位と伯爵家出身の美しい婿を自分の娘に与える。長年愛人として日陰の身にされていたことへの復讐が、ヘザーの結婚式でやっと完成されるということね。いいわ、私はここに何の未練も無い。遠いアルトゥーラで、あなた達の行く末を見届けておくわ)
卒業パーティーも終わり、マシューとレティシアはアルトゥーラでの新生活を始めた。マシューは大学へ通い、レティシアは高等学院に編入して残りの単位を取得することになった。
驚いたのは、マシューの親戚というのはアルトゥーラの侯爵家だったことだ。大国の侯爵家だけあって、ポーレット家とは段違いの経済力がある。既に高齢のカート侯爵夫妻は子供が無く、遠縁をあたっても相続出来そうな男子はマシュー親子しか見当たらないらしい。
「……ということは?」
「うん、父はもう今さらアルトゥーラで侯爵家を継ぐのはしんどいからずっと男爵でいいと言っている。だから僕がここを継ぐことになるだろうね」
「それで、夫人は私にいろいろ教えて下さっているのね」
マシューは研究に忙しく、休日もなかなか取れない。そのため、カート侯爵夫人はレティシアをお茶会に伴ったり音楽会に連れて行ったりしてくれている。その時に、いろいろな人に紹介され、交友関係を広げているのだ。
「今後は、侯爵家を継ぐために必要な知識も教えるつもりだと思うよ。僕は侯爵から教わるから、君は夫人から学んで欲しい。大変だけど、構わないかい?」
マシューが少し不安そうな目をしてレティシアに問う。レティシアは安心させるように笑顔を見せた。
「もちろんよ。学ぶことはいつだって楽しいわ。夫人とも仲良くさせていただいてるし、心配しないで。あなたは研究に専念してね」
「ありがとう、レティシア。君と結婚出来て本当に良かった」
マシューはレティシアを抱きしめた。
「アルトゥーラに来て気付いたと思うけど、この国では赤毛の人は羨ましがられるんだ。皆に褒めて貰っているだろう?」
確かにその通りだ。会う人会う人がこの赤い髪を褒めてくれる。緑の目も、翡翠のようだと言われることが多い。
「アルトゥーラでは十人全員が君を綺麗だと言うよ。もちろん、僕は以前からずっと、君が一番だと思ってるけど」
「ありがとう、マシュー。私もあなたが一番素敵よ。誰よりも愛してるわ。ヘザーに感謝しなくちゃね。婚約者を交換してくれてありがとうって」
二人は笑って優しくキスをした。
その頃、ポーレット家では。
絢爛豪華な結婚式を挙げて幸せな新婚生活を送っているはずのヘザーとジョナスだったが……。
実はジョナスは借金を抱えていた。悪い仲間に誘われて始めた賭け事にどっぷりハマり、どんどんと危ない金貸し業者から金を借りるようになり、借金取りがハワード伯爵家にまで押しかけていたのだという。
ハワード家には優秀な長男がおり、彼を後継者にするつもりだ。借金だらけの次男の後始末などする気はない。そこで、この醜聞が広まる前にどこかの貴族に押し付けてやろうと縁談を探していたのだ。それにまんまと引っかかったのがダニエルだった。
ろくに調べもせず、ダニエルはホイホイと縁談を受けた。ハワードとしてはこのチャンスを逃す筈がない。婚約者が平民上がりの娘に変更されようと関係ない、早く次男を家から追い出そうと必死だった。
幸い、ポーレットの方から結婚式を早めたいと連絡があり、予定より早く次男と縁を切ることが出来た。借金取りが来たら知らぬ存ぜぬ、ポーレット家へ行け、と言うようになった。
「もういや! 何であんな奴らが毎日来るのよ」
「あなた、ノイローゼになりそうだわ。早く追っ払ってちょうだい」
「金を払わない限りあいつらは毎日やって来る。くそう。何でこんなことに」
当のジョナスはのんびりとお茶を飲んでいた。
「ごめんなさい、お義父さんお義母さん。若気の至りで作った借金です。もう賭け事はしませんから、今回は払っておいてもらえますか?」
「払いたくても金が無いんだ! 結婚式で使い過ぎた。もう手元にほとんど無い」
「だったら、領地を売ればいいじゃないですか。ポーレットにはまだまだ領地がたくさんあるでしょう?」
「くうう……仕方ない。生活費も必要だ。土地を割譲して金に変えよう」
「こんな男とわかっていたら、ヘザーと交替なんかさせないでレティシアと結婚させていたのに……離婚させたくても、もうヘザーのお腹には子供がいるのよ……こんな事だけはやるのが早いんだから」
デミは頭を抱えてソファに座り込んだ。テーブルの上の新聞には、『スコット男爵令息マシュー氏、アルトゥーラの侯爵位を継承する』という小さい記事が載っていた。
「私、お姉様に手紙を書いたわ。前も、婚約者をあっさりと交換してくれたんだもの。今回も頼めばまた交換してくれるはずだわ、きっと。私の方がアルトゥーラの侯爵夫人に相応しいに決まってる。そしたらお父様とお母様もアルトゥーラに呼んで差し上げるわね」
能天気なことを言ってニコニコ微笑む娘を横目で見ながら、ポーレット夫妻はため息をついた。
手紙を受け取ったレティシアはマシューに見せた。
「こんな事言ってきてるわ」
「『お姉様、結婚相手を交換して』、か。ヘザーの言いそうなことだなあ」
「『絶対にイヤ』って返しておくわ。今後は手紙も受け取り拒否にする」
「君はポーレットから縁を切られたんだからそれで当然だよ。もう彼らのことは忘れて僕達はここで幸せになろう」
「ええ、あなた」
二人はその後子宝に恵まれ、カート侯爵家はアルトゥーラで長く栄えていった。スコット男爵位も子供の一人に引き継がれ、そこから長く続いていった。
ポーレット家は領地を全て失い、今はどこでどうしているのか誰も知らない。
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完結しているお話を探して辿り着いたのですが、
面白かったので一気読みしてしまいました(*^^*)
ラストもレティシアがちゃんと幸せになって良かったです♪
にゃおん様
感想ありがとうございます♪
一気読みしていただいたんですね✨
面白かったと言っていただけて嬉しいです〜😊❗️
ヒロインはやはり幸せにしたいのです💕
ハピエンっていいですよね☺️✨
お読みいただき、ありがとうございました❣️
「絶対にイヤ」より「私に妹はおりません」の方が、ダメージ高そうな気がする。
佐々木 玲様
感想ありがとうございます♪
確かに、「妹はおりません」は効きそうですね❗️
でもお花畑頭のヘザーだから、理解してくれないかも❓😆👍まあ、イヤと言っても理解しないかもしれない🤣ので、受取拒否が一番ですね❗️
お読みいただきありがとうございました❣️😊
え、親父婿なのに愛人作ってたってこと?
みこと様
感想ありがとうございます♪
ダニエル親父は婿ではなく、ポーレット家当主です!
顔だけで何の能力も無いので、賢い妻フローラ(レティシアの母です)が伯爵家を取り仕切っていた……ということです☺️
上手く説明出来てなくてすみません!
お読みいただきありがとうございました❣️😊