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第十六章 強く激しく
第178話 チュートリアル:ス、スス、ススス
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「――であるからして、ここの式はXを求めるのではなく――」
「……」
試練で瀬那が死ぬ……?
「いいか諸君。十八歳からは選挙権を行使できる。今の世の中50%の選挙権が放棄されてる現実だ。君たちは日本のオーナーなんだよ。だから――」
「……」
試練で瀬那が死ぬのか……?
「――おい危ないぞ!!」
――バウンッ!!
「花房! 顔面にボールがぶつかったが大丈夫か!!」
「……」
「……大丈夫か?」
「……うす」
死ぬのか? 瀬那が……?
「――ちゃん!」
「……」
「おい萌!!」
「!?」
突然肩を揺さぶられ大吾を見た。
「どうした」
「どうしたじゃねぇよ。朝からぼーっとしやがってよぉ」
「そ、そうか?」
「ああ」
「♰然り♰」
気が付けばここは食堂。美味しそうな匂いがするなと思ったら目の前に置かれたカツカレーだった。
俺のカレーだ。
「いつの間に昼めし? 早いなぁ」
「早いなぁ……じゃねぇよ! 授業中もぼーっとしてるし体育のサッカーで顔面ボール当たっても心ここに在らず状態。休み時間に話しかけても2つ返事だし、今日の萌ちゃんいつものバカ面じゃねぇ」
「まぁぼーっとしてたのは自分でもわかるけど、お前普段から俺のことバカ面だと思ってたのかよ!?」
「俺も思ってるぞ」
「♰我も思っている♰」
「もう少し萌くんに優しくしてもいいのでは!?」
こいつらときたら揃いも揃って俺をコケにしやがって。でも俺は知ってる。知ってるんだ。バカ面だ何だ言ってるけどそれは建て前。三人とも俺が心配で仕方ないんだってことを。
「まぁバカ面でもあるがアホ面でもあるよなぁ」
「そうだな」
「♰然り♰」
「ホントに泣いちゃうぞ!?」
やっぱ撤回。こいつら俺のことクソザコナメクジだと思ってやがる。
「で? 何の悩みかダチの俺らが真摯に聞いてやるから言ってみなほら」
半目でニヤつきながらそう言った大吾。悩みがあると見透かされてるのは当然だろう。仮に大吾がぼーっとしてたら俺だって悩みがあるのかと察せる。
進太郎はうどんを啜りながら俺を見ていて、戸島ことダーク=ノワールはいつもの十秒メシを十秒以内で平らげた。
「……」
クラスの女子たちと昼食を採っている瀬那を見た。
「――え~マジで~~! 今度行ってみようよ~~」
笑顔で話す瀬那。
――試練を乗り越えられなかった我々は、総じて死を遂げている。
脳裏に過るのは一昨日のベアトリーチェの言葉。笑顔の瀬那を見ていると、とてもじゃないが死んでしまうのを想像できない。いや、想像したくない。
ベアトリーチェはその試練とやらを乗り越えたと言っていた。だから必ず試練を越えられない訳じゃないのもわかる。だけど、俺の心の底に落とし込んだしこりの様な悩みの種は燻ぶり続けている。
「ふぅ」
大吾たちに甘えよう。全部話すわけにもいかないし嘘やフィクション交じりで聞いて貰おうかな。もしかしたら多少なりともスッキリするかもだし。
「前にダンジョンで果心居士に出会ったんだよ。そいつが急に俺を占ったらさ、俺の恋人……まぁ瀬那だわな。恋人の前に試練と言う名の壁が立ちはだかって、乗り越えられないと死ぬって言われた」
「「「……」」」
「これは瀬那に話してない」
三者顔を見合わせる。そして三人同じタイミングで俺を見た。
「萌ちゃんそんなもん信じてんのか? あほらしい」
「♰全くもって同感だ♰」
「胡散臭いな」
三人の言葉を聞きながらカツカレーを食う。
「♰占いなぞ所詮は道しるべの一つに過ぎん。そんな与太話を信じて悩むのは意外ではあるが♰」
「全くその通り。萌ちゃん気にしすぎ」
「戸島が全部言ってくれた」
本当は占いなんかじゃ無くて因果の不思議パワーが関わってるガチなんだけど、そこは三人の知らないところ。
「ほら見ろよ」
大吾が別のテーブルで姦しく話している瀬那を見て俺もそれに釣られる。
「今日も元気に笑って胸をテーブルに乗せてるだろ?」
「なに瀬那の胸見てんだよ。俺の彼女だぞ」
「あーはいはい」
こいつスルーしやがった。
「占いだか試練だか知らねーけどさ、俺たちと同じで強くなってんだ。占いが当たって試練が訪れようが、お瀬那さんは軽~~く乗り越えられるって」
「……」
「だからウジウジ悩まずに瀬那を信じてやれって」
「大吾……」
そうだ。試練がどんな形で立ちふさがるのであれ、瀬那なら乗り越えられる。俺が信じられないなら誰が瀬那を信じるんだよ。
――瀬那ちゃんなら大丈夫だヨ☆
ここに来て相談したリャンリャンの言葉を思い出した。
心を許せる二人に同じような事を言われないとスッキリしない。俺ってば大吾たちが言ったようにバカでアホだ。
「……三人とも、ありがとな」
本心からの言葉。穏やかな顔。俺は心からの感謝を述べた。
「気にすんなよ。俺たち親友だろ」
「大吾ぉ……」
イケメンの笑顔で濡れる。
「いつでも頼っていいんだぞ」
「進太郎ぉ……」
大きな背中に飛び込みたい。
「♰友は助け合いだ♰」
「戸島ぁ……」
漆黒の邪気に溺れたい。
――仲間だろうが!!!(ドン!!)
む、麦らァ……。
俺は今、モウレツに感動している。ラムネスが熱血してるくらい感動している。
「――じゃあ相談料な」
――ス、スス、ススス
「……は?」
三人が俺に手を差し向けている。
「世界は資本主義で回ってんだよなぁ。当たり前だよなぁ?」
「当たり前だよなぁ?」
「♰当たり前だよなぁ?♰」
「ホモビの部活かよ!?」
こいつらの資本主義とやらで俺の感謝の心はバッチェ冷えてるビールくらい冷える。肝心な所洗い忘れてんだよホモ野郎が!!
「わかったッ!! 頼ったのは事実だしコンビニのから揚げくん奢ってやるよ!!」(やけくそ)
「「「イエーイ!!!」」」
なんかうまい事乗せられた様な気がする。
気のせいだよな……?
だよな……?
――謎の場所。
「ククク――」
七色の蛍光色が強い淀んだ世界。
そこで小粋な帽子を被った男が椅子に座り不敵に笑っていた。
「――パペッティア、随分とご機嫌だな」
その世界に、筋肉質で赤い肌の存在が男に問いかけた。
「まあね~♪ ダンジョン巡って数を揃えたんだ♪ もうそろそろ頃合いかなあ♪」
笑顔を絶やさない者――傀儡君主カルーディ。
不敵に笑う彼は何食わぬ顔で赤肌の彼を見た。
「そっちは相変わらず世界を滅ぼすのに精を出してるんだね♪」
「世界を糧にして力を増す。それが我々の主。故に我らはそれを遂行する」
「ふ~ん……」
脚を組み直すパペッティア。
「まぁ戦いを楽しむ君たちとは違って、僕は我儘を通してるからねぇ……。個人プレーだけど一応は互いに不干渉。キミみたいに様子を見に来るのはいいケド、口出しは止してよね♪」
瞬間――この場の空気が凍る。
明確な殺意を受ける赤肌。
あきらかに実力差は明白。殺されかねない。
しかし、赤肌は臆しない。
「パペッティア。つまずかない事を願う」
そう一言だけ言い残し、赤肌の彼は赤い空間へと消えていった。
「――地球を破滅させたら次はお前らだ」
小粋な帽子を被るパペッティア。
不敵に笑う彼は野心を秘めていた。
「……」
試練で瀬那が死ぬ……?
「いいか諸君。十八歳からは選挙権を行使できる。今の世の中50%の選挙権が放棄されてる現実だ。君たちは日本のオーナーなんだよ。だから――」
「……」
試練で瀬那が死ぬのか……?
「――おい危ないぞ!!」
――バウンッ!!
「花房! 顔面にボールがぶつかったが大丈夫か!!」
「……」
「……大丈夫か?」
「……うす」
死ぬのか? 瀬那が……?
「――ちゃん!」
「……」
「おい萌!!」
「!?」
突然肩を揺さぶられ大吾を見た。
「どうした」
「どうしたじゃねぇよ。朝からぼーっとしやがってよぉ」
「そ、そうか?」
「ああ」
「♰然り♰」
気が付けばここは食堂。美味しそうな匂いがするなと思ったら目の前に置かれたカツカレーだった。
俺のカレーだ。
「いつの間に昼めし? 早いなぁ」
「早いなぁ……じゃねぇよ! 授業中もぼーっとしてるし体育のサッカーで顔面ボール当たっても心ここに在らず状態。休み時間に話しかけても2つ返事だし、今日の萌ちゃんいつものバカ面じゃねぇ」
「まぁぼーっとしてたのは自分でもわかるけど、お前普段から俺のことバカ面だと思ってたのかよ!?」
「俺も思ってるぞ」
「♰我も思っている♰」
「もう少し萌くんに優しくしてもいいのでは!?」
こいつらときたら揃いも揃って俺をコケにしやがって。でも俺は知ってる。知ってるんだ。バカ面だ何だ言ってるけどそれは建て前。三人とも俺が心配で仕方ないんだってことを。
「まぁバカ面でもあるがアホ面でもあるよなぁ」
「そうだな」
「♰然り♰」
「ホントに泣いちゃうぞ!?」
やっぱ撤回。こいつら俺のことクソザコナメクジだと思ってやがる。
「で? 何の悩みかダチの俺らが真摯に聞いてやるから言ってみなほら」
半目でニヤつきながらそう言った大吾。悩みがあると見透かされてるのは当然だろう。仮に大吾がぼーっとしてたら俺だって悩みがあるのかと察せる。
進太郎はうどんを啜りながら俺を見ていて、戸島ことダーク=ノワールはいつもの十秒メシを十秒以内で平らげた。
「……」
クラスの女子たちと昼食を採っている瀬那を見た。
「――え~マジで~~! 今度行ってみようよ~~」
笑顔で話す瀬那。
――試練を乗り越えられなかった我々は、総じて死を遂げている。
脳裏に過るのは一昨日のベアトリーチェの言葉。笑顔の瀬那を見ていると、とてもじゃないが死んでしまうのを想像できない。いや、想像したくない。
ベアトリーチェはその試練とやらを乗り越えたと言っていた。だから必ず試練を越えられない訳じゃないのもわかる。だけど、俺の心の底に落とし込んだしこりの様な悩みの種は燻ぶり続けている。
「ふぅ」
大吾たちに甘えよう。全部話すわけにもいかないし嘘やフィクション交じりで聞いて貰おうかな。もしかしたら多少なりともスッキリするかもだし。
「前にダンジョンで果心居士に出会ったんだよ。そいつが急に俺を占ったらさ、俺の恋人……まぁ瀬那だわな。恋人の前に試練と言う名の壁が立ちはだかって、乗り越えられないと死ぬって言われた」
「「「……」」」
「これは瀬那に話してない」
三者顔を見合わせる。そして三人同じタイミングで俺を見た。
「萌ちゃんそんなもん信じてんのか? あほらしい」
「♰全くもって同感だ♰」
「胡散臭いな」
三人の言葉を聞きながらカツカレーを食う。
「♰占いなぞ所詮は道しるべの一つに過ぎん。そんな与太話を信じて悩むのは意外ではあるが♰」
「全くその通り。萌ちゃん気にしすぎ」
「戸島が全部言ってくれた」
本当は占いなんかじゃ無くて因果の不思議パワーが関わってるガチなんだけど、そこは三人の知らないところ。
「ほら見ろよ」
大吾が別のテーブルで姦しく話している瀬那を見て俺もそれに釣られる。
「今日も元気に笑って胸をテーブルに乗せてるだろ?」
「なに瀬那の胸見てんだよ。俺の彼女だぞ」
「あーはいはい」
こいつスルーしやがった。
「占いだか試練だか知らねーけどさ、俺たちと同じで強くなってんだ。占いが当たって試練が訪れようが、お瀬那さんは軽~~く乗り越えられるって」
「……」
「だからウジウジ悩まずに瀬那を信じてやれって」
「大吾……」
そうだ。試練がどんな形で立ちふさがるのであれ、瀬那なら乗り越えられる。俺が信じられないなら誰が瀬那を信じるんだよ。
――瀬那ちゃんなら大丈夫だヨ☆
ここに来て相談したリャンリャンの言葉を思い出した。
心を許せる二人に同じような事を言われないとスッキリしない。俺ってば大吾たちが言ったようにバカでアホだ。
「……三人とも、ありがとな」
本心からの言葉。穏やかな顔。俺は心からの感謝を述べた。
「気にすんなよ。俺たち親友だろ」
「大吾ぉ……」
イケメンの笑顔で濡れる。
「いつでも頼っていいんだぞ」
「進太郎ぉ……」
大きな背中に飛び込みたい。
「♰友は助け合いだ♰」
「戸島ぁ……」
漆黒の邪気に溺れたい。
――仲間だろうが!!!(ドン!!)
む、麦らァ……。
俺は今、モウレツに感動している。ラムネスが熱血してるくらい感動している。
「――じゃあ相談料な」
――ス、スス、ススス
「……は?」
三人が俺に手を差し向けている。
「世界は資本主義で回ってんだよなぁ。当たり前だよなぁ?」
「当たり前だよなぁ?」
「♰当たり前だよなぁ?♰」
「ホモビの部活かよ!?」
こいつらの資本主義とやらで俺の感謝の心はバッチェ冷えてるビールくらい冷える。肝心な所洗い忘れてんだよホモ野郎が!!
「わかったッ!! 頼ったのは事実だしコンビニのから揚げくん奢ってやるよ!!」(やけくそ)
「「「イエーイ!!!」」」
なんかうまい事乗せられた様な気がする。
気のせいだよな……?
だよな……?
――謎の場所。
「ククク――」
七色の蛍光色が強い淀んだ世界。
そこで小粋な帽子を被った男が椅子に座り不敵に笑っていた。
「――パペッティア、随分とご機嫌だな」
その世界に、筋肉質で赤い肌の存在が男に問いかけた。
「まあね~♪ ダンジョン巡って数を揃えたんだ♪ もうそろそろ頃合いかなあ♪」
笑顔を絶やさない者――傀儡君主カルーディ。
不敵に笑う彼は何食わぬ顔で赤肌の彼を見た。
「そっちは相変わらず世界を滅ぼすのに精を出してるんだね♪」
「世界を糧にして力を増す。それが我々の主。故に我らはそれを遂行する」
「ふ~ん……」
脚を組み直すパペッティア。
「まぁ戦いを楽しむ君たちとは違って、僕は我儘を通してるからねぇ……。個人プレーだけど一応は互いに不干渉。キミみたいに様子を見に来るのはいいケド、口出しは止してよね♪」
瞬間――この場の空気が凍る。
明確な殺意を受ける赤肌。
あきらかに実力差は明白。殺されかねない。
しかし、赤肌は臆しない。
「パペッティア。つまずかない事を願う」
そう一言だけ言い残し、赤肌の彼は赤い空間へと消えていった。
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