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第十七章 傀儡の影
第188話 チュートリアル:ゲート
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「……」
目が覚めた西田。洞窟の入り口から見える外は既に日が昇り、木漏れ日を覗かせる。
隣を見ると焚火は燃え続け、斬っておいた太い木片が投入されていた。
居るはずの彼女の姿が居ないと周囲を見て確認。布団の様に掛けられた広い布は、今西田が着ているスーツと同じ質。エルフェルトの物だと察した。
「このスーツ布団にもなるのか……」
万能で高性能すぎるスーツに驚愕しながらも、広げられる機能があるなら言って欲しかったと西田は思った。
立ち上がる。広げる事が可能なら元のスーツに戻せるはずだが、西田はその操作が分らず広がったスーツを畳んで腕に掛けた。
(どこいったんだよ……。近くに居るだろうから探すかぁ)
洞窟から出た西田。木漏れ日が目に差し眩しいと瞼をパチパチと動かした。
「……足跡」
地面を見るとエルフェルトの足跡が。
それを辿って行くと、段々と水流の音が西田には聞こえた。
見た事がある様な無い様な。そんな植物を掻き分け進んでいくと、目当ての人物が川に居た。
「ッッ!!」
陽の光を反射する濡れたブロンドの髪。濡れた脚、濡れた腕、濡れた身体。細身だが肉付きの良いソレ。一糸纏わぬ生まれたままの姿はどこか芸術的で、西田は目が離せなかった。
「――」
エルフェルトが腕を空に上げると、手のひらに光子が集約し、一つの剣が生成された。
剣を握る事無く手の平は上。宙に浮いた剣。エルフェルトはジッと川の流れを見ていた。
そして――
――ッシュン!
素早く降ろした手。浮いていた剣が降ろした手と同時に川に突き刺さった。
すぐさま引き抜く様に腕を上げると、剣先には魚に似た生き物が刺さっていた。エルフェルトはそれを確認すると器用に剣を操作し、用意した大きな葉っぱの上に魚を置いた。
ポンと音が鳴るといつのまにか魚の切り身がドロップ。その様子を気にする事も無く剣を突き刺してどんどん魚を捕るエルフェルト。
数秒後には葉っぱの上に大量の切り身。上手いもんだと素直な関心を抱いていた西田だが、切り身からエルフェルトに眼を移すと光の剣先が西田に向けられていた。
――ッシュン――ドス!!
「っひ!?」
顔面真横の木に深々と突き刺さる光の剣。青ざめる西田。
「覗きとは感心しないな、ノブヒコ・ニシダ」
顔を横にし背中を見せながらエルフェルトそう言った。言い訳は男らしくないと思った西田は葉を掻き分けて堂々と姿を現わした。
「その、悪気は無かったんだ! つい出来心で……へへ……」
「に、ニヤケながら来るな!! 大人しく洞窟に戻れ!!」
「嫌だね!!」
「なんだと!?」
「人工呼吸器で助けたんだぁ、ああぁ! エルフェルトの柔らかな唇おいしかったぁ! ああぁ! エルフェルトのおっぱい柔らか――」
「死ねええええええええええ!!!!」
身体をくねらせ唇を尖らせた西田。赤面し涙を浮かべるエルフェルトは問答無用で浮いた剣を西田に飛ばす。
「ちょあぶな!?」
ギリギリで避けた西田。光の剣は密林の奥へと消えていく。
「避けるな!! 死ね!!」
「無茶言うな!? 謝るからゆるして!!」
「百回死ね!!」
「死ぬときは奥さんの胸の中って決めてんだよ!! セクハラで死ねるか!!」
二人の追いかけっこはしばらく続いた。
捕った魚の切り身を焼いて食べ、腹を満たした二人。
スポーツ用品の下着を着たエルフェルトは上にスーツを着た。
「よし。火の始末もしたし、行くか」
張り切る西田。洞窟の入り口で待つエルフェルトに近づいた。
「とりあえず草原に戻るんだよな?」
「ああ。ここが密林のどこか把握しないといけないし、当面の目的地は草原だ。もっとも、ここが密林の奥地だったら草原に戻るのも一苦労だろう」
魚の切り身を食べながら計画した目的。それを再確認するために聞いた西田だった。
「まぁ上へ上へと昇ると草原に着くんだ、文面にすると簡単だ――どうした?」
西田の後ろを見たまま表情が固まったエルフェルト。様子が変だと思った彼は、自分の後ろ向く。
「――なんだよ……アレ……」
さっきまで居た洞窟の中で二人が見た物。それは赤い蛍光色に光る渦巻く膜――ゲートだった。
(さっきまであんなもの無かった……!)
(突然現れたって事か!?)
まるで最初からそこに在ったかのよう。明らかに異常な光景に無意識に唾を飲み込む二人。
自然と雷槍と光剣を握る。このゲートからモンスターが飛び出して来る可能性を危惧したからだ。
アイコンタクトを取りながら横に広がるも、警戒するも一向にモンスターが出てくることは無かった。
「……ノブヒコ、どうする」
――どうする。このどうするにはまだ様子を見るのか、撤退して報告するのか、それともゲートを通るのか。様々な意味が込められていた。
その意を問いながらも、エルフェルトは疑問を思う。
(ゲートを見ても名称が表示されない……)
ゲートを見ると視界のメッセージにダンジョンの名称が表示される。それは須らくかくあるべしといった物。しかし、目の前のゲートには一切の名称が現れない。
不気味が加速する。エルフェルトは背中にジワリと汗を流すが、それを知ってか知らずか、西田は答える。
「その様子だとゲートに名前ついてないの不思議だろ」
「あ、ああ」
「俺は経験ある。これはダンジョンに続くゲートじゃない」
「なに……?」
「君主。つまりルーラーが使う転移のゲートだ……!!」
「ッ!?」
心臓が締め付けられる感覚に陥るエルフェルト。同時に興味本位で調べた西田の経歴を思い出す。
(ノブヒコは何度もルーラーと相まみえている貴重な攻略者……。やはり経験値は私以上か……)
称賛すると同時に悔しさを覚える。しかし足踏みをしている暇はない。目の前に脅威があるからだ。
「……ノブヒコ。私は撤退をすすめる。このゲートがどうであれ、異常な現象に違いない。戻って国連に――」
「――俺は行く」
「――――は?」
何を言っているのかわからない。睨みながら笑う西田の言葉がわからない。
「これ見よがしに現れたんだ……! 俺は行くぜー!」
「ノブヒコ明らかに罠だ!! みすみす死にに行くのか!?」
「言ったろ、俺は奥さんの胸の中で死ぬって! 死ぬのは今じゃねぇ!!」
「そういうことじゃ――なにを言ってるんだアナタは!!」
読めない。西田の思考がエルフェルトには読めない。それもそうだろう。西田には、挑戦する勇気がある西田には感じていた。
「俺にはあのゲート! あんたみたいな極上の女がケツ振って誘ってる様に思えて仕方ねぇ!!」
「な、何を言って――」
「俺は行く。一人でもな」
エルフェルトは思った。目を合わせてくるこの男は頑固者だと。意志は固いと。
「エルフェルトの考えは間違ってない。誰だってそっちが正解だと思うだろ」
彼女は黙る。
「でも俺は我儘を通す……!」
「ッ」
そう言ってズカズカとゲートに向けて歩く西田。その後姿を見守る彼女は下唇を噛む。
そして西田は辿り着く。ゲートの目の前に。
「エルフェルト。ニューヨークに戻ったらこの事をしっかり伝えてくれ。俺の勘が言ってる。これは大きな不幸の前触れだってな」
後ろを向いてエルフェルトに笑顔を向ける西田。
「あ、それと――」
爪先がゲートに入った。
「俺が無事に戻ってこれたら、ご褒美にあんたのキスを貰う。それぐらいは二つ返事で受けてくれよな!」
そう言い残し、西田は誘われるままゲートをくぐった。
「……なんだこれ」
ゲートの中は蠢いている。まるで好き放題ばら撒いた絵具の中に居る。そう西田には感じた。しかし、数メートル先にはゲートの出口。そこに向かおうとした瞬間。
「ッ!!」
不意に右手に感覚を覚えた。
見ると握られている。
「エルフェルト!? なんで!?」
手の正体は今し方別れを告げたエルフェルトの手だった。
息が絶え絶え。少し落ち着くと。
「――私は案内役だ! ノブヒコを一人にはできない!!」
「――――あんた」
嬉しかった。
「ホント、イイ女だな」
表情が綻ぶ。
「今更だな……」
こちらも綻ぶ。
二人は歩幅を合わせて見えている出口に向かう。
そして出口を通ると。
『レディース&ジェントルメェェェェン!!』
広い広いテントの中。
うるさい放送が鳴り響いた。
目が覚めた西田。洞窟の入り口から見える外は既に日が昇り、木漏れ日を覗かせる。
隣を見ると焚火は燃え続け、斬っておいた太い木片が投入されていた。
居るはずの彼女の姿が居ないと周囲を見て確認。布団の様に掛けられた広い布は、今西田が着ているスーツと同じ質。エルフェルトの物だと察した。
「このスーツ布団にもなるのか……」
万能で高性能すぎるスーツに驚愕しながらも、広げられる機能があるなら言って欲しかったと西田は思った。
立ち上がる。広げる事が可能なら元のスーツに戻せるはずだが、西田はその操作が分らず広がったスーツを畳んで腕に掛けた。
(どこいったんだよ……。近くに居るだろうから探すかぁ)
洞窟から出た西田。木漏れ日が目に差し眩しいと瞼をパチパチと動かした。
「……足跡」
地面を見るとエルフェルトの足跡が。
それを辿って行くと、段々と水流の音が西田には聞こえた。
見た事がある様な無い様な。そんな植物を掻き分け進んでいくと、目当ての人物が川に居た。
「ッッ!!」
陽の光を反射する濡れたブロンドの髪。濡れた脚、濡れた腕、濡れた身体。細身だが肉付きの良いソレ。一糸纏わぬ生まれたままの姿はどこか芸術的で、西田は目が離せなかった。
「――」
エルフェルトが腕を空に上げると、手のひらに光子が集約し、一つの剣が生成された。
剣を握る事無く手の平は上。宙に浮いた剣。エルフェルトはジッと川の流れを見ていた。
そして――
――ッシュン!
素早く降ろした手。浮いていた剣が降ろした手と同時に川に突き刺さった。
すぐさま引き抜く様に腕を上げると、剣先には魚に似た生き物が刺さっていた。エルフェルトはそれを確認すると器用に剣を操作し、用意した大きな葉っぱの上に魚を置いた。
ポンと音が鳴るといつのまにか魚の切り身がドロップ。その様子を気にする事も無く剣を突き刺してどんどん魚を捕るエルフェルト。
数秒後には葉っぱの上に大量の切り身。上手いもんだと素直な関心を抱いていた西田だが、切り身からエルフェルトに眼を移すと光の剣先が西田に向けられていた。
――ッシュン――ドス!!
「っひ!?」
顔面真横の木に深々と突き刺さる光の剣。青ざめる西田。
「覗きとは感心しないな、ノブヒコ・ニシダ」
顔を横にし背中を見せながらエルフェルトそう言った。言い訳は男らしくないと思った西田は葉を掻き分けて堂々と姿を現わした。
「その、悪気は無かったんだ! つい出来心で……へへ……」
「に、ニヤケながら来るな!! 大人しく洞窟に戻れ!!」
「嫌だね!!」
「なんだと!?」
「人工呼吸器で助けたんだぁ、ああぁ! エルフェルトの柔らかな唇おいしかったぁ! ああぁ! エルフェルトのおっぱい柔らか――」
「死ねええええええええええ!!!!」
身体をくねらせ唇を尖らせた西田。赤面し涙を浮かべるエルフェルトは問答無用で浮いた剣を西田に飛ばす。
「ちょあぶな!?」
ギリギリで避けた西田。光の剣は密林の奥へと消えていく。
「避けるな!! 死ね!!」
「無茶言うな!? 謝るからゆるして!!」
「百回死ね!!」
「死ぬときは奥さんの胸の中って決めてんだよ!! セクハラで死ねるか!!」
二人の追いかけっこはしばらく続いた。
捕った魚の切り身を焼いて食べ、腹を満たした二人。
スポーツ用品の下着を着たエルフェルトは上にスーツを着た。
「よし。火の始末もしたし、行くか」
張り切る西田。洞窟の入り口で待つエルフェルトに近づいた。
「とりあえず草原に戻るんだよな?」
「ああ。ここが密林のどこか把握しないといけないし、当面の目的地は草原だ。もっとも、ここが密林の奥地だったら草原に戻るのも一苦労だろう」
魚の切り身を食べながら計画した目的。それを再確認するために聞いた西田だった。
「まぁ上へ上へと昇ると草原に着くんだ、文面にすると簡単だ――どうした?」
西田の後ろを見たまま表情が固まったエルフェルト。様子が変だと思った彼は、自分の後ろ向く。
「――なんだよ……アレ……」
さっきまで居た洞窟の中で二人が見た物。それは赤い蛍光色に光る渦巻く膜――ゲートだった。
(さっきまであんなもの無かった……!)
(突然現れたって事か!?)
まるで最初からそこに在ったかのよう。明らかに異常な光景に無意識に唾を飲み込む二人。
自然と雷槍と光剣を握る。このゲートからモンスターが飛び出して来る可能性を危惧したからだ。
アイコンタクトを取りながら横に広がるも、警戒するも一向にモンスターが出てくることは無かった。
「……ノブヒコ、どうする」
――どうする。このどうするにはまだ様子を見るのか、撤退して報告するのか、それともゲートを通るのか。様々な意味が込められていた。
その意を問いながらも、エルフェルトは疑問を思う。
(ゲートを見ても名称が表示されない……)
ゲートを見ると視界のメッセージにダンジョンの名称が表示される。それは須らくかくあるべしといった物。しかし、目の前のゲートには一切の名称が現れない。
不気味が加速する。エルフェルトは背中にジワリと汗を流すが、それを知ってか知らずか、西田は答える。
「その様子だとゲートに名前ついてないの不思議だろ」
「あ、ああ」
「俺は経験ある。これはダンジョンに続くゲートじゃない」
「なに……?」
「君主。つまりルーラーが使う転移のゲートだ……!!」
「ッ!?」
心臓が締め付けられる感覚に陥るエルフェルト。同時に興味本位で調べた西田の経歴を思い出す。
(ノブヒコは何度もルーラーと相まみえている貴重な攻略者……。やはり経験値は私以上か……)
称賛すると同時に悔しさを覚える。しかし足踏みをしている暇はない。目の前に脅威があるからだ。
「……ノブヒコ。私は撤退をすすめる。このゲートがどうであれ、異常な現象に違いない。戻って国連に――」
「――俺は行く」
「――――は?」
何を言っているのかわからない。睨みながら笑う西田の言葉がわからない。
「これ見よがしに現れたんだ……! 俺は行くぜー!」
「ノブヒコ明らかに罠だ!! みすみす死にに行くのか!?」
「言ったろ、俺は奥さんの胸の中で死ぬって! 死ぬのは今じゃねぇ!!」
「そういうことじゃ――なにを言ってるんだアナタは!!」
読めない。西田の思考がエルフェルトには読めない。それもそうだろう。西田には、挑戦する勇気がある西田には感じていた。
「俺にはあのゲート! あんたみたいな極上の女がケツ振って誘ってる様に思えて仕方ねぇ!!」
「な、何を言って――」
「俺は行く。一人でもな」
エルフェルトは思った。目を合わせてくるこの男は頑固者だと。意志は固いと。
「エルフェルトの考えは間違ってない。誰だってそっちが正解だと思うだろ」
彼女は黙る。
「でも俺は我儘を通す……!」
「ッ」
そう言ってズカズカとゲートに向けて歩く西田。その後姿を見守る彼女は下唇を噛む。
そして西田は辿り着く。ゲートの目の前に。
「エルフェルト。ニューヨークに戻ったらこの事をしっかり伝えてくれ。俺の勘が言ってる。これは大きな不幸の前触れだってな」
後ろを向いてエルフェルトに笑顔を向ける西田。
「あ、それと――」
爪先がゲートに入った。
「俺が無事に戻ってこれたら、ご褒美にあんたのキスを貰う。それぐらいは二つ返事で受けてくれよな!」
そう言い残し、西田は誘われるままゲートをくぐった。
「……なんだこれ」
ゲートの中は蠢いている。まるで好き放題ばら撒いた絵具の中に居る。そう西田には感じた。しかし、数メートル先にはゲートの出口。そこに向かおうとした瞬間。
「ッ!!」
不意に右手に感覚を覚えた。
見ると握られている。
「エルフェルト!? なんで!?」
手の正体は今し方別れを告げたエルフェルトの手だった。
息が絶え絶え。少し落ち着くと。
「――私は案内役だ! ノブヒコを一人にはできない!!」
「――――あんた」
嬉しかった。
「ホント、イイ女だな」
表情が綻ぶ。
「今更だな……」
こちらも綻ぶ。
二人は歩幅を合わせて見えている出口に向かう。
そして出口を通ると。
『レディース&ジェントルメェェェェン!!』
広い広いテントの中。
うるさい放送が鳴り響いた。
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