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第十八章 VS傀儡君主
第207話 チュートリアル:無能犯
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時間は少し遡り、カルーディ襲撃直後。
「エマージェンシー! エマージェンシー!!」
「ルーラーズが現れたぞ!! 急げ急げ!!」
「戦闘班は武装着用のうえ指示が出るまで待機だ!!」
イヤホンマイクで報告する者や指定の場所へ駆け足で向かう者。警報が鳴り響き、慌ただしく動き回る国連員。
その中をレディースビジネスシューズを履きコツコツと音を立てて急ぎ足で歩く女性が居た。
――シュイン
自動ドアが開く。
「状況は」
「東京渋谷上空に学園都市ビーチ、ニューヨークに上海、モスクワ、パリ等、全世界にルーラーズが出現し、巨大ゲートからモンスターが押し寄せています!!」
「モンスターの爆発により人間が木の人形に変えられ回収されています!!」
「既に第一部隊、三、四部隊は出動しています!」
「第二部隊と第五部隊も準備完了次第出動させて。念のため避難所へのオンラインを確認、サークル事務所にも協力の催促を」
大小のモニターに様々な数字、様々な映像が投影されたホログラム。報告された現地の現状に、真っ先に人材を派遣しろと命令する花房有栖。
仕事場である観測室で指揮を執る彼女だが、十人のオペレーターが忙しなく各所に連絡を入れ、中央のモニターに映し出されたゲートと中心に映るカルーディを睨みつけていた。
(まさか日本支部へ赴いてた時にレイドが始まるとはね。運がいいのか悪いのか……。最悪私も出動する事も視野に入れておかないと……)
国連の末席に連なる花房有栖。彼女の仕事上、例え日本に帰ってきても休暇以外休まることは無い。息子である萌には会う事すらできないと申し訳ないと思ってはいるものの、既に寂しさは慣れてしまったと時折思うのだった。
「……ヤマトサークルの撫子は」
「現在ダンジョン攻略中とのこと! 並びに椿舞、獅童猛、妻夫木蓮も同様にダンジョン攻略中です!!」
「サークルからの連絡は付いた模様ですが、帰還するには時間がかかるとの事です!」
「……間が悪いわね」
日本が誇るヤマトサークル。そして強豪サークルのリーダーたちがこぞって出払う間の悪さ。
(西田メンバーはニューヨークにいるし、今動かせる戦力と現場の攻略者たちに頑張ってもわらないと……!)
今の戦力と現場の攻略者たちだけで対処できれば何の問題も無い。有栖が見る複数の監視カメラの映像を見る限り、モンスターに渡り合うどころか押し返しているまである。彼女が懸念するのはより凶悪なモンスターが投下され、攻略者諸共一般人や街そのものが蹂躙される可能性。
(どの道時間との勝負……)
故に日本最大戦力である撫子の帰還や強豪リーダーたちが戻ってくるのを期待していた。
「――はい!?」
突如オペレーターの一人が声を裏返させた。
何事かと有栖は彼女を見る。
「――有栖指令」
「どうしたの」
嫌そうな顔をするオペレーター。
「純血派のゼネラルから、有栖指令へと通信です」
「……はぁ」
厄介な事が起きたと片手で頭を抱える有栖。目の前のデスクに繋げと指示し、ホログラムが浮かんだ。
《やぁ有栖くん。ご苦労》
「これはこれはゼネラル自らの通信、恐れ入ります」
浮かぶホログラムには高価なソファに座った男性。顔が暗がり表情が掴めないが、有栖は無表情で会釈した。
《相変わらずこういった事態にはいの一番に駆け付けるなぁ。関心するよ》
「お褒めの言葉ありがとうございます。ゼネラルもご存知と承知しますが、今現在、全世界に侵攻してきたルーラーズの対処に勤しんでいます。急ぎのご入り用でなければ、控えていただきたいと」
ゼネラルとはホログラム男の名前ではなく階級の名称。共存派である混血派と双璧を成す血筋を重んじる純血派。その一派の権力者の一人である。
穏便な混血派とは違い実力行使をも辞さない過激派中の過激派。マーメイドレイドやダンジョン――『氷結界《ひょうけつかい》の里』でもその威を侍らせた。
今回も厄介なことを言い出すのではないかと、有栖は内心穏やかではない。
《当然知っているさ。まさに人類の危機だろう》
「そうですね。ご存じならば幸い。今は緊急事態です」
《そう。緊急事態だ。だから我々はもう動いている……》
「……はい?」
方眉をピクリと動かす有栖。
《傀儡君主カルーディ。その討伐を我々が引き受けた》
「……我々、と言うのは国連総出、と言う意味ですよね」
《有栖くんは理想家の様だが、現実は違う。言い直そう。我々純血派が一切の指揮を執ると言っている》
「……」
有栖の嫌な予感は当たった。
《既に国連議会で話が通っている。故に君の部隊はとんぼ返りの真っ最中だ》
「ッ!!」
別の画面を見て見ると、出動した部隊が今まさに戻ってきていた。
「……議会で決まったのなら私からは何も言いません」
《ふふ》
有栖の手が届かない所で決まった純血派による決定。無論混血派の賛同を得て決定したのなら、有栖は何も言う事は出来ない。
しかし作戦に対し意見する権利はある。
「では私の部隊が展開しようした現場での掃討作戦。引き継いでくれると」
《現場での掃討作戦? ハハ、面白い事を言う》
「……」
《現場の攻略者や免許持ちと言った毛の生えた一般人で十分に事足りてるじゃないか。我々が今、優先して保護しなくてはならないのは支持者。国連に資本を提供する者たちだろう?》
キッとホログラムを睨む有栖。
「確かに資本家たちの保護は優先だと分かります!! ですが体力には限界があります! 現状は押しているものの時間の問題!! それに加え避難できなかった一般人は当然、匿った避難所も数の暴力で圧し潰されたしまいすよ!! 我々国連の救助を必要としてるのです!!」
《そう声を荒げるな。助けないとは言っていないじゃないかぁ。資本家たちの安全を確保してから、相応の部隊を引き連れて救助しにいく算段だ》
――ドン!!
有栖がデスクを拳を作って叩いた。
「それでは遅すぎます!! 人一人の人命がかかってるんですよ!!」
《ああ分かっている。命は尊いものだからな……》
「ならば私に指揮権の一部をください!! 私の部隊だけでも現場に――」
《――調子に乗るなッ!!》
――ギシッ
ホログラムからの怒号。オペレーターたちが額に汗を滲ませる中、怒号を浴びせられた有栖は歯ぎしりした。
《――すまない。少々気分が高揚したようだ……。有栖くんには残念だが作戦は既に始まっている。マーメイドレイドやバイカル湖での失態が続いている現状、派閥の天秤を均衡に保つためにも任せてくれ》
国連の天秤。それはオペレーターたちがあずかり知らぬところではあるが、知っている者として様々な思惑が交差しているんだと有栖は思った。
したがい、俯いて有栖は言う。
「……わかり……ました」
《君の了承を得て、大変うれしく思う。ではな》
――プツリ。
「……通信終了しました」
女性オペレーターが報告。
観測室のオペレーター全員が俯く有栖の様子を伺っていた。
そして。
「ッッッ~~~!!!!」
――ッドガ!!
舞う破片、回路にスパーク。力いっぱい握った拳の強打により、大きな音を立ててデスクが真っ二つに破壊された。
(混血派のじじい共は何やってんのよ!! 世界の命運がかかってるのに弱腰になってんじゃないわよ!! 純血派《あいつら》の思うようにさせると付け上がるでしょうが!!)
わなわなと拳を開き怒りで頭に血が上った有栖。これは八つ当たりという。
(天秤の均衡を保つ? 馬鹿らしい!! 自滅しまくって無能晒してるだけじゃない!!)
そう。如何に言葉を並べてそれっぽく言ったところで、純血派が犯した失態は消えない。それをよく分かっているオペレーターたちも、有栖ほどの怒りは無いにしろ思うところはあった。
「ああもう腹立つううううう!!」
青筋を立てて地団駄を踏む。
((わかるー))
それに呼応するオペレーターたち。
「……仕方ないわ。覆せないならせめて情報は国連に伝え続けて!」
「「「はい!!!」」」
納得はいかなが、人命のためにできる事を伝えた。
それだけ命令すると、有栖は背中を向け観測室から出ようとした。
「あの、どちらへ?」
オペレーターの一人が質問した。
それを横顔だけ見せる有栖。
「部隊が動かせないなら別の方法よ。さっきから連絡の取れない協力者――エルアドバイザーのところに向かうわ」
そう言い残し、この場をさった。
コツコツと音を立てて歩く。
(……右手。痛めちゃった)
八つ当たりの代償で右手を摩るのだった。
「エマージェンシー! エマージェンシー!!」
「ルーラーズが現れたぞ!! 急げ急げ!!」
「戦闘班は武装着用のうえ指示が出るまで待機だ!!」
イヤホンマイクで報告する者や指定の場所へ駆け足で向かう者。警報が鳴り響き、慌ただしく動き回る国連員。
その中をレディースビジネスシューズを履きコツコツと音を立てて急ぎ足で歩く女性が居た。
――シュイン
自動ドアが開く。
「状況は」
「東京渋谷上空に学園都市ビーチ、ニューヨークに上海、モスクワ、パリ等、全世界にルーラーズが出現し、巨大ゲートからモンスターが押し寄せています!!」
「モンスターの爆発により人間が木の人形に変えられ回収されています!!」
「既に第一部隊、三、四部隊は出動しています!」
「第二部隊と第五部隊も準備完了次第出動させて。念のため避難所へのオンラインを確認、サークル事務所にも協力の催促を」
大小のモニターに様々な数字、様々な映像が投影されたホログラム。報告された現地の現状に、真っ先に人材を派遣しろと命令する花房有栖。
仕事場である観測室で指揮を執る彼女だが、十人のオペレーターが忙しなく各所に連絡を入れ、中央のモニターに映し出されたゲートと中心に映るカルーディを睨みつけていた。
(まさか日本支部へ赴いてた時にレイドが始まるとはね。運がいいのか悪いのか……。最悪私も出動する事も視野に入れておかないと……)
国連の末席に連なる花房有栖。彼女の仕事上、例え日本に帰ってきても休暇以外休まることは無い。息子である萌には会う事すらできないと申し訳ないと思ってはいるものの、既に寂しさは慣れてしまったと時折思うのだった。
「……ヤマトサークルの撫子は」
「現在ダンジョン攻略中とのこと! 並びに椿舞、獅童猛、妻夫木蓮も同様にダンジョン攻略中です!!」
「サークルからの連絡は付いた模様ですが、帰還するには時間がかかるとの事です!」
「……間が悪いわね」
日本が誇るヤマトサークル。そして強豪サークルのリーダーたちがこぞって出払う間の悪さ。
(西田メンバーはニューヨークにいるし、今動かせる戦力と現場の攻略者たちに頑張ってもわらないと……!)
今の戦力と現場の攻略者たちだけで対処できれば何の問題も無い。有栖が見る複数の監視カメラの映像を見る限り、モンスターに渡り合うどころか押し返しているまである。彼女が懸念するのはより凶悪なモンスターが投下され、攻略者諸共一般人や街そのものが蹂躙される可能性。
(どの道時間との勝負……)
故に日本最大戦力である撫子の帰還や強豪リーダーたちが戻ってくるのを期待していた。
「――はい!?」
突如オペレーターの一人が声を裏返させた。
何事かと有栖は彼女を見る。
「――有栖指令」
「どうしたの」
嫌そうな顔をするオペレーター。
「純血派のゼネラルから、有栖指令へと通信です」
「……はぁ」
厄介な事が起きたと片手で頭を抱える有栖。目の前のデスクに繋げと指示し、ホログラムが浮かんだ。
《やぁ有栖くん。ご苦労》
「これはこれはゼネラル自らの通信、恐れ入ります」
浮かぶホログラムには高価なソファに座った男性。顔が暗がり表情が掴めないが、有栖は無表情で会釈した。
《相変わらずこういった事態にはいの一番に駆け付けるなぁ。関心するよ》
「お褒めの言葉ありがとうございます。ゼネラルもご存知と承知しますが、今現在、全世界に侵攻してきたルーラーズの対処に勤しんでいます。急ぎのご入り用でなければ、控えていただきたいと」
ゼネラルとはホログラム男の名前ではなく階級の名称。共存派である混血派と双璧を成す血筋を重んじる純血派。その一派の権力者の一人である。
穏便な混血派とは違い実力行使をも辞さない過激派中の過激派。マーメイドレイドやダンジョン――『氷結界《ひょうけつかい》の里』でもその威を侍らせた。
今回も厄介なことを言い出すのではないかと、有栖は内心穏やかではない。
《当然知っているさ。まさに人類の危機だろう》
「そうですね。ご存じならば幸い。今は緊急事態です」
《そう。緊急事態だ。だから我々はもう動いている……》
「……はい?」
方眉をピクリと動かす有栖。
《傀儡君主カルーディ。その討伐を我々が引き受けた》
「……我々、と言うのは国連総出、と言う意味ですよね」
《有栖くんは理想家の様だが、現実は違う。言い直そう。我々純血派が一切の指揮を執ると言っている》
「……」
有栖の嫌な予感は当たった。
《既に国連議会で話が通っている。故に君の部隊はとんぼ返りの真っ最中だ》
「ッ!!」
別の画面を見て見ると、出動した部隊が今まさに戻ってきていた。
「……議会で決まったのなら私からは何も言いません」
《ふふ》
有栖の手が届かない所で決まった純血派による決定。無論混血派の賛同を得て決定したのなら、有栖は何も言う事は出来ない。
しかし作戦に対し意見する権利はある。
「では私の部隊が展開しようした現場での掃討作戦。引き継いでくれると」
《現場での掃討作戦? ハハ、面白い事を言う》
「……」
《現場の攻略者や免許持ちと言った毛の生えた一般人で十分に事足りてるじゃないか。我々が今、優先して保護しなくてはならないのは支持者。国連に資本を提供する者たちだろう?》
キッとホログラムを睨む有栖。
「確かに資本家たちの保護は優先だと分かります!! ですが体力には限界があります! 現状は押しているものの時間の問題!! それに加え避難できなかった一般人は当然、匿った避難所も数の暴力で圧し潰されたしまいすよ!! 我々国連の救助を必要としてるのです!!」
《そう声を荒げるな。助けないとは言っていないじゃないかぁ。資本家たちの安全を確保してから、相応の部隊を引き連れて救助しにいく算段だ》
――ドン!!
有栖がデスクを拳を作って叩いた。
「それでは遅すぎます!! 人一人の人命がかかってるんですよ!!」
《ああ分かっている。命は尊いものだからな……》
「ならば私に指揮権の一部をください!! 私の部隊だけでも現場に――」
《――調子に乗るなッ!!》
――ギシッ
ホログラムからの怒号。オペレーターたちが額に汗を滲ませる中、怒号を浴びせられた有栖は歯ぎしりした。
《――すまない。少々気分が高揚したようだ……。有栖くんには残念だが作戦は既に始まっている。マーメイドレイドやバイカル湖での失態が続いている現状、派閥の天秤を均衡に保つためにも任せてくれ》
国連の天秤。それはオペレーターたちがあずかり知らぬところではあるが、知っている者として様々な思惑が交差しているんだと有栖は思った。
したがい、俯いて有栖は言う。
「……わかり……ました」
《君の了承を得て、大変うれしく思う。ではな》
――プツリ。
「……通信終了しました」
女性オペレーターが報告。
観測室のオペレーター全員が俯く有栖の様子を伺っていた。
そして。
「ッッッ~~~!!!!」
――ッドガ!!
舞う破片、回路にスパーク。力いっぱい握った拳の強打により、大きな音を立ててデスクが真っ二つに破壊された。
(混血派のじじい共は何やってんのよ!! 世界の命運がかかってるのに弱腰になってんじゃないわよ!! 純血派《あいつら》の思うようにさせると付け上がるでしょうが!!)
わなわなと拳を開き怒りで頭に血が上った有栖。これは八つ当たりという。
(天秤の均衡を保つ? 馬鹿らしい!! 自滅しまくって無能晒してるだけじゃない!!)
そう。如何に言葉を並べてそれっぽく言ったところで、純血派が犯した失態は消えない。それをよく分かっているオペレーターたちも、有栖ほどの怒りは無いにしろ思うところはあった。
「ああもう腹立つううううう!!」
青筋を立てて地団駄を踏む。
((わかるー))
それに呼応するオペレーターたち。
「……仕方ないわ。覆せないならせめて情報は国連に伝え続けて!」
「「「はい!!!」」」
納得はいかなが、人命のためにできる事を伝えた。
それだけ命令すると、有栖は背中を向け観測室から出ようとした。
「あの、どちらへ?」
オペレーターの一人が質問した。
それを横顔だけ見せる有栖。
「部隊が動かせないなら別の方法よ。さっきから連絡の取れない協力者――エルアドバイザーのところに向かうわ」
そう言い残し、この場をさった。
コツコツと音を立てて歩く。
(……右手。痛めちゃった)
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