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第3章 絶対に負けられない勝負を挑まれた結果
第15話 へー、拓馬はカップルに見えるとは思ってるんだ
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昼休みに期末テストで勝負する話をして以降は特に何事も無く、気付けば放課後になっていた。俺とアリスはいつものように腕を組んで家に帰り始める。
「やっと放課後か、今日の授業もマジで怠かった」
「とても優等生とは思えない発言だね」
「別に俺は勉強がそれほど好きな訳じゃないからな」
確かに成績は良い俺だが本音を言えば授業なんて面倒だから全部欠席したいと思っているような人間だ。だから球技大会や文化祭のようなイベントで授業が無くなるとめちゃくちゃ嬉しい。
「それなら拓馬はどうして勉強を頑張ってるの?」
「勿論将来のために決まってるだろ」
偏差値の高い有名大学に入って良い会社に入った方が豊かな人生を送れると思っているからこそ一生懸命勉強を頑張っているのだ。実際にうちの父さんはそれで大企業に入ったわけだし。
「やっぱりそうだよね、でも私的には頑張り過ぎも良く無いと思うんだ。だから次の期末テストは思い切って休憩回って事にして勉強をサボっちゃったら?」
「おいおい、何ナチュラルに勉強をサボらせようとしてんだよ。そんな事したら絶対勝負に負けるだろ」
俺がそう突っ込みをいれるとアリスは引っかからなかったかと言いたげな顔になった。流石にこんなのに引っかかるわけないがない。
「全然話は変わるけど、拓馬は今日の夕食はどうするつもり? 確か今晩は義母様がいないって言ってたよね」
「どうしようか今考え中」
母さんがパート先の会社の社員旅行に一泊二日で行っていて、明日の夕方まで帰ってこないため今晩は家に俺一人なのだ。だから今日の夕食は自分で準備しなければならない。
「なら私が作ってあげるよ」
「えっ、いいのか?」
アリスの作るお弁当は時々変わった味がするものの、基本的にはめちゃくちゃ美味しいため本当に夕食を作ってくれるならぜひお願いしたいと思っている。
「勿論だよ、それで何が食べたい?」
「うーん、そうだな……じゃあカレーライスで」
何を作ってもらうか結構迷ったが、結局今一番食べたい物をリクエストする事にした。ここ最近カレーライスは食べてなかったため無性に食べたい気分だったのだ。
「オッケー、ちなみに拓馬の家にカレーライスの材料ってある?」
「野菜とかはあるはずだけど肉とカレーのルーが無かった気がするな」
「じゃあこのままスーパーに寄ってから帰ろうか」
「だな、家に帰ってからまた行くのも二度手間になるし」
ちょうど帰り道にスーパーがあるためそこで買う事にしよう。少ししてスーパーに到着した俺達は買い物かごを持って店内を回り始める。
「こうして一緒に夕食の買い物をしてるとさ、何だか新婚夫婦になった気分だね。もしかしたら周りからもそう見られてるんじゃない?」
「いやいや、制服姿で新婚カップルはちょっと流石に無理あるだろ。せいぜいカップルくらいじゃないか?」
「へー、拓馬はカップルに見えるとは思ってるんだ」
俺の言葉に反応したアリスはニヤニヤしながら口を開いた。自分が失言してしまった事に気付いた俺は慌てて訂正する。
「い、いや。あくまで見えるとしたらカップルだって言いたかっただけで……」
「うんうん、とりあえずそういう事にしておいてあげる」
しばらくは今のネタでアリスから揶揄われそうだ。それから買い物かごの中にカレーの材料とその他を入れ終わった俺達はレジに並ぶ。
「拓馬、あそこの張り紙見て。三千円以上購入で懸賞に応募できるみたいだよ」
「一等が沖縄旅行のペアチケットで二等がユニバースランドの入場ペアチケット、三等がギフトカタログ一万円分か」
一等の沖縄旅行は往復の航空券と宿泊費まで含まれているためかなり豪華だ。二等のユニバースランドの入場ペアチケットもアトラクション乗り放題付きとなっているため東京と大阪間の往復の移動費や食費だけで済む点が非常に魅力だろう。
「いっぱい買い物してるから三千円超えるはずだし、応募してみようよ」
「そうだな、もし当たったらラッキーくらいのつもりで」
レジで会計を終えた後、店員から受け取った懸賞の応募用紙にアリスが必要事項を記入し始める。その様子を隣からぼんやり見ていた俺だったが、アリスが明らかにおかしな内容を書いている事に気付く。
「おい、初っ端から思いっきり嘘を書くなよ」
「えっ、何の事?」
「アリスの苗字は黒月じゃなくて十六夜だろ」
そう、アリスは氏名欄に思いっきり黒月アリスと記入していたのだ。
「あっ、いつもの癖でつい間違えちゃった」
「癖になるくらい間違えてるのか……」
あたかも今気付いたかのように振る舞うアリスだったが、絶対わざとに違いない。もし本当に癖になるくらい黒月アリスという名前を使用しているならそれもそれで色々問題だが。
「よし、書けた」
「……今度はちゃんと書けてるんだろうな」
一応アリスの書いた応募用紙をチェックする。とくにおかしなところは無く、黒月の上に二重線を引いて十六夜に修正していたためこれで大丈夫なはずだ。
応募用紙を買い物袋詰め台に設置されていた応募箱に入れた俺達はスーパーを出て家へと帰り始める。
「拓馬はさっきの懸賞の沖縄とユニバースランドだったらどっちに行きたい?」
「うーん、結構迷うけどユニバースランドかな。最近テーマパークとか行った記憶が無いしさ」
「そうなんだ、私もユニバースランド派かな。アトラクションに乗って思いっきりはしゃぎたいから」
「当たる確率は絶対低いと思うけど当たるといいよな」
そんな会話をしながら二人で盛り上がっているうちにマンションへと到着した。
「やっと放課後か、今日の授業もマジで怠かった」
「とても優等生とは思えない発言だね」
「別に俺は勉強がそれほど好きな訳じゃないからな」
確かに成績は良い俺だが本音を言えば授業なんて面倒だから全部欠席したいと思っているような人間だ。だから球技大会や文化祭のようなイベントで授業が無くなるとめちゃくちゃ嬉しい。
「それなら拓馬はどうして勉強を頑張ってるの?」
「勿論将来のために決まってるだろ」
偏差値の高い有名大学に入って良い会社に入った方が豊かな人生を送れると思っているからこそ一生懸命勉強を頑張っているのだ。実際にうちの父さんはそれで大企業に入ったわけだし。
「やっぱりそうだよね、でも私的には頑張り過ぎも良く無いと思うんだ。だから次の期末テストは思い切って休憩回って事にして勉強をサボっちゃったら?」
「おいおい、何ナチュラルに勉強をサボらせようとしてんだよ。そんな事したら絶対勝負に負けるだろ」
俺がそう突っ込みをいれるとアリスは引っかからなかったかと言いたげな顔になった。流石にこんなのに引っかかるわけないがない。
「全然話は変わるけど、拓馬は今日の夕食はどうするつもり? 確か今晩は義母様がいないって言ってたよね」
「どうしようか今考え中」
母さんがパート先の会社の社員旅行に一泊二日で行っていて、明日の夕方まで帰ってこないため今晩は家に俺一人なのだ。だから今日の夕食は自分で準備しなければならない。
「なら私が作ってあげるよ」
「えっ、いいのか?」
アリスの作るお弁当は時々変わった味がするものの、基本的にはめちゃくちゃ美味しいため本当に夕食を作ってくれるならぜひお願いしたいと思っている。
「勿論だよ、それで何が食べたい?」
「うーん、そうだな……じゃあカレーライスで」
何を作ってもらうか結構迷ったが、結局今一番食べたい物をリクエストする事にした。ここ最近カレーライスは食べてなかったため無性に食べたい気分だったのだ。
「オッケー、ちなみに拓馬の家にカレーライスの材料ってある?」
「野菜とかはあるはずだけど肉とカレーのルーが無かった気がするな」
「じゃあこのままスーパーに寄ってから帰ろうか」
「だな、家に帰ってからまた行くのも二度手間になるし」
ちょうど帰り道にスーパーがあるためそこで買う事にしよう。少ししてスーパーに到着した俺達は買い物かごを持って店内を回り始める。
「こうして一緒に夕食の買い物をしてるとさ、何だか新婚夫婦になった気分だね。もしかしたら周りからもそう見られてるんじゃない?」
「いやいや、制服姿で新婚カップルはちょっと流石に無理あるだろ。せいぜいカップルくらいじゃないか?」
「へー、拓馬はカップルに見えるとは思ってるんだ」
俺の言葉に反応したアリスはニヤニヤしながら口を開いた。自分が失言してしまった事に気付いた俺は慌てて訂正する。
「い、いや。あくまで見えるとしたらカップルだって言いたかっただけで……」
「うんうん、とりあえずそういう事にしておいてあげる」
しばらくは今のネタでアリスから揶揄われそうだ。それから買い物かごの中にカレーの材料とその他を入れ終わった俺達はレジに並ぶ。
「拓馬、あそこの張り紙見て。三千円以上購入で懸賞に応募できるみたいだよ」
「一等が沖縄旅行のペアチケットで二等がユニバースランドの入場ペアチケット、三等がギフトカタログ一万円分か」
一等の沖縄旅行は往復の航空券と宿泊費まで含まれているためかなり豪華だ。二等のユニバースランドの入場ペアチケットもアトラクション乗り放題付きとなっているため東京と大阪間の往復の移動費や食費だけで済む点が非常に魅力だろう。
「いっぱい買い物してるから三千円超えるはずだし、応募してみようよ」
「そうだな、もし当たったらラッキーくらいのつもりで」
レジで会計を終えた後、店員から受け取った懸賞の応募用紙にアリスが必要事項を記入し始める。その様子を隣からぼんやり見ていた俺だったが、アリスが明らかにおかしな内容を書いている事に気付く。
「おい、初っ端から思いっきり嘘を書くなよ」
「えっ、何の事?」
「アリスの苗字は黒月じゃなくて十六夜だろ」
そう、アリスは氏名欄に思いっきり黒月アリスと記入していたのだ。
「あっ、いつもの癖でつい間違えちゃった」
「癖になるくらい間違えてるのか……」
あたかも今気付いたかのように振る舞うアリスだったが、絶対わざとに違いない。もし本当に癖になるくらい黒月アリスという名前を使用しているならそれもそれで色々問題だが。
「よし、書けた」
「……今度はちゃんと書けてるんだろうな」
一応アリスの書いた応募用紙をチェックする。とくにおかしなところは無く、黒月の上に二重線を引いて十六夜に修正していたためこれで大丈夫なはずだ。
応募用紙を買い物袋詰め台に設置されていた応募箱に入れた俺達はスーパーを出て家へと帰り始める。
「拓馬はさっきの懸賞の沖縄とユニバースランドだったらどっちに行きたい?」
「うーん、結構迷うけどユニバースランドかな。最近テーマパークとか行った記憶が無いしさ」
「そうなんだ、私もユニバースランド派かな。アトラクションに乗って思いっきりはしゃぎたいから」
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そんな会話をしながら二人で盛り上がっているうちにマンションへと到着した。
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