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第5章 ぼっちの俺がリア充みたいな夏休みを過ごしてるのは気のせいか?
第35話 私が優しく看病してあげるから今すぐベッドに戻って
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一色海水浴場へ行った翌日、俺は強い倦怠感で目を覚ました。鼻水や喉の痛みもあるため恐らく風邪を引いてしまったのかもしれない。
隣でスヤスヤと気持ちよさそうに眠っているアリスを起こさないようゆっくりベッドから起き上がると、俺は棚から救急箱を取りだして中から体温計を引っ張り出す。
「……おいおい、三十七度八分もあるじゃん。通りで体が怠いわけだ」
体温計には平熱よりもかなり高い数字が表示されていた。これは予想通り風邪で間違いなさそうだ。恐らく昨日海で遊んだ後、しばらくの間濡れたままウロウロしていた事が原因に違いない。
「今日はどこにも行かず安静にしとかないとな」
今日は夏休みの残った課題を片付けようと思っていたが、こんな体調では到底無理だ。幸いな事に後期補習まではまだ日があるため今日するのは諦めよう。
俺が救急箱からマスクと風邪薬、冷却シートを取り出しているとベッドで寝ていたアリスが目覚める。
「拓馬おはよう……って拓馬顔真っ赤じゃん!?」
「見ての通り風邪引いたみたいでさ。アリスは体調大丈夫か?」
「私は別に何ともないよ」
どうやら風邪を引いてしまったのは俺だけらしい。
「アリスにうつしても悪いし、一旦俺の家に帰るわ」
「えっ、でも食事とかはどうするの? 義母様はパートで夜まで家にいないと思うけど」
「適当にカップ麺かレトルトカレーを食べるから大丈夫、後は風邪薬飲んで大人しく寝とけば多分治るだろ」
「風邪を甘く見ちゃいけないよ、死ぬ可能性だってあるんだから。私が優しく看病してあげるから今すぐベッドに戻って」
そう言ってアリスは荷物をまとめようとしていた俺を引き止めてきた。何か疾患があるならまだしも至って健康体な俺がただの風邪で死ぬ事はまずあり得ないだろう。
だがアリスがあまりにも真剣な表情をしていて逆らったらどんな目に合わされるか分からなかったため、言われた通り素直にベッドへと戻る。
「じゃあ私はキッチンでお粥を作ってくるよ」
「ああ、頼んだ」
「分かってるとは思うけどくれぐれも安静にしててね」
アリスはそう言い残すと足早に部屋から出て行く。待っている間スマホでネットサーフィンでもしようかと思っていたが、想像以上に体調が良くなかったため辞めた。
それからあっという間に数十分が経過し、お粥と水をお盆に乗せたアリスが部屋に戻ってくる。
「お待たせ」
「ありがとう、マジで助かる」
俺はそう答えながら机の上に置かれたお粥を食べるためにスプーンを手に取る。だが倦怠感が強いせいか、いつもよりスプーンがやけに重く感じてしまう。
「私が食べさせてあげるから無理しなくていいよ」
「いやいや、十七歳にもなって食べさせて貰うのは流石に恥ずかしいし」
「どうせ夫婦になるんだし、遠慮はいらないからさ」
こうなったアリスを止める事がどれだけ難しいかは今までの経験から分かりきっていたため受け入れざるを得なかった。
「……分かったよ、じゃあ食べさせて貰おうかな」
「うんうん、素直でよろしい。はい、あーん」
アリスは茶碗に入ったお粥をスプーンですくって俺の口元に持ってくる。それを俺は少し躊躇いつつもパクッと食べた。
「うん、美味しい……けどまだちょっとだけ熱いかな」
「ごめん、冷ますの忘れてた。拓馬に看病でお粥を作った時はいっつも忘れちゃうんだよね」
アリスが何かおかしな発言をしたような気がするが、熱のせいで頭が上手く働いていないため聞き間違えたのかもしれない。そんな事を思っているとアリスはお粥を自分の口元に持っていく。
「っておい、何しようとしてるんだよ!?」
「えっ、私の息でフーフーして冷まそうとしてるだけだけど?」
一瞬お粥を口移しで食べさせようとしているのではないかと思ってしまったが、流石にそれは違ったようだ。もしかしたら熱のせいで少し頭がおかしくなっているのかもしれない。
「気持ちは嬉しいけどそこまでしなくていいから。冷めるまでしばらく待てばいいだけだし」
「ほら、やっぱり拓馬には早く食べさせてあげたくてさ」
「でもな……」
「いいからいいから」
アリスはそんな事を口にして一歩も譲ろうとしない。だから俺が折れるしかなかった。アリスはお粥を息でフーフーして冷ました後、先程と同じように口元へと運んでくる。
「拓馬、あーん」
アリスから食べさせて貰ったお粥は先程とは違い冷めてちょうど食べやすい温度になっていた。そんなやり取りを何度か繰り返してお粥を完食した俺は用意されていた水と一緒に薬を飲む。
「今日の家事は全部私がやるから拓馬は安静にして寝てるんだよ」
「ありがとう、元気になったらこの借りは返すから」
「うん、おやすみ」
アリスが部屋から出ていくのを見届けた俺は天井を見ながらぼーっとし始め、次第に激しい睡魔に襲われてそのまま意識を手放した。
結局俺の風邪は翌日にはすっかり良くなった訳だが、逆に今度はアリスが風邪を引いてしまい看病する事になってしまったのはまた別のお話。
隣でスヤスヤと気持ちよさそうに眠っているアリスを起こさないようゆっくりベッドから起き上がると、俺は棚から救急箱を取りだして中から体温計を引っ張り出す。
「……おいおい、三十七度八分もあるじゃん。通りで体が怠いわけだ」
体温計には平熱よりもかなり高い数字が表示されていた。これは予想通り風邪で間違いなさそうだ。恐らく昨日海で遊んだ後、しばらくの間濡れたままウロウロしていた事が原因に違いない。
「今日はどこにも行かず安静にしとかないとな」
今日は夏休みの残った課題を片付けようと思っていたが、こんな体調では到底無理だ。幸いな事に後期補習まではまだ日があるため今日するのは諦めよう。
俺が救急箱からマスクと風邪薬、冷却シートを取り出しているとベッドで寝ていたアリスが目覚める。
「拓馬おはよう……って拓馬顔真っ赤じゃん!?」
「見ての通り風邪引いたみたいでさ。アリスは体調大丈夫か?」
「私は別に何ともないよ」
どうやら風邪を引いてしまったのは俺だけらしい。
「アリスにうつしても悪いし、一旦俺の家に帰るわ」
「えっ、でも食事とかはどうするの? 義母様はパートで夜まで家にいないと思うけど」
「適当にカップ麺かレトルトカレーを食べるから大丈夫、後は風邪薬飲んで大人しく寝とけば多分治るだろ」
「風邪を甘く見ちゃいけないよ、死ぬ可能性だってあるんだから。私が優しく看病してあげるから今すぐベッドに戻って」
そう言ってアリスは荷物をまとめようとしていた俺を引き止めてきた。何か疾患があるならまだしも至って健康体な俺がただの風邪で死ぬ事はまずあり得ないだろう。
だがアリスがあまりにも真剣な表情をしていて逆らったらどんな目に合わされるか分からなかったため、言われた通り素直にベッドへと戻る。
「じゃあ私はキッチンでお粥を作ってくるよ」
「ああ、頼んだ」
「分かってるとは思うけどくれぐれも安静にしててね」
アリスはそう言い残すと足早に部屋から出て行く。待っている間スマホでネットサーフィンでもしようかと思っていたが、想像以上に体調が良くなかったため辞めた。
それからあっという間に数十分が経過し、お粥と水をお盆に乗せたアリスが部屋に戻ってくる。
「お待たせ」
「ありがとう、マジで助かる」
俺はそう答えながら机の上に置かれたお粥を食べるためにスプーンを手に取る。だが倦怠感が強いせいか、いつもよりスプーンがやけに重く感じてしまう。
「私が食べさせてあげるから無理しなくていいよ」
「いやいや、十七歳にもなって食べさせて貰うのは流石に恥ずかしいし」
「どうせ夫婦になるんだし、遠慮はいらないからさ」
こうなったアリスを止める事がどれだけ難しいかは今までの経験から分かりきっていたため受け入れざるを得なかった。
「……分かったよ、じゃあ食べさせて貰おうかな」
「うんうん、素直でよろしい。はい、あーん」
アリスは茶碗に入ったお粥をスプーンですくって俺の口元に持ってくる。それを俺は少し躊躇いつつもパクッと食べた。
「うん、美味しい……けどまだちょっとだけ熱いかな」
「ごめん、冷ますの忘れてた。拓馬に看病でお粥を作った時はいっつも忘れちゃうんだよね」
アリスが何かおかしな発言をしたような気がするが、熱のせいで頭が上手く働いていないため聞き間違えたのかもしれない。そんな事を思っているとアリスはお粥を自分の口元に持っていく。
「っておい、何しようとしてるんだよ!?」
「えっ、私の息でフーフーして冷まそうとしてるだけだけど?」
一瞬お粥を口移しで食べさせようとしているのではないかと思ってしまったが、流石にそれは違ったようだ。もしかしたら熱のせいで少し頭がおかしくなっているのかもしれない。
「気持ちは嬉しいけどそこまでしなくていいから。冷めるまでしばらく待てばいいだけだし」
「ほら、やっぱり拓馬には早く食べさせてあげたくてさ」
「でもな……」
「いいからいいから」
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「今日の家事は全部私がやるから拓馬は安静にして寝てるんだよ」
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