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第6章 今年の学園祭は色々と忙しくなりそうだ
第42話 皆さん初めまして、隣にいる黒月拓馬の妻の黒月アリスです
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ベストカップルコンテストに出場する事になってしまった俺はアリスとともに校庭に特設されたステージの裏に来ていた。
「頑張って優勝しようね」
「何するか全く知らないけど、とりあえず頑張るわ」
ノリノリなアリスに対して俺は適当にそう答えた。ちなみに今回のコンテストには俺達を含めて十組が参加するらしい。
こんな目立つコンテストに参加しているだけあって他の参加者は美男美女ばかりとなっている。自分で言ってて悲しくなるが男性参加者の中で一番俺が地味だ。
その代わり女性参加者の中ではアリスが一番美人なのである意味釣り合いは取れているのかもしれない。そんな事を思っているうちに開始時間となり、司会がコンテストの流れを説明し始める。
恋人についてどれだけ理解しているかのクイズと二人の相性を審査する二人三脚、実際にした告白の再現という三点から審査されるようだ。
「クイズと二人三脚はともかく告白の再現って絶対無理だろ。そもそも告白なんてしてないんだから」
「そこは私に良い考えがあるから心配しないで」
「……分かった、任せるぞ」
色々不安しか無かったが、他に良い方法が思いつかなかったためアリスに丸投げする事にした。それから俺達は司会の指示に従ってステージに上がってそれぞれ自己紹介する。
「皆さん初めまして、隣にいる黒月拓馬の妻の黒月アリスです」
アリスの自己紹介は相変わらずだった。そのぶっとんだ発言に会場がざわついていた事は言うまでもない。
全員の自己紹介が済んだところで早速クイズが始まる。一問目から十問目は彼氏に関するクイズであり、十一問目から二十問目は彼女に関するクイズになるとの事だ。
第一問は彼氏の身長を答えるという非常に簡単なものだった。俺とアリスの身長はほぼ同じなため間違える可能性は低いだろう。
一分間のシンキングタイムを挟んだのちに女性陣が順番に回答をしていくわけだが、アリスの口から出てきた答えは予想外のものだった。
「拓馬の身長は一歳が七十九センチで二歳が八十九センチ、三歳が九十五センチ、四歳が……」
なんと俺の現在の身長ではなく一歳の時からの身長を順番に答え始めたのだ。適当に答えているのかと思いきや、俺のスマホに保存してあった生まれた時から現在までの健康診断記録の身長と全て完全に一致していた。
「な、なんでそんな事まで知ってるんだよ!?」
「えっ、普通はそのくらい知ってるでしょ」
「いやいや、普通は絶対知らないだろ」
なるほど、どうやらアリスの思っている普通と俺の思っている普通は違うらしい。そんな俺達のやり取りを見ていた他のカップル達と観客は完全にドン引きしている様子だ。
その後のクイズに関してもアリスは普通のカップルなら絶対知らないような内容まで完璧に答えて全問正解してしまった。俺が小学生の頃の将来の夢や生まれた病院の名前まで知ってるなんて誰が想像出来ただろうか。
ちなみに彼女に関するクイズは十問中七問正解というまずまずの結果だったが、アリスは不満そうな表情を浮かべていた。普通は全問正解できないような難易度だから勘弁して欲しい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「絶対途中で転びそうな気がするんだけど……」
「私と拓馬なら大丈夫だよ」
二人三脚のスタートラインに立った俺とアリスはそんな会話をしていた。ちなみにベストカップルコンテストで二人三脚をする事は開始直前に伝えられたため、参加者しているカップル全員がぶっつけ本番となる。
カップルなら例え練習ゼロでも息のあった走りが出来て当然だろという趣旨らしいが、悲惨な事になりそうな未来しか見えないのは俺だけだろうか。
「じゃあ紐を足首に結ぶぞ」
「うん、遠慮なく私を縛って」
「おい、周りから誤解されそうな言い方をするのは辞めろ」
「えっ、何のこと?」
アリスは今日も平常運転な様子だ。俺に女の子を縛って興奮するような趣味はないぞ。気を取り直して俺はアリスと軽く打ち合わせをする。
「スタートは俺が左足を出すからアリスは右足を出してくれ」
「オッケー、頑張ろうね」
それから俺達はスタートラインに並ぶ。そしてピストルの音と同時に走り始める。他のカップルは転けそうになったり紐がほどけそうになったりしていたが、俺達は驚くほど普通に走れていた。
「俺達めちゃくちゃ息ぴったりじゃん」
「だから言ったでしょ、大丈夫だって」
「正直疑ってたわ」
初めて二人三脚したとは思えないほどに俺達は一体化した走りをしている。今の状態はまさにシンクロ率百パーセントといったところだろうか。だから俺達は周りを大きく引き離しダントツでゴールする事が出来た。
「なんでこんなに上手く行ったのか不思議なんだけど」
「それだけ私達の相性が良いって事だよ」
俺のつぶやきにアリスはそう答えた。確かに俺達の相性は良いのかもしれない。そうでなければいきなりあんな走りは出来ないはずだ。
「……それにしてもあっちの方は酷い事になってるな」
「色々あったみたいだしね」
俺達のように順調にゴールできたカップルは少なく、必ず何かしらのトラブルが起こっていた。その結果ギスギスした空気が流れておりまさに地獄絵図だ。
ベストカップルを決めるコンテストに参加して関係が悪化するとか最悪過ぎるだろ。実はカップルを別れさせるためのコンテストなんじゃないだろうな。
「頑張って優勝しようね」
「何するか全く知らないけど、とりあえず頑張るわ」
ノリノリなアリスに対して俺は適当にそう答えた。ちなみに今回のコンテストには俺達を含めて十組が参加するらしい。
こんな目立つコンテストに参加しているだけあって他の参加者は美男美女ばかりとなっている。自分で言ってて悲しくなるが男性参加者の中で一番俺が地味だ。
その代わり女性参加者の中ではアリスが一番美人なのである意味釣り合いは取れているのかもしれない。そんな事を思っているうちに開始時間となり、司会がコンテストの流れを説明し始める。
恋人についてどれだけ理解しているかのクイズと二人の相性を審査する二人三脚、実際にした告白の再現という三点から審査されるようだ。
「クイズと二人三脚はともかく告白の再現って絶対無理だろ。そもそも告白なんてしてないんだから」
「そこは私に良い考えがあるから心配しないで」
「……分かった、任せるぞ」
色々不安しか無かったが、他に良い方法が思いつかなかったためアリスに丸投げする事にした。それから俺達は司会の指示に従ってステージに上がってそれぞれ自己紹介する。
「皆さん初めまして、隣にいる黒月拓馬の妻の黒月アリスです」
アリスの自己紹介は相変わらずだった。そのぶっとんだ発言に会場がざわついていた事は言うまでもない。
全員の自己紹介が済んだところで早速クイズが始まる。一問目から十問目は彼氏に関するクイズであり、十一問目から二十問目は彼女に関するクイズになるとの事だ。
第一問は彼氏の身長を答えるという非常に簡単なものだった。俺とアリスの身長はほぼ同じなため間違える可能性は低いだろう。
一分間のシンキングタイムを挟んだのちに女性陣が順番に回答をしていくわけだが、アリスの口から出てきた答えは予想外のものだった。
「拓馬の身長は一歳が七十九センチで二歳が八十九センチ、三歳が九十五センチ、四歳が……」
なんと俺の現在の身長ではなく一歳の時からの身長を順番に答え始めたのだ。適当に答えているのかと思いきや、俺のスマホに保存してあった生まれた時から現在までの健康診断記録の身長と全て完全に一致していた。
「な、なんでそんな事まで知ってるんだよ!?」
「えっ、普通はそのくらい知ってるでしょ」
「いやいや、普通は絶対知らないだろ」
なるほど、どうやらアリスの思っている普通と俺の思っている普通は違うらしい。そんな俺達のやり取りを見ていた他のカップル達と観客は完全にドン引きしている様子だ。
その後のクイズに関してもアリスは普通のカップルなら絶対知らないような内容まで完璧に答えて全問正解してしまった。俺が小学生の頃の将来の夢や生まれた病院の名前まで知ってるなんて誰が想像出来ただろうか。
ちなみに彼女に関するクイズは十問中七問正解というまずまずの結果だったが、アリスは不満そうな表情を浮かべていた。普通は全問正解できないような難易度だから勘弁して欲しい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「絶対途中で転びそうな気がするんだけど……」
「私と拓馬なら大丈夫だよ」
二人三脚のスタートラインに立った俺とアリスはそんな会話をしていた。ちなみにベストカップルコンテストで二人三脚をする事は開始直前に伝えられたため、参加者しているカップル全員がぶっつけ本番となる。
カップルなら例え練習ゼロでも息のあった走りが出来て当然だろという趣旨らしいが、悲惨な事になりそうな未来しか見えないのは俺だけだろうか。
「じゃあ紐を足首に結ぶぞ」
「うん、遠慮なく私を縛って」
「おい、周りから誤解されそうな言い方をするのは辞めろ」
「えっ、何のこと?」
アリスは今日も平常運転な様子だ。俺に女の子を縛って興奮するような趣味はないぞ。気を取り直して俺はアリスと軽く打ち合わせをする。
「スタートは俺が左足を出すからアリスは右足を出してくれ」
「オッケー、頑張ろうね」
それから俺達はスタートラインに並ぶ。そしてピストルの音と同時に走り始める。他のカップルは転けそうになったり紐がほどけそうになったりしていたが、俺達は驚くほど普通に走れていた。
「俺達めちゃくちゃ息ぴったりじゃん」
「だから言ったでしょ、大丈夫だって」
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初めて二人三脚したとは思えないほどに俺達は一体化した走りをしている。今の状態はまさにシンクロ率百パーセントといったところだろうか。だから俺達は周りを大きく引き離しダントツでゴールする事が出来た。
「なんでこんなに上手く行ったのか不思議なんだけど」
「それだけ私達の相性が良いって事だよ」
俺のつぶやきにアリスはそう答えた。確かに俺達の相性は良いのかもしれない。そうでなければいきなりあんな走りは出来ないはずだ。
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俺達のように順調にゴールできたカップルは少なく、必ず何かしらのトラブルが起こっていた。その結果ギスギスした空気が流れておりまさに地獄絵図だ。
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